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「寺田物理学」とは!?(13) #寺田物理学 #traday #寅の日 #寺田寅彦 #キリンの斑論争 #チューリング理論 #松下貢 #近藤滋

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「キリンの斑」と「干上がった田んぼのひび割れ」が 同じからくり!?

 自分のこの眼で確かめたくなって、ずいぶん前に姫路動物園へでかけていったことがある。
 言われて見れば、確かに似ている!!
 しかし、それが同じ「からくり」とはなかなか発想できない。
 
 このことをめぐって科学者たちのまさかの大バトルがあったという。
 それが「キリンの斑論争」!!

●1933~34年 「キリンの斑論争」

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▼最初に問題提起をしたのは、寺田寅彦門下の物理学者・平田森三氏だ。
 だから、もちろん寅彦もこの論争に関わっていた。
 「キリンの斑論争」の一部始終がわかる本が出ていた。

◆『キリンの斑論争と寺田寅彦』(松下 貢編 岩波科学ライブラリー 2014.1.8)

 実にほんとうの大バトルだ!!
 なんとそこまで言うか という白熱ぶりだ!!
 この本の面白いのは、論争の一部始終だけでなく、あわせて最近の研究についても教えてくれているところだ。

▼この本のⅡ部「現代科学との関わり」、その最後に「キリンの斑論争と現代の分子発生学」のタイトルで書いておらる近藤滋氏の話がきわめて興味深い。
 ありがたいことに例の「市民講演会「身の周りの科学から震災まで:寺田寅彦とサイエンスの今」(必見!)」のなかに近藤滋氏の話があった。

●近藤滋:「キリンの模様がつなぐ物理学と生物学」(必見!!)

 実に面白い!!
 チューリング理論が0からわかる!!
 見せてもらえるあいだに ぜひぜひ!!

▼「寺田物理学」は、この論争にどう関わっていたのだろうか?
 先の本の「あとがきにかえて」のなかで、松下貢氏は次のように語っておられた。

わからないことがあればどこまでも細かく分解し縦方向に分析するという単純な方法論に基づく従来の科学に対して、寅彦は横方向のつながりに注目してそれを科学にすることを目指したとも言えよう。こうして、寅彦は複雑系にひそむ単純性を追求する科学を、時代にはるかに先駈けて行っていたのである。そして、彼が生み出し植え付けた複雑系科学の芽が、ようやく世界的に育ち始めていると言っても過言ではない。(同書 p124より)

 ちなみに寅彦は「キリンの斑論争」の翌年(1935年)の大晦日に亡くなった。

(つづく) 
 
 

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