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新・私の教材試論(142) #金属 #アルミインゴット #教材入手

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▼長さ33.0㎝ 幅2.7~3.7㎝ 高さ3.0㎝ 重さ798g
アルミニウムインゴット !!

 それは教材「金属」BOXの底に入っていた。
 ほとんどの教材は、現場に置いてきたが、こればかりは手放すことができずにまだ手元に置いていた。
 いつどのようにして手に入れたのか今となってはわからなかった。
 長く「愛用」していたことだけは確かだ!!

▼悟空の如意棒のごとく便利だった!!
 いろんな授業の場面で使えた。

・世界の三大物質
・周期表
・【授業】金属の三つの特徴
・「はじめに原子ありき」
・「電流回路」 
・「密度」
等々あらゆる場面で登場した。

 家庭にあってもまだ使っていた!!
・「ごみ分別」を科学する!!(3)

▼執拗にこだわり保存していたのには、ひとつの“こんたん”があったからだ。
 「私の教材論・授業論(2021年版)」の3、4には私の古い古い提案をこりずにあげていた。

3 すぐれた教材の入手・開発
4 これからの教材研究・授業研究

である。4にはつづいてこんな提案もあげていた。

(1) 教材研究のネットワーク化を図り、新たな教材の発掘を                       
(2) 教材のデータベース化を図り、教材の共有財産化を

 これは【理科の部屋】たちあげ時の提案でもあった。もうそれから30年近くたった(28年か!?)!!
 ネットワーク環境も大きく変わった。
 実現可能な範囲も大きくひろがったのかも知れない。逆に克服すべき課題も多くなったのかも知れない。
 はたして今なお有効か!?
 今のネット環境をうまく活用すれば、あらたな可能性も!?
 私にはわからない。

▼私のひとつの“こんたん”とは、このアルミインゴットを「共同入手」することだ。
 それも単なる「共同入手」だけでなく、「オマケ」つきだ!!

・「アルミ工場見学」オフ実施!!
・「アルミインゴット」実践報告会という名のオフ!!
・フリーに「おすそ分け」できる環境の構築!!
等々だ。

 “こんたん”が単なるポンコツの夢物語に終わるか、それとも!!

 情報は発信するところに集まる!!
 情報は交叉するところに生まれる!!

 情報=教材!!

(つづく)

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新・私の教材試論(141) #紅餅 #紅花染 #常民の科学

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▼「ものづくり」BOXからはみ出した諸々のモノを未整理のまま積んでいた。
 そんななかに最上河北町で手に入れた「紅餅」、京都の田中直染料店で手に入れた「紅花」等があった。
 「紅餅」の方には、「紅花染」の説明書、「炭酸カリウム」まで一緒に入っていた。
 はやくやってみなければと思いつつ、まだそのまま置いていた。
 説明書を読んでみて、あらためて驚くのだった!!

 最初は濃度のちがう「炭酸カリウム溶液」を作り、そこに「紅餅」を入れる。それを繰り返し「紅染め液」をつくる。
 そして、そこへ「クエン酸溶液」を加え…!!
 
 なんとそれは中和滴定そのものでは!!

▼これは、「あれもこれも病」の方に属するのだろう。
 「私の教材論・授業論(2021年版)」に一見、教材論とは関係のないようなことを書き込んでいた。
 次のように
 
2 すぐれた教材の可能性~常民の科学を授業に~
  すぐれた教材が、生産的生活のなかにある 。
  『常民の科学』を授業に…。
  常民の衣食住の生活のなかに、自然とのつき合い方を学ばせること。           

 「常民の科学」!?

▼「常民の科学」は私の勝手な造語デアル!!
 この造語を使い始めたころに書いた思い入ればかりが先行する文章があった。

●『常民の科学』を授業に!! ~「もうひとつの科学史」を授業に~ 

 ここでも「紅花染」の「中和滴定」反応に感動したことを書いていた。
 
 ここにまちがいなく、学ぶに値する「科学」がアル!!

▼こう書いてから33年も経ってしまった!!
 いよいよ「店じまい」が近づいている。
 「常民の科学」を授業に!!はどこまで具現化できたのだろう?

 これからでも可能なことはなんだろう?

 そう言えば、藍染めの「すくも」も使わぬままほこりをかぶって今なお置いていた。

(つづく)

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新・私の教材試論(140) #ばっかり病 #あれもこれも病 #教材論

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▼私には昔から相反するふたつの持病があった!!
「ばっかり病」と「あれもこれも病」である。

「ばっかり病」を発症すると、他のものがよく見えなくなってしまう。
視界に入るモノはすべてそれに関連づけて見えてくる。
関連づけできないものは、無意識(意図的かも)のうちに視野からはずす。
やっかいなのは、自分が今、「ばっかり病」を発症していることになかなか気づかないことだ。
真逆なのが
「あれもこれも病」だ。
「あれも面白そう」「これも楽しそう」と次々と興味の対象がかわっていく病だ。

▼私が今までに体験してきた「ばっかり病」のひとつに「教材ばっかり病」があった。
 理科の教師にとって「教材」は決定的に重要な意味をもつ。
 それは理科が具体的モノを扱う教科であるからだ。
 だから、それにこだわり手前味噌の「教材論」を繰り返し語ってきた。

 今どき変なはなしだが、私はどうもパワーポイントというものが苦手だった。
 そこで、とった私の手段はいつでも参照できるWebページをつくることだった。

▼ずいぶん前置きの長い話になってしまった。
 20年近く前につくった「教材論・授業論」のページもいたるところでリンクぎれが生じていた。
 そこで、「教材ばっかり病」よろしく、修復できるところは可能な限りやってみた。
 40年近く前から繰り返してきた繰言の羅列!!

◆私の教材論・授業論(2021年版)

▼私の「教材ばっかり病」は、まだ発症したままのようだ。(^^ゞポリポリ
 なんで、今さらこんなページを更新したかというと、今 はやりのオンライン会議ででも語る機会があれば参照するためだ。
 それよりなにより自分で「教材ばっかり病」という持病を楽しむためなのかも知れない。

(つづく)
  

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第9回オンライン句会「寅の日」5月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼あいかわらずのひとり吟行をつづけている!!
うれしいのは、お気に入りの景に出会うことだ。最近のいちばんのお気に入りは「ヤマツツジ」である。
 花の色は場所や天気によって微妙にちがう。つい足をとめてしまうのである。

 我らが寅日子先生はツツジをどう詠んだのだろう。

 赤土や坂新しきむらつゝじ (明治31~32年) 
 
 搦手の岩山つゝじ盛りなり (明治32年)


▼さて、第8回オンライン句会「寅の日」4月例会の選句期間が終わって結果が発表になった。
 自分の詠んだ句に対しての評(コメント)を読むことができる。
 これが実に愉しい!!
 他の人が詠んだ句の「作者コメント」も読むことができる。その一句のバックグランドを知ることができるのである。
 これがまたさらに愉しい!!
 自分の想像していた世界が、まったくはずれている場合もしばしばである。
 それがまた実に愉快で、あらたな世界がどんどん広がって行く感覚だ!!

 俳句の本意は「句会」にあり!!

 は真実かも。

▼さあ!!
 第9回オンライン句会「寅の日」5月例会案内 をつづけよう。

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第9回オンライン句会「寅の日」5月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 
5.【投句期間】
 2021年5月1日0時から15日23時30分まで
 

6.【選句期間】
 2021年5月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2021年5月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

****************************************************************** 

▼句会ごとにおどろくほどレベルが高くなっていく。
 私自身はなかなか…(^^ゞポリポリ
 オンライン句会「寅の日」が成長していくのがうれしい!!
 
 いつの日か、「寅の日」メンバーと一緒に吟行をすることを夢みながら
 今日もひとり吟行だ!!

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【Web更新4/25】21-17 新・私の教材試論 等 更新!!

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街道は城へつづくや藤の花 21/04/23撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】21-17
週末定例更新のお知らせ
 4/25という日付になにやら「記憶」があった!!
 今は使えなくなってしまったアクセスカウンターの下にこう書いてあった!!
 「98/04/25(土) OPEN」
 そうだ!!この日はHPの誕生日である。
 昨日(2021/04/25)は、23回目の誕生日だったのである。
 わずかばかりの週末定例更新を繰り返しながら23年も経ってしまったのである。
 我がことながら、驚いてしまう。

◆画像集2021 更新 藤の花
 山ノ下の藤の花がみごとである。
 今年はひときわ日の当たる東がきれいである。
 今はかわってしまったが、ここに街道が走っていたと教えられたことがある。
 ことの真偽をたしかめないうちに時は過ぎてしまった。
 昔の旅人も、しばし足をとめて、この山藤をながめたのだろうか!?

◆新・私の教材試論 更新!!
 教材BOXの「断捨離」にかかろうとして、あらたな「課題」をみつけたりして楽しんでしまっている。
 「教材」のあれこれを考えることは、至上の喜びだ!!
 いや、一種の「持病」のようなものかも知れない。
 ゆっくり 急ごう!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 5月テーマを「寅彦随筆の面白さ」とした。
 まだまだ読んでいない面白い随筆がありそうな気がする。
 汲めども汲めども尽きることはなさそうだ!! アリガタイ!!
 面白そうなものをみつけたらぜひ教えてください。

◆【ヒガンバナ情報2021】 更新!!
 枯れゆくヒガンバナに今一度注目を!!
 地上部から姿を消してしまうまでに…。
 
 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから第4週目だった。
 浮葉がいくつも葉をひろげはじめた。浮葉が水面を覆うのはいつだろう!?
 そのころに立葉が、そして… 楽しみである。

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【お薦め本】『かがく教育研究所研究紀要 第2号』(かがく教育研究所発行 2021.3)

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▼ファラデーラボの開所式は、3.11の翌日、つまり2011.3.12であった。
 この3月で10周年をむかえた。
 この10年の歩みは、日本理科教育史にぜひとも「記録」されるべき歩みだろう。
 創立7周年のときには、記念すべき『かがく教育研究所研究紀要 創刊号』を発行した。
そこには創立から7年間の多様な取り組みが熱く語られていた。

▼10周年をむかえたこの3月、今度はその研究紀要2号が発刊された。
 それが、今回の【お薦め本】である。


◆【お薦め本】『かがく教育研究所研究紀要 第2号』(かがく教育研究所発行 2021.3)
      特集 「回路カード」を使った電磁気学習     


 いつものようにお薦めポイントを3つをあげてみる。

(1)「回路カード」を使った電磁気学習の豊富な実践報告が読める!!
(2)ファラデーラボの「かがくカフェ」ようすがよくわかる!!
(3)ファラデーラボに参加してみたくなる!!


