Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(16) #高層天気図 #数値予報
▼川の水は澄んでいた!!
それにくらべ空はすっきり青空というのではなかった。
遠くの山はぼんやりと霞んでいた。「霧」や「靄」のように「霞」には気象学的定義がないそうである。
その正体は何なのだろう!?
大気中の水蒸気由来のものなんだろうか。
それとも
花粉、黄砂(まだ早いのかな)…それとも…!?
▼上空の大気中の水蒸気量を教えてくれるものがあった。
●極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/700hPa湿数、500hPa気温予想図 ( 12時間毎 )
を続けよう。
「700hPa湿数」というのがある。上空3000mでの「湿数」!?
「湿数」ってなんだ?
「湿数」=気温-露点
「露点」は飽和水蒸気量に達した温度、つまり腹一杯になった温度。
つまりこの「湿数」こそが、腹一杯・満腹にどこまで近づいたかを示す。
大気中の水蒸気の満腹度を示す!!
▼満腹の限界を越えてしまえば大気中の「水蒸気」ははみ出して「雲」になる!!
その臨界点が近いぞ!!
ということを予想天気図では明示してくれていた。
「湿域」=「湿数」<3℃
つまり湿っているところ!!
「雲」がとってもできやすいところ!!
予想天気図では、「湿域」は縦縞の実線で表示されていた。
▼「極東850hPa気温・風、700hPa上昇流」予想図における
「鉛直P速度」→「-」→大気「上がる」→実線縦縞
「700hPa湿数、500hPa気温」予想図における
「湿域」=「湿数」(=気温ー露点)<3℃ →雲がてきやすい→実線縦縞
ふたつの予想図の実線縦縞はほぼ重なる!!
これは考えてみると アタリマエ!!
<上がるとザアザア 下がるとカラカラ> は使えるのだ!!
(つづく)
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