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今年もやっぱりコガネグモがやって来た!!(2020/06/29) #クモ学 #コガネグモ #大賀ハス

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▼ やっぱり来てくれた!!今年も!!
  コガネグモに出会うのは、これで8年連続であった!!

 今年、ここで最初に出会ったのは、2020/06/26だった。
 ところが、2020/06/28の夕方いったん姿を消したんだ。しかし、やっぱり再登場だ!!
 くずれかけてはいるが「X」形の隠れ帯!!
 みごとなネット!! 
8年目になるつき合いのなかで、貴奴からいろいろ学んできた。
 しかし、まだまだわからない「ふしぎ!?」がいっぱいあった。
 まずもって第一の「ふしぎ!?」は、なぜ家から数十mというこんな近くで出会うことができるのだろうか?である。
 コガネグモに好都合な環境があるのだろうか?
 それは何?
 「エサ」→「虫」→「光」「水」→「植物」環境 →それとも !?
 またまた無手勝流で勝手な作業仮説を繰り返してみる!!
 なかなか楽しい作業だ。
▼継続観察しているもうひとつも、あらたな展開がはじまった。
 大賀ハス第2号の「あこがれの4日間」が始まったのだ。
 第1号の終了の翌日から始まるとは!!
 今回は、より規則的な動きをする!!
 「めしべ」は10個である。
 10時過ぎにはもう閉じてしまった。

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▼「自然」とはまだまだ私の知らない「ふしぎ!?」でいっぱいだった。 
 コガネグモや大賀ハスを観察し続けていると 
 あのコトバが実感をともなって浮かんでくるのだった。

 「自然」は最高の教科書!!

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【Web更新6/28】20-26 【大賀ハス観察日記】等 更新!!

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災禍の年折り返すかな半夏生 20/06/26撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】20-26
週末定例更新
 まもなく2020年前半が終わる!!
 「4R作戦」の現在地をゆっくりと確認してみたい。
 そんな一週間に!!

◆表紙画像集2020 更新 半夏生
 この律儀さはどこから来るのだろう!?
 明後日が、暦の「半夏生」。
 西の庭の植物「半夏生」は、葉が白くなり始めた。緑の葉が白くなりゆくさまはなんとも美しい!!
 災禍の年も、折り返し地点まできたことを告げてくれているようだった。

◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
 大賀ハスの蓮根を植え替えしてから13週目だった。
 そして、第1号の「あこがれの4日間」の最終日、4日目だった!!

●6:56 雨にぬれながらも開いてきた!!

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●11:16 用事があって、少し目を離すことになった。観察を再開したときはすでに花びら、おしべはばっさりと…

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●11:15 落ちた花びら、おしべは草むらに…。

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●13:42 花びらは一枚に。

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●18:16 三本のおしべを残すのみに。

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なんと律儀な!!
この律儀さはどこからくるのだろう!?

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 7月もテーマは引き続き「教科書に掲載された 寺田寅彦作品を読む」である。
 ほんとうに少しずつではあるが、「寅彦の作品(随筆)が、なぜ教科書に多く掲載されてきたのか?」がわかってきた気がするのだった。

◆【ヒガンバナ情報2020】 更新!!
 実生ヒガンバナの「発芽・発根」はついに125個まで達した。
 「ヒガンバナに何が起こったか?」の謎解きは今からだ!!
 栗田子郎先生がおられないのが、残念でならない。悲しい!!くやしい!!

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 コガネグモがまだ登場しない。と言ったら、すぐさま現われた!!
 6/26のことであった。これで8年連続して、コガネグモに出会ったことになる。
 今年は何匹に出会うことができるだろう。o(^o^)o ワクワク

さあ、2020年後半に向けて
ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

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本日(2020/06/28)、第257回オンライン「寅の日」!!#森の絵 #traday #寺田寅彦

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▼昭和26年(1951)3月30日、大賀一郎先生が千葉県千葉市検見川の泥炭層から約二千年前の古蓮の実を三粒を手に入れた。
 これが、「大賀ハス」のそもそものはじまりである。
 昭和10年(1935)12月31日、我らが寺田寅彦は58歳でこの世を去った。
 したがって、寅彦は「大賀ハス」そのもののことを知る由もないのである。
 しかし、ときどき思うことがある。
 
 寅彦の観察眼をもってすれば、「あこがれの4日間」の謎解きもできるのでは!!

 「あこがれの4日間」その三日目の朝も早かった。(4:05)
周到に準備し、埋め込まれた「あこがれの4日間」プログラムは、少しトラブっているのかも知れない!?
 明確に「全開」の時間というのがわからなかった。
 途中でとまってしまったようになって昼をすぎてしまった。
 夕方になって、やっととじはじめた(18:19)

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▼本日(2020/06/28)は、その寅彦を読む第257回オンライン「寅の日」である!!
 6月のテーマは
 「教科書に掲載された 寺田寅彦作品を読む」
である。
 その3回目の本日は、「森の絵」を読む。

◆本日(2020/06/28)、第257回オンライン「寅の日」!!

●「森の絵」(青空文庫より)

▼読み進めるうちにあるひとつのコトバが頭に浮かんできた。
 「原風景」!!
 である。これは、寅彦の「原風景」を語る随筆なのでは!!

 明治四〇年(1907)、寅彦の30歳の作品である。またしても、「ホトトギス」発表の作品だ。
 大正時代の中学校、女学校に掲載された寺田寅彦作品の中では、掲載教科書が一番多い作品なのだそうだ。

 例によって声に出して読んでみる!!

 暖かい縁(えん)に背を丸くして横になる。小枝の先に散り残った枯れ/\の紅葉が目に見えぬ風にふるえ、時に蠅のような小さい虫が小春の日光を浴びて垣根の日陰を斜めに閃く。眩しくなった眼を室内へ移して鴨居(かもい)を見ると、ここにも初冬の「森の絵」の額(がく)が薄ら寒く懸っている。

 いきなりだ。 うまい!!
 ナルホド 景がみごとに浮かんでくるではないか。
▼読み進めるていくうちに、幼き寅彦の「原風景」が鮮やかに浮かんでくる!!
 みごとなものだ!!
 つられて私にとっての「原風景」は!?
 と自問してみたくなるのだった。
 
 いつものことながら、最後がまたまたうまかった!!

 森の絵が引出す記憶には限りがない。竪(たて)一尺横一尺五寸の粗末な額縁の中にはあらゆる幼時の美しい幻が畳み込まれていて、折にふれては画面に浮出る。現世の故郷はうつり変っても画の中に写る二十年の昔はさながらに美しい。外の記憶がうすれて来る程、森の絵の記憶は鮮やかになって来る。

最後の最後がまたたまらない!!

 

他郷に漂浪してもこの絵だけは捨てずに持って来た。額縁も古ぼけ、紙も大分煤(すす)けたようだが、「森の絵」はいつでも新しい。 

私の「森の絵」は…!?
あなたの「森の絵」…!?

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2020年大賀ハス第1号「あこがれの4日間」の二日目!!(2020/06/26) #大賀ハス #あこがれの4日間

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▼「あこがれの4日間」の4日間はそれぞれの日ごとに意味あった。
 特に二日目は、「花」本番だった!!
 一日目の天気が悪く、中途半端な開き方しかできなかったから、なおさら二日目は大きく開いてきたかに見えた。
 最高に開いたのは、7時過ぎから8時頃にかけてであった。
 花びらの先端から向かいの花びらの先端まで(長径)は15㎝に達するまでになっていた。
 あの小さかった蕾が!!
▼「花」とは、「種子」をつくるための器官だった。
 まわりが明るくなり、「花」がひらくにしたがって、第1号大賀ハスの「なかみ」が見えてきた。
 中央の花托(ステージ)に9つの「めしべ」があった。
 それを取り巻くように、先端に白い葯(花粉が入っている)をもった「おしべ」が多数みられた。
 「めしべ」の先・柱頭は少し輝いて見えた。

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▼器官がそろっているだけでは、次なる展開はない。
 花粉を柱頭まで運ぶ、「運び屋」が必要だった。
 それを引き受けるのが、蜂などの虫たちだった。ときにはどこからともなく大きな熊蜂もやってきた!!
 その虫たちは、ここに「花」ひらいたことをどうして知るのか!?
 それは香りである!!
 なんとも言えぬいい香りが拡散しはじめるのであった。
 「荷風千里」のコトバを思い出す。
 ところが、残念なことに昨日は、一匹として虫たちはやって来なかったのだ!!
 香りは確かにしていたのに。
 天気のせいだろうか!? 
 花粉ははげしい雷雨が流し去ってしまったのである。

▼悲運な二日目を、少しドキュメント風に追いかけてみる。

●4:11 なんと!!はやくも少し開き始めていた。

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●5:01 かなりのところまで開いてきた。

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●5:02 めしべは9つと確認できた。

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●5:30 どんどん開花が進む!!

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●6:07 全開が近づくと、まるで中央から光が放たれるように輝い来る!!

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●6:08 少し見る角度を変えてみると、またちがった姿が

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●6:42 全開が近づいてきた!!

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●7:53 「香り」がすごい!!どこまで拡散するのだろう。「香り」の正体は!?

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●8:20 あきらかに少し閉じ始めている。

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●9:21 閉じるのは進んでいった。

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●9:23 雨が降りはじめた。

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●9:59 本格的に雨が…

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●10:49 悲しいかな、花粉が流されていた!!

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●10:50 閉じるのははじまっていた。

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●10:54 閉じていく姿を上から見ると

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●12:04 葉が邪魔をして完全にはとじられようだ(^_^;)

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●13:41 はげしい雷雨だ!!

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●14:00 雨は上がり、ほぼ元通りに。

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●15:02 完全に閉じたようだ。

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●17:17 とんだ「二日目」だった。傷ついた花びらが痛々しい。

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さあ、「あこがれの4日間」三日目はどんな展開に

(つづく)

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2020年大賀ハス第1号「あこがれの4日間」が始まった!!(2020/06/25) #大賀ハス #あこがれの4日間

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▼ しまった!!
  「あこがれの4日間」のはじまりのサインを見逃してしまった!!