▼ではひとずつもう少しくわしくみてみる。

(1)「回路カード」を使った電磁気学習の豊富な実践報告が読める!!
 教材「回路カード」について、「回路カード」の開発者であり、かがく教育研究所代表である森本雄一さんは次のように熱く語っていた。

実験・観察の重要性は繰り返し言われているが、実際はなかなか実施されていないのが現状である。それはなぜだろうか。その理由を考えるとき、この特集に書かれた報告で、「なぜこんなに生徒実験が実践されているのか」ということを考察することが重要なヒントになるのではないだろうか。  教師が楽しく熱心に工夫を凝らした実験に取り組んでいるとき、生徒はその姿を見て、自分もやってみようと思うのではないか。やってみて面白く楽しければ、主体的に取り組むようになるのではないか。「回路カード」を使った生徒実験の実践研究を進めることを通じて、今後様々な実験・観察の授業実践が広がって行くことを願うものである。(同書P6より)

  森本さんの言葉の通りこのあとに小学校・中学校・高等学校・大学・科学教室等々でのとても楽しい実践報告がつづいていた。報告のタイトルだけあげてみるとこうだ。

・小学校理科4年電子流単元における回路カードを使った授業実践の報告
・生徒の実態に即した回路カードの製作と授業実践
・一人ひとりが直接体験し可視化と空間認識できる「電流と電圧」・「電流と磁界」の実験
・回路カード用電流計・電圧計の開発と実践~電池の起電力と内部抵抗などの実験を短時間で~
・回路カードを活用した電磁気分野の実験

なんと豊富な実践報告だろう。
 これら実践報告を読めば「回路カード」が、小学生から大学生(一般も含めて)まで幅広く受け入れられるきわめて有効なすぐれた教材であることがわかる。
 これを読めばきっと自分でも「回路カード」を使った授業をやってみたくなるはずだ。
 そのときにはこの特集の研究紀要がきっと役に立つ!!
最新「回路カード」授業実践ガイドブック!!
 
さあ、今度はあなたの実践報告を!!

(2)ファラデーラボの「かがくカフェ」ようすがよくわかる!!
 最近のファラデーラボの「かたち」は、2部構成で定着してきていた。
 第1部は「○○のかがく」のタイトルのもと、講師が中心になっての話題提供となっていた。話題も多種多様であった!!
 実験・工作教室あり、フィールドワークありでどこでも経験できないような「○○のかがく」を楽しく学ぶことができた。話題提供していただいた方に、発表に関連しての原稿を書いていただいたものが研究紀要に報告されている。
 これもタイトルだけ引用させてもらう。タイトルを見ているだけでも楽しくなってくる内容だ!!

・智恵の楽しい実験・工作展
・はんだ付けのかがく
・科学工作「ぶつからない車」
・電池の開発の歴史から動作原理を学ぶ~理解を深めるマイクロスケール実験~
・「印南湾における津波の挙動」から「犠牲者0をめざして」~過去の災害記録を防災啓発(教育)に活かす~
・実験教室「ロウソクの科学」
・六甲山の生い立ちと土砂災害~50年前の市ヶ原災害の現場と防災教育の課題~
・科学工作「手回し発電機と2足歩行ロボ」
・授業で使える?小ネタ盛り合わせ
・気象のかがく
・高専における教育と研究

 次に第1部に負けず劣らず面白いのが第2部だった。
第2部の内容は、当日のティータイムに発表希望者が前のホワイトボードに記入することによってわかった。だから、その瞬間まで何が飛び出してくるか、誰にもわからなかった!!
 これが実に面白かった!!ときには発表が多すぎて時間不足ということもおこった。
 実験・工作の発表もあれば、授業実践報告や「○分小ネタ」のミニレクチャーもあり、現物を持ち込んでの実験アイデア募集・質問もある。たいへん豊かな内容でバラエティーに富んでいた。
 そこでは、みんなが好き好きにワイワイガヤガヤと口をだし、手を出して実際に自分でやってみた。大いに盛り上がり時間を忘れて科学を愉しんだ。
 私はこの雰囲気が大好きだった!!
 私はこれを勝手に「共に愉しむ科学」=「共愉の科学」(convivial science)と呼んでいた。ファラデーラボ流に言えば、「共愉のかがく」だ。
なお、ファラデーラボ「かがくカフェ」の様子は今回紀要で紹介されたページでいつでも見ることができる。
 
▼では、最後のお薦めポイントにいく。

(3)ファラデーラボに参加してみたくなる!!
 2020年春、コロナ禍で状況が大きく変わった。
 「かがくカフェ」も「かたち」を変える必要が出てきた。
 zoomを利用したオンライン「かがくカフェ」がはじまった。
 さらには、リアルとオンライン併用のハイブリッド「かがくカフェ」もはじまった。
「かたち」は変わったが、「共愉のかがく」の精神は変わらずにあった。
それがうれしかった!!
 「共愉のかがく」は、きっとファラデーラボの「これから」のあらたな「かたち」も生み出していくだろう。

 現在は、月一回のオンライン「かがくカフェ」と月一回のリアルとオンライン併用のハイブリッド「かがくカフェ」が実施されている。
 そのときの愉しそうなようすがカラー写真でみることができる。それもうれしい!!

 そのときどきの状況の変化によって変更されることもある。
 しかし、歩みは止まらない!!
 
この 『かがく教育研究所研究紀要 第2号』を読めばきっと今度はあなたも参加してみたくなるはずだ!!
 あなたがノックするところがドアです!!

※ 一般の本屋さんでは入手することができません。
 部数に限りがあります。お早めに!!

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【申し込み方法】
 下記の事項を記入して、メールでお申込みください。
 ・「かがく教育研究所研究紀要第2号希望」
 ・氏名(所属 任意)
 ・郵送先(〒住所)
 ・希望冊数
 ・申し込み・お問い合わせ
  かがく教育研究所 faradaylabあnifty.com
   (”あ”は@に変えてください)
★ 頒布価格 1冊 1000円(2冊2000円) 送料込み 
★ メール受信後、振込先をご連絡します。

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本日(2021/04/24)、第283回オンライン「寅の日」!! #雑感 #理科教育 #traday #寺田寅彦

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「あそこに氷の粒(氷晶)が…」
 と言われてもにわかには信じがたかった!!

 昨日(2021/04/23)、かなり長時間「日暈」が見られた。
 雲は「巻層雲」、かなりの高さにできる雲だ。そこでは、雲をつくるのは水滴でなく氷晶が中心だという!!
 氷晶でなければ「日暈」は見られないとも。
 4月だというのに連日「夏日」が続いていた。昨日もやっぱり気温があがりかけていた。
 ここはこんなに暑いのに、ほんとうにあそこに氷の粒があるのだろうか!?
 ハシゴをかけることができるなら、かけ登って行って確かめてきたい気分だ。

 ねえ君、不思議だ思いませんか?

▼本日(2021/04/24)は、第283回オンライン「寅の日」である。
 4月のテーマは

【4月テーマ】「寅彦と理科教育」

である。その第2回目である本日は、「雑感(「理科教育」より)」を読む。

◆本日(2021/04/24)、第283回オンライン「寅の日」!!

●「雑感(「理科教育」より)」(青空文庫より)

▼今回も書かれた時代から入ろう。

(昭和三年十一月『理科教育』)

 昭和三年、つまり1928年 今から93年前に雑誌『理科教育』に寄稿された文章だ。
 なんと今日的!! 驚くばかりである。

 これは寅彦から理科教師に向けて発せられた熱きエールなのである。

それは教科書や講義のノートの内容そのものよりも、むしろそれを教わった先生方から鼓吹された「科学魂」といったようなものであるかと思われる。  ある先生達からは自然の探究に対する情熱を吹き込まれた。ある先生方からは研究に対する根気と忍耐と誠実とを授けられた。
 科学教育の根本は知識を授けるよりもむしろそういう科学魂の鼓吹にあると思われる。しかしこれを鼓吹するには何よりも教育者自身が科学者である事が必要である。先生自身が自然探究に対する熱愛をもっていれば、それは自然に生徒に伝染しないはずはない。実例の力はあらゆる言詞より強いからである。
ただ先生自身が本当に自然研究に対する熱があって、そうして誤魔化さない正直な態度で、生徒と共に根気よく自然と取込み合うという気があれば十分である。先生の知識は必ずしもそれほど広い必要はない。いわゆる頭の良い必要はない。

▼エールはつづき、科学(理科)教育のキモの部分に言及する。

 間違いを教えたとしてもそれはそれほど恥ずべき事ではない。また生徒の害にもならない。科学の歴史は一面から見れば間違いの歴史である。間違える事なしには研究は進められない。誤魔化さないことだけが必要である。

 そして、「自由研究」の提案までする。

 小学校でも中学校でもせめて一週間に一時間でもいいから、こういう「自由研究」の時間を設けて、先生も生徒も一緒になって、何でも手近な題目を取扱い、そうして、自然が如何に分らない事だらけであるかという事、その分らない事が、熱と根気で向って行けば少しずつ少しずつ分って行く事、その少しずつ分って行く少なくも分ったような気がして行く事が如何に愉快なものであるかという事などを実習したらいいだろうと思う。

 そして、さらに力強いコトバで応援してくれていた!!

先生の分らない事は大抵誰にも本当はよく分らない事である。分らない事は恥でも何でもない。分らない事を分ったような顔をするほど恥ずべき事はない。

 今一度、93年の時空を超えた寅彦からのエールに耳を傾けよう!!


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新・私の教材試論(139) #200℃の水蒸気 #過熱水蒸気 #三態変化 #古川千代男

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▼それは「三態変化」BOXのなかに入っていた。

 グニャグニャに曲げられた銅管にゴム栓が!!
 それはまるで芸術作品のオブジェのようだった。

 制作者は私である。
 自慢気にいうことではないが、私は昔からとびっきり不器用であった。
 40年近く前に最初に製作したときは、「螺旋形」に銅管を巻くはずだった。
 長年使用しているあいだにここまでなってしまったのか!?
 これまた、私にはとっておきの「お宝教材」だった。

▼この「装置」の元々の発案・開発者も古川千代男先生だった。
 これは、すでに「日本理科教育史」をプロットする!!でふれているが、再び開発物語を時系列にならべてみる。

●1973年2月 「三態変化の範囲を広げよう」古川千代男(『理科教室』1973年2月号P56)

●1976年4月10日 『やさしくて本質的な理科実験2』(高橋金三郎・若生克雄共編 評論社)
11. 200℃もある水蒸気 (古川千代男 P48~) 

●1981年8月 「100℃以上の水蒸気」古川千代男 (『理科教室』1981年8月臨時増刊号『楽しくわかる実験・観察』P44)

●1989年5月 『物質の原子論―生徒と創造する科学の授業』 (プロジェクトサイエンスシリーズ)(古川千代男著 コロナ社 1989.5.10)
「4.6 200℃の水蒸気」(p75)

 『物質の原子論―生徒と創造する科学の授業』には開発物語の詳細が語られていた。
 「銅管」を手に入れるまでのたいへん興味深いことが語られている。あまりに興味深いので再び引用させてもらう。

 ちょうどその頃、船具屋さんの家庭の生徒がいたので、船舶用のエンジンの銅パイプを探して欲しいと頼んでみた。家の近所の船舶エンジン修理工場にあるとのことでさっそくたずねてみた。新品は高いが中古ならやすくしてくれるというので、2mほどわけてもらった。  生徒たちの家業を知っておくのも大切なことだと思う。それぞれの専門で使っている器具や道具など大変便利なものが多い。配線に使う圧着端子など早い時期に教えてもらったのも、熱に強い磁器のソケットを手に入れたのも、生徒の家庭からだった。教科書に載っているような古いものではなく、最新鋭のものがある。商売なのだから当たり前なのだろうが、家庭との連携というのは生活指導だけのことではない。(同書p78より)

「それぞれの専門で使っている器具や道具など大変便利なものが多い。」
「最新鋭のものがある。商売なのだから当たり前なのだろうが」

 教材開発の道筋にヒントを与えてくれる示唆的なコトバだ。

▼さて、私はこのオブジェのような「装置」を使ってどんな授業をしたのだろう。
 少しだけ「記録」を残していた。

◆【授業】水蒸気でマッチに火をつける!!(6 低温の世界・高温の世界)

 私のもっとも「お気に入り」実験のひとつだ!!

