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【お薦め本】『教科書に掲載された 寺田寅彦作品を読む』(山田功著 リーブル出版)

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▼2012年4月にはじめたオンライン「寅の日」は、9年目の歩みに入ってはや一ヶ月がすぎた。
  一度も休むことなく、昨日(2020/04/29)で第252回目であった。
 この間に読んだ寺田寅彦の随筆はついに100編に達した。
 はじめた当初は「面白くなくなったら、すぐやめよう」と思っていた。
 ところが、読む度に 益々面白くなっていった。
 寅彦が亡くなってからでも、はや85年もの歳月が過ぎていた。
 ところが読む度に驚いたことがある。
 どの随筆もが、たった今書かれたように新鮮で今日的だった!!
 そして、なにより面白かった!!

 

▼ 元々「にわか寅彦ファン」だった私は、やっとここまで来て寅彦の随筆の面白さを少し人に語れるところまできたかも知れないと自負していた。
 そんな勝手な思いをうちのめされるような本に出会った!!
 この本が「寅彦のほんとうの面白さはそんなものでない。まだまだあるよ…」と教えてくれているようだった。
 正直言ってちょっとショックだったが、それ以上にうれしかった。
 その本が、今回の【お薦め本】だ。

 

【お薦め本】『教科書に掲載された 寺田寅彦作品を読む』(山田功著 リーブル出版 2020.4.15)
             (※「寺田寅彦記念館友の会」に連絡すれば入手可能!!)

 著者はいつもお世話になっている「寺田寅彦記念館友の会」の副会長の山田功先生だ。
「にわか寅彦ファン」の私は「友の会」のみなさんにはこれまでずっとたくさん教えられてきたが、今回のこの本にもいっぱいはじめて知ることがあった!!
 お薦めポイントもいっぱいあるが、いつものように3つにしぼる。

(1)学生にもどって、寅彦作品を深く味わうことができる!!

(2)寅彦作品教科書掲載の歴史がわかる!!

(3)寅彦作品のバックグラウンドを知り、より楽しく読める!!

 

▼では3つのポイント少しだけ詳しく。

(1)学生にもどって、寅彦作品を深く味わうことができる!!

 私の記憶が正しければ、私が最初に出会った寅彦の作品は現代国語の教科書に掲載された「茶わんの湯」だったと思う。(昭和40年代前半、半世紀以上前の話)
 変な話だが、内容よりも肖像画(写真?)をよくおぼえている。今から思えば切手になった「あれ」だったと思う。
 もう今は、教科書では出会えないようだ。残念である。
 この本では、5つの作品に再会できる。アリガタイ!!

・「新星」
・「凌霄花」
・「森の絵」
・「藤の実」
・「たぬきの腹つづみ」(ローマ字)

 うれしいことに、教科書に記載された当時と同じように

○(注)があり読み方、詳しい説明がある!!
○ 段落にわけてあり、著者のくわしい解説がある!!それがスバラシイ\(^O^)/
○ 当時のままの本文前の解説では、「取り上げのねらい」などが記載されている。
○ 「学習の手引き」までついている!!
 うれしいかぎりである!!

 ダカラ

 だから私たちは、学生にもどった気分になって、時空を越えて寅彦の作品に再会できるのである。

 これ以上語れば「蛇足」になると思いながらも語らずにおれない。
○ 段落にわけてあり、著者のくわしい解説がある!!それがスバラシイ\(^O^)/
 これが本書を最高に魅力的なものにしている。 
 少しだけ例をあげさせてもらう。

「森の絵」についてである。

 さてこの絵を寅彦は、とても大切にしてきたが今はない。作者も分からないとある。果たして実際の絵はどんなふうに描かれているのだろうか。バルビゾン派の画家かも知れないと思い、ミレーやコローの画集を開いてみたし、関連の展覧会にも出掛けたが、それだと思われる作品には出会わなかった。ならば、この文章から「森の絵」を再現したらどうだろかと考えた。残念ながら画才のない私にはできない仕事である。そこで、岐阜県在住の風景画家森本彰氏にお願いをした。このやっかいな願いを画家は、快く引き受けてくださった。それが、ここに掲載した絵である。文章を丹念に読み取り、「森の絵」を再現してくださったのである。この絵を見ていると、言葉では言い尽くせなかった森全体の雰囲気が漂ってくるのである。(同書 p82より)

 なんというこだわりだ!!単なる通り一遍の「解説」ではないのだ。

 もうひとつだけ例をあげさせてもらおう。

「藤の実」にあった。

藤の実がはぜたときの音とは、いったいどんな音だろうか。私も確かめたくなった。ある年の十一月中頃、藤の実を捜すことにした。大きな公園の藤棚を見に行くと、手入れがされていて藤の実はない。近くの家に藤棚があることを思い出し出かけた。幸い、いくつかの藤の実が残っていた。それを貰い、部屋にひもを張りつるした。十二月中頃、部屋で本を読んでいると、突然「びしっ」と乾いた短い音がし、藤の実がはぜた。その時、体がピクリと緊張した。そしてタネは部屋のドアに当たり床に落ちた。これが寅彦が体験した藤の実のはぜる音なのかと納得したのである。それだけのことだが、作品「藤の実」がぐっと自分に近づき、いっそう深い関心が持てたのである。(同書 p105より)

 これは、ほんのさわりにすぎない。このようにに深い読み解きがつづくのである。
これらによって、

 私たちは、寅彦の作品に再会するだけでなく、深く味わうことができるのである。 

 もう一度、言おう アリガタイ!!

 

(2)寅彦作品教科書掲載の歴史がわかる!!

この本は、寺田寅彦研究においても貴重な一冊である。
著者の長年にわたる調査研究によってまとめられた報告があがっている。
【教科書に掲載された寅彦作品の一覧】が表にまとめられていた。
■大正時代
■昭和初期(第二次世界大戦前まで)
■昭和戦後時代
と分けて「掲載年」「作品名」「掲載冊数」「備考」が記載されていた。
なんと多くの寅彦の作品が掲載されていたのだろう!!
感激することしきりである。
これを見ていると、いかに寅彦の作品が時代を超えて読み継がれてきたかがわかる。

なぜ、寺田寅彦だったのだろう!?

著者のコトバをかりよう。

寅彦の言葉に「ねえ君、不思議だと思いませんか」というのがある。すべての科学の始まりはここにある。この不思議を解き明かしてゆくことが科学である。そんなことを寅彦の随筆を通して、学んでいくのである。(同書p21より)

▼最後に行こう。

(3)寅彦作品のバックグラウンドを知り、より楽しく読める!!

 ここも著者のコトバをかりよう。 

 寅彦の作品のアンソロジーは多々出版されているが、丁寧な解説を加えた本は少ない。自由に読めばよいのであるが、できる限りの調査をし、作品に直接表れていない背景を紹介して、それをもとに作品を読んでもらったらどうかと考えた。それは遅々として進まぬ仕事であったが、ようやく代表的五作品をここに紹介することができた。
 寺田寅彦の作品を学校で学んだ方も、学ばなかった方もこれをきっかけに、寺田寅彦随筆集を手に取ってくだされば、著者の喜びとするところである。(同書p142より)

 著者の意図はみごとに成功している!!
 この本を読んで、これからのオンライン「寅の日」が益々楽しみになってきた。
 著者の手法を学ぶこともかねて、6月・7月のオンライン「寅の日」では、ここに取り上げられた五作品を読むこととしたい。
 詳細については後日案内させてもらう。

 オンライン「寅の日」参加者はぜひご一読を!!
 もちろんそれだけでない寅彦に興味のあるすべての人に!!
 とりわけ現役の「学生」さんにもお薦めである!!

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本日(2020/04/29)、第252回オンライン「寅の日」!!#漫画と科学 #traday #寺田寅彦

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  好きなもの
  苺 珈琲 花 美人
  懐手 して 宇宙見物
         1934.1.2

寅彦も大好きな苺の季節が今年もやってきた。

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▼本日(2020/04/29)は、第252回オンライン「寅の日」である。
 9年目の歩み最初の4月は次のテーマであった。

【4月テーマ】 「科学・科学者とは!?」

 本日はその第三弾として「漫画と科学」を読む。

◆本日(2020/04/29)、第252回オンライン「寅の日」!!

●「漫画と科学」(青空文庫より) 

▼寅彦のテリトリーの広さにはいつも驚かされる。
 いつもあれよあれよと言う間に寅彦ワールドに引き込まれてしまう。
 今回は「漫画」である。

 そうしてこの種の漫画によって表現された人間の形態並びに精神的の特徴は、一方において特異なものであると同時に他方ではその特徴を共有する一つの集団の普遍性を抽象してその集団の「型」を設定する事になる。こういう対象の取扱い方は実に科学者がその科学的対象を取扱うのと著しく類似したものである。
それでこの種の方則は具体的事象の中から抽象によって取り出された「真」の宣言であって、それが真なるにもかかわらず、実際に日常目撃する現象その物の表示ではない。
その表現の方法は「術」であるかもしれないが、この要素をつかみ出す方法は「学」の方法に近いものである。  科学上の業績は単に分析にのみよって得られるものと考えるのは、有りふれた、しかし大なる誤謬である。少なくも優れた科学者が方則を発見したりする場合には直感の力を借りる事は甚だ多い。そういう場合には論理的の証明や分析はむしろ後から附加されるようなものである。また一方において漫画家の抽象は必ずしも直感のみによるとは考えられない。たとえ無意識にしろ、直感で得た暗示をだどって確かなある物を把握するまでの道筋は確かに一種の分析である。それでこれらの点における両者の精神作用の差違はあっても僅少なものである。
 

 なにやらよくわからぬうちにこのようにまくしたてられると、うんうんとうなずくしかないのである。
 寅彦マジックにかかっているようなものだ。

▼どうやらこの随筆の本意は次あたりにあるような気がする。

 漫画の目的とするところはやはり一種の真である。必ずしも直接な狭義の美ではない。ただそれが真であることによって、そこに間接な広義の美が現われるように思う。科学の目的もただ「真」である。そして科学者にとってはそれが同時に「美」であり得る。
 科学上の真を言明するために使用する言語や記号は純化され洗煉されて、それぞれ明確な意味をもっている。換言すれば有限な数の言語で説明し尽さるべき性質の概念である。漫画家の言語たる線や点や色はこれに反して多次的な無限の「連続(コンチニウム)」を形成するものである。それで漫画家は言語では到底表わす事の出来ない観念の表現をするための利器を持っている。その利器の使い方の巧拙はその画家の技能を評価する目標の一つになるが、それよりも重大な標準は、それによって表わすべきものの、真の種類や程度にある事は勿論である。科学者がその方則を述べる字句の巧拙や運算の器用不器用は必ずしもその方則の価値と比例しないのと一般であろう。
   人は自らの文脈にひきつけてしか、他人の文脈を読み解くことができない。  私の文脈のなかでは以下の文章は「蛇足」にしか思えないが、深い意味があるのだろうか?  私にはわからない。  私にもわかることがひとつある。守備範囲がいかに広がっても

 寅彦の軸足はいつも「科学者」にある!!