 気づいたのは、なんと昨日(2020/06/25)の8:29にもなってからだった。
 今年の大賀ハス第1号の「あこがれの4日間」の第1日目だった!!
 長年の大賀ハス観察により、「あこがれの4日間」はじまりの予告のサインを前日の夕方には読みとることができると思っていた。
 花蕾の外の萼が一枚、蕾とのあいだに「すき間」ができるのである。
 一昨日の夕方、私はそれを見逃してしまっていたようだ。
▼「あこがれの4日間」は久しぶりだった。
 昨年はとんだトラブルつづきで、ついには一度たりともなかったので、2年ぶりということになる。
 蓮の花は

ひらいた ひらいた
なんの花が ひらいた
レンゲの花が ひらいた
ひらいたと思ったら
いつのまにか つぼんだ

 の歌のとおり、早朝に咲き始め、昼ごろまでにはつぼんでしまいます。
 それを4日間を繰りかえし、4日目には花びらも、雄しべもバラバラと落としてしまう。
 私は、この4日間をいつとはなしに勝手に「あこがれの4日間」と呼ぶようになった。
▼昨日は、その第1日目だったのです。
 第1日目のはじまりも不思議いっぱいだった!!
 定刻(これまでの観察から5時~5時30分ごろと判断していた。)になると、きまって開き始めるのである。
 まるで「目覚まし時計」がセットされているように!!
 いっきょに開くように言われているが、ていねいに観察すると、もっと不思議なことがいっぱいわかってきた。
 花びらり先端に謎解きの「鍵」あると思っていた。
 花ビラのひらくのにも順番があるのである。
 そして、きまった最後の一枚があることもわかった。その意味は!?
 閉じるときも、その順番があった!!
 それはあまりにも規則的であり、感動的だった!!
 この「からくり」=メカニズムの謎解きに挑戦したこともある。
 しかし、私はあまりにも無手勝流すぎた!?

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▼どうやら観察をはじめたときは、すでに最大に開いたときを過ぎていたのかも知れない。
 徐々に閉じはじめていた。

●8:58 あきらかに閉じ始めていた。

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●9:56 雨が降りはじめた。この雨は、花の開閉に関係しているのだろうか!?

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●11:01 ほぼ完全につぼんだ!!

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●11:56 蕾はさらにつぼみ細長くなった感じがする。

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●14:09 なんとなく「しなびた」感じを受けるのはどうしてだろう。 

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さて、二日目の展開は…

(つづく)

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実生ヒガンバナ「発芽・発根」の追加6個!!そして… (2020/06/24) #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会


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▼530個の「自然結実」ヒガンバナの「種子」をもちいた実生実験。
 「発芽・発根」の見逃しはないか、再度チェックを昨日(2020/06/24)やってみた。

 やっぱりあった!!
 6個の種子が「発芽・発根」していた!!

 6個の内訳は群生地「夢前」3個、群生地「福崎」3個であった。
 群生地「夢前」から、その詳細をみていく。

【203】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 11/22
    採集場所  夢前

【229】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 11/27
    採集場所  夢前

【262】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 12/13
    採集場所  夢前

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▼続けて、群生地「福崎」の分、3個である。

【325】 花茎採集日 10/17
    種子回収日 12/12
    採集場所  福崎

【359】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 11/17
    採集場所  福崎

【361】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 11/17
    採集場所  福崎

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▼そして、追加分についても、いっきょに植木鉢への「引っ越し」をしてしまうことにした。
 手順は、これまで通りであるので、比較的スムーズにすすめることができた。
 「引っ越し」作業をすすめながら、あらためて「発芽・発根」に感動してしまうのだった。

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▼これまでの群生地「夢前」、群生地「福崎」の植木鉢がならべてあるところに追加して置いた。
 
 ここであらためて追加6個を加えて、「発芽・発根」した「種子」の総合計をみてみる。
 
「安富」21+「夢前」34+「福崎」56+「一宮」1+「神河」2+「加美」2+「庭」1+「福崎B」6+「線路」2=125個 !!
 
 暫定発芽率125/530個×100= 23.6% !!

 この数値をどうみるか!?
 ゆっくり ゆっくり 考察していこう。

(つづく)

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コガネグモがまだ登場して来ない!? #クモ学 #コガネグモ

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▼ じっと目を凝らして見る。でも本体はどこに居るのかわからなかった!!
  ゴミグモだ!!
 
 ゴミは食べかす、脱皮がら、枯れ葉片などの塵芥だそうだ。ゴミ屋敷の主・ゴミグモはこのなかに居ると言うが (・_・)......ン?
 朝に輝くクモ!!
 山ぎわにはサツマの実(ハゼの実)にそっくりなサツマノミダマシなどもすでに登場していた。
 そうもうクモたちのシーズンがはじまっていたのだ。

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私の「クモ学」のはじまりは「コガネグモの狩り」を偶然に目撃したことだった。

●コガネグモの「狩り」を見た!!(2013/07/09)

 2013年夏のことである。
 こんなに面白い生き物が、こんな身近にいっしょに生きているなんて!!

▼それ以来毎年、この近くでコガネグモを見てきた。
 私は、この近くを勝手に「私のクモ園」と名づけた。
 コガネグモは、私の「クモ学」の主役だった!!
 毎年、何匹ものコガネグモたちと出会ってきた。
 ちなみに昨年出会ったコガネグモは、「私のクモ園」以外も含めて18匹だ。
 昨年、最初に出会ったのは2019/06/03だった。
 なのに今年は、まだ一匹もコガネグモを見ていない。
 すごく不安になってきた。
 2013年以来7年連続してずっと出会ってきたコガネグモが、まだ登場しないなんて!?
▼そこで、あらためて私の「クモ学」の「記録」を見てみた。
 そうすると、7月になって「初登場」という年も多いのである。
 ここのところ何年か、6月中に出会ってきたから、そのように思い込んでいたようだ。
 では、その次に気になってきたのは、登場する時期は何によってきまるのだろう!?
 という疑問だった。

 ハグロトンボもいつもの夏と同じように飛び始めている。
 我らが主役・コガネグモはいつ登場するのだろう?

 ほんとうに登場してくるのだろうか o(^o^)o ワクワク

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6.21部分日食観察の「記録」!! #日食観察 #平面鏡法 #ピンホール法

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▼昨日(2020/06/22)の朝。
 一昨日(2020/06/21)夕方の雲がうらめしく、空を見上げていたら とても珍しい(私には)雲を見た!!
 それにしても、このアタリマエが不思議でならない。
 ここから見ることのできる次の日食は
 ●2030年6月1日(土曜日)の部分日食 !!10年後だ。
 「食のはじまり」「食の最大」「食の終り」の時刻も正確にわかっている。
 なのに、たかだか十数㎞上空で展開する大気の運動については数分先も正確には予測がつかない!!
 それが「天気」というもの!?
 
 でもやっぱりこのアタリマエが不思議でならない。

▼全国各地の6.21部分日食観察の「記録」を楽しませてもらいながら、梅棹忠夫のあの言葉を思い出した。
 
 ものごとは、記憶せずに記録する。

 見せてもらった「おすそ分け」画像・動画は、みごとなものばかりだった!!
 スバラシイ\(^O^)/
 しかし、私のように曇っていてうまくいかなかった「記録」はあまり見られなかった。これまたアタリマエのことだが。
 そこで、あえてうまくいかなかった「記録」を残して置こうと思った。
 今回は、特に2つの観察方法にこだわった。

【平面鏡法】
 準備のときにふれたように、私には特に意味のある観察法だった。
  前回のうまくいったときの「記録」も残していた。
●金環(部分)日食の記録1(平面鏡を使って)

 前日のリハーサルでも、これでなんとか行けると、場所も決めて判断していた!!
 でも、曇り空では、像ははっきりしたものにならなかった。
 途中から、部屋のなかへ像がうつるようにしたが、これでも無理だった。
 前回のようにはいかなかった!!

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▼もうひとつの方法がいろんなピンホールを利用する方法だ。
 
【ピンホール法】
 これについても前回の「記録」を残していた。

 ●金環(部分)日食の記録3(ピンホールいろいろ)

 今回も準備していた「ピンホール」は、「穴あきお玉」「段ボールに穴」等だった。
 少し予断をもってみれば、そう見えないこともない!?
 そんな程度だった。
 これについては、もっと面白いモノがいろいろ考えられそうだ。次回にはぜひ…
 私に次回はあるのかな(^^ゞポリポリ

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▼「ピンホール」で思い出す授業があった。
 「日食」観察は10年先をまたなければならないが、授業なら今すぐにも可能だ。
 「授業」のない私には、遊びで… (^^)V

●教室全体をピンホールカメラに
 

 さあ、もう少し「おすそ分け」画像・動画のつづきを見せてもらおう。

 


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【Web更新6/21】20-25 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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花蓮やあこがれの4日近くなり 20/06/20撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】20-25
週末定例更新のお知らせ
 昨日(2020/06/21)の部分日食の観察。
 「平面鏡」「ピンホールいろいろ」等を準備して待ったが、曇り空はついには晴れることはなかった。
 でも家族で試みたということが楽しかった!!
 一夜明けて、全国での観察の様子の「おすそ分け」画像・動画を楽しませてもらっている!!
 飽きない!! 実に面白い!!
 今日一日はゆっくり楽しませてもらおう。

◆表紙画像集2020 更新 花蓮・大賀ハス
 昨年は一度として訪れることのなかった「あこがれの4日間」。
 今年は二年ぶりに楽しめそうだ!!
 「あこがれの4日間」が訪れるのは今週中だろうか o(^o^)o ワクワク
 皮肉なことに、花芽がのびてきたのは、たいそうして蓮根の植え替えをした「大賀ハス観察池」の方ではなく、残りものの「蓮根」をほり込んだけの「水栽培池」の方からである。
 さらに驚くのは、「水栽培池」には、花芽第2号、第3号が待ち受けているということだ。

