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「寺田物理学」とは!?(9) #寺田物理学 #traday #寅の日 #寺田寅彦 #等身大の科学 #新しい科学 #雲をつかむ話 #池内了

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▼こんな面白い「見せ物」はなかなかなかった!!
 上空わずか十数㎞内で起こる「大気の物理学実験」の数々!!
 雲は刻々と姿かたちを変えていった。次のかたちもなかなか予想できなかった。
 手をのばせばつかめそうな気がするのであるが、…

 寅彦門下の藤原咲平が『雲をつかむ話』(藤原咲平著 岩波書店)を書いたのは1926年3月1日だ。
 それから95年!!
 私たちは「雲をつかむ」にどこまで近づいたのだろう。

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▼「寺田物理学」とは!? まだまだ続けよう。
 参考にさせてもらうのは続けてこれだ。

●「第二章 寺田寅彦が提唱した新しい科学」池内 了(『寺田寅彦と現代 ~等身大の科学を求めて~』(池内 了著 みすず書房)より)

 続けて引用させてもらおう。

 そのため、科学はすべて「定量化して」(あるいは「定量化できてはじめて」)科学となる、という暗黙の合意ができ上がってしまった。逆に言えば、「数値的な表現ができないものは科学でない」のである。その結果、もっぱら定量的に表すことが科学の営みであり、「全てを量的に」が合い言葉となってしまつた。より精度の高い実験器具を使い、より精密な実験を行って数値の整合性を確かめるのが科学の王道だとされるようになったのだ。現在の科学の多くの分野では、量的関係を扱わなければ、まともな科学とみなされなくなつている。  むろん、定量的な関係を満足しなければ普遍的な科学の法則として確立し得ないのだから、「定量化」を否定する者は誰もいない。(同書P28より)

 シロウトの私は、ここに大きな「落とし穴」があるように思えてならない。
 
▼さらに寅彦の主張を聞こう。

 しかしながら、「全てを量的に」進めようとしてもできない分野、そもそも「全てを量的に」が馴染まない分野があることも事実である。寺田寅彦が目を付けたのはそのような分野であった。彼は「量的と質的と統計的と」(昭和六年一〇月)のなかで、量的な研究の重要性を認識しながらも、質的な研究を見過ごしたり、無視しないように何度もくどいくらい繰り返している。例えば

現時の世界の物理学界において「すべてを量的に」という合い言葉が往々はなはだしく誤解されて行なわれるためにすべての質的なる研究が encourage される代わりに無批評無条件に discourage せられ、また一方では量的に正しくしかし質的にはあまりに著しい価値のないようなものが過大に尊重されるような傾向が、いつでもどこでもというわけでないが、おりおりはところどころに見られはしないかと疑うからである。そのために、物理的に見ていかにおもしろいものであり、またそれを追求すれば次第に量的の取り扱いを加えうる見込みがあり、そうした後に多くの良果を結ぶ見込みのありそうなものであっても、それが単に現在の形において質的であることの「罪」のために省みられず、あるいはかえって忌避されるようなことがありはしないか、こういうことを反省してみる必要はありはしないか。

と辛辣に述べている。まだ量的に扱えないが故に、無視されたり軽んじられたりしていることが多いのではないかと危惧しているのだ。(同書P29より)

※「量的と質的と統計的と」(青空文庫より)

▼長くなるがまだ続けよう。

 その反省の上で

そういう研究を奨励することが学問の行き詰まりを防ぐ上に有効でありはしないか

という信念を披瀝している。定量化できなくても、とりあえず質的な研究を行なって新しい分野を拓くことが重要である、と考えたのだ。彼が、量的ではなく、質的研究が大事であること強調する場合として、次の三つを指摘している。(同書P30より)

 だんだんポンコツ頭には「雲をつかむ話」になってきたぞ!!
 ただ、この話どうも科学研究だけでなく

 現在の「理科(科学)教育」にとっても大きな「落とし穴」になっているのでは!?
 
 さらに ゆっくり 急ごう!!

(つづく)

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