 ということだ。

 自分とはまたちがった読み解きの意見も聞きたいものである。
 「オンライン」であることの優位性を存分に生かして…<(_ _)> 

 

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今年も自然結実ヒガンバナの「種子」が発芽・発根した!!(2020/04/26~27) #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼ ついに今年もヒガンバナの「種子」が発芽・発根した\(^O^)/
 
 実はほんとうに不安だった。
 この方法でほんとうに発芽するだろうか?と。
 これまでのように土ポットを利用した「楠田式「自然結実」ヒガンバナ実生実験法」では無理だったのだ。
 なにしろ530個は多すぎた!!
 実際に実験実験に入ったのは2月の終りから3月のはじめだった。もう2ヶ月が経とうとしていた。

自然結実ヒガンバナの「種子」530個で実生実験開始!!(2020/02/28)(1) #ヒガンバナ
自然結実ヒガンバナの「種子」530個で実生実験開始!!(2020/02/28)(2) #ヒガンバナ
自然結実ヒガンバナの「種子」530個で実生実験開始!!(2020/03/02)(3) #ヒガンバナ

▼はじめに見たときはまだ半信半疑だった。
 何度も何度もじっくり見た!! まちがいない、「発芽・発根」だ!!
 しかし、これがいつどこで採集した「種子」かわからない。これまでだと保存していた袋を名札がわりつけていたが、今年はそうはしていなかった。ケースのなかの位置により住所番地(番号つけ)をつくっていた。
 今年最初にみつけたのは 【343】だ。
 別途保存しておいた袋で確認した。
 
【343】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 11/12
    採集場所  福崎

 11/6の採集と言えば、このときのものだ。

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▼ひとつの「発見」は、不安を「やっぱり発芽・発根する」という確信にかえた。
 さらに入念に一粒ずつ確認していった。やはり2つ目もあった。
 同じケースのなかの 【321】だ。袋で確認した。

【321】 花茎採集日 10/17
    種子回収日 12/12
    採集場所  福崎

 同じく「福崎」採集のものだった。10/17の採集日のことも記録していた。

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▼日がかわって、昨日(2020/04/27)も、今一度530個を総チェックしてみた。
 やっぱりあった。第三の「発芽・発根」が!!
 【405】だ。
 またしても「福崎」のものだ。

【405】 花茎採集日 11/6
    種子回収日 11/23
    採集場所  福崎

 
 採集日は最初の一個と同じく11/6だった。
 
 今のところ「福崎」のものばかりだ。
 このあと「自然結実」ヒガンバナ実生実験はどのように展開していくだろう。
 とても楽しみである。o(^o^)o ワクワク

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【Web更新4/26】20-17 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等 更新!!

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いちばんは卵とじ哉豆の花 20/04/25撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】20-17
週末定例更新のお知らせ
 一週間という一区切りが徐々に消えていくような感じだ!!
 そんなとき、「週末定例更新」というのは、ひとつのケジメをつくってくれる。
 それがたとえ、表紙の貼り替えだけになろうとも…
 ということで…!!

◆表紙画像集2020 更新 豆の花
 稲木を使って、支柱をつくったサヤエンドウの花が次から次と咲き始めた。
 次からか次と実にサヤエンドウの実ができはじめた。
 若くやわらかい間に「卵とじ」がいちばんだ!!

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 何年にもわたって変なタイトル「Webテキスト『天気の変化』の可能性!?」というページを更新しながら、自分に問い続けてきた。
 今、皮肉なことにこんな状況になって 「Webテキスト」というスタイルの可能性が少し見えてきたという気がしている。
 「Web」であることの優位性を存分に生かしながら更新を続けたい。
 ・リアルタイムな更新!!
 ・共愉的なテキストの検討!!
 ・プロたちとの連携!!
 ・オンライン授業の創造に向けて!!
等々

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 5月のテーマ、「寅彦と学問」も決めた。
 「オンライン学習」が問われる今、オンライン「寅の日」の展開のスタイルについても検討していきたい。

 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから4週目だ。
 観察池の景も、徐々に「初夏」バージョンにシフトしていく。

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(28) #青空 #雲見の連帯 #星空の連帯

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 “青空”は原子論の最も美しい証明だ!!

 『青の物理学』の帯のこのコトバは私には衝撃であった。
 昨日は、一日中雲ひとつない青空がひろがっていた!!
 いつ どこから 見ても
 雲のない「雲見」だった !! 
 そして あのコトバを思い出した!!

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Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』の最後に私はひとつの呼びかけをしていた。

5 【「雲見」の連帯】を楽しもう!!

 具体的にどのように展開していくのか?
 それはまだなにも書いていなかった。
 自分の住んでいるところで「雲見」をして、ネットを介してその画像の報告をしあう。
 それだけでも楽しい!!
 あの人が見た「雲見」ということになれば妙に連帯感も生まれる!!
 空はツナガッテイル!!
 貴重な気象情報の情報発信にもなるだろう。
 似たような取り組みは大々的にやられているところもある。
 また、すでに【理科の部屋】7では、「きょうの雲見」というかたちでその試みもはじまっている。
 ぜひ、あなたも…
▼【「雲見」の連帯】のネーミングからもわかるように、この取り組みには元になる企画があった。

 【理科の部屋】の名物企画=【星空の連帯】!!

 である。
 地球まるごとプラネタリウム企画!!
 略して【星連】と呼んでいた。
 実に楽しい企画だった。
 あらかじめ提案されるガイドに従って星空を観察する。
 「曇っていて見えなかった」もりっぱな観測報告だ!!
 あの人も、同じこの時刻に この星空を見上げていると思うと 大いに連帯感も深まった!!
 
 その【星空の連帯】が今夜(2020/04/26) 復活する!!

◆【星空の連帯】2020年4月 「三日月と金星を見よう」
  
▼私の家からの西空の観測はなかなか難しかった。
 そこで昨夜、近くの適当な観測場所をさがしてみた。格好の場所をみつけた!!
 夜が楽しみだ o(^o^)o ワクワク

 あとは天気だ。
 昨日のように青空ひろがるかな?
 久しぶりの【星連】を楽しみながら、これからの【「雲見」の連帯】を考えたい。

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(27) #「雲見」#テキスタイル #Webテキスト #オンライン授業

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大気はきわめて不安定であった!!

 日が射してきたかとまたまた雨!!
 「狐の嫁入り」を繰りかえした!!屋外で作業をしていただけに「雨宿り」にたいへんだった。
 そんななかで、「雲見」をした!!
 この「大気の物理学実験室」で、日々刻々とちがったメニューで実験が繰りかえされているのだと思うと、

 「雲見」もまた楽し!!

 と思った。

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▼Webテキスト『天気の変化』の歩みを少しとめて、「そもそも」を考えてみよう。
 そもそも、「Webテキスト」って何!?
 いつのころからこんなコトバ使っているのだろう!?

 それを語るときいつも思い出すコトバがあった。
 「テキスタイル」!!
 である。またまた長くなるが引用させてもらおう。

 ”テキスタイル”ということばは、いつとはなしに造り出され、使用されるようになった。”わたしたち”の造語である(textile=織物ではなくて、text+style=textyleである。)”わたしたち”が教えたい、わかってほしいと願う事柄がきまったからといって、それはまだテキストではない。テキストは、発問と、資料と、実験と、読み物などで構成されるが、とりわけ、どんな発問を、どんな順序で用意するかが重要である。いや、内容がきまってから「さて発問は?」というのでなくて、事例に関する発問、事例を法則の支配下に位置づけさせる発問、等を考える過程の中で、”わたしたち”の中に次なる内容が求められ、獲得されていくのである。 (『極地方式入門』(高橋金三郎・細谷純編、国土社1974.3.20) p174より)

▼極地方式研究会の「テキスト」づくりなかで生まれた造語である。
 このコトバにいたくいたく共感する!!
 これをWebを駆使することによって実現することはできないか!!
 それが Webテキスト !!

 そう思い続けて時間ばかりが過ぎていた。
 ところが今、自分自身でも驚くほどこの試みに興味に湧いてきた。
 ここからは我田引水の話!!

 この状況のなかで 「オンライン授業」が話題になっている。
 そこで私の作業仮説だ。

 オンライン授業づくりにWebテキストは「有効」なのではないか!!
 
▼少し具体的に行こう。
 Webテキスト『天気の変化』のなかで試案にまとめたものは2つだ。

●Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』

●Webテキスト試案「アメダス」(PDF版)

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(26) #ウィンドプロファイラ(風の横顔)#天気は西から #前線通過 #台風

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▼ 日光寺山にみごとな虹がかかっていた!!
  日光寺山の標高は408.8mである!!

 虹との出会いは、たまたまの偶然のようであって、実はそうではなかった。
 ふだんから「雲見」定点から見える日光寺山を「高さ」のモノサシにしていた。
 日光寺山と比べて何倍ぐらいの「高さ」に雲があるのかな? と。
 とりわけ昨日は、ウィンドプロファイラ(風の横顔)に興味がでてきているときだけに「高さ」を意識しながら、いろんなところからカメラを向けていた。

 そして夕方の散策の途中での虹との出会いとなったわけである。
 うっすらと「副虹」も見えたような気がしたのだが気のせいかな!?

