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「日本理科教育史」をプロットする!!(42) #やさしくて本質的な理科実験 #石井進 #三態変化 #液体窒素物語

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「-40度の世界では、バナナで釘が打てます。新鮮なバラも…」

 あの衝撃のTVCM(「モービル1」)が流れはじめたのは、1977年頃からのようだ。
 「液体窒素」を教室に持ち込むと、「あれをやれ!!」というリクエストが出てきたもんだ。(^^ゞポリポリ

▼石井進さんの「液体窒素物語」(1975.2)以前の「記録」はないのだろうか!?
 少しだけ以前で、同じく石井進さんの文章が残っていた。

●1974年11月 「物の温度の学習」石井進(『理科教室』新生出版 1974年11月号)

 このなかで石井さんは次のように言っていた。

 アルコールにドライアイスのかたまりを入れるだけで-72℃が得られるのでこれでいろいろなものを冷やしてみます。水は氷に、油もかたくなり、さくさんはすぐにかたまります。水銀もかたい金属になります。  実験としては液体窒素を用いてやることが望ましいが、手に入りにくい。  液体窒素を用いれば上記のものはほとんど固体になってしまう。  アルコールが、油のようにどろどろのように固まってしまうところなどは実に面白い。  液体窒素は特製のマホービン(金属製)が必要であり、それさえあれば約一週間は保存できる。小中学校でも是非そろえ実験して見せたいものです。 

▼一方、「液体窒素物語」はその後どのように発展していったのでしょう。
 またしても、「やさしくて本質的な理科実験3」にあった。

●1985年4月10日 『やさしくて本質的な理科実験3』(高橋金三郎・鈴木清龍・若生克雄共編 評論社)

11. 何でも三態変化 ~続、液体窒素を使おう~  (千葉 薫)

12. 体積変化を注射器で見る ~続々、液体窒素を使おう~ (中村敏弘)

 千葉 薫さんの言葉をかりると
 「液体窒素を使って、物質学習を広く、深く豊かに展開しようという実践はどんどんひろがってきました。」

▼「液体窒素物語」を書いた石井進さんは、後に次のように語っていました。

●1989年3月20日 『理科教育・理論と実践』(石井進・中原正木共著 新生出版 1989.3.20)
 
 第1部 「実践的研究 ものと子どもそして教師 石井進」
  の最後の「第8話 ものと ものの温度 融点と沸点」に「実験5 沸点さまざま 液体窒素を使って」が書かれていた。

  液体が気体になること、又は気体が液体になることには劇的な相変化として重要な意義を発見します。気体という姿は、目にはあまり見えない世界なので、あまり、ものとしてとらえにくい面があるからです。  目に見えない気体を目に見える液体の姿にしてみることは大変面白いし、衝撃的なことなのです。そこで液体窒素に登場してもらい、-200℃の世界を展開して、わが地球をとりまく空気について、二酸化炭素について、いろいろな気体を見てしまおうというわけです。そもそも液体窒素そのものが見える気体の姿です。-200℃の世界というが、まずものが実在していて、それに温度があることを意識しないといけないと思います。ものがあってそこに温度が実在することをなんとか子どもに教えたいものです。

(つづく)

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