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「寺田物理学」とは!?(10) #寺田物理学 #traday #寅の日 #寺田寅彦 #複雑系の科学 #フラクタル #池内了

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おおっ フラクタル !?

 数年前、となりのお家から、「ロマネスコ」という名のとても珍しい野菜を「おすそ分け」で頂いた。
 ブロッコリー、カリフラワーの変形バーションのような野菜だ!! 
 そのものにも驚いたが、家で作れるんだということにもいたく感動してしまった。
 
問題はこの「ロマネスコ」の蕾の形状(構造)だ。
 フラクタル形状だ!!
 ひとつひとつ蕾は螺旋形をしている、その蕾をよく見ているとまた小さな螺旋形の蕾からできている。その蕾もさらなる小さな螺旋形から…!!
 まさにフラクタル!! 
 
 と言いながらも、今なお「フラクタル」のほんとうの意味をよく知らなかった!!
 「フラクタル」もまた、「寺田物理学」のひとつ!!

▼「寺田物理学」とは!? まだまだ続けよう。
 参考にさせてもらうのは続けてこれだ。

●「第二章 寺田寅彦が提唱した新しい科学」池内 了(『寺田寅彦と現代 ~等身大の科学を求めて~』(池内 了著 みすず書房)より)

 正直に言うと、引用させてもらいながらも、ポンコツ頭は限界に近かった。
 今の状態では、理解困難なところは スキップすることにした。

 「質的研究が大事であることを強調する場合」として次の三つがあがっていた。
・「思いつき・直観」
・「偶然的統計的現象」
・「物理学の生物学への応用」

▼そして、これまでをまとめるようにして、「複雑系の科学」にふれていた。
 

 以上に述べたような、寺田寅彦が提唱した「質的な」科学は、当時は「趣味的な物理学」と揶揄されたが、多くの新しい分野を生み出すことになった。
 寺田が偶然的統計的現象と呼んだ多くの現象は、現在一括して「複雑系の科学」と呼ばれることが多い。複雑系の特徴は

(一) 系を構成する成分が多数であること、
(二) それら部分系の間の相互作用が非線形(入力と出力が比例関係でないこと)であること、
(三) 部分系の集団的な運動によって新しい質が生じること、
(四) 従って部分の和が全体にならないこと、
(五) ゆらぎや偶然が系の振る舞いを決めること、

などがである。それらを解析する中で、互いに関連する新しい概念が発見されてきた。それらを現代使われている物理学の言葉で整理しておこう。(同書P40より)

 来た!!
 「寺田物理学」→「複雑系の科学」!!
 寅彦は早過ぎたのだ!!

▼そして、「現在使われている物理学の言葉」として登場したのが、「フラクタル」だった。

「フラクタル」  その最初のものが「フラクタル」だろう。フラクタルの概念によって、ガラスの割れ目、リヒテンベルクの放電像、膜の樹枝状の縞模様、河川の分岐など、日常的に眼にする実に多くの分岐現象を整理することができるのだ。(同書P41より)

 「ふしぎ!?」を置き去りにするのはやめよう。
 ゆっくり ゆっくり 進めようと思う。

 先の「ロマネスコ」、
 このときは、今度は自分の畑でも作ってみようと思ったがまだ実現していない。

(つづく) 

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