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ウィンドプロファイラ(風の横顔)の話をつづけよう。
 訪ねていったときのことを思い出しながら
 「鳥取」の最新データ「時間-高度断面図」のページを開けてみる。
 
 10分ごとに更新されて行っている!!
 なんとリアルタイムな!!
 「高さ」によって吹く風が一目でわかる!!
 赤色系=上昇流 青色系=下降流 これまた一目で!!

 このアタリマエにいたくいたく感動するのである。

▼しばらくこのアタリマエに感動しながらながめていると、さらなるアタリマエに気づき感動するのである。
 風は基本的に西から吹いているのである!!
 偏西風帯では天気は西からかわってくるのである!!
 そして 天気の大原則

 <光は東から 天気は西から !!>

 に納得するのである。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
 まだあるぞ!!
 赤系色=上昇流 青系色=下降流 が一目でわかるならもうひとつの大原則とツナガルではないか。

 <上がるとザアザア 下がるとカラカラ>

 と。
▼さらに言えば、
 前線通過の時間がわかる!!
 ということでもある。
 「地上天気図」をながめながら、「鳥取」のウィンドプロファイラ(風の横顔)を見れば、ここの天気の変化がわかってくるというものだ。
 
 「高知」の今も開けてみた。
 ちょっと様子がちがうな。
 台風が来たときなどは、どうなるのだろう。興味津々だ!!

 いずれにしてウィンドプロファイラ(風の横顔)は面白い!!
 プロ仕様「観測データ」もけっこう誰でも楽しめる!!

 「西高東低」が戻ってくるという今日、風はどんな横顔を見せてくれるだろう!?

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(25) #ウィンドプロファイラ(風の横顔)

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 ●ウィンドプロファイラ=「風の横顔」!!

 そう呼んだ方がカッコイイし、なによりもそれがいかなるものかわかりやすい。
 くわしい説明は気象庁のホームページにでていた。

◆ウィンドプロファイラ(気象庁)

 これが、「エマグラム」についでの次なるプロ仕様の資料データである。
 もちろんデータはいつでも誰でも見ることができる!!
 このままにしておくのはモッタイナイ!!
 「エマグラム」のときと同様、きっと誰にもわかるアタリマエから構成されているのだろう!!
観測点は全国に33ヶ所あるという。
 私が暮らす地点にいちばん近いのはどこだろう?
 「鳥取」だ!!
 より実感をもって資料データを読み解きたいと思い、思いきってでかけてみた!!
 2014/07/18のことである。それからでもずいぶんたった。

●ウィンドプロファイラを見た!!(2014/07/18) 

 ウィンドプロファイラ(風の横顔)が身近に思えてきた。

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▼次にこのウィンドプロファイラを見たのは、「土佐の寅彦」詣の旅の途中でであった。
 つまり「高知」である。
 日本でいちはやく「高層気象観測」の必要性を唱えた寺田寅彦の母校「江ノ口小学校」のすぐ近くであった。
 それもなにかの因縁を感じる!!
 2018/04/23のことである。

●2018年春・寅彦を訪ねて(2) #traday #寺田寅彦(2018/04/23)

 以降、「土佐の寅彦」詣の定番スポットとして詣の度、毎回訪ねるようにしている。
▼「鳥取」と「高知」では外観のタイプが違っていた。
 外観はちがっていても観測の原理は同じである。
 「ドップラー効果」の利用デアル!!

 ではこの観測データをどのように読み解けば
 ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン 
 となるだろう。

(つづく)

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【お薦め本】『鳥の目・虫の目・子どもの目』(酒井 浩著 無明舎出版)

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 自然は 最高の教科書!!
 子どもは 最高の指導書!!

 理科教育の先達からの貴重な教えだった。
 現場で授業に困ったら思い出した。教えはいつも「有効」だった!!
 「やっぱりそうだつたのか」と実感をともなって納得することも一度や二度ではなかった。
 それは、言わば理科教師にとって「不易」の教えでもあった。

▼現場を離れて久しくなろうとしていた。
 この春、この教えを「やっぱりそうだったのか」と思い出させてくれるうれしい本に出会った。
 著者はネットでいつもお世話になっている酒井浩さんだ。


◆ 【お薦め本】『鳥の目・虫の目・子どもの目-ヒロちゃんの子育て自然観察ガイド-』(酒井 浩著 無明舎出版 2020.4.10)


 あまりに面白かったので一気に読んでしまった!!
 お薦めポイントはありすぎるほどいっぱいある。ひとつひとつあげていけばきりがない。
 いつものように、あえて3つにしぼっておく。
 勝手に自分の文脈にひきつけ過ぎの感もあるが…。

(1)「自然は最高の教科書!!」を具体例をあげながら熱く語ってくれている。
(2)「子どもの目」を通しての自然観察の面白さを教えてくれている。 
(3)最高の「子育て自然観察ガイド」ブック!!

▼ここからはポイントひとつずつについて

(1)「自然は最高の教科書!!」を具体例をあげながら熱く語ってくれている。
 少し著者自身のコトバにかえてみよう。

 自然の中には、子育てのヒントとなるものがたくさん隠されています。具体的な一つ一つの自然が私たちに様々な姿で「子の育ち」にとって大切なことを教えてくれます。まさに「自然は先生」なのです。
 本書では、本格的な「子育て論」とまではいかないものの、野山で育つ生き物たちや子どもたちの具体的な姿を紹介していくことで、「ヒトの育ち」にとって大切なことは何か、お伝えできたらと思います。(同書p4より) 

 ここで感動したことがあります。
 私が、「自然は最高の教科書!!」というとき、射程内に入っているは授業・学習のことどまりです。でも著者はそこまででとどまらず、「子の育ち」「ヒトの育ち」まで射程内に入れてきます。さすがです!!
 さらに驚くのは、この本では一貫してこの姿勢が貫かれています。
例えばこうだ。

わずか半年だが、カンムリカイツブリには大切な子育ての原理が詰まっているように思えた。
 子育てを半年で終えるようにカンムリカイツブリの一生は、私たち人間と比べて圧倒的に短い。はっきりとしたことはわかっていないが、一説には10数年だという。
 それだけに、生きていくうえで大切なことが凝縮されていたと思えてしょうがない。(同書p41より)


(2)「子どもの目」を通しての自然観察の面白さを教えてくれている。

「葉っぱが風で小鳥のように飛んでいる!」(同書p102より)
 この子どものみずみずしい感性に感動する著者は、これまた徹底して「子どもの目」にこだわっていきます。

 子どもの目線というのは、大人と違って低い位置にある
 大人が1.5~1.8メートルならば、子どもは0.7~1.3メートルぐらいだろうか。
 子どもが様々な発見ができたのは、その低い目線の位置にもよるだろう。それだけに、子どもの目線から教えられることは多い。
 しかし、それ以上に子どもの何物にもとらわれないまっすぐな目やそれを支える感性が大人も驚くほどの発見につながっているに違いない。(同書p52より)

 ここにこそ、「子どもは最高の指導書!!」にツナガル信念がある。

▼最後にいこう。
(3)最高の「子育て自然観察ガイド」ブック!!
 本のタイトルを単なる「自然観察ガイド」とせずに「子育て自然観察ガイド」としたところに、大いなる著者の主張があるのだろう。
 この意図は、みごとに成功している!!
 類書にみられないすばらしい取り組みの数々!!
 
3 森の子どもたち
4 子どもと楽しみたい自然

 には、実際に自分でも「自然観察会」をやってみたいと思っている人にはとても役立つヒントが満載だ!!
 なかでも著者のお薦めは「親子自然観察会」である。

 私は、現職時代から「親子」での自然観察会にこだわってきたが、子育てには最高のシーンであると考えている。
 もし、私に小さな子どもがいたら、わずかな時間でかまわないから親子で野山や公園を歩いてみたいものだ。
 そのことの繰り返しがどれだけ子どもの心や体の成長につながることか、年を重ねれば重ねるほど痛感するのだ。

 

 「親子自然観察会」は、一過性のイベントであってはならないと思う。
 この観察会をきっかけにして、親子でのコミュニケーションを図るだけでなく親子で自然に触れることの大切さを感じてほしいと願っている。(同書p80~81より) 

 他にも面白そうな具体的取り組みがいっぱい紹介されている。
 私が特に気に入ったのは
○歌って楽しむ自然観察「繭の抜け殻3兄弟」(同書p85より)
だ。
 そう言えば、オンラインで著者にヤママユガの抜け殻のことで教えてもらったことがあったような。その節はありがとうございました。
 
 「自然観察会」に興味があっても、実際に自分でやってみようと思ったら、はじめの一歩は誰しもちょっと躊躇してしまう。
「親子自然観察会」でも同様だろう。
 そんなとき、とっても参考になることが書かれていた。 
失礼だが、項目だけ引用させてもらう。くわしくは、ぜひ本書を手にとって読んでみてください。
 
  ○ 子どもとどう関わったらよいの? (同書p93より)

 ① 教えようと思わずむしろ子どもと一緒に遊ぶ気持ちで
 ② 問いかけと実物を説明の推進力にする
 ③ 大人にとってやっかいなものが子どもの遊び道具になる。

 

 最後にもうひとつだけふれておきたいことがある。
 すばらしい「写真集」が記載されていることだ。
 まず「写真集」を、そして本文を読んでからまたこの「写真集」を!!
 一枚一枚の写真が「物語」を語りはじめる!!

 私のお気に入りベスト3は
「落葉を使って首飾り」
「草笛に挑戦する2歳児」
「小学校の教室で3・2・1の合図で種子模型を飛ばす」

 さあ、こんな時期だからこそあまり人の集まっていない近くの野山で著者お薦めの「親子自然観察会」を楽しもう!!

