実生コヒガンバナは今!?(2021/04/20)#日本ヒガンバナ学会 #コヒガンバナ #2倍体
▼庭の定点ヒガンバナが枯れ始めた!!
カラスノエンドウ等の包囲網のなか、「ひとり舞台」だった時期を完全に過ぎようとしているのである。
それにしてもみごとな「戦略」である。
花の季節が終わると、花茎の根元から葉が顔を出してくる。
他の植物が枯れてしまう冬場は光をたっぷり「ひとり占め」して、地下に栄養を貯め込む。春先になって他の植物の活躍がはじまると、葉は枯れ始めやがて地上部から姿を消す。
そして、秋のお彼岸が近づいて来ると、貯め込んだ「栄養」で、いきなり花茎をぐんぐん伸ばし始めあの燃え立つような真っ赤な花を咲かせる。
コヒガンバナもこのふつうのヒガンバナとほぼ同じ一年の暮らしをしていた。
少しだけコヒガンバナの花の方が、時期が早かった。
しかし、もっと大きなちがいがあった!!
コヒガンバナは2倍体(2n=22)であった!!つまりコヒガンバナは種子でも殖えるのである。
と言われても、にわかには信じがたい。
そこで、私は種子から育てる実生コヒガンバナ実験を実施していた。
▼前回の観察(2021/01/30)から、2ヶ月と20日が過ぎていた。
八手の木陰から17個の植木鉢を明るいところに持ち出してきた。
確かに枯れ始めた葉があった!!
枯れた葉も含めて、葉の枚数を数えてみた。
【9枚】…1
【6枚】…1
【5枚】…3
【4枚】…4
【3枚】…4
【2枚】…3
【0枚】…1
葉の総合計枚数は64枚!!
前回の65枚から1枚減っていた。4枚出ていた鉢の1枚が完全に枯れてしまったのだろう。
▼葉の長さ・太さ、枯れ具合をもう少しくわしくチェックしてみた。
【9枚】…22~29㎝、1枚完全に枯れている。3枚が枯れかけている。
【6枚】…20~30㎝
【5枚】…26~30㎝、2鉢で3枚が枯れている。
【4枚】…24~29㎝、1鉢で、1枚枯れかけ、1枚は完全に枯れている。
【3枚】…30㎝までのびている。よくのびた葉の先が枯れ始めている。
【2枚】…30㎝までのびている。1鉢で先が枯れかけたものがある。
前回に比べて葉の長さは、やはり少し伸びてきている。
短くなった葉もあるようだが、そのぶん太り厚くなったような気がする。
枯れがおおいに進んできている!!
▼枯れが進むコンガンバナたちをながめながら、「実生コヒガンバナを咲かせよう!!」プロジェクト実現に向けての次の一歩を考えはじめていた。
やっぱり鉢の底から根も伸びてきていた。
大きな鉢への「引っ越し」の時期をこれらの葉が完全に枯れたときめていた。
大きな植木鉢をさがしている。
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コメント
いつも楽しく読ませていただいています。
彼岸花はしたたかですね。
毎年同じ時期に同じ場所に花を咲かせてくれます。
上野公園です。
このしたたかさ見習いたいです。
投稿: 中村久良 | 2021/04/23 11:01
中村久良さん
いつもお世話になっています。ありがとうございます。
上野公園のヒガンバナ写真を送っていただいたこともありましたね。
>このしたたかさ見習いたいです。
同感です!!
またどこかでヒガンバナオフやりたいですね(^^)V
投稿: 楠田 純一 | 2021/04/24 06:19