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本日(2021/06/23)、第288回オンライン「寅の日」!! #随筆難 #traday #寺田寅彦

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キノコの女王・キヌガサダケ !!

 今年何個目かのキヌガサダケの成長が始まっていた。
 レースのドレスの成長ははやかった。半日もたてばりっぱな姿になった。
 そのひび割れ模様をみていると、メロンの表面の模様を思い出した。

 さらには「キリンの斑論争」に結びつけたくなるのはなぜ!?
 それは「寺田物理学」に魅せられた故か!!

▼本日(2021/06/23)は、第288回オンライン「寅の日」である。
 6月のテーマは

【6月テーマ】「寅彦随筆の面白さ」

である。5月・6月と同テーマでやってきたその最終回である。
 読むのは「随筆難」である。

◆本日(2021/06/23)、第288回オンライン「寅の日」!!

●「随筆難」(青空文庫より)

▼まずこの随筆がいつ発表されたものか?
 である。それは寅彦の最晩年(1935年)の6月である。この年の大晦日に寅彦は亡くなった。

 なかみに入ろう。
 「随筆って何!?」から語ってくれていた。

 尤も、いわゆる随筆にも色々あって、中には教壇から見下ろして読者を教訓するような態度で書かれたものもあり、お茶をのみながら友達に話をするような体裁のものもあり、あるいはまた独り言ないし寝言のようなものもあるであろうが、たとえどういう形式をとったものであろうとも、読者としては例えば自分が医者になって一人の患者の容態を聞きながらその人の診察をしているような気持で読めば一番間違いがないのではないかと思われる。随筆など書いて人に読んでもらおうというのはどの道何かしら「訴えたい」ところのある場合が多いであろうと思われる。

 そして、寅彦自身の場合はこうだと告白していた。

  少なくも、自分の場合には、いつもただその時に思ったことをその通りに書いてゆくだけであるから、色々間違ったことを書いたり、また前に書いたことと自家撞着(じかどうちゃく)するように見えることを平気で書いたりしている場合がずいぶん多いことであろうと思われる。

これは弁明ではない。確かな「主張」がそこにあった!!

この小品は気分本位の夢幻的なものであって、必ずしも現行の法令に準拠しなければならない種類のものでもないし、少なくも自分の主観の写生帳にはちゃんと青い燈火が檣頭(しょうとう)にかかったように描かれているから仕方がないと思ったのである。

▼「告白」と「主張」がつづき、いよいよ随筆の本質に迫ってくるのである。

それはとにかくこの人の云う通り、自分なども五十年来書物から人間から自然からこそこそ盗み集めた種に少しばかり尾鰭(おひれ)をつけて全部自分で発明したか、母の胎内から持って生れて来たような顔をして書いているのは全くの事実なのである。
 同じようなことを繰返すのでも、中途半端の繰返しは鼻についてくるが、そこを通り越して徹底的に繰返していると、また一種別の面白味が出て来るようである。
そうなってしまえば、もうジャーナリズム的批評の圏外に出てしまって土に根を下ろしたことになるであろうが、今のジャーナリズムの世界ではそういうことはちょっと困難なように見える。

最後は「随筆の役割」を示唆するコトバでしめくくっていた。

 ここまでで5月・6月と連続してきたテーマ「寅彦随筆の面白さ」の終りである。
 自分なりのまとめをしてみたいが、まだまだ力量不足だ!!
 ここは、やはり寅彦自身のコトバを借りよう。
 「随筆難」の二年前(1933年)の9月

●「科学と文学」(青空文庫より)

 を書いていた。
 そこでは、科学者にむけて「随筆のすすめ」を提案していた。少し引用させてもらおう。

 そういうことから考えても、科学者が科学者として文学に貢献しうるために選ぶべき一つの最も適当なる形式はいわゆるエッセーまた随筆の類であろうと思われる。
 これに反して科学者が科学者に固有な目で物象を見、そうして科学者に固有な考え方で物を考えたその考えの筋道を有りのままに記述した随筆のようなものには、往々科学者にも素人(しろうと)にもおもしろくまた有益なものが少なくない。
 それはとにかくとして、現在において、科学者が、科学者としての自己を欺瞞することなくして「創作」しうるために取るべき唯一の文学形式は随筆であって、そうしてそれはおそらく、遠き「未来の文学」への第一歩として全く無意味な労力ではないと信ずるのである。

これらの寅彦のコトバのなかに、
「寅彦随筆の面白さ」とは!?
に答えるヒントが含まれているように思うのだが。

 誰か科学随筆「キノコの女王・キヌガサダケ」を書いてくれないかな!!


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