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2021年・夏の「自由研究」は!?(3) #自由研究 #大正自由教育 #赤い鳥 #鈴木三重吉 #寺田寅彦 #茶わんの湯

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大賀ハス「花芽」第2号は、「大賀ハス観察池」から \(^O^)/

 今年2つ目の「花芽」は、待望の「大賀ハス観察池」から顔を出した!!
  「大賀ハス観察池」は、文字どおり【大賀式の栽培法】で育てていた。
 大賀一郎先生が、千葉県検見川の泥炭層のから約二千年前の古代ハス(大賀ハス)の実をみつけてから今年でちょうど70年だという。(1951.3.30)
 この記念すべき年に、「大賀ハス観察池」で「あこがれの4日間」を観察できるのはうれしいかぎりだ!!

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▼「自由研究」の源流をさぐる作業をつづけよう。
 源流はどうやら 「大正自由教育」にありそうだ。

 再び『増補 日本理科教育史 付・年表』(板倉聖宣著 仮説社)の「年表」から引用させてもらおう。

●1917年4月△日 私立成城小学校、実験教育を標語として開講。校長沢柳政太郞。

●1917年10月△日 沢柳政太郞、「中等学校教授要目廃止論」を『帝国教育』に発表。

▼そんな潮流のなかひとつの有名な児童雑誌が創刊された。
 
●1918年7月1日 『赤い鳥』創刊。鈴木三重吉が、童話と童謡の児童雑誌を創刊した。

 ここから数々の名作が生まれたことはよく知られるところである。
 理科教育には直接関係なさそうに見えるが、実はそうでもなかったようだ。
 『赤い鳥』には、毎月一篇ずつ「科学読み物」がのっていたという。

▼またしても寺田寅彦にもどろう。
 鈴木三重吉と寺田寅彦は、ともに夏目漱石先生の門下生であった。
 そんな縁もあってか、寅彦は『赤い鳥』に「八條年也」のペンネームであの「茶わんの湯」を書いた。
 (大正十一年五月、『赤い鳥』八巻五号)

●「茶わんの湯」(寺田寅彦 青空文庫より)

 あらためて読み返してみて感動デアル!!

 これぞまさに 寅彦流「自由研究」のすすめ!! 

 なお、『科学絵本 茶わんの湯 』(窮理舎)は最高にお薦め本、大いに参考にさせてもらった。深謝 

(つづく)

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