実生ヒガンバナの植え替えをはじめた!!(1)(2020/06/08) #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会
▼ヒガンバナの「種子」から育てる実生実験!!
自分自身で実生実験に挑戦してみるまで、「種子」が花を咲かせるヒガンバナになるまでに大きく3つの段階があることなど知らなかった。
まず第1段階は、「発芽・発根」である。春~初夏にかけての今だ!!
「発芽・発根」した種子は、小さな鱗茎(球根)の赤ちゃんのようなものをつくり、いったん土のなかにもぐる。
そして第2段階である。それは秋になって訪れた。普通のヒガンバナが花の盛りを過ぎて、葉の季節にシフトするころである。
土中に眠っていた鱗茎から、葉が出てくる(「出葉」する)のだった。
何年か「出葉」を繰りかえし、十分に鱗茎(球根)が大きくなったとき、秋のお彼岸のころ花茎をスルスルとのばしてきてみごとな花を咲かせるのである。これが、あこがれの第3段階であった。
▼2019年の秋、採集・回収した530個の「種子」をつかっての実生実験は、今、第1段階にあった。
530個のうち、現段階(2020/06/05)で、119個が「発芽・発根」していた。
最初の「発芽・発根」の確認から一ヶ月以上が経っていた。
だから、第2段階にむけての「準備」にかからなければならない。わかってはいたが、なかなか次に踏み出せなくて躊躇していた。
これまでも取り組んで来た「実生実験」であるが、ちょっと今回はケタがちがっていた!!
これまでだとせいぜい3個程度であった「発芽・発根」は、今回は119個である。
植木鉢に植え替えるといっても、その膨大な数の植木鉢はすぐには準備できなかった。
今回は、植木鉢は少し小ぶりの3号(径9㎝ 高さ9㎝)プラスチック製のものをネットで用意した。
今までのように「種子」を保存していたナイロン袋を名札がわりに、植木鉢に添えておくことはできない。
植木鉢に「番号」を書いた色ビニールテープを貼り付けた。(色は群生地によってきめていた。「安富」黄色、「夢前」ピンク、「福崎」青、「その他」緑)
この作業がすんだ段階で、植木鉢をつみあげてみるとわかった!!今回は、群生地「福崎」が圧倒的に多い。
▼さあいよいよ植木鉢の植え替えである。
まずは、群生地「安富」からである。「安富」から採集・回収した「種子」は107個あった。
現段階ではそのうち21個が「発芽・発根」していた。
植木鉢の底にネットを敷く、つづけて土を盛る。
使った土はごく一般的に市販されている「花と野菜の培養土」である。これで大丈夫なことは立証済み!!
土を少し湿らせておいていよいよ移植である。
「安富」のケースをいつもの場所から、明るい場所に持ち出してくる。
そこへ持ち出してから、あらためて「発芽・発根」を観察してみると圧巻である!!
小さなスコップ(「移植ごて」)でそっとていねいに土ごと移植する。
緑の部分が見えているのをそのままにするか、土にうめてしまうか迷うところである。
しばらくは、このままにしておこう。
まだ「移植」は21個だ!! でもならべてみると圧巻デアル!!
▼さて次なる問題は、この植木鉢をどこに置くかである。
この場所の確保に、この一週間思案を重ねた。
直射日光があたりにくく、あるていどの乾燥を防ぐ場所をと考え、けっきょく八つ手の木の下に決めた。
しばらくこの後の様子をみながら、実生実験を進めたい。
まだ21個だけだ!!
まだまだつづく!!
作業をすすめながら、試行錯誤してあらたな「楠田式「自然結実」ヒガンバナ実生実験法」を開発していきたい。
(つづく)
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