「日本理科教育史」をプロットする!!(10) #日本理科教育史 #庄司和晃 #「予想・仮説」着目史
▼たしかに蟻はコスモスの花のうえで忙しなく動き回っていた!!
その姿をじっと見ていると、寅彦の「あの一文」を思い出した。
「あの一文」は、今月のオンライン「寅の日」で読んでいる「柿の種」のなかにあった。
コスモスの高さは蟻の身長の数百倍である。
人間に対する数千尺に当たるわけである。
どうして蟻がこの高い高い茎の頂上につぼみのできたことをかぎつけるかが不思議である。
「ねえ君、不思議だと思いませんか?」
▼「日本理科教育史」をプロットする!! をつづけよう。
当初から「常民の科学」にあたたかいエールを送り続けてくれる人がいた!!
故庄司和晃先生である。
庄司和晃先生の全仕事の一部は、今も次のページで見せてもらうことができる。
アリガタイ!!
▼「日本理科教育史」を語るうえで、ぜひとも注目しておきたい庄司和晃先生の論考があった。
●1965年8月 「理科教育における「予想・仮説」着目史」(『仮説実験授業』(庄司和晃著 国土社 1965.8.5)p82より)
それまでの日本の理科教育において「予想」「仮説」がどのように扱われてきたかに注目したすぐれた論考だった。
その後、半世紀の「日本の理科教育」を展望するものだった!!
▼その論考から半世紀がたっていた。
はがき・手紙等で長年いろいろ教えてもらっていたが、まだ直接庄司先生にお会いしたことがなかった。
多くのみなさんにお世話になって、ついに先生にお会いした!!
●2013年4月13日 庄司和晃先生に会う!!
質問にも実にていねいに答えてもらった。
半世紀前の論考の本意についてもくわしく語ってくださった。うれしかった!!
悲しいことにこれが最初で最後の「出会い」となった。
今なおそのときに教えてもらったことの反芻作業はつづいている。
(つづく)
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