2019年11月(霜月)の俳句「歳時記」!!
▼「雲見」「宇宙見物」につぐ第三の究極の道楽は「俳句」である!!
ちょっとこう言いきるにはまだ気恥ずかしさがともなう。(^^ゞポリポリ
「ポンコツが今さら…!?」
その言い訳を、我らが寅彦がうまく語ってくれていた。
俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。(「俳句の精神」寺田寅彦より)
アリガタイ!!
さあ今月も「修業」に励もう。
▼まずは、いつものように名句を楽しむところからはじめよう。
名句の参考にさせてもらうのは
である。ここより巻頭名句11句を引用させてもらう
(1) 落葉あびて山くだりゆく猫に逢ふ 加藤楸邨
(2) 山ひとつ越えれば近江雪婆 橋本栄治
(3) 海の音一日遠き小春かな 暁台
(4) 木がらしや目刺にのこる海のいろ 芥川龍之介
(5) 図書館に知恵の静けさ冬灯 秋尾 敏
(6) 空狭き都に住むや神無月 夏目漱石
(7) 花八つ手いつも電話は母より来 高橋悦男
(8) 茶の花の包みきれざる黄を零す 山田佳乃
(9) 花嫁を見上げて七五三の子よ 大串章
(10) 落葉踏むうしろの音も一人なる 山崎ひさを
(11) 鎌倉の町を埋める落葉かな 長谷川 櫂
▼ 私の俳句修業の第一歩は、勝手気ままなシロウト「選句」である。
今月も恥をかえりみることなく、シロウト「選句」に挑戦してみる!!
【私の選んだ名句ベスト3】
(3) 海の音一日遠き小春かな 暁台
(4) 木がらしや目刺にのこる海のいろ 芥川龍之介
(8) 茶の花の包みきれざる黄を零す 山田佳乃
【次点】
(7) 花八つ手いつも電話は母より来 高橋悦男
「小春」「木がらし」「茶の花」「花八つ手」いっきょに景が、「飛び出して」来る!!
季語はやっぱり偉大なり!!
▼実は今月の11回目の「土佐の寅彦」詣、私は勝手に9月に発足した俳句結社「寅の日」の吟行を兼ねたいと思っている。
どんな展開になるのかまったく私にもわかっていない。
俳句結社「寅の日」は名前のとおり、師事するのは寺田寅彦である!!
寅彦の教えを直接乞うには、「土佐の寅彦」詣は絶好の機会であることだけはまちがいない。
さて、どうなるやら…o(^o^)o ワクワク
大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから32週目であった。
まだ緑を残した葉の葉脈がうれしい!!
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