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「自然結実」ヒガンバナから「種子」を手に入れるには!? #ヒガンバナ

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▼今年4回目の「自然結実」ヒガンバナ巡りから2週間がたった。
◆「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(2019/10/17) #ヒガンバナ
 そのとき採集した161本の花茎は、採集地ごとに海苔の空き瓶で「水栽培」していた。
 水もだいぶん濁ってきた。花茎の先の子房部も心持ち膨らみもまし、色づき具合も濃くなってきたように感ずる。

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▼今一度、「自然結実」ヒガンバナから完熟「種子」を手に入れるまでのStepを復習しておこう。

◆楠田式「自然結実」ヒガンバナ実生実験法!! 
【Step1】「種子」を手に入れる。
(1) お彼岸の前後にビカンバナが群生しているところをみつけておく。候補地はできるだけ自宅から近くで複数がよい。(9月中下旬)
(2) 「自然結実」している花茎を採集する。花は萎れ葉が目立ちはじめ頃、「自然結実」した花茎は直立していることが多く目立つ。(10月中旬~11月上旬)
(3) 採集した花茎を「水栽培」する。ペットボトルなどに水を入れ、花茎を挿して置く。
(4) 子房部が割れ、黒い「種子」が見えてきたら注意深く観察し、落下したら回収する。(11月中旬~12月上旬) 

 せっかくの黒い完熟「種子」、ころがってしまい紛失してしまうことのないように注意したい。
▼ついでに次のStepも確認しておく。

【Step2】「種子」を保存する。
(5) 「種子」を1個ずつチャック付きナイロン袋(12×7㎝)に入れる。袋には採集場所、花茎採集日、「種子」回収日をマジックで記入しておく。(11月中旬~12月上旬)
(6) すべての「種子」が回収し終わったら、ナイロン袋をケースに入れ、冷蔵庫で保存する。(12月中旬~)

 保存方法については、今後も検討が必要だと思っている。カビに注意!!
▼この方法がベストだとはけっして思ってはいない。
 ここ5年ばかりの試行錯誤から生まれた「実生ヒガンバナ実験法」である。もっと多くの事例でよりすぐれた方法が開発されることを願っている。

 さて、161本の花茎から、いくつの完熟「種子」を手に入れることができるだろう。
 それに今年は、異常なまでに「自然結実」が高頻度に起こっている!!
 野には、これから自然に完熟「種子」に向かうヒガンバナが見られことだろう!!
 その観察・採集・回収も続けたい!!
 今年の今後の展開はひじょうに楽しみだ。o(^o^)o ワクワク

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48号コウガイビルの半分が「消える」!?(2019/10/29) #コウガイビル

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▼48号コウガイビルとの出会いから、10/25までの様子を報告したのは、わずか4日前の朝だった。

◆48号コウガイビルは「再生」するのか!? #コウガイビル

 頭部と尾部に二分してしまったその後が興味津々だった。
 どちらかと言うと尾部の方が、別個の一個体として活発に動いているように見えた。
▼ところが、昨日(2019/10/29)の朝、観察すると事態は一変していた!!
 頭部は蜷局を巻くように袋の上部にいたが、尾部は水に浸かってしまっていた!!
 ヤバイ!!
 これまで何度も見てきた光景だった。
 こうなるとまたたく間に「消える」のダ!!
 水は濁った液になり、コウガイビルの姿が見えなくなってしまうのだ!!
▼この「消える」をコトバで語ることはなかなかむつかしい。
 そこでいつも引用させてもらうのが、あのダーウィンの「記録」だ。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(岩波文庫)P54より)

 ダーウィンも言っているように「消える」のはほんとうに早い!!

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▼偶然にも、となりの袋の46号コウガイビルも、まさに「消える」瞬間だった。
 これを観察していると、究極の「ふしぎ!?」を自問してみたくなるのだった。

●「生命」とは何か!?
●生物と無生物の「さかい」はどこにあるのだろう!?

