本日(2021/07/05)、第289回オンライン「寅の日」!! #レーリー卿 #traday #寺田寅彦
▼次なる「あこがれの4日間」が始まろうとしていた!!
うれしいことにこの夏に出会うことのできる「あこがれの4日間」は、この後少なくとも10回以上ある。
「あこがれの4日間」の「ふしぎ!?」研究!!
なぜ4日間なのか!?
開閉の物理学は!?
埋め込まれた時計は!?
シロウト研究に寅彦はなにかヒントをくれるだろうか。
▼本日(2021/07/05)は、第289回オンライン「寅の日」である。
7月テーマは、「研究」にこだわり次のようにした。
【7月テーマ】「寅彦とレーリー」
読むのは「レーリー卿(Lord Rayleigh)」一本。3回に分けてこれを読む、本日はその一回目。
◆本日(2021/07/05)、第289回オンライン「寅の日」!!
●「レーリー卿(Lord Rayleigh)」(1)(青空文庫より)
▼かなりの長編である。
あの科学者・レーリーの伝記である。
最後の(附記)に次のように語っていた。
(附記) 以上はほとんどすべて Robert John Strutt すなわち現在のレーリー卿の著書“John william Strutt, Third Baron Rayleigh”から抄録したものである。ここでは彼の科学的な仕事よりはむしろこの特色ある学者の面目と生活とを紹介する方に重きをおいた。
下敷きになるものがあったとは言え、くわしくていねいに科学者・レーリーを追いかけていた。
それは、寅彦自身のレーリーへの惚れ込みの現れとも読めた。
レーリーへの惚れ込みようは、にわかに現れたものでもなかった。
「科学に志す人へ」(青空文庫より)には、次のようなことも書いていた。
たしか三年の冬休みに修善寺(しゅぜんじ)へ行ってレーリーの『音響』を読んだ。湯に入り過ぎたためにからだが変になって、湯から出ると寒気がするので、湯に入っては蒲団に潜ってレーリーを読み、また湯に入っては蒲団を冠ってレーリーを読んだ。風邪を引いた代りにレーリーがずいぶん骨身にしみて後日の役に立った。
どうやら寅彦にとっての「レーリー」は、学生時代からそばにいたようだ。
なぜ科学者・寺田寅彦は、科学者・レーリーにかくも惚れ込んでしまったのか?
それを考えることが、寅彦の「研究」そのものを考えることにツナガル!?
これが今月のテーマの本意である。
▼少しずつ読み進めながら、年代ごとにレーリーが手を出した「研究」テーマをあげてみる。
それだけでも驚いてしまう。
実に多岐にわたっていた。私自身理解に苦しむものもいっぱいだ!!
ひとつひとつの「研究」については、後ほどもどってくることにして、ここまで一応読んでみたということで、たいへん興味深い文章の引用で一回目を終わる。
当時の思い出を書いたシジウィック夫人(レーリー卿夫人の姉エリーノア)の記事に拠ると「彼が人々の研究を鼓舞し、また自分の仕事の援助者を得るに成効した所以(ゆえん)は、主に彼の温雅な人柄と、人の仕事に対する同情ある興味とであった」。彼はこの教授としての仕事を充分享楽しているよに見えた。「彼の特徴として、物を観るのに広い見地から全体を概観した。樹を見て森を見遁(みのが)すような心配は決してなかった。」「いつでも大きな方のはしっこ(big end)をつかまえてかかった。」「手製の粗末な器械を愛したのも畢竟(ひっきょう)同じ行き方であった。無用のものは出来るだけなくして骨まで裸にすることを好んだ。」
(つづく)
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