2020年・【ヒガンバナ情報2020】はどこまで!?(2) #2020年 #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生実験 #出葉率 #作業仮説
▼春~初夏に「発芽・発根」したヒガンバナは、いったん土中に眠り、ふつうのヒガンバナが<葉の季節>にシフトするころ葉を出してくる。(「出葉」)
そんな二段がまえで成長してくるのだった。
自分で種子から育てる実生実験をやってみるまで私はそのことは知らなかった。
さて、2019年採集・回収した530個の種子を使った実生実験で、「出葉」してきたのはいくつになっただろう。
現段階(2020/11/16)で「出葉」を確認したのは 総合計は51個となった。
「安富」5+「夢前」12+「福崎」27+「加美」1+「福崎B」2+「庭」1+「線路」3=51個 !!
暫定出葉率51/140個×100= 36.4% !!
530個の種子全体から見ても
暫定出葉率51/530個×100= 9.6% !!
注目しておきたいのは「出葉率」だけでない!!
「自然結実」群生地から採集した種子だけでなく、我が家の庭の分も含めて、身近なヒガンバナから採集した種子からも「出葉」してきているということだ!!
▼2019年採集以前の分の実生実験も継続したていた。
●実生ヒガンバナ(2019年以前分)は今!!(2020/11/25) #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験
それらと見くらべてみてもわかった。
2019年の「異常さ」が!!
▼2019年 日本のヒガンバナに何が起こったのだろう!?
以前からいくつかの作業仮説だけは立てていた。
【仮説 1】「自然結実」するヒガンバナは、2倍体(2n=22)になっている。
【仮説 2】無融合種子形成をするようになっている。3倍体(2n=33)のままである。
【仮説 3】【仮説 1】と【仮説 2】とが入り交じっている。
どの仮説が正しいのだろうか。
今年の「自然結実」の様子をみるかぎり、【仮説 1】の可能性はうすれている。
私の今の環境では、染色体の数を数えるすべもない。
▼この謎解きの「これから」の課題がある程度見えてきた。
いくつか思いつくままに列挙しておこう。
(1) 「自然結実」ヒガンバナの種子をつかった実生実験の事例をふやしていく!!
(2) より簡単な実生実験方法を確立する!!
・(1)のためにも、誰でも簡単に挑戦できる方法を確立する必要がある。
(3) 染色体の数をかぞえる実験観察をやってみる!!
・関係機関の協力を得て、道を模索する。
(つづく)
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