 思わず名著二冊をひっぱり出しきたが、さて答えが書いてあるだろうか?
 『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一著 講談社現代新書 2007.5.20)
 『生命とは何か』(シュレーディンガー著 岩波文庫 2008.5.16)
 しばし、悪戦苦闘してみるかな。
 
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「自然結実」ヒガンバナ探索オフin播磨!!(2019/10/28) #ヒガンバナ

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▼Tさんと一緒にヒガンバナの「ふしぎ!?」を追いかけはじめたのはずいぶん古い話だった。
 もうすでに20数年以上になるだろう。
 「自然結実」ヒガンバナ探しにしても、群生地「発見」の前から何度もやっていた。
 群生地「発見」以降も、一度やっていた。
 それから5年!!
 昨日(2019/10/28)、ずいぶん久しぶりに「自然結実」ヒガンバナ探索オフin播磨を実施した。
▼今回の探索オフのねらいははっきりしていた。
(1) 「自然結実」ヒガンバナ群生地3ヶ所(「福崎」「夢前」「安富」)を一緒に巡る!!
(2) あらたな群生地をみつける!!
(3) 今年は特別に高頻度に「自然結実」していることを確認する!!
 結論から言う。
 (2)は、ちょっと置いておいて(3)は間違いないことを確認した。
▼巡ったコースは播磨一帯ぐるっと8ヶ所を巡った。
 福崎の柳田国男記念館で待ち合わせをし、車一台で巡ることにした。
 「福崎」→「夢前」→「安富」→「山崎」→「一宮」→「神河」→「加美区」→「間子」
 の順番だ。
  「福崎」群生地スポットから観察しはじめた。ちょうど観察しごろだ!!
 ほとんどの花茎は枯れ倒れている。
  なかに緑を残す花茎がある。そんな花茎の先端には「自然結実」が!!
  最後の最後まで「種子」に栄養と水分を送り込もうという作戦だろう!!
 なんとみごとな戦略だ!!
  だから、探すと言うレベルではなかった。
  緑の花茎をあるいは、今なお直立する花茎を「見れば」必ず「自然結実」が…!!
  群生地においても今年は異様なほどの高頻度だ!!
 「夢前」「安富」ともに、ほんとうに今が「見ごろ」だった。
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▼そのまま西に向かった。
 3つの群生地以外に明確な「目的地」はきめていなかった。
 車を走らせながら、「ここが気になる!!」というところでストップして観察してみた。
 「山崎」群生地というほどのところではない。しかし、ごくごくアタリマエに!!
 「一宮」倒れかけた花茎の先には、ここでも…!!
 「神河」石垣の上に葉の季節にシフトしたヒガンバナが、そしてそこにも…
 「加美区」ヒガンバナスポット巡りをやっているときよく立ち寄ったところだ。もうすっかり草むらになっていたが、そこにも…
 「間子」最後にもっと有名なヒガンバナスポットだ。やっぱりそこにもアタリマエに「自然結実」が…

 けっきょく観察した8ヶ所とも「自然結実」花茎をみつけことができた!!
 確率100%だ!!
 今年はきわめて高頻度に「自然結実」が起こっている!!

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 今回採集した花茎は以下のとおりである。
 「福崎」5本→「夢前」12本→「安富」13本→「山崎」3本→「一宮」4本→「神河」8本→「加美区」5本→「間子」6本
 合計56本である。空き瓶を利用して「水栽培」の準備に入った!!

 途中、昼食をとりながら話題にしたこと。
・「自然結実」ヒガンバナ群生地の共通した自然環境は!?条件は!?
・メルカリに「ヒガンバナの種子」が出ている。(゜o゜)ゲッ!!
・キツネノカミソリ、ナツズイセンの「出葉」期は!? 私はとんだ誤解をしていた(^^ゞポリポリ
・実生ヒガンバナ実験法について
・ヒガンバナの「ふしぎ!?」を追うヒガンバナ研究の「これから」!!
等々である。

 それにしてもやっぱりふたりで回ると「発見」することも多い!!
 なにより面白い!!