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◆オンライン「寅の日」更新!!
 7月のテーマも、6月につづき「教科書に掲載された 寺田寅彦作品を読む」ということでやっていきたい。
 作品(随筆)の背景を知り、より深く読み解くという作業はなかなか楽しい!!
 あらためて「発見」することも多い。

◆【ヒガンバナ情報2020】更新!!
 「発芽・発根」した実生ヒガンバナ119個の植木鉢への「引っ越し」作業は完了した。
 今週中には「発芽・発根」の再チェックを行ないたい。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 久しぶりにふだんの「宇宙見物」の話題でなく、特番「宇宙見物」=「(部分)日食」観察のことを話題とした。
 これもまた楽しいものである。

 夏至が過ぎてしまった!!
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

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2020年7月のオンライン「寅の日」は #traday #寺田寅彦

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▼五月にはみごとな花を見せてくれていた山藤に、若い実がぶらさがっていた。
 この「藤の実」が、やがて冬場になって、乾燥して鞘がねじれて、なかの藤豆がはじけ飛ぶ現象にいたく感動した寅彦は、あの名随筆「藤の実」を書いた。
 さらには、科学論文「藤の種子の自然放散機構について」を発表するところまで追究した。
 こんな寅彦の「こだわり」に感服するのである。
 そして あのコトバを聞く思いになるのである。
 
 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」

▼2020年7テー月のオンライン「寅の日」の計画を立てる時期である。
 そこで7月のテーマは、6月に引きつづいて

【7月テーマ】『教科書に掲載された 寺田寅彦作品を読む』

として、前記著書に取り上げられた残りの二作品を読むことにする。
 7月は2回あった。

■2020年月オンライン「寅の日」!!
◆第258回オンライン「寅の日」 …7/10(金)
◆第259回オンライン「寅の日」 …7/22(水)

▼その残りの二作品とは
「藤の実」
・「たぬきの腹つづみ」(ローマ字)
である。
 困ったことに「藤の実」の方は青空文庫にあるが、「たぬきの腹つづみ」(ローマ字)の方は青空文庫にはない。
 ローマ字表記のことも含めて話題にしたいのだが、ここでは無理だ。
 そこで、「たぬきの腹つづみ」の内容にも少しだけ触れてある「化け物の進化」をかわりに読むこととする。

■2020年月オンライン「寅の日」!!

◆第258回オンライン「寅の日」 …7/10(金)「藤の実」(青空文庫より)

◆第259回オンライン「寅の日」 …7/22(水)「化け物の進化」(青空文庫より)

▼6月・7月のオンライン「寅の日」を通してめざすのは、寅彦作品(随筆)のバックグラウンドを知ることにより、より深く寅彦作品を楽しむことである。
 そして、少し欲ばりを言えば「楽しむ」から「愉しむ」へと少しずつシフトしていくことである。
 オンラインであることを最大限に生かして、共に愉しむ、共愉的オンライン「寅の日」をめざしていきたい。

 少しずつ 少しずつ…
 ゆっくり 急ごう!!

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6.21部分日食観察に向けて!! #日食観察 #ピンホール法

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▼さあ、部分日食を観察できるのがいよいよ明日(2020/06/21)の夕方だ!!

◆日本全国で部分日食(2020年6月)(国立天文台)

 「宇宙見物」特番として、安全に楽しみたいものだ。

▼「日食」観察と言えば、「2012.05.21」の「記録」を残していた。
 その「記録」をもとに、今からすぐできる明日の観察の準備を考えてみよう!!
 このときは、ずいぶん前から

◆「金環日食を10倍楽しもう(1)~(11)」

と題して書き込みながら、2度のリハーサルまでやって取り組んでいた。
なかでも
●金環日食を10倍楽しもう!!(3)
●金環日食を10倍楽しもう!!(4)
には、今、読み返してもたいへん興味深いことを記していた。

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▼当日の観察も3つの方法での場合を「記録」していた。

●金環(部分)日食の記録1(平面鏡を使って)

●金環(部分)日食の記録2(投影板を使って)

●金環(部分)日食の記録3(ピンホールいろいろ)

▼「平面鏡」「ピンホールいろいろ」なら、今からでもすぐ準備できそうだ。
 今日(2020/06/20)の夕方、天気がよければ、一度リハサールもやってみたい。
 
 明日、もし仮に天気が悪くても、全国では天気にめぐまれたところもあるだろう。そこからの「おすそ分け」画像を楽しませてもらおう。
 食のかける割合の比較!!
 それもまた面白いかも!!
 さあ
 明日の「宇宙見物」特番を【星空の連帯】モードで楽しもう!!

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【お薦め本】『雲と出会える図鑑』(武田康男著 ベレ出版)

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▼「今、いちばんやりたいことは何ですか?」
と問われれば、私は何の躊躇もなく次のように答えるだろう。

 「雲見」の旅に出たい!!

 行く先の希望もいろいろあるが、それは二の次である。ともかくいろんな雲に出会える「雲見」の旅である。いろんなところに出かけた「雲見」の旅のなかで、最も忘れることのできないうれしい旅があった。

●富士山五合目へ、「雲見」の旅!!(1)
●富士山五合目へ、「雲見」の旅!!(2) 

である。

▼その「雲見」の旅を思い出させてくれるようなうれしい本が出た!!
それが今回の【お薦め本】である

◆ 【お薦め本】『雲と出会える図鑑』(武田康男著 ベレ出版 2020.5.25)

実に面白い!!
 お薦めポイントはいっぱいありすぎて、またまたダラダラと語ってしまいそうだ。
 いつものように前もってポイントを無理やり3つにしぼっておく。

(1) 空の探検家・武田康男さんと一緒に「雲見」の旅をしている気分になる!!
(2) 雲と出会うための「秘技」のすべてがここにある!!
(3) 「雲見」のカガクを楽しめる!!

▼3つのポイントは重複し、深く関連しているが、少しだけ詳細に語ってみる。

(1) 空の探検家・武田康男さんと一緒に「雲見」の旅をしている気分になる!!
 武田さんの「雲見」の解説は、いつもわかりやすく説得力をもつものだった。
 それは、きっと武田さん自身が「雲見」の魅力を知り尽くしているからだろうと思っていた。
 「雲見」の魅力については、「はじめに」のなかで、次のように語っていた。

 空に生まれては消え、風に流されて、雨や雪をもたらす雲は、人類が生まれるずっと前から地球に存在し、雲の下で人間は進化してきました。私は雲を眺めると、そうした時間と空間のスケールを感じるのです。(同書P2より)

 1章「雲について」
 2章「身近に見られる雲」 
 で、「雲見」の基本的なことをマスターしてから、いよいよ3章「おもしろい雲を探す旅」から、最高の案内人と一緒の「雲見」の旅がはじまるのだった。
 春・夏・秋・冬の「雲見」の旅が用意されている。!!
 8章「海外の雲」では、アラスカや南極への「雲見」の旅までつれて行ってもらえる。
 使われている写真はすべて武田さん自身が出かけて行き撮ったとっておきの写真ばかりである。
だからこそ、リアルで説得力をもつ。
 ワクワクと感動の伝わってくる文体もいい。
 どこから開いても、最高の案内人と一緒に「雲見」を楽しんでいる気分になるのである。

(2) 雲と出会うための「秘技」のすべてがここにある!!
 本のタイトルからいけば、これこそが本意なのかもしれない。

 いつも驚き感動することがある。
 今朝は栃木におられたのではと思ったら、昼には東京で仕事をされていた。
 飛行機で九州まで飛ばれたと思ったら、夕方には千葉に戻っておられる。
 そんなことがしょっちゅうだった。
 驚くべき行動力である。それは国内にかぎらなかった。地球上ならいつでもどこでも出かけて行かれた。
 まさに「空の探検家」であった。
 そうして誰よりもたくさんの雲を見てきた武田さんだからこそ語れる「雲と出会える」のための「秘技」があった。
 それを、この本ではおしみなく公開されていた。

 雲の写真は、レア度を3段階に分けて載せてあった。
・レア度 低 …年に何度か出会える 
・レア度 中 …年に1度くらい出会える
・レア度 高 …10年に1度くらい出会える
 という具合だ。
 レア度「中」「高」とあるとついつい冒険心、探検心をくすぐられてくるのだった。
 そして、これが最高のウリだ!!
 どの雲についても「雲との出会い方」が記してあった!!
この「雲」に出会うための「秘技」、具体的のノウハウのすべて、観察のための心得等が書いてあった!!

 さすがだと思ったことがいくつもある。
・「下見」をしておいて、「予想」をもって観察する。 
・メインの写真だけでなく、「その前」のあるいは「その後」の写真が掲載されている。
・同時刻の写真でも見る方向・角度を変えた写真もある。
(これは実にスバラシイ試みだ!!、その雲に出会える前の写真があることで、そのタイミングを知ることができる。またその後の変化を知ることで、どんな変化の一コマかを知ることができるのである。)

 これぞ、「ひとりでも多くの人に、この雲と出会って欲しい!!」という著者の願い・本意の現れである。

▼最後の3つ目のポイントにいく。

(3) 「雲見」のカガクを楽しめる!!
 メインの写真については、必ず
 「なぜ、その雲がみられるのか?」
 「どんなときに、その雲がみられるのか?」
 等について、わかりやすく「カガク」的解説がついていた。
それがとてもわかりやすいのである。
 けっして難解な専門用語を使うわけでもなく、誰が読んでもわかる用語を使って「カガク」的分析がしてあるのだ。
 だから誰もが納得できるのだった。
 
 「カガク」だからこそ、私にもきっと「出会える」はずと思えてくるのだった!!
 「雲見」しながら、たくさんの「カガク」が学べるのだ!!
 
 この本を読んで、次なる「雲見」の旅の準備しておきたいものだ!!
 さあ…!!

