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今さらですが、「梅雨」って!?(8) #雲見のうた #線状降水帯 #積乱雲 #鉛直シアー #バックビルディング

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▼「雲見」事始めに十種雲形をおぼえてしまうことを推奨していた。
 そのために「雲見」のうたもつくっていた!!

「雲見」のうた(雲家族10のうた)

 ケンケン三兄弟に(巻雲 巻層雲  巻積雲)
 コウコウ姉妹 (高層雲 高積雲)
 ソウセキ(層積雲) はなれても りっぱに ソウ! セキ! (層雲 積雲)
 雨 雨 ふれ ふれ ラン!ラン! (乱層雲 積乱雲)

 昨日は朝から雨が降っていた!!

▼「線状降水帯」の話をつづけよう。
 「線状降水帯」で発生する雨雲は積乱雲だった。
 それもたて続けに次々と積乱雲群が発生するのだ。その文脈・メカニズムを私なりに追いかけてみよう。

(1)まずは雲の素だ!!
   線状降水帯を形成する個々の積乱雲の源となる大量の暖かく湿った空気が、下層に継続的に流入する。

(2)大気下層の暖かく湿った空気を、雲ができるまで持ち上げる力がはたらく!!
   冷たい空気との衝突、山にぶつかる など
   ここで
   <上がると ザアザア> ダ!!

▼ここまでだけではできる積乱雲は単発的だ。さらに継続的にするには次のことが考えられる。

(3)大気の状態が継続して不安定であること。
   具体的には、雲ができはじめる高度が低く、浮力が無くなる高度が高いことが好条件ということになる。

(4)同じ場所で積乱雲が次々と発生するためには、先にできた積乱雲を他所に運ぶ力(風)が必要。
   高さによって強度のちがう風が吹いている。(適度な鉛直シアー)
   積乱雲の世代交代が次々と起こり、集中豪雨となる。

▼大まかな「線状降水帯」発生のメカニズムはこうだ。
 (4)の世代交代し、次々と後ろにあらたな積乱雲がつくられる様態をさして「バックビルディング」というコトバも使われるようだ。

 「線状降水帯」
 「鉛直シアー」
 「バックビルディング」
 等々
 耳慣れないコトバを聞くと、なんとなく引いてしまいそうだが、よくよく見てみると

 アタリマエの「科学」ばかりだ!!

 いちばん大切なのは、知ったことがどこまで防災・減災にツナガルかだ!!

(つづく) 

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