 「これから」が益々楽しみになってきた。o(^o^)o ワクワク 

 最後にやっぱりもう一度言いたい!!
 あなたのまわりのヒガンバナもきっと「自然結実」を!!
 今年は最高にチャンスだ!! それは今だ!!

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【Web更新10/27】19-43 【ヒガンバナ情報2019】 等 更新!!

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甘いかと一粒つまむ石榴かな 19/10/26撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】19-43
週末定例更新のお知らせ
 はやくも10月最後の週末定例更新となる。
 あと2ヶ月で、4C作戦はどこまでいくことができるかな?
 まあ ゆっくり ゆっくり急ごう!!

◆表紙画像集2019 更新 石榴
 庭の石榴がやっと割れ始めた!!
 今年はなかなかの豊作である。ところがなかなか割れなかった!!
 皮はまるで石のように硬かった。しかし、「臨界点」に達すれば割れていく!!
 「臨界点」はどのように設定してあるのだろか!?

 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」

◆【ヒガンバナ情報2019】更新!!
 同じことを繰りかえし力説している。
 今年のヒガンバナに「異変」が起きている!!
 かつてないぐらいに「自然結実」ヒガンバナが高頻度に見られる!!
 報告が相次いでいる。
 「自然結実」ヒガンバナ探索には絶好の時期が来ている!!
 今こそ自分の目でこの「事実」を確かめて欲しい。

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 二つにちぎれてしまった48号コウガイビルのその後が気になる。
 できるだけこまめに観察しているが、予想に反して「頭部」の方が元気がないのが気になる。
 さて、今週はどうなるやら…!?

◆「クモ学」のすすめ 更新!! 
 あんなに夢中だった「クモ学」もややペースダウンしている。
 しかし、あの「ふしぎ!?」やワクワクドキドキが消失したわけではない。
 いつ再燃するか、自分でも楽しみである!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 ファラデーラボ「かがく」カフェは久しぶりにフィールドワークだった。
 あまりにもたくさんのことを教えてもらった。ポンコツ頭のcapacityを越えていた。
 ゆっくり ゆっくり 反芻作業をつづけてみようと思う。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから31週目であった。
 辛うじて緑を残す葉が残っていた。 あと2ヶ月!!
 なんとか、来年度の蓮根を太らせてくれと願うのみだ。

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ファラデーラボ「六甲山地の生い立ちと土砂災害」!!

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▼昨日(2019/10/26)のファラデーラボ第106回かがくカフェは、久しぶりにフィールドワークだった。

◆第106回かがくカフェ「六甲山地の生い立ちと土砂災害」
●講師(案内者): 觜本 格さん
<テーマ>「六甲山地の生い立ちと土砂災害」~50年前の市ヶ原災害現場を訪ねて~
<コース>
  山麓駅 ― 山頂駅(布引ハーブ園)― 市ケ原山津波現場 ― 布引貯水池(布引断層)― 六甲花崗岩と布引花崗閃緑岩 ― 
  布引の滝 ― 諏訪山断層と新神戸駅

 このコースは、觜本さんにとっては「我が庭」のようなものだった。
 それだけにどんなところへ案内してもらえるか、何を見せてもらえるか楽しみだった。o(^o^)o ワクワク
▼結論から言う。
 たくさんのことを始めて知った!!
 説明を聞いて、その景の意味が読み取れて目から鱗だった!!
 実際に岩石にさわって納得だった!! それが次から次へとあって感動の連続だった。
 用意してくださった資料も膨大だった。(参加してくださった二宮直樹さんにも「昭和42年7月豪雨」の資料をいただいた。深謝)