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子規庵の糸瓜、今年も…(2020/06/17) #子規庵 #糸瓜

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▼そもそものはじまりは、昨年の5月の子規庵訪問である。そこで5粒の糸瓜の「種子」をおすそ分けしてもらった。
 4粒がうまく発芽して、成長していった。少し遅くなったが、11月21日に収穫した。

●子規庵の糸瓜を収穫した!! #子規 #糸瓜

▼収穫するのも遅れたが、そこから「へちまたわし」と「種子」をとるのもずいぶんおくれて、今年の3月になってからだった。

●子規庵の糸瓜から「へちまたわし」と「種子」を!! (1)(2020/03/11) #子規庵 #糸瓜
●子規庵の糸瓜から「へちまたわし」と「種子」を!! (2)(2020/03/12~/13) #子規庵 #糸瓜

▼膨大な数の「種子」を手に入れたつもりになっていた。
 そのほんの一部を畑に5月23日に蒔いてみた。
 実際に「発芽」してきたのは、限られた黒い「種子」からだけだった!!
 長いあいだ水につけたままにしていたのが失敗だったのだろうか ?(゜_。)?(。_゜)?

 それでも昨年にくらべればたくさんの苗ができた。
 6月8日、それらを植木鉢、プランタン等に植え替え、昨年と同じ壁沿いに置いた。

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▼昨日(2020/06/17)の段階では、はやくもけっこう大きく成長していた。
 そろそろネットの準備をしなければ…。
 さて、今年はどんな展開を見せてくれるだろう。
 今年の糸瓜忌(9/19)にはどうなっているだろう? 

 今年は「へちま水」にも挑戦したいな。
 そして、早めに収穫して、今度は私の方から「子規庵の糸瓜」の「種子」としておすそ分けできるようになりたいな。

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実生ヒガンバナの植え替えをはじめた!!(4)(2020/06/15) #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼「種子」から育てている実生ヒガンバナ、現在、「発芽・発根」を確認しているのは119個あった。
 その内訳は

「安富」21+「夢前」31+「福崎」53+「一宮」1+「神河」2+「加美」2+「庭」1+「福崎B」6+「線路」2=119個 !!

である。植木鉢への「引っ越し」は、群生地「安富」「夢前」「福崎」の分、合計105個は済ませていた。
 残りは「その他」の14個である。

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▼残りの「その他」は14個は数としては少ないが重要な意味を持っていた。
 まず「一宮」「神河」「加美」は、

●「自然結実」ヒガンバナ探索オフin播磨!!(2019/10/28) #ヒガンバナ

のときに「自然結実」花茎を採集したものである。このときのものが「発芽・発根」するということは、今、播磨一帯の野でごくごくアタリマエに「発芽・発根」が進んでいるということを意味する。

「庭」は、我が家の「庭」の定点ヒガンバナのことである。
●庭の定点ヒガンバナも「自然結実」か!?(2019/10/23) #ヒガンバナ

 さらに「福崎B」6個は重要な意味を持っていた。「福崎B」からは11個の自然結実「種子」を採集・回収していた。そのうち6個が「発芽・発根」しているのである。きわめて高頻度の「発芽・発根」である。
 あらたな「自然結実」ヒガンバナ群生地の発見!!と言ってもいいかも知れない。

 最後の「線路」2個も興味深い。玄関を出て109歩先にある特定できるヒガンバナ株から採集・回収したものだからだ。

 花茎の採集から、完熟「種子」回収のプロセスを思い出しながら、「発芽・発根」した姿を観察していると感慨深いものがある。

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▼さあ、いよいよ「引っ越し」である。
 日にちが経ってきているだけに、鱗茎(球根)部はけっこう大きくなり、「根」もしっかり伸びてきていた。
 緑の部分は、土をかぶせないようにしたが、このあとの様子をみてまた判断したい。

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▼もう、ほんとうに植木鉢を置く場所がなくなってしまった。
 隅の方に14個をならべた。
 これで、119個すべての「引っ越し」はすんだ!!

 まだ「種子」のケース8個は、しばらくこのまましておき、再度「発芽・発根」のチェックをしてみたい。
 ひょっとしたら「遅れん坊」がまだいるかも知れないから。

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本日(2020/06/16)、第256回オンライン「寅の日」!!#凌霄花 #花物語 #traday #寺田寅彦

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寺田寅彦記念館を出て少しだけ歩いたところ、「花物語」の文学碑が建っている。
 寅彦が少年時代このあたりで遊んだのだろうかと想像しながら、しばしゆっくり時をすごすのは楽しい。
 「土佐の寅彦」詣のとき、時間があれば必ず立ち寄るようにしている。

▼本日(2020/06/16)は、第256回オンライン「寅の日」である。
 6月のテーマは
 「教科書に掲載された 寺田寅彦作品を読む」
である。
 その2回目の本日は、「凌霄花」(「花物語」四)を読む。

◆本日(2020/06/16)、第256回オンライン「寅の日」!!

●「凌霄花」(「花物語」四)(青空文庫より)

▼この作品は、明治四十一年(1908)寺田寅彦31歳のときに書かれたものである。
 まずその若さに驚いてしまう。
 この年の「寺田寅彦 略年譜」(『寺田寅彦』河出書房新社より)を引用させてもらう。

●1908年(明治41) 31歳(数え年)
 七月、大学院卒業。十月、論文「尺八の音響学的研究」で理学博士号取得。十二月、文部省から宇宙物理学研究のため二年間のドイツ、イギリス留学が命じられる。 

 数え年31歳となっているが、寅彦の誕生日は11月28日であるから、十月では、満年齢は30歳である!!
 やっぱり すごく若い!!
 「花物語」は九編の物語からなる。
 30年生きてきて、出会った「花」との物語である。それはみごとに寅彦自身の「履歴」を語る物語となっていた。
 九編は次のとおりである。

一 昼顔
二 月見草
三 栗の花
四 のうせんかずら(凌霄花)
五 芭蕉の花
六 野ばら
七 常山の花(クサギ)
八 りんどう
九 棟(おうち)の花

この九編のうち六編までが、教科書に掲載されたというから、これまた驚きである!!
何故だろう!?

▼その疑問を解きたかった。
 ヒントは発表したのが「ホトトギス」であるというところにあると思っていた。
 夏目漱石が「吾輩は猫である」を「ホトトギス」に発表したのが1905年であるから、その3年後ということになる。
 その当時、「ホトトギス」の写生文派の高浜虚子等の人々は、自らの作品を皆の前で読みあったのだそうだ。
 声に出して読み合うことで、心地よいリズム感のある写生文がうまれていったのだろう。
 
 そんなつもりで、今一度「凌霄花」を声に出していま一度読みなおしてみた。

裏の小川には美しい藻(も)が澄んだ水底にうねりを打って揺れている。 その間を小鮒(こぶな)の群れが白い腹を光らせて時々通る。 子供らが丸裸の背や胸に泥(どろ)を塗っては小川へはいってボチャボチャやっている。 付け木の水車を仕掛けているのもあれば、盥船(たらいぶね)に乗って流れて行くのもある。 自分はうらやましい心をおさえて川沿いの岸の草をむしりながら石盤をかかえて先生の家へ急ぐ。
 

座敷の縁側の軒下に投網(とあみ)がつり下げてあって、長押(なげし)のようなものに釣竿(つりざお)がたくさん掛けてある。 何時間で乙の旅人が甲の旅人に追い着くかという事がどうしてもわからぬ、考えていると頭が熱くなる、汗がすわっている足ににじみ出て、着物のひっつくのが心持ちが悪い。 頭をおさえて庭を見ると、笠松(かさまつ)の高い幹にはまっかなのうぜんの花が熱そうに咲いている。
 

ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
寅彦の文章が写生派の讃辞を受けたというのがわかる気がしてくるのだった。
そして教科書にたくさん掲載されたというのも…。

他の「花物語」も声に出して読んでみたくなってきた。  

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【Web更新6/14】20-24 【ヒガンバナ情報2020】 等 更新!!

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額の花雨粒打ちて響くかな 20/06/13撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】20-24

 週末定例更新のお知らせ
 「地球の回転速度が急激に増してきたのか!?」
 とあろうはずのないことを考えてしまうほど、時がどんどん過ぎていく!!
 先日はじまったばかりと思っていた6月もはや半ばである。
 呪文のように唱えてみる
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2020 更新 額の花(額紫陽花)
 雨が降り続く
 雨粒が萼である装飾花を打つ!!
 打楽器のごとく 雨音のリズムが響いてきた かと。

◆【ヒガンバナ情報2020】 更新!!
 119個の「発芽・発根」した実生ヒガンバナの「引っ越し」をはじめた。
 「引っ越し」先は、植木鉢。
 そこで秋の「出葉」を待つのである。119個はなにしろ膨大な数だ、まだ「引っ越し」は完了していない。
 今度、晴れたら…

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?」のタイトルでの連載は終了する。
 今ところ5つの試案を作成した。
 この試案をもとに次なる展開は!? さあ、あらたなステージに向かって!!

 蓮根の植え替えから11週目の大賀ハス観察池。
 浮葉のあいているすき間にたくましい立葉が次々と立ちはじめた!!
 変化は急激に訪れた。
 もっとすごい変化は、「水栽培池」の方に起きていた。
 2020年花芽1号が顔を出していた。立葉をぬいていちばん高くなろうとしていた。
 「あこがれの4日間」はいつだろう? 楽しみである o(^o^)o ワクワク

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(43) #Webテキスト #テキスタイル #天気の変化

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▼ 雨粒が水たまりに落ちて波紋を描いた!!
  前の田にも
  流れる川にも

 降りだした雨は、小降りになることはあってもやむことはなかった。
 あの雲から雨粒が落ちてきた!!
 あの雲はどうしてできたんだ!? 
 アタリマエすぎるほどアタリマエの不思議!!
 それをカガクしたい!!
 それを愉しみたい!!

「Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?」というタイトルで連載を始めたのが今年の2月だった。
 それからでも4ヶ月近くがたった。
 その間に、「オンライン授業」等のことが話題になったり、「これから」の学びについて考える機会も屢々あった。
 長く構想してきた「Webテキスト」もあらたな意義を見いだすことができるような気がしてきた。

 遅々たる歩みではあったが、いくつかの試案をまとめることもできた。
 そのなかで、確認したことがある。
 
 「テキスタイル」は私にとって最高の学びの方法である!!

 ということだ。

▼「試案」はあくまで「試案」で、完成したのではない。
 やっとここから「はじまる」ということである!!
 ここまでで5つの試案を発表した。以下の5つである。

◆Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』 

◆Webテキスト試案「アメダス」(PDF版)

◆Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)

◆Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」

◆Webテキストミニ試案「ウィンドプロファイラ(風の横顔)」

▼これらの「試案」をこれからどう展開させていくか。それこそが本番であるとも言える
 「試案」の更新こそがこの試みの本義であるのだから!!
 それはずっとこれからも変わらない!!

 しかし、本タイトル「Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?」での連載はここまでとしたい。

(了)

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実生ヒガンバナの植え替えをはじめた!!(3)(2020/06/12) #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会


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▼昨年の秋、「自然結実」ヒガンバナの花茎を採集し、「水栽培」によって完熟「種子」530個を回収した。
 そして、今またその「種子」を使った実生実験をはじめてみて、今現在(2020/06/05)、119個の「発芽・発根」を確認している。

 「ヒガンバナ何かが起こっている!?」

 それは確かだった。
 その「何か」とは!? それに答えるためには私はあまりにも無知すぎた。
 実生ヒガンバナの「引っ越し」作業をつづけながら、無手勝流の「作業仮説」を繰りかえすのみだった。

 ヒガンバナゲノムが明らかになるとき、この「ふしぎ!?」のすべてはわかるのだろうか。

▼梅雨の合間をぬって作業をつづける。
 次は、群生地「福崎」から採集・回収したぶんである。
 184個の「種子」で実生実験をしていた。なんと驚くべき結果が出ていた!!

 53個もの「種子」が「発芽・発根」していた!!
 発芽率(53/184)は28.8%だ!!

 53個の植木鉢をならべて、あらためてその数の多さに驚く。

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▼「発芽・発根」53個の「種子」は、3つのケースにわたっていた。
 最初に「発芽・発根」をチェックしてからでも、日がかなり経っていた。
 「発芽・発根」のようすも少しずつ変化していた。
 鱗茎からの「発根」がけっこう目立つようになっていた。また「発根」も複数本になったものもみられた!!
 ケースのなかでも「発芽・発根」が集中した場所があることに注目しておきたい!!

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 慎重に「引っ越し」作業をすすめながら、「発根」のようすも観察した。
 作業も数が53個にもなると長時間を要するものなった!!

 「引っ越し」作業をやっと終えて、植木鉢ならべてみるとこれまた圧巻であった。
 梅雨空の雲の合間から一瞬だけ日が射してきた!!

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▼さて、この膨大な数の植木鉢をどこに置くか。
 八つ手の木の下は群生地「安富」「夢前」のぶんでいっぱいだった。
 思案のあげく、歴代の「実生実験」の植木鉢9つの横に、場所を確保した。
 この後の変化を観察しながら、秋の「出葉」を待つこととする。

 このなかから、いくつが「出葉」するだろう。o(^o^)o ワクワク

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(42) #Webテキスト #ウィンドプロファイラ(風の横顔)

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▼ 
 いつでも 誰でも 今すぐカンタンに見ることができるが
 「プロ仕様」と思われ 顧みられることのない資料・データがある!!
 そこにはとても面白いカガクがある!!
 このままではモッタイナイ!!

 「高層天気図」「数値予報図」「エマグラム」に続いて、どうしてもふれておきたいものがあった。
 それが

◆ウィンドプロファイラ(気象庁) 

である。
▼ちょっと興味がわいてきて、覗いて見ようかなと思わせる超ミニテキストをつくってみたい。
 題して

◆Webテキストミニ試案「ウィンドプロファイラ(風の横顔)」

 試行錯誤・修正・更新は、またのちほどやることにしてまずは試案をつくってみた。

*************************************************************

Webテキストミニ試案「ウィンドプロファイラ(風の横顔)」

※ウィンドプロファイル(気象庁)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/windpro/kaisetsu.html
 のページをあけておいて考えてみよう。

(1)ウィンドプロファイラ観測局は全国33ヶ所にあります。
 ○あなたは見たことがありますか。

 
 ○あなたの住んでいるところからいちばん近くの観測局はどこですか。 

(2)ウィンドプロファイラは何を観測していますか。

 
  a  それはどんな原理を使って観測していますか。

(3)いちばん近くの観測局の最新データを見てみよう。
 
 ○ 最新データの「時間-高度断面図」を見てみよう。

 a 何分ごとに更新されていますか。

 b 上下方向の鉛直速度を色で表示しています。
・赤系色=(     )
・青系色=(     )または降雨

 c 最も近くでは何時何分ごろに雨が降ったと考えられますか。


 d 風の吹く方向は、基本的にはどちらからどちらへ吹いていますか。
・場所によってちがうでしょうか。

・季節によってもちがうでしょうか。




<光は東から 天気は西から>は言えるかな?

(4)「地上天気図」と見くらべながらわかることをあげてみよう。

a 前線の通過 

b 台風

 こんな興味深いデータがいつでも誰でも見ることができる!!
活用しなければモッタイナイ!!

************************************************************* 

▼さっそくPDF化もしてみた。

◆Webテキストミニ試案「ウィンドプロファイラ(風の横顔)」

▼今、そのテキストに従い各地の最新データ「時間-高度断面図」を見てみた!!
 やっぱり面白い!!
 なんともリアルタイムなのがとってもいい!!

 まだ2ヶ所のウィンドプロファイラしか見ていない。
 全国に33ヶ所もあるだ。
 また、どこかのウィンドプロファイラを訪ねる旅に出たいな!!

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(41)#大賀ハス #Webテキスト #エマグラム鉄道物語

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▼実生ヒガンバナの「引っ越し」作業に夢中になりはじめた今週の月曜日(2020/06/08)。
 私はとてもうれしいものみつけてしまった。

 大賀ハスの花芽である!!\(^O^)/

 大賀ハスを種子から育てはじめて13年目だった。12年目の昨年、とんだアクシデントがあり、ついには一度たりとも「あこがれの4日間」は訪れなかった。
 これで長年の大賀ハス観察も途切れてしまうのかと、とても不安であった。
 それだけに今年第1号の花芽は、とってもうれしかった。
 それも、第1号花芽がみられたのは、「水栽培池」の方だった。
 6月中に「あこがれの4日間」はやってくるだろうか。楽しみである!! o(^o^)o ワクワク

▼昨日(2020/06/10)、昼ごろからついに雨は降りはじめた!!
 「梅雨入り」だった!!
 梅雨空を見上げながら、上空で起こっていることをいろいろ想像する日々が続く。
 雨の季節の「雲見」の楽しみ方もあるような気がしていた。

▼そんなとき、思い出すが「エマグラム鉄道物語」だった。
 次のような<ねらい>をもったミニ試案をすでにつくっていた。

<ねらい>
(1) プロ仕様の資料・データを「中学理科」でわかりやすく読み解く!!
(2) プロ仕様のなかにこそホンモノのカガクがある!!ホンモノはわかりやすく面白いことを「発見」する!!
(3) ホンモノのカガクは、いくつものアタリマエからできていることに気づく!!
(4) プロ仕様から自分仕様の「物語」をつくる!!

◆Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」

▼梅雨空を見上げながら、エマグラム鉄道「雲見」の旅にでかけませんか!?
 乗車のための「きっぷ」は、今すぐにでも手に入りますよ!!
 
 まずは、全国各地の「エマグラム」を見てみよう!!

(つづく)
 

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実生ヒガンバナの植え替えをはじめた!!(2)(2020/06/09) #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼私がかくも執拗に「自然結実」ヒガンバナの実生実験にこだわるのか!?
 詳細な「記録」を残そうとするのか!?
 そのわけはたったひとつ!!

 私のヒガンバナ研究を「カガク」にしたいからだ!!

 「日本のヒガンバナは3倍体で、種子をつくらない。(不稔性)だから、分球によってのみ殖える。」
 これがこれまでの定説であった。
 「燃え立つようなあんなみごとな花を咲かせるのに…?(゜_。)?(。_゜)?」
 シロウトの私にはなかなか納得できなかった。
 「なかにはカワリダネがいて種子をつくることもあるのでは…」と思ったのがはじまりだった。
 そして、ついに「自然結実」ヒガンバナ群落をみつけた。
 2013年晩秋のことである。
 翌年から他所でも群落をみつけ、実生実験を繰りかえしてきた。
 いくら声高に「発芽・発根」「出葉」を叫んでみても、それはあくまで私が観察した「事実」であり、まだ「カガク」ではない。

 多くの人が、自分の眼でこの「事実」を確かめることができてこそ、「カガク」になる!!
 そのために、誰でも再現することができるように詳細な「記録」を残そうとしているのだった!!

▼次に、群生地「夢前」から採集した「種子」の話に行こう。
 群生地「夢前」から採集・回収した「種子」は、なんと186個もあった。
 そのうち、現時点(2020/06/05)で、31個が「発芽・発根」していた。
 31個の鉢をならべ、たっぷり土を盛った。
 水もたっぷり与えて植木鉢の準備完了だ。

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▼186個も「種子」だ、72個入るケース4つにも渡っていた。
 「発芽・発根」確認できているケースだけでも3つあった。
 それぞれを明るいところに持ち出してきた。
 「発芽・発根」が確認できた「種子」には、見失わないようにクリップも立てていた。
 また、「一覧表」をつくり、赤鉛筆でチェックしひと目でわかるようにしていた。
 ケースなかで、ずいぶん大きく成長した鱗茎(球根)のものもある。
 鱗茎の下の根が土のなかにひっばり込もうとしているものもある。
 それを観察しているだけでも時間が過ぎていった。でもとても楽しいひとときだ!!

