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本日(2020/11/07)、第268回オンライン「寅の日」!! #伊吹山の句について #traday #寺田寅彦

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▼本日は「立冬」だ!!
【立冬 りっとう】冬立つ 冬に入る 冬来る 今朝の冬 (『俳句歳時記』より)

 我らが寅日子先生は冬が苦手だったようだ。こんな句もあった。

冬籠祈るべき神もなかりけり (明治32年)

人間の海鼠となりて冬籠る(明治33年)
 

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▼本日(2020/11/07)は、第268回オンライン「寅の日」である。
 11月のテーマも、オンライン句会スタートにちなみ、8月から引きつづいての
【11月テーマ】「寅彦と俳句」
 である。その第一回目の本日は「伊吹山の句について」を読む。

◆本日(2020/11/07)、第268回オンライン「寅の日」!!

「伊吹山の句について」(青空文庫より)

▼最初に芭蕉の句があがっている。

千川亭(せんせんてい)

おりおりに伊吹(いぶき)を見てや冬ごもり


「おりおりに」に寅彦はこだわっていた。
いかにも寅彦らしいこだわりだった。オンライン句会「寅の日」だったらこれぞ牛頓賞に匹敵するものだ。
 寅彦の「こだわり」ぶりのいったんをみてみよう。

 私がこの句に対して特別な興味を感じたのにはもう一つの理由がある。学生時代の冬休みに、東海道を往復するのに、ほとんどいつでも伊吹山付近で雪を見ない事はなかった。神戸(こうべ)東京間でこのへんに限って雪が深いのが私には不思議であった。現に雪の降っていない時でも伊吹山の上だけには雪雲が低くたれ下がって迷っている場合が多かったように記憶している。
 

この文を読んで以来、ここを新幹線で通るときは気になるようになった。
さらにはこうとも

 冬季における伊吹山(いぶきやま)地方の気象状態を考える前には、まずこの地方の地勢を明らかにしておく必要がある。琵琶湖(びわこ)の東北の縁にほぼ平行して、南北に連なり、近江(おうみ)と美濃(みの)との国境となっている分水嶺(ぶんすいれい)が、伊吹山の南で、突然中断されて、そこに両側の平野の間の関門を形成している。伊吹山はあたかもこの関所の番兵のようにそびえているわけである。大垣(おおがき)米原(まいばら)間の鉄道線路は、この顕著な「地殻(ちかく)の割れ目」を縫うて敷かれてある。

▼なるほどなっとくのできる展開だ!!
 みごとなものだ。でもほんとうの寅彦の凄いところはここからであった。
 実際に具体的データを入手するのだ。

 問題の句を味わうために、私の知りたいと思った事は、冬季伊吹山で雨や雪の降る日がどれくらい多いかという事であった。それを知るに必要な材料として伊吹山および付近の各地測候所における冬季の降水日数を調べて送ってもらった。
冬季三か月間、九十日のうちで、約六十九日、すなわち約七十七パーセントは雨か雪が降る勘定である。

 そして 最初の句を こう読み解く!!

 以上の事実を予備知識として、この芭蕉の句を味わってみるとなると「おりおりに」という初五文字がひどく強く頭に響いて来るような気がする。そして伊吹の見える特別な日が、事によると北西風の吹かないわりにあたたかく穏やかな日にでも相当するので、そういう日に久々で戸外にでも出て伊吹山を遠望し、きょうは伊吹が見える、と思うのではないかとまで想像される。そうするとまたこの「冬ごもり」の五字がひどくきいて来るような気がするのである。

 オミゴト!!
 俳句結社「寅の日」は、やっぱり寺田寅彦に師事したい!!

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