 

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2020年5月のオンライン「寅の日」は #traday #寺田寅彦

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客観のコーヒー主観の新酒哉(かな)

寅彦は『柿の種』に納めた「短章その一」のなかで、(昭和三年十一月、渋柿)に俳句について次のように論じて、最後にこの一句を詠んでいた。

 

叙景の句はどういう事になるか。
 それは十七字の中に自分の欲する景色を再現するだけではいけなくて、その景色の中へ自分が飛び込んで、その中でダンスを踊らなくては、この定義に添わないことになる。
 これも一説である。
 少なくも古来の名句と、浅薄な写生句などとの間に存する一の重要な差別の一面を暗示するもののようである。

 この句は、私には俳句についてのみならず、芸術、科学研究、学問などについても、寅彦の「立ち位置」を詠んでいるように思えてしかたない。

▼2020年5月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期が来ていた。
 5月のテーマも4月のテーマ「科学・科学者とは!?」に引き続き根本的なことを問うテーマとしたい。
 寅彦はそもそも「学問」についてどのように考えていたのだろう。
 それを問いたい!! そこで

 【5月のテーマ】 「寅彦と学問」

 とする。5月には2回ある。

■2020年5月オンライン「寅の日」!!
◆第253回オンライン「寅の日」 …5/11(月)
◆第254回オンライン「寅の日」 …5/23(土)

▼とは言ってみたものの、どの随筆がテーマにそったものになるのか。
 まだまだにわかファンの私には難題である。
 どれもが読み方によっては該当しそうな気がするし、ちょっとハズレている気もする。
 困った(^^ゞポリポリ

 ひとつはタイトルから、勝手に旬のものと思い「五月の唯物観」
 もうひとつは、はじめて読む「鉛をかじる虫」
 
 アタリかハズレかは、みなさんと一緒に読みながら検討したい。

■2020年5月オンライン「寅の日」!!

◆第253回オンライン「寅の日」 …5/11(月)「五月の唯物観」(青空文庫より)

◆第254回オンライン「寅の日」 …5/23(土)「鉛をかじる虫」(青空文庫より)

▼世間では今、「オンライン」流行である。
 オンライン「寅の日」は9年目の歩みに入っている。
 エラそうにその「先駆性」を主張するつもりはさらさらない。
 それよりも
 「オンライン」であることの原点に立ち返り、「オンライン」の「不易流行」を追い続けたい!!
 
 「これから」のオンライン「寅の日」の展開のしかたついても検討していきたい。
 多くの人の意見も聞いてみたいものだ。
 5月も宜しくお願いします。 <(_ _)>

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【Web更新4/19】20-16 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等 更新!!

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地蔵堂手向けるがごと踊り子草 20/04/18撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】20-16
週末定例更新のお知らせ
 それは確かに「これまで」の「日常」からすれば「非日常」であった。
 しかし、「これから」はこの「非日常」が「日常」になってしまうかも知れない!!
 ナラバ
 あらたな「日常」をつくり出す営みと思えば…
 また一週間
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!


◆表紙画像集2020 更新 踊り子草
 今年は季節のめぐりが早い!!
 そう思ってはいたが、いつのまにやらその感覚すら失いかけていた。
 あらたな散策コースの道端の「オドリコソウ」が目に付きはじめた。
 この季節だったかな (・_・)......ン?
 歳時記には「初夏」となっている。
 やっぱり早いのかな!?


◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「大気水蒸気列車」に乗った「エマグラム」鉄道の旅の物語は面白かった!!
 プロ仕様の「エマグラム」にもやっぱり誰にもわかるアタリマエの<科学>があった。
 さて、次は…

 

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 「オンライン」のフレーズがついていることで注目をあつめているようだ。
 オンライン「寅の日」は、9年目の歩みをはじめている。
 確かに、「オンライン」ということでは先駆的であったのかも知れない。
 しかし どこまでも「オンライン」の「不易流行」を追い続けよう!!

 

 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから3週目である。
 葉芽は開き、「浮葉」となろうとしていた。さあ、光合成開始デアル!!

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(24) #雷雨 #積乱雲 #「エマグラム」鉄道の旅 #SSI(ショワルター安定指数)

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はげしい雷雨を繰りかえした!!

 はげしい雨音で目がさめた!!
 夜が明けたら、青空がひろがっていった。これまでかと思ったら 甘かった。
 再び大きな雷をともなって、雨ははげしく降りだした!!
 その都度、川の水かさが増えてきているように見えた。
 今、アメダスの「記録」で確認すればやはりたたき起こされたときの雨量がいちばんすごかった。

 それは昼すぎまで繰りかえされた!!
 ずいぶん大気は不安定だったようだ。

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▼この雷雨、「エマグラム」鉄道の旅ではどんな景に見えたのだろう?
 「大気水蒸気列車」の車窓からの「雲見」はどうだっただろう?

 ここで耳慣れぬプロたちのコトバに挑戦してみる。

●SSI(ショワルター安定指数)

 なんとも見るからに難解そうなコトバだ。
 私の仮説では、こんなコトバにこそ誰にもわかるきわめてアタリマエがいっぱいのはずだが (・_・)......ン?
 SSI(ショワルター安定指数)もまた「エマグラム」から簡単に求められる値だという。

 SSI(ショワルター安定指数)求め方は、500hPaの実際の気温(T500)から、850hPaの空気塊を断熱的に500hPaまで持ち上げると仮定したときの気温(T850)を引いたもの。
 
 SSI(ショワルター安定指数)=T500-T850

▼なんか具体的イメージが浮かんでこない。アタリマエ!!が見えてこない。
 ここで思い出したことがある。
 「高層天気図」の高さだ。

 ・300hPa…基準高度9600m
 ・500hPa…基準高度5700m
 ・700hPa…基準高度3000m
 ・850hPa…基準高度1500m
 
 「エマグラム」鉄道の話をもどそう。仮に1500m上空の大気の塊を「エマグラム」鉄道の列車に乗せて5700m上空まで運んでいったとき、列車の中の気温(T850)はどれくらいになるだろう。それは「エマグラム」鉄道の線路をたどればすぐわかる!!
 それは5700m上空の列車の外の気温(T500)とくらべてどうだろう。

 列車のなかの気温の方が高ければ→列車はドンドン上っていくだろう (熱気球がドンドン上るように)

 やっと私にもわかるアタリマエ!!にたどり着いた。

▼プロたちはひとつの目安をつくっているようだ。

・SSI <= 3℃  しゅう雨(しゅう雪)がある
・SSI <= 0℃  雷が発生する
・SSI <= -3℃ ひょうが降る
・SSI <= -6℃ 竜巻が発生する

ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
ナラバ昨日のSSIは0℃に近かったのだろう。
「エマグラム」鉄道の列車の車窓から「積乱雲」が見えたのかな!? 稲妻も見えたかな!!

ここでオマケをひとつ!!やっぱり<上がると ザアザア>は正しい!!
 
こうして見てくると、わずかに上空十数㎞までの「エマグラム」鉄道の旅は楽しい!!
またいつでも誰でも乗車できるというのがうれしい\(^O^)/

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(23) #「雲見」の旅 #「エマグラム」鉄道の旅 #持ち上げ凝結高度 #自由対流高度 #平衡高度

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「雲見」の旅は、私の究極の道楽である!!

 これほど面白い、楽しい旅はない。
 JR「青春18きっぷ」を利用しての旅だ!!
 だから、安価・安易・安直の三拍子そろっている。
 思いついたら列車に飛び乗るだけ。いちばんの目的は、列車の車窓からの「雲見」!!
 「雲見」の景を楽しむのが最高!!

 「大気の物理学実験室」をひたすら水平移動をする旅だ!!

 普通の日常がもどってきたらぜひ再開したいものだ。

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▼今すぐにも可能な「雲見」の旅!!
 それは「大気水蒸気列車」に乗っての「エマグラム」鉄道の旅だ!!
 「大気の物理学実験室」を今度は鉛直移動をする旅だ!!

 車窓からはどんな景が見えてくるのだろう!?
 「エマグラム」鉄道空想の旅にでかけてみよう。

 「エマグラム」鉄道「上り」に乗ってみる。
 やがて乗客(水蒸気)が降りはじめる駅があった。この駅のことを「持ち上げ凝結高度」という。
 この駅から車窓に雲が見えはじめた。
 またこの駅から路線変更したようだ。「乾燥断熱線」から「湿潤断熱線」へ!!

▼「湿潤断熱線」を上っていくと、列車のスピードがぐんと変わってくる地点があった。
 そこは列車のなかの温度と列車の外の気温とが逆転する地点でもあった。
 そこからは、列車のなかの温度の方が高い!!
 熱気球がグングン上にあがっていくように、列車はスピードをあげた。
 乗客(水蒸気)はどんどん降りはじめた!! 降りた乗客たちは団体になって雲になっていった!!
 車窓からの「雲見」も感動だ!!

 この地点を「自由対流高度」とプロたちはよんでいた。

▼車窓からのドラスティクな「雲見」をしばし楽しんでいるとまたまた様子がかわってきた。
 外の「雲見」の景もそうだが、気づけば列車内の乗客(水蒸気)は、ほとんど降りてしまっていた。
 列車内の気温と外の気温が再び逆転する地点。
 ここからは列車は上らなくなってしまった。

 その地点を「平衡高度」とプロたちはよんでいた。
 それが地上から見る雲頂でもあった!!

 「エマグラム」鉄道の旅もなかなか面白い!!

 昨日の午後から厚くなっていた「雲見」。
 ついに今朝は雨だ!!

 (つづく)
 
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本日(2020/04/17)、第251回オンライン「寅の日」!!#科学に志す人へ #traday #寺田寅彦

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それでも季節は律儀に前に進んでいた!!

 「とき」はけっして遡行しない。
 まだ「新学期」が訪れていない人もいるかも知れない。
 ナラバ
 「とき」を創ろう!!私の「とき」を!!

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▼本日(2020/04/17)は、第251回オンライン「寅の日」である。
 4月のテーマは「新学期」を意識して

【4月テーマ】 「科学・科学者とは!?」

としていた。本日はその第二弾として「科学に志す人へ」を読む。

◆本日(2020/04/17)、第251回オンライン「寅の日」!!