 やっと先ほどそれを読み終えた。
 現場での觜本さんのコトバの意味がやっとわかった!!そんなことも多い!!
 いや、そればっかりかも知れない。まだわかっていないことも多い。 (^^ゞポリポリ
▼とりあえず写真を中心として、見たものを「記録」しておく。
 そうすれば、わかっていないことも、のちほどわかるきっかけになるかも知れない。
 ロープウェイ山麓駅で待ち合わせをし、そろったところで山頂駅に向かった。
 山頂駅からさっそく市ヶ原山津波現場に向かった。そのとき驚くべきことを聞いた。
 「斜面崩壊」「山津波」がおこったその場所に「ゴルフ場」があったという。
 絶壁のようなところを歩きながら、どう考えても「ゴルフ場」あったとは信じられなかった。
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 今回のフィールドワークのひとつのメインの現場に着いた!!
 1967年(昭和42年)7月9日 だからもう52年がたっていた。石垣、敷石、こわれた瓦等が、そのままにあった。
 しばし、立ち止まり52年前の惨事を想像したのだった。

◆昭和42年六甲山系豪雨土砂災害50年リーフレット(PDF ... - 兵庫県

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▼その大災害と「六甲山地の生い立ち」とは深い関係があった。
「布引貯水池」
「布引断層」「活断層」「露頭」
「六甲花崗岩」と「布引花崗閃緑岩」
「布引の滝」
「神戸のおいしい水」
「断層と水の流れ」
「生田川」と「新生田川」
「新神戸駅」と「諏訪山断層」
・・・
 やっぱり現場で説明を聞くと実感度が全然ちがう!!
 しかし、まだしばらく反芻作業が必要だ。
 
 「私たちはどこに暮らしているのだろう!?」
 今一度考えてみよう。
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48号コウガイビルは「再生」するのか!? #コウガイビル

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▼私がコウガイビルのことを知るのにもっとも頼りにしている文献が
◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)
である。一つの章「14.陸産プラナリア,コウガイビル種類・生態並びに形態分化」(P259~)があった。
 そのはじまりはこうだった。

 淡水産のプラナリアと同様高い再生能を持ち、陸のプラナリアといわれるコウガイビルは、イチョウの葉の形をした目立つ頭部を持ち、これが古くから使われていた笄(こうがい:髪にさす道具)とよく似ているところからその名が付けられている。(同書P259)

ここでもやはり最初にとりあげている特徴は「高い再生能」だった。
▼しかし、続けてよく読んでいくと一口に「コウガイビル」と言っても二つのタイプがあるようだ。
 「無性生殖(分裂)型コウガイビル」と「有性生殖(非分裂)型コウガイビル」だ。
 とりわけ「高い再生能」をもつのは前者だ。
 私が48号まで出会ってきたコウガイビルは後者のようだ。今年の初夏に卵をみつけたことからもわかる。
 名前は「クロイロコウガイビル」だろうと思っている。
 では、我らがコウガイビルは「再生能」をもたないのだろう!?

 今週の月曜日(2019/10/21)、48号コウガイビルに出会った。
 そして意図せぬまま「切っても切ってもコウガイビル」(再生)実験を開始してしまった!!
 4日たった昨日(2019/10/25)、冷蔵庫から出して観察してみた。
 袋のなかでは二分された頭部と尾部は別々の個体のように動いていた。生きていた!!
 はたしてそれはいつまで!?
 尾部の方から「コウガイ」が再生するなどと言うことはあるのだろうか!?
▼そもそも「再生」ってどういうことだろう?
 その疑問に答えるとてもわかりやすく、納得のいった一文があった。
 名著『切っても切ってもプラナリア』のなかにあった。

 このことは、何を意味しているかというと、プラナリアはエサがなくてちぢんでいくときも、エサを食べて大きくなっていくときも、いつも体の《つくり直し》をしているということだ。プラナリアにはこのような性質のあるために、再生のときもエサを食べずに、のこった体の《つくり直し》をしながら新しい体を再生できるのではないだろうか。(同書P38) 

(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウンこれだと納得がいく!!
36号コウガイビルがエサなしで385日も生き延びたのも、「再生」し続けたと言っていいのだろう。
▼では、二つに分かれた48号コウガイビルではどうだろう。
 「再生」し続けていると言っていいのだろうか?
 生きていること自体が、「再生」し続けていることの証し!?
 
