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2020年・『「丹生」を追う』はどこまで!? #2020年 #丹生 #朱 #辰砂 #水銀 #Hg #お水送り #お水取り

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▼「道楽の科学」としては最も古い部類に属にする無手勝流探究があった!!

『「丹生」を追う』

 である。これはどこまできているのだろう!?
 再始動がはじまれば、どこから動けばいいのだろう!?

▼そもそものはじまりを「記録」していた。

●1986年8月 朱(丹)を追え 1 (「地下茎」第40号P6-9)

 今から34年ほど前(1986年)の、生徒の夏休みの自由研究にはじまる。
 当時勤務していた学校の校区に「仁豊野」という地名のところがある。その地名は「二(丹)+フ(生)+ノ(野)」に由来するというのがその自由研究の主旨だった。郷土研究家に聞き取りをそれをまとめたものらしかった。
 「丹」が生まれる地だというのである。
 丹とは硫化水銀=朱である。

 私は、面白いと思った!!

 自分でも確かめたくなってきた。それ以来「丹生」を追うことをはじめたのである。

それから34年!! 
 実に多くの「発見」があった。
 また多くの人に出会い教えてもらってきた!!
 ・若狭の「お水送り」
 ・奈良東大寺修二会「お水取り」
 には繰り返し足を運んだ。そして、2018年12月には「これから」について次のように語っていた。


『「丹生」を追う』のこれから #丹生 #朱 #辰砂 #水銀 #Hg(2018/12/23)


▼2019年、2020年と連続してたいした「動き」もしなかった。
 来年以降再始動するときのために2年前に「これから」としてあげたことを再度記しておこう。

(1) Webページ『「丹生」を追う』の充実を図る!!

(2) 『「丹生」を追う』旅に出たい!!
(a) 奈良・桜井市、宇陀市
(b) 伊勢
(c) 大分・宇佐
(d) 全国各地の丹生神社・丹生の地名が残るところ
(e) 全国の水銀鉱山跡
等々

(3) 「水銀(Hg)文化」を追跡する!!

【オマケ】
※今度、「お水送り」で若狭を訪ねたときは、ぜひ『時を刻む湖』(水月湖)にも行ってみたい!!
  
あえて これも

(つづく)

 

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コメント

突然失礼いたします。
弥生墳墓の棺などに使われている水銀朱に興味を
持っています。特に水銀朱の産地同定(中国産か国産か)
について論文などを漁っていますが、なかなか情報を得ることが難しい状況です。蒲池明弘氏の本も読もうとして
いますが、まだ読んではいません。何かの折にはご教示
をお願いいたしたくご連絡申し上げました。

投稿: 佐藤 吉隆 | 2020/12/07 22:12

佐藤 吉隆さん

楠田です。
コメントありがとうございます。

>弥生墳墓の棺などに使われている水銀朱に興味を
>持っています。特に水銀朱の産地同定(中国産か国産か)
>について論文などを漁っていますが、なかなか情報を得ることが難しい状況です。

たいへん興味深いことを研究されているんですね。
私などまったくのシロウトで、ただただ興味のおもむくままに、丹生を追っています。
私も吉野ヶ里遺跡の水銀朱には興味を持ちました。また動けるようになったら、いろんなところにでかけて「丹生」を追いたいと思っています。今後とも、よろしくお願いします。<(_ _)>

投稿: 楠田 純一 | 2020/12/08 08:46

楠田様
お返事を頂戴していることに気づかず申し訳ございません。
あまりSNS等に詳しくないので…。
この度再度読ませて頂きました。私もど素人で勝手に朱に関心を持ってしまいました。水銀朱のイオウ同位体比分析という記事を読んでからハマってしまいました。蒲池氏の本は読み終わり、今松田壽男氏の古代の朱を読んでいます。昨年の12月には伊勢の水銀採掘跡と丹生神社に行ってきました。
小浜市の遠敷、宇陀、和歌山の丹生川上神社などにも行ってみたいと思います。はそうも見てみたいと思っています。

投稿: 佐藤 吉隆 | 2021/03/12 20:22

佐藤 吉隆さん

おはようございます。
コメントありがとうございます。
伊勢の水銀採掘跡、丹生神社行かれたんですね。いいですね!!
私も動けるようになったら、いろいろ行ってみたいと思います。
松田壽男氏の「古代の朱」は、いちばん最初に出会った本でした。あまりに面白かったので『丹生の研究』も手に入れました。
今日(2021/03/13)NHK BS 「お水取り」実況放映をするようです。
お水 水銀にふれるでしょうかね!? 注目ですね。