▼これもまた、いつか
 「製作のための会」を催して、一生モノ「教材」を手に入れて欲しい!!
 超不器用な私でもなんとか使いモノができた。きっと誰もが…
 その当時
 ・銅管に砂を入れておくと
 ・牛乳瓶に巻くとうまくいく
 等の「秘伝」を教える声もあったような。まあ、試行錯誤自分でいろいろやってみるのがいちばんかも!!

(つづく)

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新・私の教材試論(138) #水の成分 #水素 #古川千代男

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▼その実験装置は、「化学変化」BOXのなかにあった。
 ナイロン袋に入れられ大事そうにしまわれていた。
 この実験装置の開発者は古川千代男先生である。当時古川先生と交流のあったご縁で、この装置そのものを先生から直接譲り受けたのでした。
 アリガタイ!!
 これは私の生涯の「お宝」教材となった!!

▼古川先生のこの装置開発の経緯は

●1985年4月10日 『やさしくて本質的な理科実験3』(高橋金三郎・鈴木清龍・若生克雄共編 評論社)
37. 「水の成分」をマグネシウムで調べる(古川千代男 同書P144)

に詳しく語られていた。

 電気とか、NaOHとか余分な条件がなく、しかも、それまでに学んできた知識をもとにして、「水」に取り組めないものでしょうか。そんな事を考えていた時に目にとまったのが、ヴェルホフスキーの「化学実験教授法」(明治図書刊)でした。
 これによると、「水の成分」という項で、まずH2にとりくむようで、Ca、Na、Kなどの金属と水の反応をやっています。その中で、Mgとの反応が、水の分解として使えそうなことに気づいて工夫したものがこれなんです。(同書P144より)

 こうして、ヴェルホフスキーはフラスコなかで水を沸騰させ、その水蒸気と点火したMgを反応させる方法を考え出します。
 面白い!!しかし過激なリスクの高い実験です。
 そこで古川先生は「Mgへの点火法」を工夫します。そして、到達したのがこの「実験装置」だったのです。

▼この「実験装置」を使えば、安全にゆっくりこの実験を楽しめます。
 この装置を譲り受けて以降、何度も何度もこれを使わせてもらってきた。
 この実験は、最高にお気に入りの「お薦め実験」となった。

◆水から水素を取り出す~ 水蒸気中でMgを燃焼させる~ 

▼この実験装置を後生大事に保存してきているのにはわけがあった。
 いつか
 この実験装置を製作する会を催して、多くの方にこの「装置」を、この「実験」をツナイデいきたいと願っていたからである。
 ここに「記録」しておけば、「いつか」ははやい機会におとずれるかも知れない。
 
 材料の入手も考えはじめておこう。

(つづく)

 
 

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実生コヒガンバナは今!?(2021/04/20)#日本ヒガンバナ学会 #コヒガンバナ #2倍体

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▼庭の定点ヒガンバナが枯れ始めた!!
 カラスノエンドウ等の包囲網のなか、「ひとり舞台」だった時期を完全に過ぎようとしているのである。
 それにしてもみごとな「戦略」である。
 花の季節が終わると、花茎の根元から葉が顔を出してくる。
 他の植物が枯れてしまう冬場は光をたっぷり「ひとり占め」して、地下に栄養を貯め込む。春先になって他の植物の活躍がはじまると、葉は枯れ始めやがて地上部から姿を消す。
 そして、秋のお彼岸が近づいて来ると、貯め込んだ「栄養」で、いきなり花茎をぐんぐん伸ばし始めあの燃え立つような真っ赤な花を咲かせる。

 コヒガンバナもこのふつうのヒガンバナとほぼ同じ一年の暮らしをしていた。
 少しだけコヒガンバナの花の方が、時期が早かった。
 しかし、もっと大きなちがいがあった!! 
 コヒガンバナは2倍体(2n=22)であった!!つまりコヒガンバナは種子でも殖えるのである。
 と言われても、にわかには信じがたい。
 そこで、私は種子から育てる実生コヒガンバナ実験を実施していた。

前回の観察(2021/01/30)から、2ヶ月と20日が過ぎていた。
 八手の木陰から17個の植木鉢を明るいところに持ち出してきた。
 
 確かに枯れ始めた葉があった!!

 枯れた葉も含めて、葉の枚数を数えてみた。

【9枚】…1
【6枚】…1
【5枚】…3 
【4枚】…4
【3枚】…4
【2枚】…3
【0枚】…1

 葉の総合計枚数は64枚!!
 前回の65枚から1枚減っていた。4枚出ていた鉢の1枚が完全に枯れてしまったのだろう。

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▼葉の長さ・太さ、枯れ具合をもう少しくわしくチェックしてみた。

【9枚】…22~29㎝、1枚完全に枯れている。3枚が枯れかけている。
【6枚】…20~30㎝
【5枚】…26~30㎝、2鉢で3枚が枯れている。 
【4枚】…24~29㎝、1鉢で、1枚枯れかけ、1枚は完全に枯れている。
【3枚】…30㎝までのびている。よくのびた葉の先が枯れ始めている。
【2枚】…30㎝までのびている。1鉢で先が枯れかけたものがある。

 前回に比べて葉の長さは、やはり少し伸びてきている。
 短くなった葉もあるようだが、そのぶん太り厚くなったような気がする。
 枯れがおおいに進んできている!!

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▼枯れが進むコンガンバナたちをながめながら、「実生コヒガンバナを咲かせよう!!」プロジェクト実現に向けての次の一歩を考えはじめていた。
やっぱり鉢の底から根も伸びてきていた。

 大きな鉢への「引っ越し」の時期をこれらの葉が完全に枯れたときめていた。
 大きな植木鉢をさがしている。

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2021年5月のオンライン「寅の日」は #寅彦随筆の面白さ #青空文庫 #traday #寺田寅彦

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▼寅彦は「科学と文学」(青空文庫より)において、科学者に向けて次のような「随筆のすすめ」を書いていた。

 それはとにかくとして、現在において、科学者が、科学者としての自己を欺瞞することなくして「創作」しうるために取るべき唯一の文学形式は随筆であって、そうしてそれはおそらく、遠き「未来の文学」への第一歩として全く無意味な労力ではないと信ずるのである。

 あの寅彦が熱く語っているだけに説得力をもつ!!

▼2021年5月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期である。
 先日、友人からたいへん興味深い情報をもらった。「らじるらじるで寺田寅彦の朗読をやっているよ」というものだった。
 聴いてみた!!
 実に面白かった!!元の随筆もプリントアウトして読んでみた。
 はじめて読む随筆だった。やはり面白い!!
 どうしてなんだろう!?

 10年目の歩みに入ったふた月目、テーマはこれでいきたいと思った。
 
【5月テーマ】「寅彦随筆の面白さ」

 5月は3回あった。

■2021年5月オンライン「寅の日」!!
◆第284回オンライン「寅の日」 …5/06(木)
◆第285回オンライン「寅の日」 …5/18(火)
◆第286回オンライン「寅の日」 …5/30(日)

▼まずは教えてもらった随筆から読もう。
 「ラジオ雑感」である。つづいて読むのはまだ読んでいないものから、いつか読んでみたいと思っていた「鐘に釁る」を読みたい。
 そして、3回目は、一度だけ読んだが、とても面白かったという印象が残っている「とんびと油揚」を読む。


■2021年5月オンライン「寅の日」!!

◆第284回オンライン「寅の日」 …5/06(木)「ラジオ雑感」(青空文庫より)

◆第285回オンライン「寅の日」 …5/18(火)「鐘に釁る」(青空文庫より)

◆第286回オンライン「寅の日」 …5/30(日)「とんびと油揚」(青空文庫より)


▼今回のことで強く思ったのは、まだ読んでいない随筆にもいっぱい面白いものがあるのではないか!?
 ということだ。
 9年間に読んできた随筆は回数ごとに一覧にしてみた。
●オンライン「寅の日」9年間に何を読んできたのか!?(1) #traday #寺田寅彦 #青空文庫

 しかし
 
◆作家別作品リスト:No.42 寺田寅彦 (青空文庫)

を見ると、まだまだ読んでいない随筆がいっぱいあった。

 ここでお願いです!!

 オンライン「寅の日」でまだ読んでいないけど、この随筆が面白いよ!!
 いや読んでいるけど、やっぱりこの随筆は面白いよ!!

 というのを教えて下さい。よろしくお願いします。<(_ _)>
 6月以降のオンライン「寅の日」の参考にさせてもらいたいと思います。  

 池の青空は空の青空より青かった!!

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【Web更新4/18】21-16 新・私の教材試論 等 更新!!

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未来とは何色なりや花苺 21/04/18撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】21-16
週末定例更新のお知らせ
 はや4月も2/3が過ぎてしまった。
 季節がはやくめぐっているような気がするが…!?

◆表紙画像集2021 更新 花苺・苺の花
 畑の苺が花盛りだ!!
 やっぱり少し早い気がするが…。
 歳時記をみていたらこんな句が出ていた。
 「花の芯すでに苺のかたちなす 飴山 実」
 これぞ客観写生!!

◆新・私の教材試論 更新!!
 「新・私の教材試論」シリーズ、3年以上のあいだをおいて再開した。
 いよいよ「店じまい」に向けて、具体的に動きはじめる。
 あわせてこのシリーズを気の向くままに更新していきたい。
 どこに話がとぶか私にもわかっていない。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 オンライン「寅の日」の取り組みはついに10年目に入った。
 10年目に入った最初のテーマは「寅彦と理科教育」だ。
 寅彦はいつ読んでも やっぱり今日的だ!!
 今月のふたつはぜひ多くの理科教育関係者に読んでもらいたい。

大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから3週目だ。
浮葉がいよいよ葉を広げはじめた。さあ生産開始だ!!

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【お薦め本】『理系的アタマの使い方』(鎌田浩毅著 PHP文庫)

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▼「知的生産」というコトバで何を思い出すだろう?
 私がいちばんに思い出すのはあの名著『知的生産の技術』(梅棹忠夫著 岩波新書 1969.7.21初版)である。この本の初版が出てから半世紀以上たっている。
 大いに影響を受けてきた。一度は、自分自身の「知的生産」の「原点」を見つめ直すそんな意味も込めてこのblogで少しずつ読み進めたこともある。
 
●『知的生産の技術』を読む

▼この春、今もっとも熱く今日的「知的生産」を語る本に出会った。
 それが今回の【お薦め本】である。

◆【お薦め本】『理系的アタマの使い方』(鎌田浩毅著 PHP文庫 2021.4.15)

 「店じまい」にかかったポンコツが、今さら「知的生産」というと笑われるかもしれないが、実に面白かった。著者は、「これから」の若人向けに書かれたかもしれないが、私にもたいへん面白く読めた。
 いつものように3つのお薦めポイントを先にあげる。

(1)アウトプット優先主義の知的生産術を伝授!!
(2)自分の知的生産術を再吟味するのに最適!!
(3)「最初の一行目がなかなか書き出せない人」に有効!!