 今後どうなっていくのだろう!?
 ともかくもう少し継続観察をしてみよう。
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2019年秋・私の「クモ学」は今!?(2019/10/24) #クモ学

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▼元々不器用な私は二つ三つのことを同時進行で考えることができない。
 特に「ばっかり病」を発症しているときは、視野もずいぶん狭くなっている。「ヒガンバナばっかり病」発症中の今などそれである。
 そんななか目の真ん前に出現し、
 「おい!!忘れとんちがうんか!?」と、注意喚起してくれたやつがいる。
 あのジョロウグモだ!!
 
 気づかないわけにはいかなかった。それはほんとうに目の真ん前だ!!ネット端が顔にかかった!!
 メスのジョロウグモの向こうには、二匹のオスのジョロウグモがいた。
▼今、旬のクモが二種類いた。
 ひとつがこのジョロウグモだ!!
 ちょうど4年前、私はラッキーにも目の前でジョロウグモの産卵を目撃した。
 さらに超ラッキーなことに、翌年の春、その卵のうから「出のう」し、団居をする子グモたちを見た!!
 子グモたちが、バルーニングして旅立つまでの一部始終を観察させてもらった!!
 そのすべてを「記録」していた。それが、私の「クモ学」だった。
▼その私の「クモ学」が少しご無沙汰になっていた。
 はたして、今年もあのジョロウグモの産卵を目撃できるだろうか?
 来年の春には、あのジョロウグモのと特定できる「卵のう」から、子グモたちが出てくるのを見ることができるだろうか?
 私はいささか自信があった!!
 2013年夏からはじめた私の「クモ学」では、めったに見ることができないものの数々を見せてもらってきた。
 ダカラ、きっとまたあらたな「発見」に出会えると!!
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▼今、野で出会えるもうひとつの旬のクモとは、ナガコガネグモだ。
 「自然結実」ヒガンバナ探索のフィールドワークではよく出会うクモである。
 縦に一本の「隠れ帯」が特徴だ。
 近づけば異様にネットをゆする。警戒しているのだろうか?
 
 旬の二種類が…と言っていたら、「私を忘れるな!!」とコガタコガネグモが山ぎわで怒っていた!!
 時々「クモ学」も面白いものだ!!

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庭の定点ヒガンバナも「自然結実」か!?(2019/10/23) #ヒガンバナ

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▼「つまらない」ことで思い出す一文があった。
 その一文は『数学の影絵』(吉田 洋一著 角川選書)のなかにあった。
●「つまらない」こと~寺田寅彦の思い出~ (同書p246)
 吉田先生は学生のころ、たった一度だけ寺田寅彦の講演を生で聴いたことがあるそうだ。そして、その講演の最後の言葉が印象深くその情景を含めて忘れられないという。「つまらない」というコトバを聞くと必ずこの一文を思い出すのだった。

 講演の終りのところでも、またちょっと声を大きくされた。「何だか変なこというようですが、どんなつまらないことでも、つまらないといって捨ててしまわないで研究していくと、たいへん面白いことがみつかってくるものです」こういって、ちょっとはにかんだような表情をして退場された。(同書p248) 

「ヒガンバナが実をつけて種子をつくる!!」
 興味ない人にとっては、それは実に「つまらない」話だ!!
 でもやっぱり私は言い続けるのだ!!

 今年のヒガンバナに異変が起こっている!!
 例年以上に高頻度に「自然結実」している!!