「科学に志す人へ」(青空文庫より)

▼これは、ひと言で言えば、
 寅彦からの「若き人への熱きエール」である。
 このエールが発せられたのは、寅彦の最晩年の前年、1934年(昭和9)の「新学期」デアル!!
 86年の時空を越えて響いてくるだろうか。

 寅彦の「研究」に対するスタンスが熱く語られていた。

 楽しみに学問をするというのはいけないことかもしれないが、自分はどうも結局自分の我儘(わがまま)な道楽のために物理学関係の学問をかじり散らして来たものらしい。尤も、そうすることによって結局は奉公の第一義にかなうことが出来るという自分勝手な考えもありはしたが、とにかく興味の向くことなら何でも構わず貪(むさぼ)るように意地汚くかじり散らした。
 勝手放題な色々な疑問を、叱られても何でも構わずいくらでも自分にこしらえては自分で追究し、そうしてあきるとまた勝手に抛(ほう)り出してしまって自由に次の問題に頭を突っ込んだのであったが、そういう学生時代に起こしかけてそれっきり何年も忘れていたような問題が、やはり自分の無意識の間に解答を物色していたと見えて、十年二十年の後にまた頭をもたげて来て三十年後の今日ようやく少し分かりかけて来たような気のすることもある。どうも個々の人間の頭の中の考えの歴史は不思議なもので、通り一遍の理窟や下手な心理分析などを遥かに超越したものではないかと思われる。

▼ともかく「問題の仕入れ」を強く勧めてくれていた。

それで誰でも、年の若い学生時代から何でも彼(か)でも沢山(たくさん)に遠慮なく惜気(おしげ)なく「問題の仕入れ」をしておく方がよくはないかという気がする。
ただ科学の野辺に漂浪して名もない一輪の花を摘んではそのつつましい花冠の中に秘められた喜びを味わうために生涯を徒費しても惜しいと思わないような「遊蕩児(ゆうとうじ)」のために、この取止めもない想い出話が一つの道しるべともなれば仕合せである。

若い人のみならず、今年の「新学期」には多くの人に読んで欲しい一文である。

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(22) #雲をつくる #エマグラム #大気水蒸気列車 #エマグラム鉄道 #持ち上げ凝結高度

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久しぶりに「雲」をつくってみた!!

 そしていつもの「雲見」をした。
 そうだ!! 「エマグラム」とは上空でこの「雲」のできるプロセスを語ってくれているのでは!?

「エマグラム」は、どこか列車の「ダイヤグラム」に似ていた。
 そこから連想して、とんでもない「空想」物語をつくってみた。

「水蒸気を乗せた大気水蒸気列車」!!

これで、エマグラム3本の線を読み解いてみよう!!

●等飽和混合比線=この列車の乗客(水蒸気)の定員数を示す線。
 「定員」は温度によってきまっている。温度が低くなると定員は少なくなる。

この「大気水蒸気列車」が走る線路は2種類あった。
●乾燥断熱線=乗客(水蒸気)が定員一杯になるまで列車が走る線路。
 この線路を走っているあいだ停車駅はないので乗客の乗り降りはない。つまり乗客(水蒸気)の数は変わらない。

● 湿潤断熱線=乗客(水蒸気)が定員一杯になって以後列車が走る線路。
 この線路を走るとき乗客(水蒸気)はその都度列車から降りてもらわねばならない。列車から降りた乗客(水蒸気)は「団体さん」になって「雲」になる!!

▼ここで「上り」の「水蒸気を乗せた大気水蒸気列車」を想像してみよう。
出発駅での乗客数は、「等飽和混合比線」をみればわかる。その数は「乾燥断熱線」を走るあいだは変わらない。
 列車は高くへ高くへと走る。ある高さのところで「等飽和混合比線」と「乾燥断熱線」は交わるんだ。
ここで「定員一杯!!」の信号が出るんだ。これ以後は列車は「湿潤断熱線」の線路を走らなければならない。

「定員一杯!!」の信号の出た駅のことをプロたちは「持ち上げ凝結高度」とよぶらしい。

 列車がさらに上がっていけば、あふれた乗客(水蒸気)は、列車から降りてもらうことになる。
列車から降りた乗客は団体になって「雲粒」になる。降りた場所が温度が低ければ「氷晶」になる。

 つまり「持ち上げ凝結高度」は雲の底!!

 さらにさらに列車が上がり続ければ、ついには乗客をすべて降ろしてしまう。
乗客(水蒸気)のまったくいない空っぽの列車になる。(そこが雲頂!!)

 そこから下りてくるとき、つまり「下り」の列車は再び最初の「乾燥断熱線」の線路を走って下りてくる。

この「大気水蒸気列車」のダイヤグラムこそ「エマグラム」!!
 と言ってもいいのでは!?

「銀河鉄道」だってあるんだから、「大気水蒸気鉄道」=「エマグラム鉄道」だってあってもいいではないか!!

 そう言ったら、賢治もびっくりするかな!?
「大気水蒸気鉄道」物語の空想を繰り返しながら、さあ 今日も賢治の「雲見」だ!! 

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(21) #エマグラム #乾燥断熱線 #湿潤断熱線 #等飽和混合比線

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▼「青空」はやっぱり最高 \(^O^)/

 長く居座った「春の嵐」が去り、「青空」が広がった!!
「青空」じっとながめていると心まで晴れてくるからうれしい。

 さて、この「青空」が広がる上空にほんとうに水蒸気は存在するのだろうか?
 その水蒸気が雲をつくり、あの雨を降らせたなんてほうとうだろうか?

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▼しばし、このアタリマエを「エマグラム」を使って<科学>してみよう。
 「エマグラム」は、プロ仕様の図である。
 気象予報士試験必須の図である。なぜ必須なんだろう!?

 私には、勝手に自分で思い込んでいるひとつの作業仮説がある。

 プロ仕様のなかにこそホンモノの<科学>が内包されている!!
 ホンモノの<科学>は、誰にもわかるアタリマエによって構成される!!

▼前置きばかりが長すぎる(^^ゞポリポリ

●エマグラム(Sunny Spot)

開けてみてやっぱりビックリだ!!(゜o゜)ゲッ!!
 このゴチャゴチャした線はなんだ。なんとも難しそうだ。
 でも「作業仮説」を信じよう!!
 これがホンモノの<科学>なら、きっといくつものアタリマエからできているはず!!

 気を取り直してひとつずつ見てみる。

(1) 縦軸(気圧)
 高さだ。高いところ行くほど気圧は小さくなっている。アタリマエ!!

(2) 横軸(温度)
 上空ほど、温度は低い。これは毎朝確認していること。アタリマエ!!

(3) 乾燥断熱線
 上空へ行くほど温度が下がるのをグラフに表記した線、納得だ。アタリマエ!!

(4)湿潤断熱線
  乾燥断熱線にくらべると立ち上がった線だ。これは水蒸気が凝結して雲をつくっているときの温度変化を示した線だ。水の分子は「気体ビュンビュン」から「液体フラフラ」になったら熱を出すんだ。それを「潜熱」と言うんだ。
だから、その分、乾燥断熱線より温度が高くプロットされているんだ。
 これもやっぱり アタリマエ!!

(5)等飽和混合比線
  名前からしてなんともややこしそうだ。でもほんとうにそうだろうか。
乾燥空気1Kgに対して腹いっぱいで何gの水蒸気が含まれるか表した値が「飽和混合比」だそうだ。
 これは水蒸気が水滴になってしまわないかぎり一定だ。物質不滅の法則だ!!これまたアタリマエ中のアタリマエ!!

 ややこしいことは認めるが、ひとつひとつ見ていくとどうもアタリマエ!!が寄り集まっているだけのようだ。

▼問題は次だ。
 太い実線(赤色)で書かれているのか「気温」の状態曲線
 破線(青色)で書かれているのが「露点」の状態曲線

バッと見ただけでもけっこう面白いアタリマエがわかる。
上空何メートルのところは何℃ぐらいかすぐわかる。さらに高くなるほど気温は下がっていることもわかる。

次は「露点」状態曲線だ。「露点」とは水蒸気が腹いっぱいではみ出しはじめる温度だ。
はみ出した水蒸気は「凝結」して水滴になる。雲粒になるんだ!!
そう自分を納得させつつ説明しながら気づいた!!
 これは私には「大発見」だ!!滅茶苦茶アタリマエ!!だけど

 「気温」「露点」が近づいているところはもう腹いっぱいなんだ。
 そこに雲ができるだ!!
 雲ができそうな高さがわかるのだ!! ここで!!

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(20) #ストーム #低気圧の不思議 #エマグラム

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それはまさに「春の嵐」(spring storm)だった!!

 昨日朝の風は強かった!!雨も!!
 前の竹やぶは大きくざわめきつづけた。
 風雨は夕方までつづいた。

 「500hPa高度・渦度予想図」にみられた「渦」!!
 墨流しをやって自分でつくってみた「渦」!!

 これらの「渦」が今、目の前で展開する「春の嵐」とツナガッタ!!

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▼それにしてもやっぱり低気圧とは不思議な「渦」だった。
 この不思議に関してとっても気に入っている一文があった。
 それは
●『天気図の歴史ーストームモデルの発展史ー』(斎藤直輔著 東京堂出版 昭和57年2月25日初版)
 の「エピローグ」にあった!!

  

低気圧とはなんだろうか、一口でいえば寒暖両気からなるうず巻であろう。
我等の地球大気の中には、こうしたうず巻が存在できることを傾圧不安定理論も、数値シミュレーションもあるいは実験室内の流体を使った模型実験も教えてくれる。しかしやっぱり不思議な感じがする。それは偶然の産物としてはあまりにも美しく組織だっているし、秩序ある概念に統一されている。
 このささやかな歴史的回想の中で、私は約1世紀半の間に人々がストームについて、低気圧についてめぐらした考察のあとをたどってみた。そして多くのことを学んだが、雲をつくり雨を降らせ、風を巻いて過ぎ去ってゆく低気圧をやはり不思議に思う。(『天気図の歴史』「エピローグ」P211より)

▼この一文を読む度に、「天気」の謎解きに勇気をもらった気分になるのだった。
「高層天気図」「数値予報天気図」につづいて、さらにプロ仕様の図に挑戦してみようと思う。

 「エマグラム」である!!

