【お薦め本】『ニュートン式超図解 最強に面白い!! 天気』(荒木健太郎 監修 ニュートンプレス)
▼私は今、長いあいだ構想してきたWebテキスト『天気の変化』がどこまで進んだかをふりかえる作業を続けている。
● Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』
● Webテキスト試案「アメダス」
次にWebテキスト試案「高層天気図」に向かおうとしているところだ。
「ふりだし」にもどって考えていると、益々この「天気」のことが不思議で面白く思えてきているところだ。
天井までせいぜい10数㎞の「大気の物理学実験室」のなかですべてが起こっていた。
日々刻々と変化する「天気」!!
そこにどんなルールがあるのだろう!?
私にも明日の「天気」がわかるようになるだろうか!?
どこまでも興味は尽きない!!
▼そんなとき、一冊のテキストに出会った。
タイトルもズバリの本だった。
◆ 【お薦め本】『ニュートン式超図解 最強に面白い!! 天気』(荒木健太郎 監修 ニュートンプレス 2020.03.10)
あらためて「天気」の面白さに気づかされる一冊だ!!
重なるところもあるが、いつものように【お薦め】ポイント3つをあげる。
(1)教科書よりわかりやすい超図解!!
(2)「天気」の基礎・応用はこの一冊でバッチリ!!
(3)子どもから大人まで楽しめる「天気学」最高テキスト!!
▼3つのポイントは重なっているところも多い。それも、また別の切り口でということで、ひとつひとつあげてみる。
(1)教科書よりわかりやすい超図解!!
試しに中学校理科の教科書をあけてみた。
「雲はどのようにしできるのか」
・雲のでき方
・雨や図のでき方
たしかにそれについての説明があった。図もあった。
しかし、この本のように過不足なく的を射たものになっていなかった。
この本のすごいと思ったところは、誰もがいだくであろう「天気」の「ふしぎ!?」にズバリ答えるものとなっていた。
それは、小見出しのタイトルだけ見てもわかる!!
「直径0.01ミリメートルの水や氷の粒が雲の正体」(同書p10より)
「雲粒が合体して、100万倍の大きさの雨粒ができる」(同書p12より)
これに呼応して、超図解もそこに焦点をあてていた!!オミゴト!!
他の箇所でも同様である。
初学者がどんなことをを不思議に思い、なにに感動するかを心得た編集だ。
(2)「天気」の基礎・応用はこの一冊でバッチリ!!
私は「天気の変化」は究極2つのルールでいけると思っていた。
2つのルールとは
「上がるとザアザア 下がるとカラカラ」
「光は東から 天気は西から」
である。
1.雲と雨のしくみ
2.日本の天気は気圧と風で決まる
では、その「基礎」が徹底して語られていた。これまでのこの種の本ではここまでのことが多かった。
しかし、この本はそこだけにとどまらなかった。
私には
3.海と大気がつくる世界の気候
がとても新鮮で興味深かった。読みながらひとり何度もつぶやいた!!
「おおっ!! ここでも上がるとザアザア 下がるとカラカラは使えるゾ」
4.スーパー台風と集中豪雨
においても2つのルールが応用できるのがうれしかった!!
5.天気予報のしくみ
一貫して防災・減災の視点にたった解説がすばらしい。
▼もう最後にしよう。
(3)子どもから大人まで楽しめる「天気学」最高テキスト!!
これは小さなことかも知れないが、この本のコンセプトに関わる重要なことのようにも思われた。
例えば
「氷晶」(ひょうしょう)、「雲凝結核(くもぎょうけつかく)」「過冷却(かれいきゃく)」「沿岸湧昇(えんがんゆうしょう)」「赤道湧昇(せきどうゆうしょう)」等々使い慣れている人にとってはアタリマエのコトバ。
ところがはじめて学ぶ人間にはひとつのハードルであったりする。
そこで、それらのコトバの初出には「ふりがな」がつけてあった。これがけっこうアリガタイ!!
そのことひとつとりあげてもわかる!!
子どもから大人まで楽しめる「天気学」最高テキストになっている。
TVの横にでも置いておき、「天気予報」見ていて、「あれっ、どういうことだったかな ?(゜_。)?(。_゜)?」
と思ったら開いてみるのに最適だ!!
超図解だから一目でわかる!!
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