▼庭の定点ビガンバナA~Fをそのつもりで、じっくり観察してみる。
 やっぱりそうだ!!
 長年観察をつづけてきたが、こんなのはじめてだ!!
 特にびっくりしたのは、東京から引っ越ししてきた植木鉢のCだ。
 まちがいなく子房部がふくらみ「自然結実」向かっていた!!
 20年以上継続観察をつづけているAにも異変が起こっていた。現段階で4つの「自然結実」に向かう花茎をみつけた。
 現段階で「自然結実」に向かっていると確認できるものまとめてみると次のようになる。
 A…4
 C…1
 D…3
 E …1
 なんと合計9つにもなる。これまでもひとつふたつの「自然結実」を見ることはあった。
 しかし、こんなのははじめてである!!
▼「ふしぎ!?」の押し売りほど興ざめなことはない。
 それを充分承知のうえで、でもやっぱりわたしはこの「つまらない」ことにこだわってしまうのである。
 そして、問いかけてしまう。

 あなたのまわりのヒガンバナはどうですか?
 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」

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Facebook版「日本ヒガンバナ学会」は何をめざすのか!? #ヒガンバナ

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こんなところにも「自然結実」ヒガンバナが!!
 私はけっして探したのではなかった。
 私は毎日、ゴミ置き場まで「ゴミ出し」に歩いていた。その歩く道のすぐ側に一株のヒガンバナが生えていた。
 花茎は枯れ倒れかけていた。何気なくそこに目が行った。
 (゜o゜)ゲッ!! 「自然結実」ダ!!
 ごくごくアタリマエのように「自然結実」が見つかるではないか!!
 この一株だけで、少なくとも10個以上の「自然結実」がみられた!!

 やっぱり、今年は「異常」だ!!
 きわめて高頻度に「自然結実」が起こっている!!

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▼いくら声高にひとりが叫んでも、それは「科学」にならない。
 「何が起こっているのか!?」の作業仮説を立てる前に多くの「事実」が必要だ!!
 もっともっと多くの「事実」が!!

 先日(2019/10/14)、Facebook版「日本ヒガンバナ学会」を立ちあげた。

◆Facebook版「日本ヒガンバナ学会」

  
▼Facebook版「日本ヒガンバナ学会」最初のミッションはこれだ!!
「自然結実」ヒガンバナを探そう!!
 「みつけたよ!!」という情報だけが情報ではない。
 「探したけど、そんなのみつけることできなかったよ。」も貴重な情報だ。
 Facebookをやっておられる方はぜひぜひ参加をして「情報」を!! 

 話題にあげたいことは他にいくつもある。例えば
・あなたの地域でのヒガンバナの里名は!?(消えてしまわないあいだに)
・ヒガンバナ利用の歴史は?
・日本ヒガンバナの北限は!?
・ヒガンバナ研究の今!?
等々である。興味関心のある話題なければ、あなたが参加してつくってください。
▼長年ネットにかかわってきて、硬く信じていることがある。
●情報は発信するところに集まる!!
●情報は交叉するところに生まれる!!
である。
 たくさんの情報が発信され、そこからあらたな「事実」が生まれることを期待したい!!

 まったく別の話題だ。48号コウガイビルは両方(頭部、尾部)とも生きていた!! 
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48号コウガイビルに出会った!!そして…(2019/10/21) #コウガイビル

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▼昨日(2019/10/21)、私は人生48匹目のコウガイビルに出会った!!
 はじめてコウガイビルに出会ってから、まもなく11年になる。
 その間に出会ったコウガイビルについては、そのすべてを「記録」に残していた。

 出会ったコウガイビルのなかでも48号コウガイビルは巨大な方だった。
 田んぼに「もの」を置いて、そのうえにブルーシートをかぶせていた。「もの」が必要になったので、そのブルーシートをめくった。
 そしたら、そのブルーシートの裏側に貼り付くようにして貴奴がいた。
 もう見間違うことはなかった。頭部の「こうがい」を内側にたたみ込むようにしてじっとしていた。
▼あわてて、カメラとナイロン袋とピンセットを取りに走った。
 もうめずらしくもなくなっていたが、やっぱりじっくりと観察してみたかったから、ナイロン袋のなかに入ってもらうことにした。
 48号君はブルーシートに貼り付いてなかなか離れなかった。
 ピンセットでゆっくり引きはがすようにして袋に入れた!!
 なんとか入ってくれた!!
 その次の瞬間だ!! とんでもないことをしてしまったことに気づいた。(゜o゜)ゲッ!!