▼ではひとつずつ少しだけくわしくいこう。

(1)アウトプット優先主義の知的生産術を伝授!!
 「情報は発信するところに集まる」は、ずっと使い続けてきたお気に入りのフレーズである。まずは自ら情報発信をすることこそが、もっとも手に入れたい情報を収集する有効な手段だと思っていた。ずっと唱え続けてきて確信は深まるばかりだった。
 このフレーズと「アウトプット優先主義」どこか ツナガル 気がするのだった。
 このコトバは、この本では何回も繰り返された。
 例えばこうだ。
 

ここで「知恵」といったが、本書の内容自体は日常的なノウハウに近いものである。資料の整理法、時間の使いかた、作業の第一歩を踏み出せないときのコツ、アイデア出しや表現法などなど。
 しかしそれらに例外なく通底しているのは、理系のアウトプット優先主義だ。
 全体の構成は三部からなり、
①理系的システムの整備と情報の収集
②クリエイティブな情報整理と発想法
③理系的なアウトプットの実行と将来への準備
が語られる。(同書P6より)


(2)自分の知的生産術を再吟味するのに最適!!
 この歳になると、「これまで」とちがう手法でということになると正直言って億劫である。あたらしい手法に慣れるまでに使うエネルギーがモッタイナイ!!
 それは、この本に一貫している「ラクして」精神に反する。
 しかし、こちらの方が有効そうだという手法をみつけたら、それを採用することはやぶさかではない。
この本には繰り返し「知的生産」に有効な㊙テクニックが出てくる。
 16個もである。
 ネーミングもなかなかすばらしい!!巻末にまとめてくれているのであげてみよう。(同書P362~363)

【本書で取り上げた16のキーワード】
「一望法」
「落ち穂拾い法」
「コピー&ペースト法」
「三脚法」
「隙間法」
「棚上げ法」
「橋渡し法」
「バッファー法」
「ひと言法」
「不完全法」
「目的優先法」
「要素分解法」
「呼び水法」
「ラベル法」
「枠組み法」
「割り算法」

「それならすでにやっているよ」と言うのもいくつかはあった。それでも、あらためて「○○法」と言われるとナットクだった。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
 そして、「これでよかったんだ!!」と自信をもつこともできた。アリガタイ!!
 反対に「これはいい!!気がつかなかった。使わせてもらおう!!」というのもあった。
 時代にあわせて、また自分流にカスタマイズして採用させてもらおうと思う。 
 
このように「これまで」の自分の知的生産術を再吟味するのに最適の書である。

▼最後にいこう。

(3)「最初の一行目がなかなか書き出せない人」に有効!!
 「最初の一行目がなかなか書き出せない人」と聞いてドキッとした。(^_^;)
 私のことかと思った。心当たり大ありだった。
 この歳になってもこの病はなかなか克服できていなかった。
 そんな私にこの本は病克服のヒントと勇気をくれる本だった。
 著者は「おわりに」のなかで次のように語っていた。

 本書はまず、膨大な資料と格闘して悩んでいる人たちへ向けてアドバイスした。さらに、準備はできているのに一行目がなかなか書き出せないという人にも、「ラクな書き出し」のコツを指南した。いずれの場合も、目的を先行させることによって、状況は一変することをまず知って欲しい。  そして、「アウトプット優先主義」に変えれば、生産性が上がるだけでなく、部屋まで片づくというオマケがついてくる。  しかも片づいたところから、人生の次のステージが見えてくるのである。(同書P360より)

 さあ、残りの人生の次なるステージのためにも。


<オマケ> 蛇足的になるが、これ以外のお薦めポイントというか、いたく共感できることがいくつかあった。
  どうしてもあげてみたくなったのであげてみる。

【その1】

 本書の主要メッセージの一つに「デジタルとの賢いつきあいかたと逃げかた」があるが、そのポイントは「新しいツールに溺れない」である。(同書P8より)

【その2】
 私は今も昔も、メインのスケジュール管理は紙の手帳だ。(中略)よって、スケジュールの詳細はすべてアナログの手帳に書き込み、一元管理をする。(同書P82より)

【その3】
 私の経験では、実際に使ってみて効果があるテクニックは以下の二つであり、しかも二つだけで十分だと断言したい。
①パソコンについているいちばん簡便な検索機能で、全データを瞬時に文字検索できる。
②保存してある情報はすべてデータベースとして活用できる。これらを用いてコピー&ペーストすることで、次のアウトプットを簡単に行なうことができる。
(同書P125より)

【その4】
 この戦略はまったく正しかった。だからそれ以降もいったん使いこなしたソフトはよほどのことがないかぎり、とことん使ってみる。
 そのほうが、そのソフトのもつ潜在能力に習熟することができるし、何よりも、乗り換えにともなうタイムロスを激減させることができるからだ。(同書P127より)

【その5】
このように、不可能なことは早々に見切りをつけ、よい面を見るのがいちばんだ。
 では、日本式の細かなコミュニケーションは今後不要かというと、それも違う。オンラインで切り捨てられた部分を、いかに補完するか考えなくてはならない。(同書P230より)


 実はまだまだある。しかし、これ以上続ければ蛇足的がほんとうに「蛇足」になってしまう。「蛇足」こそが、この本の趣旨にもっとも反するものである。
 だから、これぐらいにしておこう。

 ぜひ、ご一読を!!

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新・私の教材試論(137) #Webテキスト #テキスタイル #やさしくて本質的な理科実験

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▼「断捨離」決行をはばむものがあった。
 それは「これでおわり」としてしまうことへの未練だろうか(^^ゞポリポリ

 「これから」にツナガル なにかをみつけることが
 「断捨離」をスムーズにすすめる秘訣のように思えた。

▼「授業テキスト」で言えば、これまでのこの営みを「これから」にツナガルものとしてWebテキストというかたち実現したいと思った。
 いくつかの試案も検討中である!!
 このとき、大きなヒントと勇気を与えてくれるコトバがあった。
 「テキスタイル」
 である。
 「テキスタイル」はこう説明されていた。

 ”テキスタイル”ということばは、いつとはなしに造り出され、使用されるようになった。”わたしたち”の造語である(textile=織物ではなくて、text+style=textyleである。)”わたしたち”が教えたい、わかってほしいと願う事柄がきまったからといって、それはまだテキストではない。テキストは、発問と、資料と、実験と、読み物などで構成されるが、とりわけ、どんな発問を、どんな順序で用意するかが重要である。いや、内容がきまってから「さて発問は?」というのでなくて、事例に関する発問、事例を法則の支配下に位置づけさせる発問、等を考える過程の中で、”わたしたち”の中に次なる内容が求められ、獲得されていくのである。 (『極地方式入門』(高橋金三郎・細谷純編、国土社1974.3.20) p174より)

 これこそが私にとっては最高の学びの方法であることに気づいてきた。
 「これから」もテキスタイルを意識しながら学び続けたい!!

▼「教材」BOXにいまなお残している教材の大元になるネタ本があった。
 もっともよく参考にしてきたのは、『やさしくて本質的な理科実験』1~4である。

●1972年7月10日 『やさしくて本質的な理科実験1』(科教協東北地区協議会編 評論社)
●1976年4月10日 『やさしくて本質的な理科実験2』(高橋金三郎・若生克雄共編 評論社)
●1985年4月10日 『やさしくて本質的な理科実験3』(高橋金三郎・鈴木清龍・若生克雄共編 評論社)
●2001年10月10日 『やさしくて本質的な理科実験4』(鈴木清龍・若生克雄共編 評論社)

『やさしくて本質的な理科実験1』の巻頭言にある高橋金三郎氏のコトバを少し引用させてもらおう。

これで私たちの「実験」の意図はおわかりでしょう。私たちの「実験」はそれ自体独立したものではなく、授業実践のなかから必然的に生まれたものであり、私たちの教育運動そのものであります。(同書P2より)

さらには、

 しかしそれらは決して、偉大なる権威をもって述べられているのではなくて、みんなが失敗し悩んでいることを、私たちはこうしたら何とかうまくいくではないかと思うといった本当に謙虚な気持ちで持ち出しているのです。同じ仲間としてそれらに対し「わたしはこうやってうまくいかない」「これはどうなんだ」「どこからどうして手に入れるのか」などいろいろと苦情、疑問、注文、忠告を何でもおきかせ下さればこれにこした喜びはないのです。  そのために、創案並びに執筆者は各項の末尾に書いてありますし、住所氏名もあげていますのでどうぞ気軽にご連絡下さい。また、お願いなのですが、この実験をおやりになったら子どもの反応をハガキ一枚にでも結構です。執筆者へお知らせ下さい。実践報告その他として発表される方は、この実験集によって知りそれによってやったということを付記して下さい。(同書p3より)

 と言っていた。
 この姿勢は、この後もずっと一貫して貫かれたこの「実験集」の姿勢だった!!
 裏表紙には、はっきりわかるようにこう書かれていた。

■失敗したら必ずお知らせください。
■子どもの反応をお知らせください。
■発表される時は、この実験書によったことを付記してください。

 ここに「教材」を「これから」にツナグためのヒントがある。
 「教材」BOXの「断捨離」をすすめながら、「これから」にツナグ 努力もしていきたいものだ!!

▼最後に『やさしくて本質的な理科実験4』の巻頭言のコトバを引用させてもらおう。

 理科ぎらい、理科ばなれがいわれますが、そんな状況のなかで実験書、ものづくりは花ざかりのようです。超教科は脱学校を生みだしています。(それはあだ花か。)私たちは脱学校のなかから、学校での学習が再構築されると考えていますが。  それは、これまでの蓄積の成果を自らのものとして、子どもの要求に敏感に反応し対応できるように自らをつくっていくことによるしかないのではないでしょうか。  2001年8月   鈴木清龍・若生克雄

 示唆的なコトバだ!!
 それからまもなく 20年!!
 「教材」を「これから」に ツナゲヨウ !!

(つづく)

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新・私の教材試論(136) #授業テキスト #授業と教材 #大竹三郎

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▼このBOXはひっぱり出すだけでひと仕事であった。
 重たかった。
 「授業テキスト」BOXだ!!

 この「授業テキスト」のなかに、私の「授業」のすべてがあった。
 「ねらい」
 「発問」
 「展開」
 「板書」等々
 「授業」をするたびに可能なかぎりの更新を続けてきた。

▼従って、「教材」BOXに残っている「教材」のすべてが、この「授業テキスト」に位置づけされいた。

 「教材」は「授業」という文脈なかで生まれる!!

