ファラデーラボ「高専における教育と研究」(1)
▼昨日(2020/02/22)、ファラデーラボ(加古川)で第110回のかがくカフェが行なわれた。
◆第110回かがくカフェ 「高専における教育と研究」
●テーマ:「高専における教育と研究」
●話題提供:宇野宏司さん(神戸市立工業高等専門学校 准教授)
http://www.kobe-kosen.ac.jp/department/staff/toshi/uno.html
ふだんあまりお聞きする機会のない「高専」のお話をたっぷり聞かせてもらって、とても面白かった!!
▼知っているようで知らない「高専」という「学校」についてくわしく教えてもらった。
はじめて知って納得ということもたくさんあった!!
宇野さんだからこそ知る「高専」の魅力を熱く語られた!!
それだけでない
「高専」の抱える課題についても、忌憚なく誠実に語ってくださったのがうれしかった。
▼「高専」教員に求められる3要素として
「教育・研究・地域貢献」
をあげておられた。そして、そのひとつひとつについてすばらしい取り組みの報告を聞いた。
とりわけ私が興味深かったのは、「研究」である。
教える側の「研究」に対する姿勢は、あきらかに生徒たちに伝わっていた!!
5年生での宇野研究室の「卒業研究」「特別研究」テーマのリストも見せていただいた。
そのレベルの高さに驚く!!
もちろん教師の指導助言があってのことと思うが、とても興味深いテーマがならぶ!!
宇野さん自身も生徒たちの発想に学ぶことも多いという。それにもまた感動だ!!
地域貢献のアクティブな活動にも驚く。
【教材開発】遊んで学ぼう防災すごろく なかなか面白そうだ!!
▼最後に「私の研究紹介」として4つの「研究」についての報告があった。
① 河口域のカニの棲み処を考える【環境】
② デジタルカメラで砂粒の大きさを測る【環境】
③ 都賀川水難事故からの教訓を考える【防災】
④ 神社は安全か?【防災】
どの「研究」もとても興味深い。テーマだけでなく、その研究手法からも学ぶべきものが多い。
これらのなかでも私は特に「④ 神社は安全か?【防災】」が面白いと思った!!
こんな切り口での「研究」こそ、ほんとうに役に立つ「研究」なのではと思った。
4つの「研究紹介」を聞かせてもらっているうちに、あの生徒たちの「卒業研究テーマ」がなぜ面白いかがわかってくる気がした!!
またつづきがぜひ聞いてみたい。
ありがとうございました。 深謝
(つづく)
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コメント
こんばんは。
今回は参加しようと思っていたのですが、新型肺炎が和歌山で13件発生した関係で自粛しました。楠田さんのお陰でどのようなレクチャーだったのかよくわかりました。宇野先生にはまたの機会にいろいろお話し伺いたいと思います。
参加する代わりに奥熊野の紀和町にある鉱山資料館に行ってきました。ここは銅鉱山ながら金や銀、炭鉱などもあって規模は小さい施設ですが、なかなか面白いです。
投稿: sakamoto | 2020/02/23 23:28
sakamotoさん
コメントありがとうございます。
宇野先生も阪本さんのとき参加されたことお話になっておられました。
ひじょうに内容ゆたかなレクチャーで面白かったです。
「研究」に対するスタンスに大いに学びたいと思いました。
最後に報告された「避難所としての神社」についての研究が特に興味深かったです。
熊野また行ってみたいですね。熊楠も…。
投稿: 楠田 純一 | 2020/02/24 09:21
私自身,阪本先生のお話を聞いて以来の「かがくカフェ」参加でした.和歌山高専さんとのコラボでの防災教育の話は大変勉強になりました.また,その後の話も含めて色々聞かせて頂ければと思います.今後ともよろしくお願いします.
楠田先生:記事有難うございます.コメント大変励みになりました.
投稿: 宇野宏司 | 2020/02/27 08:46
宇野先生こんばんは。
お話聞けなくて本当に残念でした。
楠田さんの記録を拝見しても興味そそられる話題が並んでいます。狭い専門に特化したと私なりのイメージを持っている高専教育ですが、防災分野のためかけっこう幅がある感じがします。中学校や高校での防災教育にも参考になります。機会があればお話聞かせてください。
投稿: sakamoto | 2020/02/27 21:44