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▼さあ!!
 移植ごて使って、植木鉢に引っ越しだ!!
 できるだけ今の状況をとどめたまま引っ越ししようとした。
 なかには、土がこぼれて根っこがあらわに見ることができたものもあった。
 鱗茎の部分を土のなかに隠すのかは、このあとの状況をみて判断したい。

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 引っ越し完了した植木鉢31個を、群生地「安富」の鉢と同じ八つ手の木の下に置いた。
 この場所もほぼ満杯になってしまった。
 まだまだあるというのに… (^_^;)
 
(つづく)

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実生ヒガンバナの植え替えをはじめた!!(1)(2020/06/08) #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼ヒガンバナの「種子」から育てる実生実験!!
 自分自身で実生実験に挑戦してみるまで、「種子」が花を咲かせるヒガンバナになるまでに大きく3つの段階があることなど知らなかった。
 まず第1段階は、「発芽・発根」である。春~初夏にかけての今だ!!
 「発芽・発根」した種子は、小さな鱗茎(球根)の赤ちゃんのようなものをつくり、いったん土のなかにもぐる。
 そして第2段階である。それは秋になって訪れた。普通のヒガンバナが花の盛りを過ぎて、葉の季節にシフトするころである。
 土中に眠っていた鱗茎から、葉が出てくる(「出葉」する)のだった。
 何年か「出葉」を繰りかえし、十分に鱗茎(球根)が大きくなったとき、秋のお彼岸のころ花茎をスルスルとのばしてきてみごとな花を咲かせるのである。これが、あこがれの第3段階であった。
▼2019年の秋、採集・回収した530個の「種子」をつかっての実生実験は、今、第1段階にあった。
 530個のうち、現段階(2020/06/05)で、119個が「発芽・発根」していた。
 最初の「発芽・発根」の確認から一ヶ月以上が経っていた。
 だから、第2段階にむけての「準備」にかからなければならない。わかってはいたが、なかなか次に踏み出せなくて躊躇していた。
 これまでも取り組んで来た「実生実験」であるが、ちょっと今回はケタがちがっていた!!
 これまでだとせいぜい3個程度であった「発芽・発根」は、今回は119個である。
 植木鉢に植え替えるといっても、その膨大な数の植木鉢はすぐには準備できなかった。
 今回は、植木鉢は少し小ぶりの3号(径9㎝ 高さ9㎝)プラスチック製のものをネットで用意した。
 今までのように「種子」を保存していたナイロン袋を名札がわりに、植木鉢に添えておくことはできない。
 植木鉢に「番号」を書いた色ビニールテープを貼り付けた。(色は群生地によってきめていた。「安富」黄色、「夢前」ピンク、「福崎」青、「その他」緑)
 この作業がすんだ段階で、植木鉢をつみあげてみるとわかった!!今回は、群生地「福崎」が圧倒的に多い。

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▼さあいよいよ植木鉢の植え替えである。
 まずは、群生地「安富」からである。「安富」から採集・回収した「種子」は107個あった。
 現段階ではそのうち21個が「発芽・発根」していた。
 
 植木鉢の底にネットを敷く、つづけて土を盛る。
 使った土はごく一般的に市販されている「花と野菜の培養土」である。これで大丈夫なことは立証済み!!
 土を少し湿らせておいていよいよ移植である。
 「安富」のケースをいつもの場所から、明るい場所に持ち出してくる。
 そこへ持ち出してから、あらためて「発芽・発根」を観察してみると圧巻である!!

 小さなスコップ(「移植ごて」)でそっとていねいに土ごと移植する。
 緑の部分が見えているのをそのままにするか、土にうめてしまうか迷うところである。
 しばらくは、このままにしておこう。

 まだ「移植」は21個だ!! でもならべてみると圧巻デアル!!

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▼さて次なる問題は、この植木鉢をどこに置くかである。
 この場所の確保に、この一週間思案を重ねた。
 直射日光があたりにくく、あるていどの乾燥を防ぐ場所をと考え、けっきょく八つ手の木の下に決めた。
 しばらくこの後の様子をみながら、実生実験を進めたい。

 まだ21個だけだ!!
 まだまだつづく!! 
 作業をすすめながら、試行錯誤してあらたな「楠田式「自然結実」ヒガンバナ実生実験法」を開発していきたい。

(つづく)

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【Web更新6/7】20-23 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等 更新!!

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曇天や燈明のごと花石榴 20/06/06撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】20-23
週末定例更新のお知らせ
 

科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。

と言ったのは寅彦である。(「津浪と人間」より)
 まったくその通りであると実感することが多い!!
 こんなこと「はじめて…!!」と、「大発見」したつもりでも、何年か前の同日に同じことを「みつけて」いたというようなことがしばしばである。
 でもやっぱり自らのレセプターを錆び付かせないという意味でも、「新発見」の感動を続けるのである。
 今週はどんな「大発見」「新発見」に出会うかな!?  o(^o^)o ワクワク

◆表紙画像集2020 更新 花石榴
 白い花ばかりに惹かれてきたこのシーズン。
 花石榴の独特の朱色はなんとも新鮮で魅力的である。曇天に燈明を灯すごとくであった!!

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」はいったん終了する。
 試案だから、これから何度も更新するだろう。
 やっぱり「テキスタイル」という作業は面白い!!
 ついつい夢中になってしまうのである。これこそが、私にいちばんピッタリくる学びのスタイルなのかも知れない。

◆【ヒガンバナ情報2020】 更新!!
 自然結実ヒガンバナ「種子」の発芽・発根は530個中ついに119個まで来てしまった!!
 この驚愕の「事実」!!「記憶」せずに徹底して「記録」しておきたい!!
 今週から植木鉢に植え替える次のステージに向かう。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 6月のテーマは、「教科書に掲載された 寺田寅彦作品を読む」である。
 読み進めるうちにわかってくるのだった。
 「なぜこの作品が教科書に掲載されたか?」が… それが面白い!!

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから10週目だ。ここへ来ていっきょに浮葉は元気づいてきたかに見える。
 はじめての「立葉」も立ちはじめたようだ。
 「水栽培」池の方は、「立葉」があふれんばかりのびてきた。
 そのうちに「花芽」はないかとさぐってみるが…!?

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自然結実ヒガンバナの「種子」、発芽・発根はついに119個に!!そして…(2020/06/05~06) #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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今年最初に自然結実ヒガンバナの「種子」の発芽・発根に気づいてから、はや一ヶ月と10日も過ぎようとしていた。
 最初の頃にみつけたもののなかには、かなり巨大化して自分の「居場所」からはみ出しかけるものもある。
 また、集中連続して発芽・発根してくる様子は圧巻でもあった!!

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▼6月に入ってはじめての発芽・発根チェックを一昨日(2020/06/05)実施した。もう盛りはすぎたから発芽・発根したものはないかと思ったが、「遅れん坊」はやはりいた!!
 7個あった!!
 総合計は112個+7個=119個である!!

 7個の内訳を群生地ごとにみていく

● まずは群生地「安富」である。

【018】 花茎採集日 10/17
    種子回収日 12/12
    採集場所  安富

【079】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 11/25
    採集場所  安富

群生地「安富」の発芽・発根した「種子」はこれまでの19個に、一昨日の2個を加えて、総合計は21個である!!

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● 次は群生地「夢前」である。

【152】 花茎採集日 10/17
    種子回収日 12/12
    採集場所  夢前

【181】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 11/10
    採集場所  夢前

【182】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 11/12
    採集場所  夢前

【195】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 11/19
    採集場所  夢前

群生地「夢前」の発芽・発根した「種子」はこれまでの27個に、一昨日の4個を加えて、総合計は31個である!!

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● 続けては群生地「福崎」である。

【448】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 12/10
    採集場所  福崎

群生地「福崎」の発芽・発根した「種子」はこれまでの52個に、一昨日の1個を加えて、総合計は53個である!!

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【オマケ】チェックしているときまたまたコウガイビルに出会ってしまった!!
     52号コウガイビルデある。やっぱりコウガイビル出現の季節なんだ!!

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▼現段階における最終合計は
「安富」21+「夢前」31+「福崎」53+「一宮」1+「神河」2+「加美」2+「庭」1+「福崎B」6+「線路」2=119個 !!
 
 暫定発芽率119/530個×100= 22.4% !!
 ついに22%を突破してしまった!!

▼もちろんこれは最終チェックではない。
 最初のころに発芽・発根したものはずいぶん成長してきている。
 次なる作業をすすめながら、再チェックをすることにする。

 次なる作業とは、植木鉢への植え替えである。
 秋になるまで土の中で眠るには狭すぎるスペースだ。
 では、植木鉢へとは言っても、これまでのようにはいかない!!
 膨大な数の植木鉢が必要だ。
 この一週間かけて、少しずつ準備をすすめてきた。
 植え替えは明日のこころだ!! o(^o^)o ワクワク 

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(40) #エマグラム鉄道物語 #SSI(ショワルター安定指数)

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▼夕方、町全体を見渡すことのできる高台に登ってみた。
 思っていた以上に「麦の秋」が残っていた。
 麦が刈り取られ、耕し水が入れられ「水田」にかわった田も徐々に増えてきていた。
 そのあいまをぬって、赤い列車が走っていた!!

 「梅雨入り」はまだだった!!

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▼「エマグラム鉄道物語」を続けよう。
 そもそも「エマグラム」とは何か!?
 何を表示するための図表か?
 ひとつの答えがあった。

 「エマグラムでは、大気の安定、不安定を読みとることができる!!」

 さらにその目的を示すような究極のプロ仕様のような用語あった。
 それが「SSI(ショワルター安定指数)」だ。
 まずは、日常生活のなかでは使わないようなプロ仕様の専門用語だ!!
 私にはひとつの作業仮説があった。

 プロ仕様の専門用語のなかにこそ、誰にも分かるアタリマエのカガクがある!!