投稿: 楠田 純一 | 2021/03/13 04:57

楠田様
こんばんわ。
NHK BS 見ました。僧侶の読経の中で(楠田さんのブログを読んでいたこともあり)引っかかったワードとして、遠敷、飯道が二回出てきました。あとは気比(神宮?)と気多(大社?)、それと、比丘公仁、比丘徳峰(八百比丘尼?)氷室御霊(蒲池氏の本の中で、辰砂採掘跡を氷室にしたという話があったような)という言葉が気になりました。素人の勝手な想像ですが。
それにしても楠田さんのブログには敬服いたします。

投稿: 佐藤 吉隆 | 2021/03/15 21:29

佐藤 吉隆さん
コメントありがとうございます。
NHK BS ご覧になったんですね。今年は行けなかったけどこれで少しは楽しめましたね。
それにしても とてもくわしくチェックしながらご覧になったんですね。
ビデオにとっていますので、私ももう一度見てみようと思います。
ありがとうございました <(_ _)>

投稿: 楠田 純一 | 2021/03/16 06:04

こんにちは。
私は神奈川県在住です。察するに楠田さんは兵庫県でしょうか?
緊急事態宣言が解除されても状況は良くなりません。この先も不透明なので、間を縫って香川、徳島に思い切って行ってきました。
香川県で中国産の辰砂鉱石の細粒(数ミリ)が出たということで見学に行き、ついでに辰砂・水銀朱関係が展示してある資料館も回ってきました。
水銀朱への興味は尽きることがなく、我ながら辟易としています。
今回高松から徳島に高徳線という電車を利用したのですが、途中駅に「丹生駅(にぶ)」がありました。
一人で興奮してしまいました。
ところでお願いがあります。楠田さんが作られた
「天工開物」の漫画画-松田氏の本がもとになっている?-とは思うのですが、コピーして使わせて頂きたく存じます。
ご報告することができれば、またご連絡をさせて下さい。

投稿: 佐藤 吉隆 | 2021/04/05 16:25

佐藤 吉隆さん

>私は神奈川県在住です。察するに楠田さんは兵庫県でしょうか?

はい!!
兵庫県です。

>緊急事態宣言が解除されても状況は良くなりません。この先も不透明なので、間を縫って香川、徳島に思い切って行ってきました。
>香川県で中国産の辰砂鉱石の細粒(数ミリ)が出たということで見学に行き、ついでに辰砂・水銀朱関係が展示してある資料館も回ってきました。

すごい\(^O^)/

>今回高松から徳島に高徳線という電車を利用したのですが、途中駅に「丹生駅(にぶ)」がありました。
>一人で興奮してしまいました。

またまたすごい\(^O^)/
はやくこの状況が脱出できれば私も動きたいです。

>ところでお願いがあります。楠田さんが作られた
>「天工開物」の漫画画-松田氏の本がもとになっている?-とは思うのですが、コピーして使わせて頂きたく存じます。
>ご報告することができれば、またご連絡をさせて下さい。

そうですね。『古代の朱』(松田壽男著 ちくま学芸文庫)が元(出典)です。
了解です。
またの連絡楽しみにしております。

投稿: 楠田 純一 | 2021/04/06 06:34

追記

徳島市立考古資料館とレキシルとくしま(旧埋蔵文化財センター)」に「はそう」が展示してありました。

どちらの出土場所も水銀朱を精製(加工)したりしている遺跡からのものです。
「はそう」の用途が裏付けられたようで喜びました。

「はそう」は酒を入れ、注ぐのに使っていたのではないか、なんていう人までいて、用途が不明みたいです。

投稿: 佐藤 吉隆 | 2021/04/06 11:34

佐藤 吉隆さん

たいへん興味深い情報をありがとうございます。

>徳島市立考古資料館とレキシルとくしま(旧埋蔵文化財センター)」に「はそう」が展示してありました。
>
>どちらの出土場所も水銀朱を精製(加工)したりしている遺跡からのものです。

「はそう」のこと、なつかしく思い出しました。
思い起こせば、その「はそう」と出会いがことのはじまりでした。
それって、ひょっとして 徳島県板野町 「朱」の製造遺跡のことですか。

投稿: 楠田 純一 | 2021/04/06 15:06

仰る通りだと思います。
「レキシルとくしま」は板野町にあります。
「レキシルとくしま」では2個の「はそう」を見ました。
①上板町 柿谷3号墳 ②上板町 山田A1号墳 出土のものです。
「レキシルとくしま」に隣接して歴史文化公園があるのですが、その東南の平野に「黒谷川郡頭(こうず)遺跡」が
あり、そこでは辰砂の水彼,石杵、石臼による擦り潰しなどが行われていたそうです。
2個の「はそう」の出た墳墓と郡頭遺跡の距離は直線距離で5~6キロほどのようです。
又、「考古資料館」の近くには「鮎喰(あくい)川」が流れていて、その流域のムラではやはり「朱」の製造と流通を担っていたということです。
若杉山遺跡→鮎喰川のムラ→郡頭遺跡という辰砂・朱のルートがあったようです。
「レキシルとくしま」は愛称で、旧埋蔵文化財・・・・には旧が付きません。
どうもPCの文字変換の調子が悪いようで、ダラダラとなってしまい、申し訳ありません。

