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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(39) #エマグラム鉄道物語 #持ち上げ凝結高度 #自由対流高度 #平衡高度

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「日暈」は確かに見えていた!!
 しかし、あまり「安定」しては見えていなかった。
 はっきり見えていたかと思えば、しばらくすると消えてしまい再び現われるというようなことを繰りかえしていた。
 いずれにしても、ケンケン三兄弟(巻雲・巻積雲・巻層雲)が次々と登場することからも、かなり高いところまで水蒸気たっぷりなのだろうと思った。

 「梅雨入り」5分前の「雲見」だった!!

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▼自然現象の不思議を、「物語」にして読み解く!!
 昔から、人々がやってきた手法だ。
 まったくのシロウトの私が挑戦するというのもおこがましい話だが、シロウトならでは大胆な空想で「物語」を創ってみよう。
 「物語」の主人公は、目に見えない水蒸気を乗せた。

 「水蒸気を乗せた大気水蒸気列車」!!

 「物語」のタイトルは「エマグラム鉄道物語」!!

▼さあ、はじめよう!!
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3 エマグラム鉄道物語(その1)

ラジオゾンデによる高層気象観測(気象庁)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.html

※エマグラム(Sunny Spot)
https://www.sunny-spot.net/emagram/

のページを開いておいて考えてみよう。

 「エマグラム」はどこか列車のダイヤグラム(列車運行図表)と似ていますよね。そこで、ここからは仮想の「エマグラム鉄道物語」として、 「エマグラム」を読み解いていきます。
 走る列車は  
 「水蒸気を乗せた大気水蒸気列車」!!
 さあ、あなたも この列車に乗って「雲見」の旅に出よう!!

(1) 「エマグラム」3本の線を「エマグラム鉄道物語」で読み解いてみよう。

a 等飽和混合比線=この列車の乗客(水蒸気)の定員数を示す線。
 「定員」は温度によってきまっている。温度が低くなると定員は(   )なる。

b この「大気水蒸気列車」が走る線路は2種類あった。

●乾燥断熱線=乗客(水蒸気)が定員一杯になるまで列車が走る線路。
 この線路を走っているあいだ停車駅はないので乗客の乗り降りはない。つまり乗客(水蒸気)の数は変わらない。

● 湿潤断熱線=乗客(水蒸気)が定員一杯になって以後列車が走る線路。
 この線路を走るとき乗客(水蒸気)はその都度列車から降りてもらわねばならない。
列車から降りた乗客(水蒸気)は「団体さん」になって「 」になる!!

(2)「上り」列車に乗って旅に出よう!!

a 持ち上げ凝結高度
 出発駅での乗客数は、「等飽和混合比線」をみればわかる。その数は「乾燥断熱線」を走るあいだは変わらない。
 「上り」列車は高くへ高くへと走る。
 ある高さのところで「等飽和混合比線」と「乾燥断熱線」は交わるんだ。
 ここで「定員一杯!!」の信号が出るんだ。これ以後は列車は「湿潤断熱線」の線路を走らなければならない。

「定員一杯!!」の信号の出た駅のことをプロたちは「        」とよぶらしい。

 列車がさらに上がっていけば、あふれた乗客(水蒸気)は、列車から降りてもらうことになる。
 列車から降りた乗客は団体さんになって「雲粒」になる。降りた場所が温度が低ければ「氷晶」になる。

 つまり「持ち上げ凝結高度」は雲の底!!

 「持ち上げ凝結高度」駅を過ぎたら、車窓からの景色はどのようにかわるだろう。


b 自由対流高度
「湿潤断熱線」を上っていくと、列車のスピードがぐんと変わってくる地点があった。
 そこは列車のなかの温度と列車の外の気温とが逆転する地点でもあった。
 そこからは、列車のなかの温度の方が高い!!
 熱気球がグングン上にあがっていくように、列車はスピードをあげた。
 乗客(水蒸気)はどんどん降りはじめた!! 降りた乗客たちは団体になって雲になっていった!!
 
 この地点を「      」とプロたちはよんでいた。

 この地点を過ぎたら、車窓からの「雲見」の景色はどのようにかわるだろう。

c 平衡高度
 車窓からのドラスティクな「雲見」をしばし楽しんでいるとまたまた様子がかわってきた。
 外の「雲見」の景もそうだが、気づけば列車内の乗客(水蒸気)は、ほとんど降りてしまっていた。
 列車内の気温と外の気温が再び逆転する地点。
 ここからは列車は上らなくなってしまった。

 その地点を「     」とプロたちはよんでいた。
 それが地上から見る雲頂でもあった!! 


(3) 乗客(水蒸気)のいなくなってしまった「下り」列車はどの線路で降りてくるのだろう。


 「エマグラム」鉄道の「雲見」の旅もなかなか面白いぞ!!
 さあ、今すぐあなたも 列車に!!

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▼「テキスタイル」作業なかなか手間取る作業である。
 しかし、なかなか面白い作業である。
 つくってはつぶし、再び組み直しては また修正する。まるで「シーシュポスの神話」だ!!

 それがまた…!!

(つづく)

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