▼ほんとうだろうか!?
 挑戦をつづけてみよう。
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4 エマグラム鉄道物語(その2)~SSI(ショワルター安定指数)~

※ラジオゾンデによる高層気象観測(気象庁)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.html

※エマグラム(Sunny Spot)
https://www.sunny-spot.net/emagram/

のページを開いておいて考えてみよう。

(1)●SSI(ショワルター安定指数)
 そもそも「エマグラム」とは何を見るための図表なんだろう。
   それを教えてくれる 指数があった。

 ●SSI(ショワルター安定指数)

 である。その<求め方>があった。
 <求め方>
  SSI(ショワルター安定指数)求め方は、500hPaの実際の気温(T500)から、850hPaの空気塊を断熱的に500hPaまで持ち上げると仮定したときの気温(T850)を引いたもの。
 
 SSI(ショワルター安定指数)=T500-T850 

 これだけでは、なんのことか具体的なイメージがわいてこない。
 そこで「エマグラム鉄道物語」で読み解いてみよう。

a  高層天気図の基準の高さを思い出そう。
 ・300hPa…基準高度9600m
 ・500hPa…基準高度(    )m
 ・700hPa…基準高度3000m
 ・850hPa…基準高度(    )m
   
b 「エマグラム鉄道物語」で考えてみよう。
 仮に1500m上空の大気の塊を「エマグラム鉄道」の列車に乗せて5700m上空まで運んでいったとき、列車の中の気温(T850)はどれくらいになるだろう。それは「エマグラム鉄道」の線路をたどればすぐわかる!!
 それは5700m上空の列車の外の気温(T500)とくらべてどうだろう。

●列車のなかの気温の方が高ければ→列車はドンドン上っていくだろう (熱気球がドンドン上るように)
●「上がると ザアザア」→大気「不安定」!!

(2)SSI(ショワルター安定指数)の大小が大気の「安定」「不安定」の目安となった。
●SSI(ショワルター安定指数)
・大(正)→ 大気「   」
・小(負)→ 大気「   」!!

 ひとつの目安がつくられていた。

・SSI <= 3℃  しゅう雨(しゅう雪)がある
・SSI <= 0℃  雷が発生する
・SSI <= -3℃ ひょうが降る
・SSI <= -6℃ 竜巻が発生する

 「エマグラム鉄道」の列車の車窓から、見える「雲見」の景は、SSI(ショワルター安定指数)の値をみればわかるということだ!!

 やっぱり仮想「エマグラム鉄道」列車の旅は面白い!!
 「きっぷ」は誰でも手に入るぞ!!
 さあ、君も旅に出よう!!
 

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▼少し、ひとりよがりのところもあるが、私の「作業仮説」は正しかった!!
 と思っている。
 「あたたかい空気は上に上がる」
 <上がるとザアザア 下がるとカラカラ>はここでも有効だった。

 呪文のようなプロ仕様専門用語も、いくつかのアタリマエのカガクからできていた!!
 
(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(39) #エマグラム鉄道物語 #持ち上げ凝結高度 #自由対流高度 #平衡高度

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「日暈」は確かに見えていた!!
 しかし、あまり「安定」しては見えていなかった。
 はっきり見えていたかと思えば、しばらくすると消えてしまい再び現われるというようなことを繰りかえしていた。
 いずれにしても、ケンケン三兄弟(巻雲・巻積雲・巻層雲)が次々と登場することからも、かなり高いところまで水蒸気たっぷりなのだろうと思った。

 「梅雨入り」5分前の「雲見」だった!!

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▼自然現象の不思議を、「物語」にして読み解く!!
 昔から、人々がやってきた手法だ。
 まったくのシロウトの私が挑戦するというのもおこがましい話だが、シロウトならでは大胆な空想で「物語」を創ってみよう。
 「物語」の主人公は、目に見えない水蒸気を乗せた。

 「水蒸気を乗せた大気水蒸気列車」!!

 「物語」のタイトルは「エマグラム鉄道物語」!!

▼さあ、はじめよう!!
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3 エマグラム鉄道物語(その1)

ラジオゾンデによる高層気象観測(気象庁)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.html

※エマグラム(Sunny Spot)
https://www.sunny-spot.net/emagram/

のページを開いておいて考えてみよう。

 「エマグラム」はどこか列車のダイヤグラム(列車運行図表)と似ていますよね。そこで、ここからは仮想の「エマグラム鉄道物語」として、 「エマグラム」を読み解いていきます。
 走る列車は  
 「水蒸気を乗せた大気水蒸気列車」!!
 さあ、あなたも この列車に乗って「雲見」の旅に出よう!!

(1) 「エマグラム」3本の線を「エマグラム鉄道物語」で読み解いてみよう。

a 等飽和混合比線=この列車の乗客(水蒸気)の定員数を示す線。
 「定員」は温度によってきまっている。温度が低くなると定員は(   )なる。

b この「大気水蒸気列車」が走る線路は2種類あった。

●乾燥断熱線=乗客(水蒸気)が定員一杯になるまで列車が走る線路。
 この線路を走っているあいだ停車駅はないので乗客の乗り降りはない。つまり乗客(水蒸気)の数は変わらない。

● 湿潤断熱線=乗客(水蒸気)が定員一杯になって以後列車が走る線路。
 この線路を走るとき乗客(水蒸気)はその都度列車から降りてもらわねばならない。
列車から降りた乗客(水蒸気)は「団体さん」になって「 」になる!!

(2)「上り」列車に乗って旅に出よう!!

a 持ち上げ凝結高度
 出発駅での乗客数は、「等飽和混合比線」をみればわかる。その数は「乾燥断熱線」を走るあいだは変わらない。
 「上り」列車は高くへ高くへと走る。
 ある高さのところで「等飽和混合比線」と「乾燥断熱線」は交わるんだ。
 ここで「定員一杯!!」の信号が出るんだ。これ以後は列車は「湿潤断熱線」の線路を走らなければならない。

「定員一杯!!」の信号の出た駅のことをプロたちは「        」とよぶらしい。

 列車がさらに上がっていけば、あふれた乗客(水蒸気)は、列車から降りてもらうことになる。
 列車から降りた乗客は団体さんになって「雲粒」になる。降りた場所が温度が低ければ「氷晶」になる。

 つまり「持ち上げ凝結高度」は雲の底!!

 「持ち上げ凝結高度」駅を過ぎたら、車窓からの景色はどのようにかわるだろう。


b 自由対流高度
「湿潤断熱線」を上っていくと、列車のスピードがぐんと変わってくる地点があった。
 そこは列車のなかの温度と列車の外の気温とが逆転する地点でもあった。
 そこからは、列車のなかの温度の方が高い!!
 熱気球がグングン上にあがっていくように、列車はスピードをあげた。
 乗客(水蒸気)はどんどん降りはじめた!! 降りた乗客たちは団体になって雲になっていった!!
 
 この地点を「      」とプロたちはよんでいた。

 この地点を過ぎたら、車窓からの「雲見」の景色はどのようにかわるだろう。

c 平衡高度
 車窓からのドラスティクな「雲見」をしばし楽しんでいるとまたまた様子がかわってきた。
 外の「雲見」の景もそうだが、気づけば列車内の乗客(水蒸気)は、ほとんど降りてしまっていた。
 列車内の気温と外の気温が再び逆転する地点。
 ここからは列車は上らなくなってしまった。

 その地点を「     」とプロたちはよんでいた。
 それが地上から見る雲頂でもあった!! 


(3) 乗客(水蒸気)のいなくなってしまった「下り」列車はどの線路で降りてくるのだろう。


 「エマグラム」鉄道の「雲見」の旅もなかなか面白いぞ!!
 さあ、今すぐあなたも 列車に!!

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▼「テキスタイル」作業なかなか手間取る作業である。
 しかし、なかなか面白い作業である。
 つくってはつぶし、再び組み直しては また修正する。まるで「シーシュポスの神話」だ!!

 それがまた…!!

(つづく)

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本日(2020/06/04)、第255回オンライン「寅の日」!!#新星 #traday #寺田寅彦

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  好きなもの
  苺 珈琲 花 美人
  懐手 して 宇宙見物
         1934.1.2

 私の究極の道楽は2つ
 賢治の「雲見」
 と
 寅彦の「宇宙見物」
 である。
 その「宇宙見物」というフレーズは、この「懐手 して 宇宙見物」から拝借している。
 「宇宙見物」もお気に入りだが、「懐手 して」というのがなおいっそうお気に入りだ!!

▼本日(2020/06/04)、第255回オンライン「寅の日」である。
 6月のテーマは
 「教科書に掲載された 寺田寅彦作品を読む」
 である。
 同書にとりあげられた5作品を、今回より連続して読んでいく。
 今回は、「新星」(「小さな出来事」四)を読む。

◆本日(2020/06/04)、第255回オンライン「寅の日」!!

●「新星」(「小さな出来事」四)(青空文庫より)

▼今回より同書の著者山田功先生を見習って、作品に直接表れていない背景も意識しながら読み進めたい。
 まずこの作品が発表されたのは、大正九年(1920)十一月である。
 つまり ちょうど 今から100年前!! 寅彦43歳のときである。
 大学にて胃潰瘍で吐血し、二年間の療養期間中に書いたものである。
 同書によれば
 「この作品が初めて教科書に掲載されたのは、大正十二年(1923)である。これは寺田寅彦の作品が掲載された最初でもある。」

 さてなかみに入ろう。
 読み進めるうちに、なぜ教科書に掲載されたのか 納得がいくような気がしてくる。
 100年前 科学者である父が愛する我が子たちに「宇宙見物」の面白さを語る。
 それは今読んでも、たいへん興味深い。

 こんな話よりも子供を喜ばせたのは、新星の光が数十百年の過去のものだという事であった。わが家の先祖の誰かがどこかでどうかしていたと同じ時刻に、遠い遠い宇宙の片隅に突発した事変の報知が、やっと今の世にこの世界に届くという事である。

 この事情は100年たった今も同じかも知れない。
 ここまでで終わらないというのが、寅彦の面白さでもあった。続けてこうだ!!
 

