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本日(2020/10/14)、第266回オンライン「寅の日」!! #俳諧瑣談 #traday #寺田寅彦

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▼寺田寅彦記念館友の会・会報「槲」89号が届いた。
 毎回、その内容の充実ぶりに感動し、楽しませてもらっている。今号はまた特別だった!!
・『柿の種』と遊ぶ 世木田 寛子
 この記事を読み驚き感動してしまった!!
 『柿の種』と言えば、先月このオンライン「寅の日」で読んだばかりだった。
 だからなおさら感動してしまったのかも知れない。

 こんな読み解きの方法があったのか!!
 こんな寅彦の楽しみ方があったのか!! 
 
 世木田さんは、 『柿の種』と遊ぶ とおっしゃっていたスゴイ!!

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▼本日(2020/10/14)は、第266回オンライン「寅の日」である。
 10月のテーマも、8月、9月につづいて
【10月のテーマ】「寅彦と俳句」
 である。その第二回目である本日は「俳諧瑣談」を読む。

◆本日(2020/10/14)、第266回オンライン「寅の日」!!

●「俳諧瑣談」(青空文庫より)

▼前述の世木田 寛子さんの真似を少しだけやってみた。
 9つの文章があった。ひとつひとつ読みながら「○、◎、?」付けていった。
 「?」 をつけた文章は、後で何度か読み返してみた。
 正直に言うと、まだ「 ?」 がついたままの文章もある。

 前半、いや全体かも知れない。
 主文脈として流れている問いかけは「俳句とは何か」ということだ。
 なかでも ちょっと気になったところを引用させてもらうとこうだ。

 俳諧が宗教のように「おがむ」ことならば宗派があるのは当然かもしれない。しかし俳諧はまた一方では科学的な「認識」でありうる。そのためにはただ一面だけを固執する流派は少し困るかもしれない。

「俳句は読者を共同作者として成立する」と言ったフランス人の言葉もまるでうそではないようである。どうしても発句だけでは、その評価は時と場所と人との函数として零から無限大まで変化しうる可能性をもっている。
俳句の享楽は人の句を読むことよりもより多く自分で作ることにあるらしい。

▼「?」がついたままのところも少しだけ引用させてもらおう。

しかし、現状をはなれて抽象的に考えてみると連句的ジャーナリズムやジャーナリズム的連句といったようなものの可能性も全然ないとは考えられない。
 連句の映画化ということについては、自分はこれまでに幾度もいろいろな場所で所見を述べたことがある
 自分のここで映画的連句というのは一定のストーリーに基づいたシナリオ的な連句のつもりである。しかしシナリオ的な叙事詩とはだいぶちがうつもりである。一方では季題や去(さ)り嫌(きら)いや打ち越しなどに関する連句的制約をある程度まで導入して進行の沈滞を防ぎ楽章的な形式の斉整を保つと同時に、また映画の編集法連結法に関するいろいろの効果的様式を取り入れて一編の波瀾曲折を豊富にするという案である。

どうやらキーワードは「連句的」!!のようだ。
 私の「?」が消えるのはまだ先ようだ。

 最後の「短歌」と「俳句」のちがいの方が、今の私には納得がいくような気がした。

  短歌には作者自身が自分の感情に陶酔して夢中になって詠んだように見えるのがかなり多い。しかし俳句ではたとえ形式の上からは自分の感情を直写しているようでも、そこではやはり、その自分の感情が花鳥風月と同様な一つの対象となっていて、それを別の観察者としての別の自分が観察し記録し描写しているように感ぜられるものが多い。こういう意味で、歌は宗教のようであり、俳句は哲学のようであると言ったような気もする。

 要するにこれは全く自分の空想に過ぎないが、しかし自分の考えている歌と俳句との作者のその創作の瞬間における「自分」というものに対する態度の相違から考えると、そのような空想が万一事実として現われて来るとしても別に不思議はないような気がするのである。

また少し時間をおいてから読み返してみようと思う。

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