「日本理科教育史」をプロットする!!(46) #立春の卵 #中谷宇吉郎 #板倉聖宣
▼今年も「節分」に立てた「立春の卵」5個。はやくも1個が倒れてしまった!!
どうしてだろう!?
重心から下ろした垂線は、凸の三角形からはみ出してしまった。
風!? 振動!? それとも…!?
はやくもとは少し残念であるが、うれしいこともあった!!
今年はたくさんの方の「立春の卵」体験のお話を聞くことができたのだ。
それは実に面白い内容だった。
▼お話を聞いているうちに思い立った。
「立春の卵」実験は、「日本理科教育史」のうえでいつ登場したのだろうか!?
しばし、これを追ってみたい。
もちろん、はじまりは中谷宇吉郎先生の「立春の卵」である。
●1947(昭和22)年4月1日 『立春の卵』(中谷宇吉郎 青空文庫より)
青空文庫のおかげで、今すぐ読めるのがとてもアリガタイ!!
読めば読むほど 面白い!! 名随筆!!
▼私自身の体験、それに今回お話を聞いたことを総合すると、今のところ次のように判断した。
この中谷先生の『立春の卵』に感動し、「卵を立ててみませんか」と提案した人がいる。
板倉聖宣氏である。
●1977(昭和52)年4月25日 『科学的とはどういうことか』「卵を立ててみませんか」(板倉聖宣著 仮説社 1977.4.25)
ちょうど『立春の卵』から30年がたっていた!!
この本のトップにとりあげられていた。
さらに、この話の初出は とみてると次のようになっていた。
●1974(昭和49)年3月 『のびのび』(朝日新聞社教育雑誌)1974年3月号 「卵はいつでも立つ」板倉聖宣
前著よりさかのぼること3年だ。
『のびのび』の創刊号に記載されたわけだから、けっこうそのころ話題になったと思われる。
▼それから20年近くたって次のような本も出されていた。
●1991(平成3)年4月1日 『たまごの立つ話』(科学入門名著全集7)(中谷宇吉郎著 板倉聖宣 国土社)
それからでも、今年でちょうど30年!!
今、やりたいこと・知りたいことが2つある。
ひとつは、今、プロットした以外にプロットのあいだをうめる
『立春の卵』に関連しての資料はないだろうか!?
もうひとつは
今もつづく多様な『立春の卵』実験実践はないだろうか!?
ということである。
繰りかえして言うが、今すぐ誰でも『立春の卵』は読める!!
だから、まったくあらたな展開も考えられる。
「おうち実験」に『立春の卵』は最高!!
「卵は 誰が いつ やっても 立つ」!!
ダカラ 「科学」 なんだ!!
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