 これは、「授業と教材」の関係におけるアタリマエすぎるほどアタリマエの鉄則だ。
 「教材」BOXの断捨離をすすめながら、あわせて今一度「授業テキスト」にも目をとおしたいものだ。

▼かつて大竹三郎氏は『理科実験法の再検討~教材論的研究~』(大竹三郎著 明治図書 1980.10.5)のなかで次のように語っていた。
 

やはり、自分の中に、それだけの必然性がなくてはなりません。そうした必然性は、果実の熟するのに似ていて、ある期間の熟成を待たないと、具体的に現れてこないようです。それもなにかのきっかけが必要です。わたしの場合実験改善の必然性も、新しい実験の発見も、そのきっかけは、授業における子どもの発言です。また、授業をした先生のつまずきです。(同書 P120より)

▼「授業」で生まれた「教材」が進化(深化)し、仕上がっていくのもやはり「授業」です。
 大竹氏は、「教材」を「仕上げる」ということについてこうも語っていた。

わたしは、現在、学校で実施されている多くの実験が、なお教材として仕上げられていないと考えます。これらの実験が授業の課題にピタリ答えられるように、その内容、形式ともに仕上げられなくてはなりません。ところが、わたしたちは、もうこれ以上、変えようとしても変えられないものと受けとめています。とくに長い歴史をもった伝統的な実験に対してそうです。(同書 P119より)

 すごい意思表明です。理科教師としての誇りに満ちた決意です。
 「教材」はあるのではない、「仕上げるんだ」とは すごい!!

(つづく) 

 

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新・私の教材試論(135) #新新マグデブルク半球 #3K1Aの法則 #3Hの法則

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▼「気象」BOXの底の方に黒い吸盤のようなものがあった。
 あれだ!!
 久しぶりにひっぱり出してきた。
 「新・新マグデブルク半球」である!!
 
 長いあいだ探し求めてやっと手に入れた「教材」だった。
 これは、やっぱり「断捨離」対象からはずしておきたい。

▼「これまでの」と言っても、ほんとうに古い話だが、自分の「教材論」を人にお話しするときのために作ったページがあった。

◆新「私の教材論」(03年版)

 ほとんどが「リンクぎれ」になっている。根本的な考えの骨子は今もかわらない。
 いつかは修復したいと思っているうちに今日なってしまった。

「新・私の教材試論」を展開するうちに、私は面白いことを主張するようになっていた。
 ガラクタ教材の山から、「すぐれた教材」を発掘するための判断基準となる「法則」であった。
 これまでの「教材論」を集約するような「法則」だった。
 2つあった!!それらをこう勝手になづけていた。

●「3K1Aの法則」

●「3Hの法則」

 ひとつずつもう少しくわしく。

●「3K1Aの法則」
・「感動」のK
・「簡単」のK
・「きれい」のK
・「安全」のA 
 
 すぐれた教材の鉄則はまず教師自身の「感動」だ!!
 自らが「感動」しないようなものでは何も伝わらない。

 「原理・原則」がむき出しの「簡単」なものこそ「感動」を呼ぶ。
 如何に巧妙につくられたものでも「複雑」なものは、すぐれた教材にならない。
 「簡単」にする発明、工夫こそスバラシイ!!
 先の「新・新マグデブルク半球」はここに該当するのだろう。
 
 自然の法則は「きれい」だ!!
 法則に気づけば「きれい」に見えてくる!!とも

 「安全」特に現代は必須!!
 「安全」を考えることはけっして自然のダイナミック性を失うことにはならない。
 むしろ「安全」への配慮こそが自然とのつき合い方を教えてくれることになるのだ!!

▼もうひとつの法則に行こう。

●「3Hの法則」
・「ホット」(話題性)のH
・「本質的」のH
・「ホンモノ」のH

教材は自ずから時代や社会の影響を受けている。生徒たちの興味関心を惹くものでなければならない。
日常生活のなかの「科学」と結びついたものであることが大切。

 科学的基礎概念の形成に関わるもの。
 一見無関係に思えるものも、より「本質的」なものは面白い!!

 「ホンモノ」には2つある。
 「自然は最高の教科書!!」に由来するホンモノ。自然の具体物を教室に持ち込むのだ。
 もうひとつは
 プロの科学者・技術者たちがつかっているホンモノを教室に持ち込む。
 暮らしの中で自然にはたらきかける営みをしているプロたちのホンモノを教材に。
 先の「新・新マグデブルク半球」の吸盤はまさにこれだ!!
 この吸盤は、工場で大きな鉄板を運ぶのに使ったり、ガラス屋さんが手の届かない大きなガラスを運ぶのに使用している「ホンモノ」なんだ!! 
 
 これらの「法則」を少し意識し、吟味しながら「断捨離」を進めよう。

(つづく)

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新・私の教材試論(134) #店じまい #断捨離 #教材論

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▼堆く天井に達するまで積み重ねられたケース・段ボール箱!!
 なかには「教材」が入っていた。その都度、できるだけ処理をしてきたつもりだがまだ捨てられないものが残っていた。
 興味ない人にとってはただのガラクタの山!!
 でも、私にとってはタカラの山!!
 しかし、このままでは、ここはただの「物置」になってしまう!!

 なんとかして…。

▼私は、「教材」に関しての考えをシリーズでまとめる試みをはじめていた。

◆新・私の教材試論

である。その1回目を書いてからずいぶんの年月が経っていた。

●新・私の教材試論(1)(2008/10/18)

 また、前回にこの試論(133)を書いてからでも3年以上の月日が経っていた。

●新・私の教材試論(133)(2018/02/11)

▼なぜ唐突にこんなことを言い出したかというと、私の「店じまい」の時期がせまってきたからだ。
 「タカラの山」だけに固執していては、「物置」に死蔵することになり、ほんとうに「ガラクタの山」になってしまう。
 そこで
・徹底した断捨離の決行!!
・今一度、使いながら処分を考える!!
・新・私の教材試論を並行して再開する!!
 等を決意した。
 期限はない。でも やっぱり ゆっくり急ごう!!

▼その具体的な動きに入るまでにやっぱり今一度、私の教材論の「これまで」にふれておこう。

◆「連載:私の教材論(1)~(10)」

 読んでいたら、けっこう面白い!!
 ついつい手がとまってしまう。(^^ゞポリポリ

(つづく)

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【Web更新4/11】21-15 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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豆の花卵とじよと決めにけり 21/04/10撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】21-15
週末定例更新のお知らせ
 新学期がはじまった!!
 どんな出会いがあっただろう!?
 はじめての出会いは「ひと」だけではなく
 「もの」も「こと」も
 そして「私」も

◆表紙画像集2021 更新  豆の花・ 豌豆の花
 歳時記で「豆の花」と言えば 豌豆(えんどう)の花、蚕豆(そらまめ)の花を言うらしい。
 ナラバ
 カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサはどうだろう!?
 「豆の花カラスそれともスズメかな」
 わけのわからぬ一句を(^^ゞポリポリ

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 サイエンスコミュニケーター11年目の歩みはもうはじまっている。
 日々の取り組みで「めざすこと」にどこまで近づけるか。
 さあ…!!

◆【ヒガンバナ情報2021】 更新!!
 こんな時期にヒガンバナ情報 ?(゜_。)?(。_゜)?
 と思うことなかれ
 植物「ヒガンバナ」にシーズンオフはない!!
 この時期の身近な場所のヒガンバナ観察をぜひぜひ!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 オンライン「寅の日」10年目歩みははじまった。
 どんな展開が待ち受けているだろう o(^o^)o ワクワク


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから2週目だ。
 池の水面は驚くほど緑だ!!泡もいっぱいだ。
 そして、浮葉は三つ四つと顔をだしてきている。さあいよいよ活動が!!

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本日(2021/04/12)、第282回オンライン「寅の日」!! #研究的態度の養成 #traday #寺田寅彦

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▼「授業びらき」の季節である!!
 私にはお気に入りの「授業びらき」の構想があった。
 私の「ふしぎ!?」からはじめるのである。

●私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらき(1)
●私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらき(2)
●私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらき(3)
●私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらき(4)
●私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらき(5)

 どこか寅彦のあのコトバにツナガル気がしてくるのだった。

 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」

▼本日(2021/04/12)は、第282回オンライン「寅の日」である。
 オンライン「寅の日」10年目スタートだ!!
 10年目スタートの月にふさわしいテーマに決めていた。

【4月テーマ】「寅彦と理科教育」

その1回目の本日は、「研究的態度の養成」を読む。

◆本日(2021/04/12)、第282回オンライン「寅の日」!!

●「研究的態度の養成」(青空文庫より)


▼読み始めるとすぐ思うことがある。
 「あれ!? これはいつ書かれたものなんだろう?」
 文章の最後には、次のように書かれていた。
 

(大正七年十月『理科教育』)

 そうだ!!これは1918(大正七)年、今から103年も前に書かれた文章なんである。
 なのに
 なんと今日的な!!

 私の「ふしぎ!?」からはじめる「授業びらき」を応援してくれているような文章が続いていた。

とにかく児童には、知らないことが恥でない、疑いを起さないこと、またこれを起しても考えなかったり調べなかったりすることが大なる恥である、わるいことであるといった精神を充分鼓吹(こすい)してほしいと思う。教師がこの態度になることの必要は申すまでもなかろう。

さらには次のように語っていた。

彼等の求知心を強からしめ、研究的態度に出でしむるようにありたい。科学的の知識はそうそうたやすく終局に達せらるるものではない事を呑み込ませて欲しいものである。時には更に反問して彼等に考えさせることも必要である。勿論児童の質問があるごとにかように話しているわけにはゆかないが、教師の根本態度が、この考えであってほしいのである。

▼さらには、次のような示唆的な「提案」もしてくれていた。

 それから小学校では少し無理かも知らないが、科学の教え方に時々歴史的の色彩を加味するのも有益である。勿論科学全体の綜合的歴史はとても教えることは出来ないが、ある事項に関する歴史でよろしい。
これらの歴史を幾分でも児童に了解させるように教授する事はそれほど困難ではあるまい。かようにしていって、科学は絶対のものでない、なおいくらも研究の余地はある、諸子の研究を待っているという風にしたいと思うのである。

 それだけでない。ついつい陥りやすい注意事項まで語ってくれていた。

それは新しい研究という事はいくらも出来るが、しかしそれをするには現在の知識の終点を究めた後でなければ、手が出せないという事をよく呑み込まさないと、従来の知識を無視して無闇(むやみ)に突飛(とっぴ)な事を考えるような傾向を生ずる恐れがある。この種の人は正式の教育を受けない独創的気分の勝った人に往々見受ける事で甚だ惜しむべき事である。とにかく簡単なことについて歴史的に教えることも幾分加味した方が有益だと確信するのである。

 なんと今日的な!!と驚くばかりである。
 書かれた1918年は、日本理科教育史を語るうえで忘れてはならない年である。
 その年に書かれたこの文章は、理科教育の「不易」を教えてくれるものになっていた!!

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実生ヒガンバナ(2019年採集分)は今!!(2021/04/10) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼2019年に採集・回収したヒガンバナの種子530個を使った実生実験!!
 前回の観察で一定の結論が出ていた。

「出葉」したものの総合計は54個!!

「安富」5+「夢前」12+「福崎」29+「加美」2+「福崎B」2+「庭」1+「線路」3=54個 !!

「発芽・発根」したもののうち
暫定出葉率54/140個×100= 38.6% !!

530個の種子全体から見ても
暫定出葉率54/530個×100= 10.2% !!

これは驚異的な数だった!!

