54号コウガイビルはエサなしで3ヶ月生きのびた!! (2020/10/09)#コウガイビル #再生
▼逆三角形のイチョウの葉のような頭をヒラヒラさせながらあいつが動きはじめた!!
あいつ 54号コウガイビルは生きている!!
人生で54番目出会ったコウガイビル。54号コウガイビルに最初に出会ったのは、ちょうど3ヶ月前の2020/07/09だった。
あいつは大賀ハス観察池でハスの葉の上を這っていたのだった。
これまでと同じように、わずかばかりの水といっしょにナイロン袋に入れてそのままだった。
エサはまったく与えていなかった。
▼「エサを与えないのに生きている!?」
これはどういうことだろう!?
これまでかたく信じてきた
動物の世界の謎解き第一方程式=「食べる」!!
はどうなるのだ。
▼では54号コウガイビルのからだのなかで何が起こっているのだろう。
この「ふしぎ!?」にあの名著が答えてくれていた。
コウガイビルの別名は「陸棲プラナリア」。
そうあの人気者の「プラナリア」の仲間なんだ!!
「ふしぎ!?」に答えてくれていた名著の名は『切っても切ってもプラナリア』(阿形清和 文 土橋とし子 絵 岩波書店)だ。
この本の最後の方に、私の「ふしぎ!?」に対する答えは用意されていた。
「エサを食べなくても再生できるのか?」(p37から)にある。
このことは、何を意味しているかというと、プラナリアはエサがなくてちぢんでいくときも、エサを食べて大きくなっていくときも、いつも体の<つくり直し>をしているということだ。(同書P38)
▼私なりにこの「ふしぎ!?」を読み解くと、次のようになる。
(1)「再生」とは<つくり直す>こと。コウガイビル(陸棲プラナリア)は3ヶ月間、ナイロン袋のなかで「再生」を繰り返した。
(2)コウガイビルは自らのからだを<食べながら>、「再生」を繰りかえしている!!
(3)「再生」の営みを繰り返すこと、それを「生きている」という!!
確かに一ヶ月前の姿にくらべると「ちぢんで」いるように見えた!!
長いつき合いになるこのコウガイビルは究極の「ふしぎ!?」=「生命とは?」にどこまで答えてくれるだろう。
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