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本日(2020/08/15)、第261回オンライン「寅の日」!! #俳句の精神 #traday #寺田寅彦

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▼子規庵の糸瓜が成長してきた!!
 しかし、そのスピードは初年度の昨年にくらべてゆっくりのような気がするのだが。
 この調子でいけば糸瓜忌には (・_・)......ン?

 「寅日子」先生も糸瓜はけっこう気になっていたようだ。
  
 面白し背戸の糸瓜の長短

 日一日ぶらりゝとへちま哉

 世をすねて日影の糸瓜そりかへる

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▼本日(2020/08/15)は、第261回オンライン「寅の日」である。
 8月のテーマは、オンライン句会「寅の日」の起ちあげと関連して

 【8月テーマ】「寅彦と俳句」 

である。その第二回目として、本日は「俳句の精神」を読む。

◆本日(2020/08/15)、第261回オンライン「寅の日」!!

「俳句の精神」(青空文庫より)

▼いよいよオンライン句会「寅の日」の起ち上げが近づいてきた。
 それだけに今までにまして、興味深い随筆である。

 最初に初出をみてみる。

(昭和十年十月、俳句作法講座)

となっている。
 この年の12月31日に寅彦は亡くなっているので、最晩年に書かれた寅彦の「俳句論」の集大成とみることができるのかも知れない。
 これまでのエッセンスが濃厚につまっていた。ついつい引用箇所が増えてしまう。
  まず自然観と関連して
 日本人は西洋人のように自然と人間とを別々に切り離して対立させるという言わば物質科学的の態度をとる代わりに、人間と自然とをいっしょにしてそれを一つの全機的な有機体と見ようとする傾向を多分にもっているように見える。

また別の言い方をすれば西洋人は自然を征服しようとしているが、従来の日本人は自然に同化し、順応しようとして来たとも言われなくはない。
この自然観の相違が一方では科学を発達させ、他方では俳句というきわめて特異な詩を発達させたとも言われなくはない。
   季題にふれて
 俳句における季題の重要性ということも同じ立場からおのずから明白であろう。限定され、そのために強度を高められた電気火花のごとき効果をもって連想の燃料に点火する役目をつとめるのがこれらの季題と称する若干の語彙(ごい)である。

 そしていかにも寅彦らしくこう言い切るのである。

 十七字のパーミュテーション、コンビネーションが有限であるから俳句の数に限りがあるというようなことを言う人もあるが、それはたぶん数学というものを習いそこねたかと思われるような人たちの唱える俗説である。少なくも人間の思想が進化し新しい観念や概念が絶えず導入され、また人間の知恵が進歩して新しい事物が絶えず供給されている間は新しい俳句の種の尽きる心配は決してないであろう。

▼俳句修業の身にとっては示唆的なコトバがつづく。

 このように自然と人間との交渉を通じて自然を自己の内部に投射し、また自己を自然の表面に映写して、そうしてさらにちがった一段高い自己の目でその関係を静観するのである。

 俳句修業の心得がつづく!!

 俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。
しかし自然の美しさを観察し自覚しただけでは句はできない。次にはその眼前の景物の中からその焦点となり象徴となるべきものを選択し抽出することが必要である。これはもはや外側に向けた目だけではできない仕事である。自己と外界との有機的関係を内省することによって始めて可能になる。  句の表現法は、言葉やてにはの問題ばかりでなくてやはり自然対自己の関係のいかなる面を抽出するかという選択法に係わるものである。

そして 俳句作りの極意にいたる!!

 一般的に言って俳句で苦労した人の文章にはむだが少ないという傾向があるように見える。これは普通字句の簡潔とか用語の選択の妥当性によるものと解釈されるようであるが、しかしそれよりも根本的なことは、書く事の内容の取捨選択について積まれた修業の効果によるのではないかと思われる。俳句を作る場合のおもなる仕事は不用なものをきり捨て切り詰めることだからである。

 私の俳句修業の道はまだまだ遠いようだ。(^^ゞポリポリ
 いや、今はじまろうとしているところなのかも。
 ときどき、「寅日子」先生のコトバ思い出しながら ゆっくり ゆっくり 楽しみながら…!!

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コメント

「また別の言い方をすれば西洋人は自然を征服しようとしているが、従来の日本人は自然に同化し、順応しようとして来たとも言われなくはない」とありますが、この差は日本列島が環太平洋造山帯に位置し、地震や火山の噴火という人知では如何ともしがたい災害に繰り返し襲われてきた歴史と無関係ではないように思います。

今風に言い換えれば、『釜石の奇跡』で有名な片田敏孝教授がおっしゃっている「日本という災害の多い国に住まうための作法」ということなのかも知れません。

投稿: さんちゃん/池田勝利 | 2020/08/16 00:27

さんちゃん/池田勝利さん

コメントありがとうございます。
この自然観と「俳句」がどうツナガルかがいちばん興味深いところでもありますね。

オンライン句会「寅の日」はいよいよですね。

投稿: 楠田 純一 | 2020/08/16 05:32

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