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新・私の教材試論(139) #200℃の水蒸気 #過熱水蒸気 #三態変化 #古川千代男

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▼それは「三態変化」BOXのなかに入っていた。

 グニャグニャに曲げられた銅管にゴム栓が!!
 それはまるで芸術作品のオブジェのようだった。

 制作者は私である。
 自慢気にいうことではないが、私は昔からとびっきり不器用であった。
 40年近く前に最初に製作したときは、「螺旋形」に銅管を巻くはずだった。
 長年使用しているあいだにここまでなってしまったのか!?
 これまた、私にはとっておきの「お宝教材」だった。

▼この「装置」の元々の発案・開発者も古川千代男先生だった。
 これは、すでに「日本理科教育史」をプロットする!!でふれているが、再び開発物語を時系列にならべてみる。

●1973年2月 「三態変化の範囲を広げよう」古川千代男(『理科教室』1973年2月号P56)

●1976年4月10日 『やさしくて本質的な理科実験2』(高橋金三郎・若生克雄共編 評論社)
11. 200℃もある水蒸気 (古川千代男 P48~) 

●1981年8月 「100℃以上の水蒸気」古川千代男 (『理科教室』1981年8月臨時増刊号『楽しくわかる実験・観察』P44)

●1989年5月 『物質の原子論―生徒と創造する科学の授業』 (プロジェクトサイエンスシリーズ)(古川千代男著 コロナ社 1989.5.10)
「4.6 200℃の水蒸気」(p75)

 『物質の原子論―生徒と創造する科学の授業』には開発物語の詳細が語られていた。
 「銅管」を手に入れるまでのたいへん興味深いことが語られている。あまりに興味深いので再び引用させてもらう。

 ちょうどその頃、船具屋さんの家庭の生徒がいたので、船舶用のエンジンの銅パイプを探して欲しいと頼んでみた。家の近所の船舶エンジン修理工場にあるとのことでさっそくたずねてみた。新品は高いが中古ならやすくしてくれるというので、2mほどわけてもらった。  生徒たちの家業を知っておくのも大切なことだと思う。それぞれの専門で使っている器具や道具など大変便利なものが多い。配線に使う圧着端子など早い時期に教えてもらったのも、熱に強い磁器のソケットを手に入れたのも、生徒の家庭からだった。教科書に載っているような古いものではなく、最新鋭のものがある。商売なのだから当たり前なのだろうが、家庭との連携というのは生活指導だけのことではない。(同書p78より)

「それぞれの専門で使っている器具や道具など大変便利なものが多い。」
「最新鋭のものがある。商売なのだから当たり前なのだろうが」

 教材開発の道筋にヒントを与えてくれる示唆的なコトバだ。

▼さて、私はこのオブジェのような「装置」を使ってどんな授業をしたのだろう。
 少しだけ「記録」を残していた。

◆【授業】水蒸気でマッチに火をつける!!(6 低温の世界・高温の世界)

 私のもっとも「お気に入り」実験のひとつだ!!

▼これもまた、いつか
 「製作のための会」を催して、一生モノ「教材」を手に入れて欲しい!!
 超不器用な私でもなんとか使いモノができた。きっと誰もが…
 その当時
 ・銅管に砂を入れておくと
 ・牛乳瓶に巻くとうまくいく
 等の「秘伝」を教える声もあったような。まあ、試行錯誤自分でいろいろやってみるのがいちばんかも!!

(つづく)

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