▼この「事実」をどう考えるか!?
 この謎解きが今、最大の課題だった。
 
 一方その後、実生実験がどのように展開していったかを「記録」しておくこともまた急務だった。
 前回から、2ヶ月と10日あまりが経過していた。

まずは【安富】【夢前】の鉢が置いてある場所だ。
・春になり雑草が生い茂っている。
・雑草をひっこぬきながら、ヒガンバナの葉を確認する!!
・あらたに「出葉」したものはない。
・それどころか、前回に確かに確認した葉が消えている!!
・先の方が枯れかけた葉もある!!

結論だ!!
【安富】4→3つが消えている→1
【夢前】8→3つが消えている→5(先が枯れかけた葉も)

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▼次は【福崎】である。
・こちらも葉の先が枯れかけたものがある。
・それどころかやっぱり葉が消えてしまったものもある。枯れきって消えてしまったということだろう。
・前回より葉が伸びたものもある。16㎝、17㎝まで育ったものもあった。
・見えている鱗茎(球根)が大きくなっているものも。
・2枚の葉がのびたものも。

結論だ!!
【福崎】26→5つが消えている→21

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次は【その他】であった。
・こちらではなにより目をひくのは、土の上にはみ出した鱗茎(球根)がまるまると大きく育っていることだ!!
・これまで実生実験をずっとやってきて、一年目からこんな大きな鱗茎を見るのははじめてであった!!
・こちらの葉も17㎝に達するものもあった。
・葉先はやっぱり枯れ始めていた。
・すでに消えてしまった。枯れて!?も 1つあった。

結論は!!
【その他】6→1つが消えて→5

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▼最後に、鉢に植え替える前のケースのなかで「出葉」してきたものをみた。
・周辺の雑草が大きくのびてきた。
・ケースのふたをとったままだったのでケースのなかにも雑草が…。
・光が存分にあたっていたせいもあるのだろうか!? 枯れのスピードもはやい。
・もうあとかたもなく消えてしまったものもある。

【ケース】10→消えたもの2つ→8

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【全体的な結果】
・枯れて消えてしまったものは15個!!
・あらたに「出葉」してきたものはない!!
・「出葉」によって、鱗茎(球根)を大きく成長させた!!光合成は偉大なり!!
・一度は「出葉」したという「事実」はかわらない。
・従って「出葉率」も変わらない!!
・「出葉」した葉がすべて枯れてしまわないあいだに、ケースの分は植木鉢に植え替えよう。

この「事実」をふまえて
2019年日本のヒガンバナに「何が起きたのか!?」の謎解きを進めよう!!
ゆっくり ゆっくり 急ごう !!

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実生ヒガンバナ(2019年以前分)は今!!(2021/04/09) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼植物「ヒガンバナ」にとっていちばんのかき入れ時の「冬場」をすぎて春がやってきていた。
 野のヒガンバナは少し葉先が枯れ出したものもある。
 「自然結実」したヒガンバナの種子から育てている実生ヒガンバナは今どうしているだろう!?
 
 まずは2019年以前に採集・回収した分についてである。
 前回の観察からはや2ヶ月と10日あまり経っていた。

▼古い順番に行く。

●2014年「種子」採集→2015年実生実験開始→植木鉢3つ

・「出葉」しているのは一鉢だけ。
・葉の数は三枚!!
・葉二枚はほぼ27㎝、一枚は22.0㎝!!前回よりも三枚とも2.0~2.5㎝伸びている。
・三枚とも幅もひろがり肉厚もでてきて太った感じだ!!

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▼次に行こう。

●2016年「種子」採集→2017年実生実験開始→植木鉢3つ

・こちらも「出葉」しているのは一鉢だけ。
・葉の数は三枚だ!!
・葉の長さもさらに大きく伸びてきている。
 20㎝
 20㎝
 17.5㎝
 いずれも1.0~2.0㎝ 前回よりも伸びている!!

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▼最後は2018年採集分だ。

●2018年「種子」採集→2019年実生実験開始→植木鉢3つ

・こちらは「出葉」している鉢は二鉢だ。
・二鉢とも「出葉」している葉の枚数は一枚だ!!
・一枚だけでもよく伸びてきている。
 20.0㎝
 10.0㎝
 いずれも1.0~1.5㎝ 前回よりも伸びている。

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 前回にくらべて葉が生長してきていることは確かだ。
 また、いずれもがまだ枯れる気配はない。
 枯れはいつごろ始まるのだろうか!?
 注意しながら観察を続けたい。

 ここから花茎のびて花が咲くことはあるのだろうか!?
 あるとすれば、それは何年後だろう!?

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最上紅花の種蒔きをした!!(2021/04/08) #紅花 #河北町 #最上紅花

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▼昨日(2021/04/08)、昨年より3日遅れて「最上紅花」の種蒔きをした。
 昨年は、何度か間引いて「おひたし」等にしていただいた。
 しかし、十分に世話が出来ず当初予定していたきれいな「ドライフラワー」にいたらなかった。
 作業をすすめながら、さまざまなこと思い出すのだった。芭蕉風に言うならば

  さまざまことを思い出す「紅花」かな

 であった。

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▼まず思い出すのは、今から35年も前になる1986年の「紅花を追って」の旅である。

●「紅花を追って(1)山形・最上編」
●「紅花を追って(2)京都編」

 少し大げさに言えば、この旅がこの後の人生を大きく変えたのかもしれない。

▼そして、次に思い出すのは一昨年(2019年)の「再訪 紅花を追って」である。
 なんと33年ぶりに「最上紅花」に再会する旅だった。

●【再訪】「紅花を追って」(1)~まずは仙台へ~
●【再訪】「紅花を追って」(2)~紅花文化は日本遺産になっていた!!~
●【再訪】「紅花を追って」(3)~芭蕉と山寺と紅花と、そして…~
●【再訪】「紅花を追って」(4)~今回も京都編は最高!!~
●【再訪】「紅花を追って」(5)~成果と「これから」~

 今にして思えば、どうして一昨年だったんだろう。
 昨年であれば、この【再訪】の旅は実現していなかっただろう。
 「最上紅花」が呼んでくれたのだろうか!?

▼2回の「紅花を追って」の旅をふりかえりながら、いくつもの「宿題」を残していることに気づいた。
 その「宿題」どこまでやれるかな!?
 可能なことと不可能なことを分ける作業からはじめよう!!

 3度目の「紅花を追って」はあるのかな!?
 今年は「ドライフラワー」うまく実現するかな!?

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【お薦め本】『地震はなぜ起きる?』(鎌田浩毅著 岩波書店)

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▼鎌田浩毅氏は、寺田寅彦についてたいへん興味深いことを語っておられた。

 アウトリーチに関する私の修行は今も進行中であり、寺田が残してくれた試行錯誤の記録は知恵袋となっている。彼の専門と思想を引き継ぐ者として、これからも寺田寅彦を「活用」していきたいと思う。 (「寺田寅彦を「活用」する」鎌田浩毅『科学者の目、科学の芽』(岩波書店)P174より)

 この「寺田寅彦を「活用」する」というコトバにいたく共感した。
 大賛成である!!
 レベルはとても及ばないが、姿勢だけは少しずつ真似ていきたいものであると思った。

▼この春に、このコトバを具現化したような本が出された。
 それが、今回の【お薦め本】である。

◆【お薦め本】『地震はなぜ起きる?』(鎌田浩毅著 岩波書店 2021.3.26)

 この春、創刊された「岩波ジュニアスタートブックス」(ジュニスタ)の一冊として出された。
 アリガタイ!!
 私は昔から「ほんとうの名著は児童書にアリ!!」
 という確信を持っていた。
 初学者向けに書かれてわかりやすく面白い本は、誰が読んでも興味深く面白い。ほんとうの名著中の名著である。今回の【お薦め本】も、またこの確信を強めるものとなった。
 いつものようにお薦めポイント3つを先にあげておこう。
 
(1)地震学の基本の“き”を教科書よりわかりやすく!!
(2)南海トラフ巨大地震・首都直下地震を起こることを前提にくわしく!!
(3)地震・津波への備えをきわめて具体的に!!

▼ではひとつずついこう。
(1)地震学の基本の“き”を教科書よりわかりやすく!!
序 章 日本をおそった巨大地震
第1章 地震とは何か
第2章 プレート運動と活断層
第3章 地震にともなう災害
 と前半は教科書的な内容がつづきます。
 地震学の基礎・基本の内容が初学者向けに教科書よりくわしくわかりやすく説明されています。
 これは私にもアリガタイ!!
 その道のプロの説明はやっぱりひと味ちがいます。一歩踏み込んでの説明は初学者には「ほんとうに知りたいこと」がわかってアリガタイです。
 一例をあげてみるとこうです。
 

このうち海のプレートは、陸のプレートの下にもぐりこんでいます。太平洋にある2つのプレートが、ななめ方向に日本列島の地下へしずみこんでいるのです。プレートの動きは非常にゆっくりしたもので、1年に4~8㎝くらいの速度で移動しています。私たちの身近なもので言えば、ちょうど爪が伸びるぐらいの速さです。
 こうしたゆっくりとした動きでも、何十万年、何百万年という間には非常に大きな距離を移動します。そして、この運動が、最初に述べた東日本大震災の原因ともなったのです。(同書P36より)

 「プレートがゆっくり動いて…」と説明を受けても、なかなかその「速さ」はピンとこないものです。そこを「ちょうど爪の伸びるぐらいの速さ」と言われるとナットクです。
 これがよほど気に入ったのか、表紙にもなっていますね。
 モットモです!!

(2)南海トラフ巨大地震・首都直下地震を起こることを前提にくわしく!!
「南海トラフ巨大地震」「首都直下地震」いずれもメディアにもよくとりあげられ知っているつもりになっていることが多い。しかし、なかなか切実感・危機感がないのが実情である。 
 この本ではちょっと違う迫り方をしていた。
 

 ここで述べた予測は、科学的データに基づいて行なわれたものであり、週刊誌やテレビでよく報道される「予言」とはまったく異なります。
 これらのメディアでは何月何日に大地震発生などと予言していますが、現在の地震学では、日付まで予知することはまったく不可能です。まず「何月何日」という予言はすべて根拠のないものと考えて差しつかえありません。
 もともと地震現象にはピンポイントでの予測はできないのです。科学的根拠のない予言と地震予知のちがいが、そこにあります。
 さらに西暦何年に起きると年号に特定して予測することも、同様にできません。
 (同書P75より)

 現在の地震学の限界を明らかにしたうえでの次なるコトバは説得力を持ってきます。
 

 よって、確率として2030年から起きる可能性がきわめて高いことを念頭において準備してください、と私たち専門家はメッセージを発しているのです。地学では、シミュレーションによって比較的細かい数字が出されることもありますが、実際には大きな誤差をともなっていることを理解してほしいと思います。
 じつは、世界の変動帯でこれほど次の巨大地震が予測できるケースは他にはないと言っても過言ではありません。その意味では、2030年代というのは非常に貴重ないわば「虎の子」の情報なので、ぜひ活用していただきたいと願っています。(同書P76より)

 必ず起こることを前提とする被害の説明は、大きな説得力を持ち次なる行動に結びつきます。
 
▼最後のポイントに行きます。
(3)地震・津波への備えをきわめて具体的に!!
 災害への「備え」について、現代の暮らしに沿ってきわめて具体的に語ってくれている。
 「備え」についての科学的根拠もはっきり示してくれているのはアリガタイ!!