 「エマグラム」がいかなるものか?
 その見方は?
 その意味するところは?
 その説明が次なるページに出ていた。

●ラジオゾンデによる高層気象観測(気象庁)

▼「エマグラムの見方」を一度読んだぐらいではポンコツ頭の私にはチンプンカンプンだ。  ?(゜_。)?(。_゜)?
 「これはちょっと…?」と尻込みしてしまいそうだが、
 一方 「ここにも 私にもわかる アタリマエ!! がいっぱいあるのだろう」と思い直す。

 ゆっくり ゆっくり 急ごう !!

なお、できるだけリアルタイムな「エマグラム」もここで見られるようだ。

●エマグラム(Sunny-spot)
 
(つづく)

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【Web更新4/12】20-15 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等 更新!!

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タンポポのぽぽの歌声響きけり 20/04/09撮影@ 福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】20-15
週末定例更新のお知らせ
 「渦度」は極大に達したのだろうか!?
 とんだ暴風雨だ!! 「春の嵐」!!
 そんななかあらたな一週間がはじまる。

◆表紙画像集2020 更新 タンポポ
 タンポポが東の畑の土手にならんで咲いていた。
 それはステージのひな壇にならんだ「蒲公英合唱団」のようだった!!
 「ぽぽ♪」の歌声が響いてきた。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 大いなる野望、
 プロ仕様の「天気図」を、誰にもわかるコトバで読み解く!!
 の取り組みがつづく。
 ゆっくり ゆっくり 楽しみながら 急ごう!!

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから2週間がたった。
 やっと濁り水は澄み、葉芽が4つ水面から顔を出していた。
 この一週間で「浮葉」として葉をひろげるだろうか。楽しみである!!

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(19) #渦 #墨流し #茶わんの湯 #寺田寅彦

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数値予報天気図(気象庁)で、「渦度」のことを追いかけてうちに、「渦」そのもののことがすごく気になりだした。
 大気の「渦」をつくる動き、それこそが「天気の変化」そのものなのではないか!!

●デジタル台風: 雲画像動画アーカイブ(全球画像)

 これを見れば一目瞭然!!
 天気は 「渦」 だ!!
▼我らが寺田寅彦もそのことを語ってくれていた。\(^O^)/

●「茶わんの湯」(青空文庫より)

です。そのなかで「渦」にふれてこう言っていた。

次に湯げが上がるときにはいろいろの渦(うず)ができます。これがまたよく見ているとなかなかおもしろいものです。線香の煙でもなんでも、煙の出るところからいくらかの高さまではまっすぐに上りますが、それ以上は煙がゆらゆらして、いくつもの渦(うず)になり、それがだんだんに広がり入り乱れて、しまいに見えなくなってしまいます。茶わんの湯げなどの場合だと、もう茶わんのすぐ上から大きく渦ができて、それがかなり早く回りながら上って行きます。
茶わんの上や、庭先で起こる渦のようなもので、もっと大仕掛けなものがあります。それは雷雨のときに空中に起こっている大きな渦です。陸地の上のどこかの一地方が日光のために特別にあたためられると、そこだけは地面から蒸発する水蒸気が特に多くなります。そういう地方のそばに、割合に冷たい空気におおわれた地方がありますと、前に言った地方の、暖かい空気が上がって行くあとへ、入り代わりにまわりの冷たい空気が下から吹き込んで来て、大きな渦ができます。そして雹(ひょう)がふったり雷が鳴ったりします。

茶わん一杯の湯の上にできる「渦」から説き起こし、地球上の「天気の変化」すべてを語り尽くそうとするのはさすが寅彦です。
みごとなもんです!!
▼こうなってくると、どうしても自分で「渦」をつくってみたくなってきました。
 以前【お薦め本】にあげた

◆【お薦め本】『科学絵本 茶わんの湯』(文:寺田寅彦 解説:髙木隆司/川島禎子 絵:髙橋昌子 窮理舎)

に、「渦模様をつくる実験」(同書p43~44)が出ていました。
 これを参考に自分でも挑戦してみることにしました。
・トレーと透明下敷きは100円ショップで購入
・「マーブリング液」を別途購入(墨汁でも可) 

(1) 透明下敷きを加工して「トンネル」をつくる。
(2) トレーに水をはる。
(3) トレー左の方の水面にマーブリング液をたらす。
(4) トレー右の方から、「トンネル」つきしきい板をゆっくり近づける。
(5)できた「渦」を観察する!!

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▼「トンネル」つきしきい板を近づけるスピードをいろいろ変えてみたり、「トンネル」の大きさを変えてみたり、いろいろ試行錯誤を繰りかえしました!!
 みごとな「渦」ができたときは感動です\(^O^)/
 でもなかなか絵に描いたような「渦」模様ばかりではありません。
 しかし、考えてみると自然界の実際の「渦」もそうなんではないでしょうか!?
 もう一度「数値予報天気図」、「デジタル台風 雲画像動画」の「渦」を見てみた!!

 しばし、「渦」に病みつきになりそうだ。

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(18) #高層天気図 #数値予報

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いつもの「雲見」に初夏を感じた!!
 
 実際は北風は冷たく、今、アメダスの記録で確かめたら最高気温は15.2℃までしかあがらなかったようだ。先日(4/08)は、20.4℃まであがったのに…。
 なぜ初夏を感じたのだろう!?
 確かな事実があった。
 季節はけっして遡行しない!!螺旋的に進行するのみだ!!

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▼「渦度」の話になって、天気の謎解きも本丸まできたという気がする。
 「渦」はなぜ発生するのか!?
 コリオリの力云々の話は 
 \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ

 数値予報天気図に現われた「渦度」を追いかけてみる。

▼500hPa「渦度」は、いつも別の図とセットで登場していた。
●極東地上気圧・風・降水量/500hPa高度・渦度予想図 ( 12時間毎 )
●アジア地上気圧、850hPa気温/500hPa高度・渦度予想図 ( 24時間毎 )
 もう一度アタリマエを繰りかえしておこう。
 天気図に現われる「渦度」とは鉛直成分を表したものだ。

北半球では 
 「+正渦度」=反時計回りの渦 → 低気圧の渦→ 大気は「上がる」
 「-負渦度」=時計回りの渦 → 高気圧の渦 → 大気は「下がる」

▼ここまで来ると またまた 例の「あれ」である!!

 <上がるとザアザア 下がるとカラカラ>

●極東地上気圧・風・降水量/500hPa高度・渦度予想図 ( 12時間毎 )
で、12日12時、13日12時の予想図を見てみよう。
 
 「網掛け」部→「正渦度」→大気「上がる」→<上がると ザアザア>!!

 ほんとうかな!?
 自分で「雲見」しながら確かめてみよう!!

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(17) #高層天気図 #数値予報

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▼桜吹雪が舞っていた!!
 風は強かった。
 見上げる空は曇っていた。

 少しだけ高い所から、暮らす町をながめた。
 どこか静寂を感じた!!

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<上がるとザアザア 下がるとカラカラ>
 を使って
●極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/700hPa湿数、500hPa気温予想図 ( 12時間毎 )
 の読み解きをすすめた。
 12時間毎に72時間先までの予想図が出ている。
 これを見るかぎりにおいては、12日の雨まで桜はもつだろうか。

 こんなやっかいなことしなくても、TVやネットの天気予報見れば一発でわかるではないか!!
 その通りデアル!!
 しかし、それだけでは面白くない。
 誰でも見ることのできるせっかくのデータを使って「大気の物理学実験室」で起こることを<科学>してみよう!!

▼次へ行こう。
 次なるキーワードは「渦度」だ!!
 
 地球上の大気は渦を巻いて動いている。その様子を予想する数値予報天気図がある。それが

●極東地上気圧・風・降水量/500hPa高度・渦度予想図 ( 12時間毎 )

 である。なにやらゴチャゴチャしてややこしそうだ。
 高さは上空5700mである。まあまあ6㎞まででの話デアル。
 そんなに遠くでのできごとではない。
▼「渦度」のことくわしく知ろうとして調べれば調べるほど頭が混乱してくる。(^^ゞポリポリ
 私にもわかることだけをならべて、いつものように「無手勝流」で前にすすめよう。

 「渦度」には「+正」と「-負」がある!!
  北半球では 
 「+正渦度」=反時計回りの渦 → 低気圧の渦
 「-負渦度」=時計回りの渦 → 高気圧の渦

 予想図では「+正渦度」のところに網掛けがしてあった!!

(つづく) 
 
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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(16) #高層天気図 #数値予報

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▼川の水は澄んでいた!!
 それにくらべ空はすっきり青空というのではなかった。
 遠くの山はぼんやりと霞んでいた。「霧」や「靄」のように「霞」には気象学的定義がないそうである。
 その正体は何なのだろう!?
 大気中の水蒸気由来のものなんだろうか。
 それとも
 花粉、黄砂(まだ早いのかな)…それとも…!?

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▼上空の大気中の水蒸気量を教えてくれるものがあった。
●極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/700hPa湿数、500hPa気温予想図 ( 12時間毎 )
を続けよう。
 「700hPa湿数」というのがある。上空3000mでの「湿数」!?
 「湿数」ってなんだ?

「湿数」=気温-露点

 「露点」は飽和水蒸気量に達した温度、つまり腹一杯になった温度。
 つまりこの「湿数」こそが、腹一杯・満腹にどこまで近づいたかを示す。
 大気中の水蒸気の満腹度を示す!!

満腹の限界を越えてしまえば大気中の「水蒸気」ははみ出して「雲」になる!!

 その臨界点が近いぞ!!
 ということを予想天気図では明示してくれていた。

 「湿域」=「湿数」<3℃
 
 つまり湿っているところ!!
 「雲」がとってもできやすいところ!!

