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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(33) #数値予報図 #鉛直p速度

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 10時27分 「日暈」はかなりはっきりとしてきた!!

 それから4時間後ついには雨がふりはじめた!!
 上空では何が起こったのだろう!?

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▼「日暈」は、氷晶でなければ見られないはず!?
 雨が降ってきた「からくり」は !?
 このアタリマエの「ふしぎ!?」
 鉛直に梯子がかけてあるのであれば、自分で駆け上って確かめてみたいものだ。
 鉛直に道路がついているのなら、車を走らせれば10分もたたないうちにその「現場」に到着できるだろう。
 
 そのかわりに私たちは、上空の様子をくわしく「高層天気図」で知ることができる。
 それをこれまで、Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」でやろうとしてきた。
▼今度はそれをさらに発展して、「これから」の天気を予測するための「数値予報図」に話をすすめる。
 これまた、プロ仕様の専門天気図だ。
 どこまで、誰にでもわかるアタリマエのカガクでせまれるだろう? 
 そこが鍵だ!!

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4 数値予報図~鉛直p速度~

※数値予報天気図(気象庁)
http://www.jma.go.jp/jp/metcht/suuchi.html
を参照しながら、考えてみよう。

●極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/700hPa湿数、500hPa気温予想図 ( 12時間毎 )
を見ながら考えてみよう。

(1) 「鉛直p速度」は何をあらわしているのだろう。

 a 単位は 

 b 「私たちは大気の海の底に暮らしている!!」
  底(下)ほど 気圧は (  )!! 
上空(上)ほど 気圧は (  )!!
  アタリマエ!!

 c 大気が「上がる」「下がる」ときで考えてみよう。
 大気「上がる」→ 鉛直方向の気圧変化速度「鉛直p速度」 → 「  」
 大気「下がる」→ 鉛直方向の気圧変化速度「鉛直p速度」 → 「  」
 
(2) 700hPa上昇流の図では、上昇流の領域(鉛直p速度「-」域)は、縦縞の実線であらわしてある。
    確認してみよう。
    
・上昇流のいちばん大きいところ(極)はどこにあるだろうさがしてみよう。

・反対に下降流のいちばん大きいところ(極)はどこにあるだろう。

 

(3) 今度は700hPa湿数、500hPa気温予想図 を見てみよう。

a 「湿数」とは
 「湿数」=気温-露点
 大気中の水蒸気の満腹度を示す!!

b 満腹の限界を越えてしまえば大気中の「水蒸気」ははみ出して「雲」になる!!
 その臨界点が近いぞ!!
 ということを予想天気図では明示してくれていた。
 「湿域」=「湿数」<3℃
  つまり湿っているところ!!
 「雲」がとってもできやすいところ!!
 予想天気図では、「湿域」は縦縞の実線で表示されている。
 確認してみよう。

(4)「極東850hPa気温・風、700hPa上昇流」予想図における
 ●「鉛直P速度」→「-」→大気「上がる」→実線縦縞
 
「700hPa湿数、500hPa気温」予想図における
 ●「湿域」=「湿数」(=気温ー露点)<3℃ →雲ができやすい→実線縦縞
 
ふたつ予想図の実線縦縞をザックリと見くらべてみよう!!


<上がるとザアザア 下がるとカラカラ> 

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▼最後は、ちょっと強引すぎるかも知れない。
 しかし、それほどに
 <上がるとザアザア 下がるとカラカラ>
 という このアタリマエ!! を
 いつでも、どこでも使いたいのだ!!

 こうしてみていくとこの「プロ仕様」もなかなか面白い!!
 
 (つづく)

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