 しかし人間はそのような確率で示される将来の出来事に対して、リアルな感覚を持つのが難しい習性を持っています。だからこそ私は南海トラフ巨大地震の場合「2030年代に起きても本当に大丈夫か」とピンポイントで想定した警告を発しています。  個人の人生にとっても国にとっても、入念な準備が非常に重要だからです。たとえ巨大地震が実際に起こったとしても、事前にしっかり備えをしておけば、被害の8割は減らすことができるのです。(同書P112より)

 寅彦が最晩年まで鳴らし続けてくれた警鐘「天災は忘れられたる頃来る」を、今、鎌田浩毅氏が引き継いで鳴らしてくれている気がしてくるのだった。

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サイエンスコミュニケーター11年目にめざすこと!!(3)#2021年 #サイエンスコミュニケーター #理科の部屋 #日本理科教育史

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▼季節も時代も直線的には進まない。
 いつも螺旋的に推移するものだ!!

 先が見えにくい時代には、「これまで」のことは大いなる指針を与えてくれる。
 「原点」は!?
 「現在地」は!?
 そして「これから」は!?

▼座標軸に従って、「めざすこと」を進めよう。

(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!
 寅彦のあの言葉を思い出す。(「科学上の骨董趣味と温故知新」寺田寅彦 青空文庫より

自分は繰返して云いたい。新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。

 私にとって古き「理科教育コミュニティ」と言えば、【理科の部屋】である。
 現在進行中の【理科の部屋】は2つある。

●Facebook版【理科の部屋】

●【理科の部屋】7

2021年に「めざすところ」は、この2つをどこまで私にとって「新しい事」としていけるかである。

▼最後の座標軸にいこう。
(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。
 少し冷静に考えてみると、自分でも赤面してしまうほどオオボラをふいたものだ。
 「日本理科教育史」とは (^^ゞポリポリ

 それを省みることなく、昨年度に次のシリーズを始めてしまった。

●「日本理科教育史」をプロットする!!

 いつのまにやら、47回まできてしまっていた。
 私ごときが、こんなことを語るのは不遜なことは重々承知している。
 しかし、今、誰かが始めなければ「小さな事実」が消えてしまう!!
 いかに遅々たる歩みなるとも続けたい。

 もうひとつ、関連して続けたいシリーズがある。

●現代理科教材発展史
 
 現在、「スライム」「究極のクリップモーター」などがある。
 
▼5つの座標軸を貫いて、サイエンスコミュニケーター11年目にめざすことを、ひと言で言うなら

「不易流行」

である。

ホンモノの「流行」は「不易」を内包する!!
ホンモノの「不易」は「流行」を創造する!!

(了) 

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サイエンスコミュニケーター11年目にめざすこと!!(2)#2021年 #サイエンスコミュニケーター #理科の授業  

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▼今年はやっぱり少し季節のめぐりが早いようだ!!

 新学期準備の季節だ。
 サイエンスコミュニケーター11年目の新学期!?
 新学期の準備!?
 それはきっと一年間の構想を準備することなんだろう。

▼5つの座標軸に従って、「めざすこと」を進めよう。

(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。
 コロナ禍で状況は一変した。
 サイエンスイベント・ムーブメントのあり方は大きく様変わりした。
 本質を見失うことなく、可能なことを追究していく!!
 「不易と流行」の追究!!

 私も参加し愉しませてもらっているものにファラデーラボの「かがく」カフェがある。

●ファラデーラボ「かがく」カフェ

▼次の座標軸に行こう。

(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!
 直接「授業」に携わることのなくなった今もやはり私にとっては理科の「授業」は、私の「科学」の原点だった。
 私の主文脈は変わらなかった。
・理科の「授業」はサイエンスコミュニケーションの最前線だ。
・授業者である理科教師は最前線のサイエンスコミュニケーターである。

私の「ふしぎ!?」からはじめて「卒業論文」にいたるまでの中学校3年間「理科」全課程を構想する!!
 新・中学校「理科」を構想する(2016年版)


▼この「構想」の更新を続けようと思う。
 2つの点に焦点をあてて

●「授業」感想文

●教材の「断捨離」
 「店じまい」にかかる!!
 あわせて、新・私の教材試論をすすめる。

(つづく)

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【Web更新4/4】21-14 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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そろそろと鍬をかつぐや苜蓿 21/04/02撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】21-14
週末定例更新のお知らせ
 新年度最初の週末定例更新である。
 出発してから5日目!!
 もう前にひろがる景しか見えない。
 どの道を選び進むかだけを考えていこう。

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2021 更新 苜蓿(うまごやし)・白詰草
 田の畦はいっきょにシロツメクサが目立ちはじめた。
 そろそろ
 畑仕事をしていると汗ばむ季節だ。
 今年は少し季節の進行が早いのでなおさらである。
 さあ、今年は何から…!?

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 オンライン「寅の日」10年目がはじまった!!
 節目の年だ。
 予定通りいけば2021/11/14(日)は、第300回である。
 記念企画を考えたいものである。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「雲見」と「俳句歳時記」だけの更新である。
 更新すること自体に意義をみつけている。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 サイエンスコミュニケーター11年目の歩みがはじまった。
 まずは「めざすこと」をあげてみよう。
 できるか できないかは、別の問題である。
 まずは ビジョンを!!

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから一週間が過ぎた。
 池の表面には小さな泡がいっぱいだ。
 蓮根たちが「われわれは生きているぞ!!」と叫んでいるのだろうか。
 ひとつの葉芽が水面から顔を出そうとしていた。

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サイエンスコミュニケーター11年目にめざすこと!!(1)#2021年 #サイエンスコミュニケーター #道楽の科学 

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気づけば、実生ヒガンバナの鱗茎(球根)は大きく育っていた!!
 自然はどこまでも律儀に粛々と進行していた!!

 自らを「サイエンスコミュニケーター」と名のりはじめて11年目だった。
 それもはや4日目だ。

▼「サイエンスコミュニケーター10年の歩み」を一年ごとにふり返る作業をしていて、つくづくと感じた。
 ウメサオタダオのあのコトバを
 「ものごとは、記憶せずに記録する。」

 11年目もやっぱり「記録」していこう。どんな些細な「事実」も。
 まずは「11年目にめざすこと」を「記録」しておこう。
 いつのころからか使いはじめた「現在地」検証のための5つの座標軸をまたまたひっぱり出して来る。

(1) 道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求!
(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。
(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!
(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!
(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。

▼ひとつひとつの座標軸で「めざすこと」を「記録」しておこうと思う。
 まず

(1) 道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求! 

 
 「道楽の科学」と聞いてすぐさま頭に浮かぶ 究極の道楽が3つがあった。

 ・「雲見」
 ・「宇宙見物」
 ・「歳時記」(俳句)

 である。これらは、11年目も続行である。
 旅が解禁になりしだい「雲見」「吟行」の旅に出たい!!

▼この他に、私の勝手気ままに進めている「道楽の科学研究」とよべるようなものがいくつかあった。
 「道楽」でやっているのだから、制限も期限もなかった!!
 面白さが最優先でやってきた。
 そのスタンスはこれからも続行する!!
 しかし、一方でもう少しまとまった「かたち」で「記録」することも考えたいと思うようになった。
 先にあげた「実生ヒガンバナの研究」など、いちばんにやりたいことだ。
 他にどんなものがあるのだろう。あげるだけあげておこう。

●「コウガイビル」を追う 

●「丹生」を追う

●「クモ学」のすすめ

●「燐寸(マッチ)一本 化学の元!!」

等々

(つづく)

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【お薦め本】『細胞とはなんだろう』(武村政春著 ブルーバックス)

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▼4月に入り新型コロナウイルス感染状況は「第4波」を危惧される状況にある。
 毎日、「変異株」、ワクチンの話題、感染情報も時々刻々更新されていく。
 こんな状況下にあって、今一度

 生命体がウイルスに感染するとは!?
 そもそもウイルスとは!?
 細胞ではどんな営みが!?
 細胞とウイルスの関係は!?

等々を考えてみることは、「正しくこわがる」ためにも、またこれからの「未知」なる時代を生きていくうえでもとても意味あることかも知れない。

▼それらのことを考えるには、ピッタリの本が出ていた。
 それが今回の【お薦め本】である。

◆【お薦め本】『細胞とはなんだろう 「生命が宿る最小単位」のからくり』(武村政春著 講談社ブルーバックス 2020.10.20)
 
 いきなり核心をつくコトバがあった。

 新型コロナウイルスは僕たち人間の細胞に感染するが、感染するのはあくまでも人間の細胞であって、僕たち人間そのものではない。(同書P4より)

 こちらが意図する疑問にも答えてくれそうだ。期待をもたせてくれる。
 いつものように、前もってお薦めポイント3つをあげておこう。
 
(1)〝ウイルス目線〟からの細胞観を楽しむことができる。
(2) 細胞・ウイルス研究最前線の物語を面白く学ぶことができる。
(3) 究極の「ふしぎ!?」=生命とは!? を考えるヒントがある。

▼まずは(1)から行こう。
(1)〝ウイルス目線〟からの細胞観を楽しむことができる。
 著者・武村政春氏の専門は「巨大ウイルス学」である。
 「はじめに」のなかで、この本について次のように語っていた。

 冒頭で、「細胞を取り扱う研究をしている」と述べたが、じつは僕は、細胞の研究者でない。どちらかというと、現在の僕の専門は、ウイルス学である。そして、そのなかでも巨大ウイルス学という、ウイルス学会でもほとんど相手にされない(興味を示されない、というべきか)特殊で辺境のマイナー学だ。

 しかも、ウイルスは細胞ではない。細胞からできていないので、生物でもない。微生物の教科書で扱われてはいるけれども、どう考えたって微「生物」ではない。生物の仲間には入れてもらえないがゆえに、生物学者もあまりウイルスについて考えてくれたりはしない。

 べつに卑屈になっているわけではない。僕がいいたいのは、その生物ではないウイルスを研究している人間が細胞のことを書いたのが、この本だということだ。(同書P5より)  

 また次のようにも語っていた。

 しかし、細胞からできていないがために生物学者から無視され、高校生物の教科書からは追放状態にあり、名前そのものが元は「毒(virus)」の意味だから、いわば謂れのない悪評を一身に浴びているウイルスに対して(たとえば新型コロナウイルスなど、悪評が立つ謂れのあるウイルスももちろんいるが)、僕はきわめて同情しているから、罵詈雑言を浴びせないにしても、ウイルスのしくみを通して細胞を見つめる態度で臨みたいと思ったのだ。  いやむしろ、地球上に生物よりもたくさんいて、なおかつその生物のしくみを利用している彼らの存在を無視した生物学など、もはやあり得ないとさえ思っている。

 
 細胞とはなんだろう。
 ちょいと脇に逸れた視点、いうなれば〝ウイルス目線〟からの細胞観を、読者諸賢に楽しんでいただければ幸いである。 (同書P6より)

 〝ウイルス目線〟この本を読み解くキーワードだ。
 この時代に、こんなこというとやや顰蹙をかってしまうかも知れないが、著者の熱い〝ウイルス目線〟にほだされて、いつのまにやら「ウイルスもなかなか…」という感情がうまれてくるのもたしかだった。

