ニンジン・ゴボウの「側根」は何列に!? #側根 #双子葉類 #維管束
▼「水栽培」中のニンジンの株からは、元気なニンジンの葉がのびていた。
「側根」ものびて来ているようだ。
まさにニンジンの「再生」だ!!
▼まだ「側根」にこだわっていた。
ニンジンの場合もすでに「側根」が列になって並んでいることは確認していた。
『植物形態学入門 ~教師のための植物観察~』(小林萬壽男著 共立出版 1975.4.20)の著者のコトバがひっかかっていた。ダイコンの「側根」が縦に2列に並んでいることの説明のあと、
この側根の生えている方向は、種子をまいて発芽したとき双葉がのびた方向に一致しているのである。およそ生物の体で構造が一定していないものなど一つもないと前にものべた。(同書p27より)
この事実に感動すると同時にあらたな「ふしぎ!?」が生まれた。
ニンジンって2列だったかな!?
もう一度、冷蔵庫から取り出して見た。
今度は、確かなことを確かめるため、FBで教えていただいた爪楊枝を刺すという方法で確認してみた。
列は少しねじれていたが、まちがいなく4列だった!!
ニンジンの「側根」は、縦に4列に並んでいる!!
▼ではゴボウはどうだっただろう。
こちらも「側根」が列に並んでいることは確認していた。
正直に言うと、爪楊枝を刺して確認するまで3列だとばかり思い込んでいた。
すごくねじれているのでそう思い込んだようだ。
あの朝市で購入したゴボウだけでなく、冷蔵庫から出してきた「皮むき」ゴボウでも確かめた!!
ゴボウの「側根」は、縦に2列に並んでいる!!
▼さてさて私の「ふしぎ!?」は、あらたな暗礁にのりあげた。
私の文脈を繰り返そう。
双子葉類の「側根」は、縦の列にならんでいる!!
それはアタリマエ!!
「側根」は、ライフライン「維管束」とツナガッテイルのだから!!
これにプラス
「側根」がのびるのは「発芽したとき双葉がのびた方向に一致」を加えるナラバ
ニンジンはどう考えればいいのだろう!?
『植物形態学入門 ~教師のための植物観察~』(小林萬壽男著 共立出版 1975.4.20)は、「側根」と「維管束」のツナガリについては、うれしい記述もあった。
h. 根が主根から側根を出したり、さらに支根を出したりするとき、つまり分枝するときは、内生(endogenous)といって、内部の維管束に接している内鞘(pericycle)に成長点ができて、まわりの皮層(cortex)をつき破って外にでるものである。これに反し、茎から枝や葉が出るときは、外生(exogenous)といって表皮のすぐ下の皮層の部分に成長点を生じてのびるものである。(同書P29より)
(つづく)
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