今年こそ、ヒガンバナの「種子」をみつけよう!!(3) #自然結実 #ヒガンバナの種子 #3倍体 #日本ヒガンバナ学会
▼ここをあらたな「自然結実」ヒガンバナ群生地としよう!!
それは、ほぼ毎日でかける「ひとり吟行」の途中にあった。
「香寺」であった。
【香寺】
・今年ばかりは群生地の候補地はいっぱいあった!!
・コンクリートの溝の側の田の畦だった。
・すでにほとんどの花茎は枯れてしまっていた。
・群生地入口には「遅れん坊」ヒガンバナもいた。
・「自然結実」した花茎はすっきりとそれだけは緑を残し直立していた!!
・虫にかじられた実もあった。ヨトウムシだろうか!?
・しべを残している姿から、どの部分がふくらんできたのかよくわかる。
▼毎日でかけるとはいえ、家から離れたところにあるので、この段階で花茎を採集してきた。
花茎は全部で18本あった!!
ペットボトルの口近くを切ってつくった容器に水を入れ、18本の花茎を入れた。
「水栽培」に入った!!
いったいいくつの「種子」を回収できるだろう!?
▼なぜ、ここまでヒガンバナの「自然結実」「種子」こだわるのだろう!?
日本のヒガンバナの「不稔性」をはじめに言ったのはあの牧野富太郎先生である。
栗田子郎先生は書いていた。
ヒガンバナに種子ができないことの不思議を最初に指摘したのは牧野富太郎だった。彼は明治40年(1907)に出版された飯沼慾斎の『増訂草木図説』のマンジュシャゲの補記に「予ハ未ダ本種ノ結実セシモノヲ見タルコトナシ」と書いている。(『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 P43より))
日本中の野を駆け巡ったあの牧野先生が、「結実セシモノヲ見タルコトナシ」と言っているのである。
私はもっと単純だった!!
あんなにみごとな花をいっぱい咲かせるのだから、なかには変わりダネがいて、「種子」をつくることもあるのではないか!?
▼そして、今、目の前にしているものは何!?
牧野先生の時代から、ヒガンバナに何かが起きたのだろうか!?
いや、まさに今なにかが起きているのだろうか!?
私は今 思う!!
「自然結実」は、これまでも想像以上に高頻度に起こってきた。
しかし、この時期のヒガンバナに誰も興味を示さなかっただけ!!
と。
さあ、今!!
野に出て、ヒガンバナが燃え立つように真っ赤に咲いていたあの場所に行ってみよう!!
突き動かすのはあなたの「好奇心」のみ!!
(つづく)
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コメント
こんばんは。低気圧通過でようやく暑さも一段落しそうです。
>突き動かすのはあなたの「好奇心」のみ!!
今年ノーベル賞を受賞される真鍋先生のスピリットでもありますね。
>私は今 思う!!
>自然結実」は、これまでも想像以上に高頻度に起こって
>きた。しかし、この時期のヒガンバナに誰も興味を示さ
>なかっただけ!! と。
こうした境地に達せられたんですから、ぜひ「ヒガンバナ発芽に関する研究」論集を作成なさってください。
投稿: sakamoto | 2021/10/16 16:59
sakamotoさん
コメントありがとうございます。
>こうした境地に達せられたんですから、ぜひ「ヒガンバナ発芽に関する研究」論集を作成なさってください。
アドバイスありがとうございます。
自分でも「まとめたい」と思っているのですが、なかなかその時間がとれないでいます。
論文に仕上げるノウハウも阪本さんに教えてもらいたいこといっぱいあります。
コロナ禍が完全におさまったら、また和歌山にいかせてもらいたいです。
ところで、繰り返しここでも言っているのですが、今年も「自然結実」が異常に発生しているように思うのですが、和歌山の方はどうですか?
投稿: 楠田 純一 | 2021/10/17 05:39
おはようございます。
自然結果には最初の頃私も関わった経緯ありますから、他人とではありません。
私の散歩道にはヒガンバナは少なくしかも道普請で刈られててしまうので、観察数は少ないです。特に多いとは感じません。
論文のお手伝いできるほどの実力はありませんが、染色体数の確認のお手伝いくらいはできるかも知れません。
投稿: sakamoto | 2021/10/17 06:13
sakamotoさん
おはようございます。
さっそくの応答ありがとうございます。
そうでしたね。阪本さんが撮影された完熟「種子」の画像をみられた栗田子郎先生がそれが欲しいということで、栗田先生との交流がはじまったのではなかったですかね。
栗田先生には、その後ほんとうにいろいろ教えていただきました。
その栗田先生もおられません。さみしく哀しいです。
>論文のお手伝いできるほどの実力はありませんが、染色体数の確認のお手伝いくらいはできるかも知れません。
そのときはまたよろしくお願いします。
投稿: 楠田 純一 | 2021/10/17 07:33