(2) 細胞・ウイルス研究最前線の物語を面白く学ぶことができる。
〝ウイルス目線〟は徹底していた。
 やや長めの「プロローグ」からはじまり、第1章~第5章までその姿勢は貫かれていた。
 各章の「物語」を次のように導入していた。1章ごとに引用させてもらうと次のようになる。

第1章 細胞膜──細胞を形づくる「脂質二重層」の秘密

 細胞の形を決めるという重要な役割を果たすその一方で、細胞膜はじつのところ、細胞の弱点にもなり得る。細胞はつねに、ウイルスの侵入という非常事態にさらされており、細胞膜はその唯一の侵入経路となつているからだ。そしてウィルスが生き、増殖できるのもまた、細胞膜が存在するがゆえなのである。
 これは、そうした喜怒哀楽すべての表情を垣間見せる、愛すべき「脂質二重層」の物語である(同書P46より)

第2章 リボソーム──生命の必須条件を支える最重要粒子

 しかし、自己複製と代謝の二つは、ウイルスが決して自分たちだけではできない能力であるという点で、最初の一つとは決定的に異なっている。最初の一つは、エンベロープウイルスであれば、理論的にあてはまっているともいえるが、あと二つは、たとえエンベロープウイルスであっても自分たちだけでは不可能な能力だ。いったいどうしてなのだろう。
 これは、その能力を生み出すことができる唯一者、慈しむべき「粒子」の物語である。(同書P88より)

第3章 ミトコンドリア──数奇な運命をたどった「元」生物

 ミトコンドリアはそもそも、僕たち真核生物のもつ、一つの「細胞小器官」にすぎないはずだった。ところが、研究が進むにつれて、真核生物の進化にきわめて重要な役割を担ってきたことがわかってきた。そして、どうやらウイルスとの関係も、案外奥が深いかもしれない、いうこともー。
 これは、そうしたミステリアスなベールに包まれた、驚くべき「寄生者」の物語である。
(同書P124より)

第4章 細胞内膜系──ウイルスに悪用される輸送システム

 「そこに何かある」という経験。そこに何かがあって、前に行けなくなった経験。前後左右をやわらかいものに包まれて、異世界にでも迷い込んだかのように思った経験……。
 このような現象を、じつは僕たちの細胞の中で、ウイルスたちも経験しているかもしれないとしたら……?
 じつは新型コロナウイルスも、おそらくそれを経験している。いや、経験しているだけでなく、積極的にその経験を利用して、増殖している。
 これは、そうした懐かしい経験を彷彿させる、愉快な「膜」の物語である。(同書P158より)

第5章 細胞核──寄生者が生み出した真核細胞の司令塔

しかし、ほんとうにそうだろかー僕はいつもこう考える。細胞が生物の基本単位とするならば、その細胞の内部に包含される「細胞核」が、まるで独立した生物であるかのようにふるまうさまを、いったいどう考えればよいのか、と。
 最大の細胞小器官であり、かつ最大の〝寄生者〟でもある細胞核ー。
 これは、そうした矛盾をつねに抱えて苦しむ、尊敬すべき「司令塔」の物語である。(同書P192より)

 こう見てくると、耳慣れないコトバの連続で、私のようなシロウトは退屈してしまいそうだ。でもそこはふつうの単なる研究最前線の報告の書ではない特徴をこの本は持っていた。
 著者紹介のところに「趣味は」「落語、妖怪など」とある。
 そう武村氏は、水木しげるの「妖怪」の大ファンなのである。要所要所で「妖怪」が登場する。耳慣れないウイルスコトバも、いかにもの「妖怪」の登場で飽きさせない!!
 また、ときに飛び出す関西弁丸出しの突っ込みは、「落語」で鍛えられたのだろうか。

 いずれにしてもウイルス初学者の私にはアリガタイ!!
 飽きないで面白く学べる!!


▼最後はこれだ。
(3) 究極の「ふしぎ!?」=生命とは!? を考えるヒントがある。

 ここまでは、〝ウイルス目線〟にこだわるとは言いながらも、どこかやはり本のタイトル『細胞とはなんだろう』に遠慮しておられたのだろうか、少し「封印気味」(著者P238)だった。
 5章の終りの頃になって、こらえきれずに本意を吐露することとなった。それが実に面白い!!

 この地球はよく「水の惑星」といわれるけれども、じつのところ、「ウイルスの惑星」というべきものでもある。生物の個体とウイルス粒子のどちらが、この地球上に多いかと考えれば、ウイルス粒子の方が圧倒的に多いのだ。  しかも、進化的にも非常に古く、巨大ウイルスは真核生物の起源にまで、バクテリオファージはバクテリアの起源にまで、それぞれ遡れるであろう。コロナウイルスでさえ、五〇〇〇年から一万年まで、その起源を遡ることができるといわれる。なかには、生物の細胞はウイルス(のような単純な形をした何か)が元になってできたという考え方すら存在する。

 地球の「主」は、まさしくウイルスなのだ。(同書P234より)


 こうした視点から、果たして細胞は『生物の最小単位』であるか否か」を考えてみると、そもそも「単位」とか「最小」とか、そういう考え方そのものが実態にそぐわないのではないかという思いが頭をもたげてくる。細胞は確かに、生物が生きていくうえで一定の役割をもっているし、生まれてから死ぬまで、細胞をベースに生命現象は構築され、その上で生物その体を成長・維持し、やがて老いていく。
 しかし、どうやらそれは単なる「表向き」の様相にすぎないのではないか。じつは細胞は、ウイルスが長い年月をかけて構築した、自らの複製の「場」にすぎないのではないか。(同書P235より)

 そして、ついには次のように言い切るのである!!

 細胞とはなんだろう。

 この疑問を呈するとき、人々の頭に去来するものは、人それぞれであろう。しかし、そこにウイルスがひょっこりと顔を出すことによっで、細胞の違った一面が見えてくる。それは生物自身のことだけでなく、学問としての生物学・生命科学にとっても、同様にいえることではないだろうか。
 ウイルスを無視して細胞を語ることができないのであれば、ウイルスを無視した生物学もあり得ない。細胞はまさに、ウイルスのために存在するのだから。(同書P236より)

 ここまで言われると、やはりウイルスそのものことが気になってくるのである。
 そして、やがて究極の「ふしぎ!?」=「生命」とは!?にいきつくのである。

 この究極の「ふしぎ!?」を考えるためのヒントが満載さたれた、今もっともタイムリーな一冊と言えるかもしれない。

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2021年4月(卯月)の俳句「歳時記」!! #歳時記 #オンライン句会

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▼手持ちの『第三版 俳句歳時記』(角川文庫)の序は次のように始まっていた。(第四版では消えていたが)
 

序 「歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である」と詩人寺田寅彦は言った。

 さすが我らが寅日子(寅彦)先生だ!!
 このフレーズが気に入ってしまった。書き残してくれた随筆のなかにこのフレーズをさがしてみた。
 あった!!
 毎年寅彦忌(12/31)に読む「日本人の自然観」のなかに次のようにあった。

短歌俳諧(はいかい)に現われる自然の風物とそれに付随する日本人の感覚との最も手近な目録索引としては俳諧歳時記(はいかいさいじき)がある。


▼さあ、新年度も名句の鑑賞よりはじめる俳句修業だ!!
 名句の参考にさせてもらうのは、これまでのように

◆NHK「俳句」 テキスト 

である。ここより巻頭の名句11句を引用させてもらう。

(1) チューリップ喜びだけを持つている 細見綾子
(2) 春草を踏みゆきつゝや未来あり 星野立子
(3) 菜の花の斜面を潜水服のまま 今井 聖
(4) 松の芯ときに女も車座に 宇多喜代子
(5) 揚雲雀空のまん中ここよここよ 正木ゆう子
(6) 囀つてをり飛んでをり追うてをり 三村純也
(7) わが息は飽きずに続き春の宵 渡辺誠一郎
(8) 春の暮老人と逢ふそれが父 能村研三
(9) げんげ田はまろし地球のまろければ 三橋鷹女
(10) どの道をとらん吉野の花の帰路 稲畑汀子
(11) 山国の空に山ある山桜 三橋敏雄

▼俳句修業の第一歩は「選句」から!!
 シロウトの無手勝流「選句」!!
 今年度も楽しみながら挑戦してみよう。 

【私の選んだ名句ベスト3】

(9) げんげ田はまろし地球のまろければ 三橋鷹女

(5) 揚雲雀空のまん中ここよここよ 正木ゆう子

(11) 山国の空に山ある山桜 三橋敏雄

【次点】

(1) チューリップ喜びだけを持つている 細見綾子

【選評】
・「地球のまろければ」いっきょにひいて宇宙的視野!!うまい!!
・たしかに急上昇した揚雲雀、いったん停止しているような。こう言っているのかな!?
・山桜が好きだ!!山に溶け込んだ桜!!「山」三連発が気に入った。

・「チューリップ」→「喜びだけ」言われみればナットクだ!!

▼気ままな選句を楽しんだら、次は自分でも俳句を詠んでみよう。
 これに勝る俳句修業はない。
 第8回オンライン句会「寅の日」4月例会の方もはじまっている。
 投句期間は、4月15日(木)までである。
 投句期間中は、いつでも参加を受け付けています。
 俳号きめて、メールをください。お待ちしています。

 新しい年度がはじまっています。あなたもあたらしい挑戦をはじめてみませんか!! 
 

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2021年4月(卯月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼4月(卯月)!!
 新年度のスタートだ。
 4月(卯月)の「雲見」を予想する前に2021年3月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    6 
・巻雲    1 
・巻積雲   0 
・巻層雲   3     
・高積雲   5  
・高層雲   2     
・層積雲   1 
・積雲    5  
・層雲    1  
・乱層雲   7  
・積乱雲   0 

 「快晴」6+「積雲」5=11、「乱層雲」7 これからもわかるように天気は周期的に変わっていった。
 「光は東から、天気は西から」の季節だったのだろう。
 あたたかい日が続いたことも特徴だろう。そのため桜の開花も記録的な早さであった。
 月末の黄砂にも驚いた!!

▼2021年4月(卯月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まずは昨年の4月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2020年4月 (気象庁)

 昨年の4月の天気図をみていると、今年の3月でまるで「先取り」してしまったようだ。
 このまま初夏に突入してしまうのだろうか!?
 今月の低気圧の通過は、どんな天気の変化をもたらすだろう。
 「雲見」の空は!?

▼4月の「雲見」予想をつづけよう。
 次なる「雲見」の予想の資料はこれだ。

◆向こう1か月の天候の見通し 近畿地方(大阪管区気象台) 

 たしかこのデータは、毎週木曜日に更新されるから、今日更新されるのだろう。
 これを見る限り、まだ当面あたたかい日がつづきそうだ。
 晴れ、雨が周期的に繰り返すのもつづきそうである。
 ときに、「積乱雲」のシールをはることもあるだろうか。

▼サイエンスコミュニケーター11年目の歩みもスタートである。
 究極の道楽
 賢治の「雲見」!!
 寅彦の「宇宙見物」!!
 11年目もこれらは続けたい。はやく「雲見」の旅も復活させたい!!
 それまでは、ひとり吟行での「雲見」だ。

 【「雲見」の連帯】は、これからもよろしく <(_ _)>

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