今さらですが、「磁石」って!?(10) #磁石
▼「モーター」の話になると、私には忘れることのできないとっておき「モーター」があった!!
それが
である。
はじまったときのことを「記録」していた。
●1984年(昭和59) 台なしクリップモーター(楠田)(後に『究極クリップモーター』)はじまる。
磁石を乾電池にくっつけるだけの「工夫」だった。
世界でもっともシンプルなクリップモーターがはじまった!!
ファラデーの世界初のモーターから163年!!
今から36年前のことだった!!
そんな大げさに言うことでもないかも…(^^ゞポリポリ)
▼多くの人のお世話になって「クリップモーター」のルーツを調べたことがある。
それをわかる範囲で時系列にもならべていた。
●1972年(昭和47) 『理科ノート3』(編集発行 理科教育研究会 72.7.9発刊)「簡単なモーターの作り方」(P28~29 町田 達朗)
●1975年(昭和50) 『理科教室』(vol.18 1975年4月号p34~38) 楽しい理科工作『クリップモーター』 川勝 博
●1984年(昭和59) 台なしクリップモーター(楠田)(後に『究極クリップモーター』)はじまる。
●1986年(昭和61) 物理教育国際会議(東京)で愛知物理サークルが紹介
●1988年(昭和63) 『いきいき物理わくわく実験』(愛知・岐阜物理サークル編著 新生出版 1988.5.15)「クリップモーター」(林熙・飯田)( P208~209)
●1988年(昭和63) 科教協全国研究大会大会(北海道・札幌市)「実験・観察物づくり分科会」で「『究極のクリップモーター』づくり」を発表。『究極のクリップモーター』命名!!(1988年11月臨時増刊号『理科教室』)
●1998年(平成10) 『たのしくわかる物理実験事典』(左巻健男/滝川洋二=編著 東京書籍 1998.9.17)「究極のクリップモーター~最もシンプルなクリップモーター~」(楠田 純一 P361~363)
●2002年(平成14) 『おもしろ実験・ものづくり事典』(左巻健男・内村浩編著 東京書籍 2002.2.28)「究極のクリップモーター~だれにでも簡単に回せるから「科学」だ~」(楠田純一 P217~219)
▼ 「歴史」をあらためてふり返ってみていちばん興味深かったのは、そもそもの「はじまり」のところだった。
ここに行き着いたときは感動だった。深謝!!
それは『理科ノート3』(編集発行 理科教育研究会 72.7.9発刊)p38-39に記載されていた。
●「簡単なモーターの作り方」西陵商(商業科) 町田 達朗
である。
いくつかの発見があった。
このときは、最初から磁石をセットしておくのでなく磁石を近づけてまわすという提案だったようだ。
以下のように書かれていた。
5.コイルに磁石N,Sを近づけると回り出す。
(図略)
但し、N,又はS極一方がなしでもよい。非常に簡単に作れ、モーターの原理がよくわかる。
そしてネーミングもちがっていた。この段階では「簡単なモーター」だった。
さらに私が知りたいことがあった!!
それは
「片方の腕のエナメルは全部はがし、もう一方の腕のエナメルは半分だけはがす。」という驚きのアイデア・工夫は誰がいつはじめたものか!?」
ということだ。
▼ちよっとした機会があり、久しぶりにネットで「クリップモーター」を検索してみた。
驚きであった!!
今や「台なしクリップモーター」=「究極のクリップモーター」はアタリマエだった。
どのタイプもがアタリマエのように磁石を乾電池にくっつけていた!!
「究極のクリップモーター」は定番化していた!!
より確実により安定して回るようにいろんな「工夫」が生まれていた!!
「究極のクリップモーター」はさらなる進化をつづけるだろう!!
「究極のクリップモーター」を普及させる会もさらなる展開を!!
(つづく)
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