 予想天気図では、「湿域」は縦縞の実線で表示されていた。

▼「極東850hPa気温・風、700hPa上昇流」予想図における

 「鉛直P速度」→「-」→大気「上がる」→実線縦縞

 「700hPa湿数、500hPa気温」予想図における
  
  「湿域」=「湿数」(=気温ー露点)<3℃ →雲がてきやすい→実線縦縞

 ふたつの予想図の実線縦縞はほぼ重なる!!
 これは考えてみると アタリマエ!!

 <上がるとザアザア 下がるとカラカラ> は使えるのだ!!

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(15) #高層天気図 #数値予報

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▼一昨夜の「月暈」につづいて、昨
日午前中に現われたのは「日暈」だった。
 いずれもそこにある雲は「巻層雲」!!
 その正体は「氷晶」だ!!
 にわかには信じがたい話だが、そこに氷のつぶつぶの存在することを意味していた。
 午後になると、「日暈」は消え、青空が広がった。

 この変化は「高層天気図」「数値予報天気図」から読み解くことはできないものだろうか?

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▼あまり大きな声で言うのも恥ずかしいが、私には大いなる野望があった。

 プロ仕様の専門「天気図」を、誰にもわかる言葉で読み解く!!

という野望である。
 それを具現化する取り組みこそが、Webテキスト『天気の変化』作成である!!
▼「数値予報天気図」に入って、この野望を達成するためのハードルは高かった。
 いっときは、わかったつもりになっていても、しばらくすると元の木阿弥だった。
 それに懲りずに何度でも挑戦だ!!
 こんなとき、いちばん頼りになる「天気の変化」の鉄則はこれだ!!

 <上がるとザアザア 下がるとカラカラ>

 いつでも、どこでも 「天気」の謎解きはこれできまりだ!!
▼さあ、今一度これを使ってみよう。

●極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/700hPa湿数、500hPa気温予想図 ( 12時間毎 )

あけて使ってみよう。

●「鉛直P速度」

 何じゃこりゃ!?元からいこう。
 地球上のモノはみんな地球に引っ張られる(重力)。
 そのモノが大気であっても アタリマエ!!

 大気「上がる」→ 鉛直方向の気圧変化速度「鉛直P速度」 → 「-」
 大気「下がる」→ 鉛直方向の気圧変化速度「鉛直P速度」 → 「+」

 「-」域は 実線の縦縞が!!

  さあ使ってみよう!!

 <上がるとザアザア 下がるとカラカラ>

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(14) #高層天気図 #数値予報

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「大気の物理学実験室」にひきこもる生活が続いている!!
 この暮らしも考え方によっては、なかなか面白い「見もの」がいろいろだ。
 一日でいちばんきれいな空からはじまり
 刻々と変化する「雲見」
 お気に入りの「夕日」スポット
 昨日はそれだけで終わらなかった。オマケの【宇宙見物】までついていた。
 久しぶりの「月暈」だ!!

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▼実は、この Webテキスト『天気の変化』はどこまで!? シリーズつづけるか躊躇していた。
 しかし、昨日一日、「雲見」【宇宙見物】を楽しんでいて、やっぱり続けようという気になった。

 今、見あげるている上空で何が起こっているか!?

 その謎解きはやっぱり面白い!!
 「高層天気図」を概観した次はいよいよ 「これから」の予報だ!!
 そんな天気図があった。

◆数値予報天気図(気象庁)

▼「天気予報」が生まれる原本のようなものだ。
 面白そうには思うが、なかなか私には手強そうである。
 実は、3年前(2017)の冬、この作業に挑戦していた。そのときも暗礁にのりあげそのままにしていた。
 今回は、そのrevengeということになる。

 どこまで来ていたのだろう。そのときの到達点としてあげていたものを再掲する。

---------------------------------------------------------------
 雪と「高層天気図」のルール(その1)!! 
「雪は天から送られた手紙である。」(中谷宇吉郎)
「天」の情報は「高層天気図」にある!!
・850hPa(上空1500m)で-6℃は「雪」の目安!!
・500hPa(上空5700m)で-30℃は「雪」、-36℃以下で「大雪」だ!!
・風はビュンビュン300hPa(上空9600m)!!
 これがジェット気流だ。100m/sもめずらしくないぞ!!
---------------------------------------------------------------

▼もうひとつあった。

-----------------------------------------------------------------
 「高層天気図」「数値予報天気図」のルール(その2)
 いつでも どこでも
 <上がるとザアザア 下がるとカラカラ>
・700hPa(3000m)の「鉛直p速度」は「上がる」「下がる」を数値化した目安!!
 -(マイナス)は「上がる」
 +(プラス)  は「下がる」 (地球上のモノはみんな地球に引っ張られている:重力!!)
・湿数(=気温-露点)は大気の湿り度合いを示す!!
 湿数<3℃ で 雲ができる!!
 
・鉛直p速度の-領域で雲ができる!!
 <上がるとザアザア>でアタリマエ!! 
-----------------------------------------------------------------

 どういうこと ?(゜_。)?(。_゜)?
 今一度、よく吟味してみよう!!

(つづく)

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【Web更新4/5】20-14 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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南寄りの風強しかな花大根 20/04/04撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】20-14
週末定例更新のお知らせ
 今、「オンライン」というコトバが注目を集めている。
 反意語は「オフライン」だろうか。
 思い起こせば30年ばかり前に、この「オフライン ミーティング」=「オフ」というのにあこがれていた時代があった。
 あれがネットの時代の黎明期だったのだろう。

◆表紙画像集 更新 大根の花
 ちょっとずぼらにしていると、いつのまにやら薹がたち花が咲いていた!!
 あまりにきれいなもので、ついそのままにしていると大根の花の「花畑」だ。
 風が強かった。
 南寄りのあたたかい風が大根の花に吹き付けた。
 なんとこの日、最高気温は20.6℃まであがった。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 「サイエンスコミュニケーター時代」10年目がスタートした。
 5つの座標軸で、「これから」を語ってみたものの、より具体的には何からはじめるか!?
 それは、まだ決まっていない。
 今こそ、私にできることは!?

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 Webテキスト『天気の変化』はどこまで!? のシリーズ 続けるか少し躊躇している。
 
◆オンライン「寅の日」 更新!!
 9年目の歩みがはじまった。
 今月のテーマ「科学・科学者とは!?」はなかなか興味深い。
 今こそ「オフライン」であることの意義を生かして、あらたな展開を考えて行きたい。

 今年度の大賀ハスの蓮根の植え替えから一週間がたった。
 まだ、池の水は濁り、そこから3つの「葉芽」が顔をのぞかせている。
 はたして「あこがれの4日間」はやってくるだろうか?

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本日(2020/04/05)、第250回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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オンライン「寅の日」9年目の歩みがはじまる!!
 8年前の2012年4月歩みはスタートした。はじめは「面白くなくなったら、すぐやめよう」と思っていた。
 それが、一度の延期・中止もなくここまで来てしまった。
 なぜだろう!? わけははっきりしていた!!

 寅彦はいつ読んでも今日的である!!

からである。 
 寅彦が亡くなったのは1935年。もうそれから85年だ!!
 ところが、寅彦の随筆を読む度に驚いた。
 それが、いつもたった今書かれたものに思えてしかたなかった!!

 今、世界はとんでもない危機的状況にある。
 この状況の中で寅彦ならば、今、なにをどう語っただろう!?

▼本日(2020/04/05)は、9年目のスタートというだけでなく、記念すべき第250回オンライン「寅の日」である。
 4月のテーマはきまっていた。

【4月テーマ】 「科学・科学者とは!?」

である。ずいぶんタイムリーなテーマである。本日はその第一弾として、「科学者とあたま」を読む。

◆本日(2020/04/05)、第250回オンライン「寅の日」!!

「科学者とあたま」(青空文庫より)

▼今、「寅彦の随筆でいちばんのお薦めは?」と問われれば、まちがいなくこの「科学者とあたま」をあげるだろう。
 オンライン「寅の日」のなかでも何度も繰りかえし読んできた。
 しかし、今回また読みなおしてみると、あらためて納得すること、感動することしきりである!!
 思わず膝をたたいたところをピックアップしてみよう。

 しかしまた、普通にいわゆる常識的にわかりきったと思われることで、そうして、普通の意味でいわゆるあたまの悪い人にでも容易にわかったと思われるような尋常茶飯事(さはんじ)の中に、何かしら不可解な疑点を認めそうしてその闡明(せんめい)に苦吟するということが、単なる科学教育者にはとにかく、科学的研究に従事する者にはさらにいっそう重要必須(ひっす)なことである。この点で科学者は、普通の頭の悪い人よりも、もっともっと物わかりの悪いのみ込みの悪い田舎者(いなかもの)であり朴念仁(ぼくねんじん)でなければならない。
  (゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン 納得デアル!! 「単なる科学教育者にとにかく」には反駁したい気持ちもあるが…。  さらなに寅彦のコトバは説得力を増していく。
自然は書卓の前で手をつかねて空中に絵を描いている人からは逃げ出して、自然のまん中へ赤裸で飛び込んで来る人にのみその神秘の扉(とびら)を開いて見せるからである。  頭のいい人には恋ができない。恋は盲目である。科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである。

さらに続けてここまで言い切る。

科学の歴史はある意味では錯覚と失策の歴史である。偉大なる迂愚者(うぐしゃ)の頭の悪い能率の悪い仕事の歴史である。

▼「頭の悪さ」を自覚し、ひとつの売りにまでしている私などにはチクリと痛いところもつかれる。
 さすが寅彦だ!!

頭がよくて、そうして、自分を頭がいいと思い利口だと思う人は先生にはなれても科学者にはなれない。人間の頭の力の限界を自覚して大自然の前に愚かな赤裸の自分を投げ出し、そうしてただ大自然の直接の教えにのみ傾聴する覚悟があって、初めて科学者にはなれるのである。しかしそれだけでは科学者にはなれない事ももちろんである。やはり観察と分析と推理の正確周到を必要とするのは言うまでもないことである。  つまり、頭が悪いと同時に頭がよくなくてはならないのである。

 示唆的なひと言も忘れてはいなかった。
 

最後にもう一つ、頭のいい、ことに年少気鋭の科学者が科学者としては立派な科学者でも、時として陥る一つの錯覚がある。それは、科学が人間の知恵のすべてであるもののように考えることである。

 最後にこう問いかけている。

 この老科学者の世迷い言を読んで不快に感ずる人はきっとうらやむべきすぐれた頭のいい学者であろう。またこれを読んで会心の笑(え)みをもらす人は、またきっとうらやむべく頭の悪い立派な科学者であろう。これを読んで何事をも考えない人はおそらく科学の世界に縁のない科学教育者か科学商人の類であろうと思われる。

あなたはこの随筆を読んでどう思いますか!?

