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本日(2021/02/23)、第278回オンライン「寅の日」!! #言語と道具 #traday #寺田寅彦

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▼昨日の朝、川霧が発生していた!!
 近づいていって、しばし観察してみた。場所によって微妙に霧の発生具合がちがうようだ。
 少し時間がたつと消えてしまった。

 川霧の発生する条件とは ?
 川の水温と気温との温度差!?
 臨界点はどこにあるのだろう!?

 やっぱりここにも「寺田物理学」あるのかな!?

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▼本日(2021/02/23)は、第278回オンライン「寅の日」である。
 2月のテーマは

【2月テーマ】「寺田物理学とは!?」

である。本日はその二回目、読むのは「言語と道具」である。

◆本日(2021/02/23)、第278回オンライン「寅の日」!!

●「言語と道具」(青空文庫より)

▼結論からいこう。
 またしても寅彦に一本とられてしまった!!
 「タイトル」から想像して、アリキタリの話かと思っていた。そのことを理解していると言うのではないが、少しなめていた。
 それはとんでもないはやとちりだった。

 まずは、こんなところからはじまっていた。

言語と道具という二つのものを、人間の始原と結び付けると同様に、これを科学というものあるいは一般に「学」と名づけるものの始原と結び付けて考えてみるのも一種の興味があると思う。

 「科学」の始原!!
 やっぱり寅彦は切り口がちがうぞ。
 そう気づいたときは、もう寅彦のテリトリーにはまっていた。

 共通な言葉によって知識が交換され伝播(でんぱ)されそれが多数の共有財産となる。そうして学問の資料が蓄積される。  このような知識は、それだけでは云わばただ物置の中に積み上げられたような状態にある。それが少数であるうちはそれでもよい。しかし数と量が増すにつれて整理が必要になる。その整理の第一歩は「分類」である。適当に仕切られた戸棚や引出しの中に選り分けられて、必要な場合に取り出しやすいようにされる。このようにして記載的博物学の系統が芽を出し始める。
分類は精細にすればするほど多岐になって、結局分類しないと同様になるべきはずのものである。しかしこの迷理を救うものは「方則」である。皮相的には全く無関係な知識の間の隔壁が破れて二つのものが一つに包括される。かようにしてすべての戸棚や引出しの仕切りをことごとく破ってしまうのが、物理科学の究極の目的である。隔壁が除かれてももはや最初の混乱状態には帰らない。何となればそれは一つの整然たる有機的体系となるからである。

まくしたてられるようにして読み進めると
あれっ!?
「方則」!! 
「物理科学の究極の目的」!!
うまいな、またしてもやられてしまった。そして、とどめは次の一文だ。

 出来上がったものは結局「言語の糸で綴られた知識の瓔珞(ようらく)」であるとも云える。また「方則」はつまりあらゆる言語を煎じ詰めたエキスであると云われる。

▼しかし、ここまででとだまらのないのが寅彦のすごさだった!!
 引用が長くなってしまうが、せずにはおれない。
 今度は「道具」である。

 そして科学の発達の歴史はある意味においてこの道具の発達の歴史である。  古い昔の天測器械や、ドルイドの石垣などは別として、本当の意味での物質科学の開け始めたのはフロレンスのアカデミーで寒暖計や晴雨計などが作られて以後と云って宜い。そして単に野生の木の実を拾うような「観測」の縄張りを破って、「実験」の広い田野をそういう道具で耕し始めてからの事である。

 うまい!!実にうまい表現だ!!

ただの「人間の言語」だけであった昔の自然哲学は、これらの道具の掘り出した「自然自身の言語」によって内容の普遍性を増して行った。質だけを表わす言語に代って数を表わす言語の数が次第に増して行った。そうして今日の数理的な精密科学の方へ進んで来たのである。

 こんな短い文章で「科学史」を凝縮して語っていた。
 そして、本意中の本意を最後の言葉にする。それが寅彦のいつもの手法だった。
 また一本、ワザあり!! 

 

言語と道具が人間にとって車の二つの輪のようなものであれば、科学にとってもやはりそうである。理論と実験――これが科学の言語と道具である。

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コメント

「霧の種類」
http://contest.japias.jp/tqj2004/70482/kirisyu.htm
の説明が分かりやすかったです。

「露点」「無風」「水蒸気の供給源」がキーワードでしょうか。

投稿: さんちゃん/池田勝利 | 2021/02/23 12:10

さんちゃん/池田勝利さん

情報ありがとうございます。
川霧はほんとうに条件が微妙で面白いですね。

投稿: 楠田 純一 | 2021/02/24 08:26

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