【お薦め本】『すごすぎる 天気の図鑑』(荒木健太郎著 KADOKAWA)
▼私は「パーセルくん」のことがうんと気にいっていた。
毎日の「雲見」でもよく思い出すのだった。
私がはじめて「パーセルくん」に出会ったのは、『雲の中では何が起こっているのか』(荒木健太郎著 ベレ出版)のなかであった。
はやあれから6年も経っていたのだ。
▼この度、あの「パーセルくん」だけでなく「温低ちゃん」「トラフくん」や「たつのすけ」に再会できる本が出た。
それが今回の【お薦め本】です。
◆ 【お薦め本】『すごすぎる 天気の図鑑』(荒木健太郎著 KADOKAWA 2021.4.30)
例によって、お薦めポイント3つを先にあげておく。
(1) 動画(YouTube)のレクチャーで楽しく学べる!!
(2)「空のふしぎがすべてがわかる!」は本当だった!!
(3)子どもから大人まで誰もが楽しく学べる!!
▼ではひとつずつ少しくわしく
(1) 動画(YouTube)のレクチャーで楽しく学べる!!
私は、この本の最大のウリはここにあると思っている。
著者も「はじめに」次のように書いていた。
この本では、空や雲、天気について、みなさんが疑問に思われることの多いトピックを中心に取り上げて、わかりやすく解説しています。また、天気について知っておくと便利なことことや、思わず「へえ~、そうだったんだ!」と思えるような知識についても紹介しました。この本の内容については、目次にあるすべての項目について、著者の荒木健太郎のYouTubeチャンネルで動画解説していますので、この本とあわせてご覧ください。(同書P2より)
驚きです!!
78の項目、column すべてにひとつずつの動画解説(83本の動画)があるんです。
本文と同じ写真、図(それ以上のことも多々ある)を使いながら著者のわかりやすいレクチャーがあるのです。これがとてもうれしいです!!
本を読む→動画を見る 動画を見る→本を読む の往復運動を繰り返しながら楽しく学べます。本は各レクチャーの「ノート」(覚え書き)としても利用できます。
空の観察しながら、気になることがでてきたら「ノート」をみて、さらに動画を見て復習すればいいのです。アリガタイ!!
(2)「空のふしぎがすべてがわかる!」は本当だった!!
本の正式なタイトルは 『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる 天気の図鑑』です。
ちょっと長すぎるのと、「空のふしぎがすべてがわかる!」なんて本当かな!?という半信半疑の思いが最初はあったから、ここの部分省略していました。
商品の誇大広告(「個人の感想です」みたいなヤツ)みたいに思ったからです。ずいぶん失礼な話です。<(_ _)>
読み終えたら(動画、見終えたら)、わかりました!!
「空のふしぎがすべてがわかる!」は本当です!!
【第1章】すごすぎる雲のはなし
【第2章】すごすぎる空のはなし
【第3章】すごすぎる気象のはなし
【第4章】すごすぎる天気のはなし
の4章に分けて空の「ふしぎ!?」のすべてを追いかけます。とことんです!!
例えば、虹の「ふしぎ!?」については、第2章で10項目も設けて、あの手この手で謎解きをやってくれます。
私自身はじめて知ることも多かったです。
▼ 最後のお薦めポイントにいきます。
(3)子どもから大人まで誰もが楽しく学べる!!
この「誰もが」「楽しく」というところがとても大切です。
確かに難しい気象用語も多数でてきます。しかし、それらの漢字にはすべて「ふりがな」がふってあります。その気になれば誰でもが読み解くことができます。
あの「パーセルくん」をはじめとするキャラクターも登場して、理解を助けてくれます。
「誰もが」空の「ふしぎ!?」とつきあいながら暮らしているのですから。
「楽しく学ぶ」ことについて、著者は「おわりに」のなかでこんなことを言っています。
空や雲の心を感じて楽しみながら天気の変化を予想することを、「観天望気」から、一歩先に進んだものとして、私は「感天望気」と呼んでいます。この本を読んで気になった雲や空、気象、天気のことを、ぜひ友達やご家族にも伝えてみてください。 空や雲への愛を育んで、それを友達と共有しあうことで、よりいっそう雲や空への愛が深まるはずです。(同書P170より)さらに著者は言います。 日常的な「感天望気」こそが、気象災害から身を守る防災・減災にツナガル道だと!!
ぜひ、ご一読を!!
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