9年目もよろしくお願いします。<(_ _)>

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サイエンスコミュニケーター宣言(415)

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▼ どの桜の木にもそれぞれの物語がある!!
 
 その「物語」を想像しながら、桜の木巡りを続けている。
・標高103mの手城山の山桜と麦畑
・祠のとなりの桜の木
・鳥居の向こうに記念樹
・高位段丘上の池に張り出す桜
 旧街道を行き交う人たちもこの桜をながめたのだろうか!?

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▼サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」検証と「これから」の展望をつづけよう。
 次なる座標軸はこうだ。

(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!
 寅彦は「科学上の骨董趣味と温故知新」のなかで次のように言っていた。

 しかし自分の見る所では、科学上の骨董趣味はそれほど軽視すべきものではない。この世に全く新しき何物も存在せぬという古人の言葉は科学に対しても必ずしも無意義ではない。
自分は繰返して云いたい。新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。

 まったく合点のいく言説である。
ホンモノの「流行」は、「不易」を内包する!!
ホンモノの「不易」は、「流行」を創造する!!
 ここからは、まったくの我田引水だ。

 【理科の部屋】コミュニティはこれからも有効である!!
 【理科の部屋】は、理科教育の「不易流行」を追究する!!

▼最後の座標軸にいく。 
(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。
 これまた大風呂敷ひろげた話である。(^^ゞポリポリ
 でも本人はいたって本気である。
 今でなければ、消えてしまう!! どんなに小さな「歴史」でも「記録」しておけば蘇ることもある。
 未来に有効になる可能性もでてくる。
 記憶せずに記録する!!
 途中で保留したままの作業を思い出した。

●【理科の部屋】30年史年表

▼この状況のなかで、今をどう生きるか!?
 一日一日をどう暮らすか!?
 それが、あらたな「歴史」をつくり、次なる「物語」がはじまる!!

 サイエンスコミュニケーター10年目の歩みははじまったばかりだ。
 さあ ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

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サイエンスコミュニケーター宣言(414)

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▼「桜を愛する仲間13名による植林  平成12年3月吉日」
 
 昨日も夕方から、「花見」散策にでかけた。
 最初から、この場所をめざしていたわけではなかった。たまたま近くを通りがかったとき、この桜並木に夕日があたりあまりにきれいだったので近づいてみたのだった。
 そこの記念碑にはこのように記してあったのだ。
 スバラシイ\(^O^)/

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▼自らを「サイエンスコミュニケーター」と名のりはじめて10年目がはじまっていた。
 はやくもその3日目である。
 9年の歩みでどこまできたのだろう!?「現在地」は!?
 10年目の歩みはどこをめざそうか!?
 例の5つの座標軸を使ってひとつひとついこう。

(1) 道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求!
 9年の歩みのなかでも、自分で一番納得のできる「○○の科学」を追い求めてきた。
 「常民の科学」
 「萃点の科学」
 「ファラデーの科学」
 「デクノボーの科学」
 「等身大の科学」
 「私の科学」等々
 そして、今、最も気に入っているのが
 「共愉の科学」=convivial science !!
 
 では、具体的に何から…少し時間をかけて計画たててみよう。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!
▼第二の座標軸に行こう。

(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。
 これが今もっとも困難な状況にあるのだろう。
 今こそ「参画」の意義が問われている。
 もっとも困難な状況の克服こそ、新たな道を切り拓くきっかけになるかも知れない。
 さて、どうする…(・_・)......ン?

▼次の第三の座標軸に行こう。

(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!
 これがいちばん具体的かも知れない。
 何度も繰りかえしとりあげるように、それまでの歩みはここに集約していた。

●私の「ふしぎ!?」からはじめて「卒業論文」にいたるまでの中学校3年間「理科」全課程を構想する!!
新・中学校「理科」を構想する(2016年版)

 これ以上でも、これ以下でもなかった。
 作業は終わったのか!?
 終わってはいなかった。継続中の作業がいくつもあった!!
 なかでも、今、いちばん力をいれたい作業は次だ。

●生徒の授業感想文に学ぶ!! 

 膨大かつ遠大なる作業である!!
 同時に最高に楽しい作業でもある!!

(つづく)

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2020年4月(卯月)の俳句「歳時記」!!

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さまざまの事おもひ出す桜かな 芭蕉

 夕方、雨が少し小降りになってきたので傘を持って散策にでかけた。
 恒例の地域の「花見」は、今年は中止である。
 その場所に行ってみた。ありがたいことにしばし雨がやんだ!!
 さまざまの「花見」の思い出が…

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▼年度がかわってもやっぱり今月も「俳句」修業だ!!
 まずは、これまでのように名句を楽しむところからはじめよう。
 名句の参考にさせてもらうのは

◆NHK「俳句」 テキスト 

である。ここより巻頭名句11句を引用させてもらう。

(1) 咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり 高浜虚子
(2) 満開のふれてつめたき桜の木 鈴木六林男
(3) いっせいに残花といへどふぶきけり 黒田杏子
(4) 山寺や五色にあまる花御堂 蓼太
(5) 青空に喝采のごと辛夷咲く 白濱一羊
(6) 雪やなぎ雪のかろさに咲き充てり 上村占魚
(7) 風船が乗つて電車のドア閉まる 今井千鶴子
(8) 風車持ちかへてよく廻りけり 今井杏太郞
(9) 咲きみちて庭盛り上がる桜草 山口青邨
(10) おもはざるところに春の波がしら 林 翔
(11) ひく波の跡美しや桜貝 松本たかし

▼ 今月も気儘なシロウトの「選句」である。
 最近この「選句」という作業がけっこう面白いと思えるようになってきた。

【私の選んだ名句ベスト3】

(1) 咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり 高浜虚子

(2) 満開のふれてつめたき桜の木 鈴木六林男

(6) 雪やなぎ雪のかろさに咲き充てり 上村占魚

【次点】

(10) おもはざるところに春の波がしら 林 翔

【評】
・一句目、二句目とやっぱり「花=桜」を選んでしまった。寅彦の「歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である」のコトバを思い出す。
・「雪のかろさ」なんてうまい!!
・今年は春の「青春18きっぷ」はなしだった(/_;) 春の海 行ってみたいな!!

▼俳句結社「寅の日」二年目!!
 まだ何も動きをはじめていない。
 この際、オンライン句会の可能性をもさぐってみたい!!

 まあ、まずはいつでも可能な ひとり吟行を続けたい!!
 さあ、今日はどこの桜をめざすかな。 o(^o^)o ワクワク

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2020年4月(卯月)の「雲見」は!? #雲見

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▼新年度がはじまった!!
 4月(卯月)の「雲見」を予想する前に3月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    6 
・巻雲    2
・巻積雲   1 
・巻層雲   2
・高積雲   2
・高層雲   2
・層積雲   3
・積雲    5
・層雲    0  
・乱層雲   8  
・積乱雲   0

 「乱層雲」8、「快晴」6、「積雲」5 がめだつ!!
 これこそが、「雨」~「晴れ」の周期的な繰りかえしを意味するのでは!?
 
▼では4月(卯月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まずは昨年4月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2019年4月 (気象庁)

 桜前線は明らかに今年の方が前倒しだろう。
 先日の雪のようなことはあるのだろうか?
 逆に「初夏」の兆しの日もでてくるだろうか?
 そんなとき「雲見」はどうなるだろう? 「積雲」いや「快晴」それとも…!?

▼今月も「雲見」の予想、もうひとつは「天気コトワザ」である。
 
◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)

 4月のところには、27個があがっていた。番号はあがっている順番に私が勝手につけさせてもらった。

(1) 春の北風は晴れる
(2) サクラの花の色うすい年はいつまでも寒い
(3) 身体に寒いと感じる時は天気がよくなる
(4) 桜の白花多く咲く年は豊年
(5) ツバメが低く飛べば雨近し
(6) 春雨多ければ夏干ばつ、秋に雨が頻繁で洪水あり
(7) 女心は四月の空のごとし
(8) 朝雲は晴
(9) 月常より輝き冷えるときは霜となる
(10)コブシの花横向きに咲く年は大風多し
(11)タンポポの葉が地を這うと晩霜あり
(12)夕焼は晴
(13)遠くの音が聞こえるようになると天気が悪くなる
(14)大霜の後暖かきは雨近し
(15)蝶々雲が現われると雨が近い
(16)カラスが田の中に巣を作るのは晴天多きしるし
(17)夜空が澄んだ朝は大霜
(18)月が暈をかぶると雨
(19)朝の川もや白きは晴
(20)鯖雲は雨
(21)西風は晴
(22)月の横に星あるときは晴天
(23)櫛が通りにくい時は雨の前兆
(24) スズメが朝早く囀る時は晴
(25) 鍋の肌しめると雨
(26) 春の南風は三日雨降らず
(27) 南風は馬鹿風でやむことを知らない

 4月の天気の鍵をにぎるのは、「移動性高気圧」「温帯低気圧」の周期的到来であろう。
「光は東から 天気は西から」が有効な季節である。
 今も、使いモノになるのは どのコトワザだろう!?
 その吟味こそが、観天望気のスキル向上につながるのだろう。

▼それにしても、かつて経験したことのないような鬱陶しい新年度だ。
 こんなときこそ 究極の道楽「雲見」を楽しみたいものだ。
 いつでも どこでも そっと空を見あげれば そこに あの雲が… 

 なかなか「雲見」の旅の気分にならないが、こんなときこそ
 
 それぞれの場所で「雲見」を!! 空はツナガッテイル!!

 

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