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「寺田物理学」とは!?(11) #寺田物理学 #traday #寅の日 #寺田寅彦 #複雑系の科学 #フラクタル #池内了 #松下貢

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ひょっとしたら自然界は「フラクタル」に充ちているのかも!?

・前の竹やぶのシダ葉!!
・あの柿の木!!
・見上げた空の雲のモクモク!!
・地図で見るあの海岸線!!
・…

 スケールを変えながらも同じパターンを繰り返す、これぞ「フラクタル」!!
 ナラバ そんなもの身のまわりにいっぱいありそうな気がしてきた。

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▼まだまだ続けよう。「寺田物理学」とは!?
 参考にさせてもらうのは続けてこれだ。

●「第二章 寺田寅彦が提唱した新しい科学」池内 了(『寺田寅彦と現代 ~等身大の科学を求めて~』(池内 了著 みすず書房)より)

 「フラクタル」面白い!!
と思ったのもつかの間。
・「自己組織化臨界状態」
・「カオス」
とつづき、またしても思考は暗礁にのりあげてしまった。

▼「フラクタル」で暗礁にのりあげたら、いつも聞かせてもらう講演があった。
市民講演会「身の周りの科学から震災まで:寺田寅彦とサイエンスの今」(2011)
 
 この講演会のなかのひとつ、松下貢先生のお話だ。

●「フラクタルの目で自然を見る」松下貢

 市民講座だから、ゼロから語って下さっているのが アリガタイ!!
 寺田寅彦との関係もしっかり ウレシイ!!

▼松下貢先生の話の後、本にもどって読み進めると、少しずつ納得できるところも出てきた。

 こうして、自己組織化臨界状態やカオスが、フラクタル概念を通じて結びつくことになった。しかし、現在のところでは、それがより基本的な法則のどのような断面を見ているのかがわからない。まだ、「第一近似」での関係が朧気ながら浮き上がってきているというところかもしれない。おそらく、将来、自己組織化臨界状態・カオス・フラクタルなどの概念が結び合わされて、複雑系の科学の重要な基本法則へと昇格するのではないだろうか。寺田が、「量的と質的と統計的と」に、

この自然に起こる自然現象を支配する未知の統計的自然方則であって、それは――もしはなはだしい空想を許さるるならば――熱力学第二方則の統計的解釈に比較さるべき種類のものではあり得ないか。マクスウェル、ボルツマン、アーレニウスらを悩ました宇宙の未来に関するなぞを解くべきかぎとしての「第三第四の方則」がそこにもしや隠れているのではないか

と予言した通りである。まだ「未知の統計的自然方則」は発見されていないが、寺田の夢が一歩一歩実現されつつある、と言えるかもしれない。(同書P46 より)

「量的と質的と統計的と」(青空文庫より)
※「法則」は、寅彦が使っていた「方則」に変えさせてもらった。

「寺田物理学」は古くて、おそろしく新しい!!

(つづく)

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