2020年5月のオンライン「寅の日」は #traday #寺田寅彦
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客観のコーヒー主観の新酒哉(かな)
寅彦は『柿の種』に納めた「短章その一」のなかで、(昭和三年十一月、渋柿)に俳句について次のように論じて、最後にこの一句を詠んでいた。
叙景の句はどういう事になるか。
それは十七字の中に自分の欲する景色を再現するだけではいけなくて、その景色の中へ自分が飛び込んで、その中でダンスを踊らなくては、この定義に添わないことになる。
これも一説である。
少なくも古来の名句と、浅薄な写生句などとの間に存する一の重要な差別の一面を暗示するもののようである。
この句は、私には俳句についてのみならず、芸術、科学研究、学問などについても、寅彦の「立ち位置」を詠んでいるように思えてしかたない。
▼2020年5月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期が来ていた。
5月のテーマも4月のテーマ「科学・科学者とは!?」に引き続き根本的なことを問うテーマとしたい。
寅彦はそもそも「学問」についてどのように考えていたのだろう。
それを問いたい!! そこで
【5月のテーマ】 「寅彦と学問」
とする。5月には2回ある。
■2020年5月オンライン「寅の日」!!
◆第253回オンライン「寅の日」 …5/11(月)
◆第254回オンライン「寅の日」 …5/23(土)
▼とは言ってみたものの、どの随筆がテーマにそったものになるのか。
まだまだにわかファンの私には難題である。
どれもが読み方によっては該当しそうな気がするし、ちょっとハズレている気もする。
困った(^^ゞポリポリ
ひとつはタイトルから、勝手に旬のものと思い「五月の唯物観」。
もうひとつは、はじめて読む「鉛をかじる虫」。
アタリかハズレかは、みなさんと一緒に読みながら検討したい。
■2020年5月オンライン「寅の日」!!
◆第253回オンライン「寅の日」 …5/11(月)「五月の唯物観」(青空文庫より)
◆第254回オンライン「寅の日」 …5/23(土)「鉛をかじる虫」(青空文庫より)
▼世間では今、「オンライン」流行である。
オンライン「寅の日」は9年目の歩みに入っている。
エラそうにその「先駆性」を主張するつもりはさらさらない。
それよりも
「オンライン」であることの原点に立ち返り、「オンライン」の「不易流行」を追い続けたい!!
「これから」のオンライン「寅の日」の展開のしかたついても検討していきたい。
多くの人の意見も聞いてみたいものだ。
5月も宜しくお願いします。 <(_ _)>
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