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今さらですが、「梅雨」って!?(6) #団居 #バルーニング #上昇気流 #大気の運動 #線状降水帯 #重ねるハザードマップ

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▼今年も金柑の葉のうらにジョロウグモの子グモたちが団居(まどい)をしていた。
 「蜘蛛の子を散らす」を見たくて、小枝で突っついてみた。
 まさに「蜘蛛の子を散らす」だった!!
 やがて、また集合し、団居を続けていた。

 子グモたちは、しばらく団居をつづけ、やがて大空に向けて旅立つ!!
 バルーニングである。
 腹部後端から出した糸といっしょに空中飛行をするのである。
 いつ旅立つか!?
 子グモたちは、そのときを見極める必要があった!!
 
 上昇気流!?

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▼梅雨空の「ふしぎ!?」にもどろう。
 梅雨空に限らず、「天気の変化」を考えるときのキモがあった。
 それが

 ダイナミックかつデリケートな大気の運動である!!

 その「大気の運動」を語るとき、昔からいつも参照してきた一文がある。
 『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス 1968.9.20)
 のなかにあった。

雨や雲など、ふつうの気象現象は対流圏の中で起こっている。つまり、地上から平均して約一〇キロメートルまでの高さの範囲内である。ところが赤道から極までの距離は、この厚さの約一、〇〇〇倍、一万キロメートルもある。温帯低気圧や移動性高気圧の水平方向の直径は二、三千キロメートルから数千キロメートルくらいである。こうしてみると、高・低気圧や本章でのべた地球をめぐる空気の流れは、本当に厚さのうすい大気の運動であることがわかる。  このことから、大規模な運動はいくつかの特徴をもつ。その第一は、空気が上下方向に動く速さ(上昇・下降速度)は、水平方向に動く速さにくらべて、著しく小さいということである。水平方向の空気の流れ、すなわち風速の典型的な大きさは毎秒一〇メートルの程度である。ところが、鉛直方向の速さの典型的な大きさは、その約一、〇〇〇分の一、つまり毎秒一センチメートル程度である。大規模な運動にともなって、空気はほとんど水平に動いているといってよい。しかし、このわずかな上下運動があればこそ、雨や雲などの天気の変化が起こるのである。 (同書p29より)

・ダイナミック(水平方向)!!
・デリケート(鉛直方向) !!

 しかし、このデリケート(鉛直方向)な大気の運動が、ダイナミックな天気の変化をもたらす!!
 上がるとザアザア 下がるとカラカラ !!

▼しばし、梅雨の晴れ間が続くようだ。
 今のうちに、最近よく聞くようになった<線状降水帯>!!
 
 <線状降水帯>のからくりを大気の運動に注目しながら「科学」してみよう。

▼デリケート(鉛直方向)な大気の運動を考えるとき、地形(山)も大きな問題だ。
 防災・減災の観点から、
 「自分がどこに暮らしているのか」を知っておくことは必須だ。
 先日、オンライン「かがく」カフェで教えてもらった次のサイトは役に立ちそうだ。

●重ねるハザードマップ
  
 バルーニング出発を見極める子グモたちに負けない「科学」を私たちも持ちたいものだ。

(つづく)

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