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中谷宇吉郎「虹」を読む!! #中谷宇吉郎 #虹 #科学の学校「にじ」

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▼先日の第111回ファラデーラボ「かがく」カフェ(「虹のかがく~虹と光学現象 6次の虹を見る方法~」) において講師の佐藤誠先生にたいへん興味深い文章を紹介していただいた。

◆中谷宇吉郎「虹」

 青空文庫にはまだあがっていないが、ここに行けば読めると教えてもらった。
 あの中谷宇吉郎が書いているということにも惹かれて読んでみた。

▼この文章の初出は、科学の学校「にじ」の創刊号であるという。

◆科学の学校「にじ」

科学の学校「にじ」は1947年10月にに実業之日本から創刊され、翌1948年11/12月号をもって廃刊となった子ども向けの科学雑誌である。

 えっ!?
 これが「子ども向け科学雑誌」!? と思いたくなるほど高いレベルのことが書いてある。
 雑誌のタイトルも「にじ」、その創刊号の巻頭「よみもの」が、この中谷宇吉郎「虹」ということで気合いも入っていたのだろう。
 しかし、よく読んでみると なかなか面白い!!

▼私は、これまでにこれほどまとめて虹に関してくわしく解説された文章を読んだことがない。
 「へぇー、そうだったのか!!」とはじめて知って驚くことも多かった。
 
 文章はさすが中谷宇吉郎だ!!
 導入からみごとなものだ。少しだけ気に入ったところを引用させてもらおう。

一度でも本当によく自然を見た人には、虹の色というような分かり切ったことにも、すぐ疑問が出て来るはずである。それが当然なのであって、実は分り切ったことではないのである。

 アタリマエ!!と見逃さず、自然をよく観察することからはじめようと呼びかける。
 宇吉郎流の「科学のすすめ」デアル。
 そして、次のように展開する。

 こういういろいろな現象を、順を追って説明してみよう。そして中学校の教科書にまでのっているくらい、分り切ったことと思われている虹の現象が、なかなかそう簡単なものではないことを、知っていただくことにしよう。

 

 私自身も「そうだったのか!!」とはじめて合点することも多かった。
 さらには

ところが困ったことには、前にも言ったように、実際の虹は、時によって幅が広かったり狭かったりするし、スペクトルの七色を全部揃えている方がむしろ珍しいのである。それで以上の説明、すなわち普通の教科書にかいてある説明では不十分であることは明白である。

▼最後もとても納得のいくまとめである。(「立春の卵」の最後を思いだした。)
 あまりに気に入ったので長くなるが引用させてもらう。

それをよく見ないことがいけないのである。実際の虹をよく見ないで、虹は七色と思いこんでしまうのは科学の心に反していることなのである。
 自然というものは、非常に複雑で、不思議なことにみちみちているものである。虹などは、その中でも比較的簡単なものであるが、それでもこれだけの説明をひつようとした。実はこれでもまだもんdないは残っているのである。こういう複雑な現象を一つ一つ明らかにして行く時に、はじめて人間は自然の美しさを本当に理解出来るのである。

 わかったつもりになっている人へも警告してくれていた。

「虹は水滴の反射屈折によるスペクトル作用さ」と言って、それ以上実際の虹を見ない人がある。そういう人には虹の美しさは分らない。学問によって眼をあけてもらうかわりに、学問によって眼をつぶされた人である。

 これは、「虹」に関する最高の「科学よみもの」である。
 科学絵本「虹」の復刻を望みたい!! 

 梅雨が明けて、今度、「虹」を見るのが楽しみだ o(^o^)o ワクワク

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