投稿: 佐藤 吉隆 | 2021/04/06 21:08

佐藤 吉隆さん

さっそくの応答ありがとうございます。
やはりそうですか、そこへは発掘調査をされている現場に行った記憶があります。
たしか、1987年夏のことだったと思います。
またぜひ行ってみたいです。くわしい情報をほんとうにありがとうございます。

投稿: 楠田 純一 | 2021/04/07 12:13

楠田さん。

「古代の朱」を時間をかけて読んでいます。と言えば
恰好がいいのですが、分からないことが多く調べながらですので、時間がかかっているだけですが。

「古代の朱」。楠田さんのブログにもある通り、兵庫県は朱砂産地や丹生の地名などかなり登場するのですね。

それと、前回高徳線で「丹生駅」のことを書きましたが、「古代の朱」にも「丹生駅」から丹生神社(現在は石清水神社)へ行く話もあり、嬉しくなりました。

取り留めのない話ですが、お話いたしたく、ご連絡しました。
                    佐藤

投稿: 佐藤 吉隆 | 2021/04/26 21:35

佐藤 吉隆さん

おはようございます。
コメントありがとうございます。

>それと、前回高徳線で「丹生駅」のことを書きましたが、「古代の朱」にも「丹生駅」から丹生神社(現在は石清水神社)へ行く話もあり、嬉しくなりました。

(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
この感じよくわかります。どこに旅してもいつもこのことが気がかりでした。
「古代の朱」が文庫本になる前に、『丹生の研究』という本を手に入れ、それを持って旅に出たりしていました。
私もはやく「丹生を追う」旅に出たいです。
 また情報よろしくお願いします。

投稿: 楠田 純一 | 2021/04/27 05:58

楠田様
ご無沙汰しております。
先日、三重県多気町の丹生大師(神宮寺)を再訪しました。
「古代の朱」に紹介されている神宮寺所蔵の水銀蒸留窯を事前予約して見学してきました。
土鍋を丸くしたような感じのものでした。

また、神宮寺の裏手にあたる山の断層を見てきました。
蒲池氏の本に紹介されている写真とよく似た場所で、多分、中央構造線(説明文も何もない場所ですが)だと思います。

一人で水銀朱や丹生のことに興味をもっていると、なかなかモチベーションを保つことができませんが、興味を
無くすことなく続けていきたいと思います。

追記
多気町から少し離れたところにある度会町に森添遺跡(縄文遺跡)という遺跡の出土品を展示してあるところがあります。
「ふるさと歴史館」という旧小学校の教室を利用した
小さなところですが、水銀朱に関する展示がおもしろい
ところです。

投稿: 佐藤 吉隆 | 2021/10/18 12:49

佐藤 吉隆さん

ご無沙汰しています。
たいへん興味深い報告をもとに紹介ありがとうございます。

>「古代の朱」に紹介されている神宮寺所蔵の水銀蒸留窯を事前予約して見学してきました。
>土鍋を丸くしたような感じのものでした。

予約しておけば見学もさせてもらえるんですね。
私もはやく動き出したくなってきました。
ありがとうございます。

>追記
>多気町から少し離れたところにある度会町に森添遺跡(縄文遺跡)という遺跡の出土品を展示してあるところがあります。
>「ふるさと歴史館」という旧小学校の教室を利用した
>小さなところですが、水銀朱に関する展示がおもしろい
>ところです。

これも貴重な情報ですね。
「はそう」の展示などもあるのですか。
ぜひぜひ行ってみたくなりました。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: 楠田 純一 | 2021/10/18 16:04

水銀蒸留窯の説明はご高齢の和尚さんがしてくれたのですが、ご病気なのか言葉が少し不明瞭です。
それとはじめは少し❝とっつきにくい❞感じかもしれません。

展示品に「はそう」はありません。
朱を製造するときに使う、「たたき石」、「石皿」、土器内面に付着した土器などです。

ちなみに中央構造線を見た場所は「川原製茶」という会社の工場の真ん前です。
Google で見ることができると思います。

こちらこそよろしくお願いします。

投稿: 佐藤 吉隆 | 2021/10/19 11:09

佐藤 吉隆さん

さっそくの応答、くわしい説明をありがとうございます。
ますます行ってみたくなってきました。

投稿: 楠田 純一 | 2021/10/19 15:27

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