 しかしそう云えばいったいわれらが「現在」と名づけているものが、ただ永劫な時の道程の上に孤立した一点というようなものに過ぎないであろうか。よく考えてみるとそんなに切り離して存在するものとは思われない。つまりは遠い昔から近い過去までのあらゆる出来事にそれぞれの係数を乗じて積分(インテグレート)した総和が眼前に現われているに過ぎないのではあるまいか。

こんな文章を100年前の学生たちは、どのように受けとめたんだろう。
▼まだまだつづいた!!

 新星の出現する機会(チャンス)はきわめて少ない。われわれ素人が星座の点検をする機会もまたはなはだ少ない。従って先ず新星が現われて、それからわれわれがそれを発見するという確率(プロバビリティ)は、二つの小さな分数の相乗積であるから、つまりごく小さいもののまだ小さい分数に過ぎない。
 

さらにつづけて

これに反して毎晩欠かさず空の見張りをしている専門家にとっては、「偶然」はむしろ主に星の出現という事のみにあって、われわれの場合のように星と人とに関する二重の「偶然」ではない。強いて云えば天気の晴曇や日常の支障というような偶然の出来事のために一日早く見付けるかどうかという事が問題になるだけであろう。  この説明は子供には、よく分らないらしかった。

 同書には、教科書に掲載されたときの[学習の手引き]も紹介されていた。
 そのなかに、上記の文章をとりあげ
 「5 次の文の意味をよく分かるように説明してください。」というのがあった。
 今日一日、学生にもどった気分で考えてみようと思う。

 梅雨空があけたら夏空の「宇宙見物」をしながら、この作品を読み返してみたい。

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2020年6月(水無月)の俳句「歳時記」!! #歳時記 #クモ学

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▼ 蜘蛛の子を散らしたように…!!
 6月に入って、ごくごくアタリマエのように庭の金柑の木に見るようになったシーンである。
 子グモたちはきっとジョロウグモだろうと思われる。

 寅彦は「俳句の精神」(青空文庫)のなかで、俳句修業の効用として次のように語っていた。

 俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。

 生涯自分の目で見ることのないだろうと思っていた「蜘蛛の子を散らしたように…」を、ごくごくアタリマエのように観察するようになったのも、私の拙い俳句修業をはじめたおかげかも知れない。

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▼さあ、今月も私の俳句修業をはじめよう!!
 まずは、名句を楽しませてもらうところからはじめよう。
 名句の参考にさせてもらうのは

◆NHK「俳句」 テキスト 

である。ここより巻頭名句11句を引用させてもらう。

 (1) 緑蔭や矢を獲ては鳴る白き的 竹下しづの女
(2) ゆるやかに着てひとと逢ふ螢の夜 桂 信子
(3) 螢籠昏ければ揺り炎えたゝす 橋本多佳子
(4) 花楝谷風騒ぐとき匂ふ 小路紫峽
(5) 籐椅子に深く座れば見ゆるもの 星野高士
(6) 子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤 實
(7) 新しき水輪の中の水馬 倉田紘文
(8) ゆるぎなき青田の色となりにけり 清崎敏郞
(9) はなびらの垂れて静かや花菖蒲 高浜虚子
(10) 舟通ることなき水路花菖蒲 森田峠
(11) 地下鉄にかすかな峠ありて夏至 正木ゆう子

▼ 今月も俳句修業の第一歩、シロウト「選句」からはじめる。
 この頃、「選句」という作業がけっこう面白く思えてきた。

【私の選んだ名句ベスト3】

(8) ゆるぎなき青田の色となりにけり 清崎敏郞

(6) 子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤 實

(7) 新しき水輪の中の水馬 倉田紘文

【次点】

(9) はなびらの垂れて静かや花菖蒲 高浜虚子

【評】 
 今月は、冒頭の「観察眼」についつられてしまった。
・「ゆるぎなき青田の色」にぐっと惹かれた。
・「こぼれむばかりこぼれざる」まさに あるあるの観察力!!
・昨日、ゆっくり池の水面みていたら、まさにこの通りだった。「新しき水輪の中の」おみごと!!
・「垂れて静かや」はやっぱりうまいなあ!!観察眼+α αって何!?

▼このblogを読んで下さったあなたなら、どの句を選句しますか!?

 あなたのベスト3は!?

 そんなところから、オンライン選句会はじめたいなあ。
 俳句結社「寅の日」の定例イベントとしても考えていきたい。
 まずは…。

 今月もひとり吟行つづけてみよう!!
 きっといつの日か を夢見ながら…

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2020年6月(水無月)の「雲見」は!? #雲見

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▼「籠もる」暮らしがつづく5月であった。
 6月(水無月)の「雲見」を予想する前に5月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。
・快晴    5 
・巻雲    1
・巻積雲   1 
・巻層雲   6
・高積雲   2
・高層雲   2
・層積雲   3
・積雲    5
・層雲    1  
・乱層雲   5  
・積乱雲   0

 「巻層雲」6「快晴」5「積雲」5「乱層雲」5 はどう見ればいいのだろう?
 「日暈」を見た記録が一口メモに残っていた。いっきょにその日のことを思いだした。
 強い紫外線を感じた日も多かった。

▼さて6月(水無月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まずは昨年6月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2019年6月 (気象庁)

 やはりいちばんの関心事は、「梅雨入り」はいつかということだ。
 もうすでに、四国地方は梅雨入りしたという。ナラバ…
 防災・減災の面から考えるとこまったものであるが、農業には必要不可欠な雨でもある。

▼今月も「雲見」の予想のための資料、もうひとつは「天気コトワザ」だ。
 
◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15) 

 6月(水無月)のところには、27個もあがっていた。番号はあがっている順番に私が勝手につけさせてもらった。

(1) 西の虹は晴れる
(2) 山に鉢巻雲がかかれば雨となる
(3) 朝グモの巣に水滴ついていれば晴
(4) アオイの花が頂上まで咲けば梅雨晴れる
(5) 子供が騒ぐと雨
(6) 波状雲が出ると雨の兆し
(7) 鳥類が木の高所に巣を作る年は洪水あり
(8) 尾曳すじ雲は雨の兆し
(9) 梅雨の初めに雷鳴あれば空梅雨となる
(10)北風が南に変わると雨、南風が北に変わると晴
(11)梅雨期に小雨ならば豊作
(12)山に帯雲が見られると雨
(13)頭痛・神経痛・腰・関節・古傷などが痛む時は雨が近い
(14)頭髪が常より伸びるのは雨の兆し
(15)梅雨に夕立雲が出れば日照り
(16)セキレイが水辺遠く巣くう年は洪水あり
(17)夜鳴る雷は長雨
(18)南が西に廻って雨となる
(19)富士さんが笠をかぶれば雨
(20)富士山に隈取雲が現れると天気悪くなる
(21)朝富士に夕筑波
(22)雲が北に飛ぶと晴れる
(23)早朝の俄雨は必ず晴れる
(24) アマガエルが低いところにいれば晴
(25) 六、七、八月ごろ南東に株虹が出れば干天続く
(26) クモの巣が朝かかっていると天気がよくなる
(27) 梅雨中の雷は晴近し

27個のなかで
・「梅雨」…3個
・「雨」…11個
・「雷」…3個
登場する。アタリマエだが6月最大のキーワードはここでも「梅雨」である!!
「梅雨とは」
「梅雨前線とは」
どこまで具体的な「大気の動き」をイメージできるだろう?
 そこが6月の「雲見」の鍵である。

▼皮肉なもので、でかけることができないと思うと、なおさら「雲見」の旅への思いが募る!!
 列車に飛び乗り、車窓から「雲見」だけを楽しむ旅。
 究極の道楽の旅だ!! 
 そんな旅が可能になる日がまた来ることを願いながら、「雲見」定点からの観測をつづけよう。

 【「雲見」の連帯】もすすめながら…。

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【Web更新5/31】20-22 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等 更新!!

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葉赤く縁取りたるや白十字 20/05/30撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】20-22
週末定例更新のお知らせ
 夏服への更衣の季節である!!
 更衣だけでなくあらたなディメンションでの展開がはじまる!!

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2020 更新 白十字・ドクダミ
 ずっとずっと不思議に思い続けていることがあった。
 ドクダミの葉を縁取る「赤い枠」はなんだろう!?
 どんな意味があるのだろう? こぼれ落ちるエキスを堰き止めているのだろうか、それとも…
 その赤に注目すればするほど、白十字のやわかな白が目立つのだった。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」のテキスタイルの作業に入った。
 プロ仕様の専門用語でいっぱいだ。
 これらをどこまで私仕様に換えて、わかりやすくかつ面白く読み解くかが鍵だ。
 挑戦がつづく!!

◆コウガイビルを追う 更新!!
 49号・50号コウガイビルがともに産卵した。
 今年も昨年にひきつづきコウガイビルの「赤ちゃん」たちに出会うことができるだろうか!?
 「偶然」は連鎖する!!
 51号コウガイビルにも出会った。

◆【ヒガンバナ情報2020】 更新!!
 実生ヒガンバナ実験、ついに発芽率は20%を突破してしまった。
 どんどん発芽・発根してくる姿を見るのはとてもうれしい!!
 それにも増してうれしいのは、実生実験法についてである。
 これまでは、大げさに「楠田式「自然結実」ヒガンバナ実生実験法」などと称して語っていた。
 もうその必要はない!!
 この方法で発芽・発根してくるのなら、意図も簡単だ。誰でもすぐ取り組める!!

 「記憶」せずに「記録」を続けよう!!

◆新・クラウド「整理学」試論 更新!!
 Twitter的はどこまで進化するだろう。
 Twitter的は、どんな「未来」を切り拓くか。それは私にもわからない!!
 書き続けてきた「Twitterはじめて○○○日目に思うこと!!」のなかにヒントがあるのかも知れない。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから9週目だった。
 葉を水滴がころがる季節となった。それを見ていると、いくら見ていても飽きない!!
 「水栽培池」の方も同様だ。
 立ち葉の上を降った雨粒がころがる様子は、なおいっそう面白い!!

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