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本日(2020/05/23)、第254回オンライン「寅の日」!!#鉛をかじる虫 #traday #寺田寅彦

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▼寅彦の通っていた高知市立江ノ口小学校には創立百周年記念として制作された寅彦の顕彰碑がある。
 そこから少しだけ離れた場所に「高知地方気象台露場」があった。
 そこには、ウィンドプロファイラまであった。
 日本でいち早く「高層気象観測」の必要性を唱えた寅彦と遠からぬ縁を感じた。
 そこで、ここを私はあらたに「土佐の寅彦」詣の定番スポットとして加えた。
 そして、詣のたびに訪れるようにしている。

 今年の春の「土佐の寅彦」詣は中止になってしまった。
 秋にはぜひとも訪れたいものだ!!

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▼本日(2020/05/23)は、第254回オンライン「寅の日」である。
 5月のテーマは
 【5月テーマ】「寅彦と学問」
 である。その第二弾として、「鉛をかじる虫」を読む。

◆本日(2020/05/23)、第254回オンライン「寅の日」!!

●「鉛をかじる虫」(青空文庫より)

▼変なタイトルのついた文章だ!!
 しかし、いかにも寅彦らしい論理構成で、説得力をもつ!!
 「なぜ、学問をするのか?」いつの時代においても、学ぶ人間にとっては大問題だ。それに寅彦が答える!!

 そのみごとな論理展開のお手並み拝見といこう。

「知らない」と「忘れた」とは根本的にちがう。これはいうまでもないことである。しかしそれが全く同じであるとしても、忘れなかった僅少なプロセントがその人にとってはもっとも必要な全部であるかもしれないのである。
それにもかかわらず「無駄を伴わない滓(かす)を出さない有益なものは一つもない」という言明は、どうも少なくも一つの作業仮説として試みに使ってみてもいいように思われる。
 
しかしこの仮説が誤りであって「無駄のない有益なものが可能であり、それが当然である」とすると、無駄は罪悪でないまでも不当然であり不都合である。

ここまで言われると思わず「その通り!!」と膝をたたきたくなるのである。
▼最後はアイロニーたっぷりに次のようにまとめる。

 こう考えてみると、道楽息子でもやはり学校へやった方がいいように思われ、分からないむずかしい本でも読んだ方がいいようであり、ろくでもない研究でも、しないよりはした方がいいようにも思われ、またこんな下らない随筆でも書かないよりは書いた方がいいようにも思われてくるのである。

 これはひと言で言えば「無駄のすすめ」である!!
 セレンディピティはいつも唐突に訪れるものである!!
 

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