 巨大な48号コウガイビルのからだが二つに切れてしまったのだ!!

▼二分された「からだ」、頭部側と尾部側  両方が動いているように見えた。
 コウガイビルは陸棲プラナリアだ!!

 あの「再生」実験で有名なプラナリアの仲間だ。
 私はまったく意図せずして、「切っても切ってもプラナリア」ならぬ「切っても切ってもコウガイビル」実験をやってしまったのだ。
 クロイロコウガイビルにどこまで「再生」能力があるのか私は知らない。
 エサなしで385日生き延びたことは観察し確認した。
 自らの「からだ」を食べながら、「再生」(自分のからだを更新しつづける)を繰りかえすことは確かだ。
 幹細胞が関与していると思われる。
 はたして、この場合はどうなるだろう ?(゜_。)?(。_゜)?
 しばし、観察を継続してみよう。
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▼他のコウガイビルはどうなっているだろう!?
 久しぶりに観察してみた。なんと観察が滞っているあいだに「エサなしで生き延びる」コウガイビルは46号だけになっていた!!
 他のコウガイビルは消えてしまっていたのだ。
 偶然にも、46号コウガイビルは、ちょうどエサなしで3ヶ月生き延びたことになるのだった。
 
 さあ、46号と48号の観察をこまめに継続しよう。
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【Web更新10/20】19-42 【ヒガンバナ情報2019】 等 更新!!

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溝蕎麦や石橋の淵写りたり 19/10/18撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】19-42
週末定例更新のお知らせ
 「一週間」という時間の流れが徐々に薄れていく!!
 そんなとき、週末定例更新というこの作業が、「一週間」を意識させてくれる。

◆表紙画像集2019 更新 溝蕎麦
 近くを流れる西谷川。
 流れの両脇は溝蕎麦でいっぱいだ!!
 とりわけ石橋のちかくは、中州も溝蕎麦であふれている。
 川面に溝蕎麦の花がこぼれ落ちたかのように写っていた。

◆【ヒガンバナ情報2019】更新!!
 またまたヒガンバナ三昧の一週間だった。
 「えっ!? ヒガンバナ 今ごろ ?(゜_。)?(。_゜)?」
 この時期、ヒガンバナを話題すればほとんどの人の反応はこうだった。
 でも、ヒガンバナの「ふしぎ!?」を追いかける私には、今がいちばんの旬なのです。
 Facebook版「日本ヒガンバナ学会」まではじめてしまった!!
 「今、日本のヒガンバナに何かが起こっている。」という「事実」ができるだけたくさん欲しい!!
 ぜひ、ぜひ…<(_ _)>
 
◆オンライン「寅の日」 更新!!
 10月の「科学と文学」もやっぱり面白かった。
 11月の「寅彦と草花・樹木」も楽しみである。実際にその草花・樹木に触れながら寅彦の随筆読めばより楽しめそうな気がする。
 また、そんな機会があるのが楽しみだ。o(^o^)o ワクワク

 また新たな「一週間」がはじまる。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

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本日(2019/10/20)、第236回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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本年の5月、私は根岸の子規庵を訪ねた。
 そのとき、糸瓜の種子5粒を「おすそ分け」してもらった。半信半疑ながら5月の末にその5粒を蒔いた。
 4粒が発芽した。実は糸瓜をきっちりと育てるのは、はじめての経験であった。試行錯誤の連続だった。
 やがて大きな糸瓜がひとつできた!!
 これで、今年は大満足!!と思っていたら、次々と巨大な糸瓜ができてきた。
 「糸瓜忌」を一ヶ月も過ぎた。今も巨大な糸瓜が10個以上ぶらさがっていた。
 さて、これからどうしたものやら ?(゜_。)?(。_゜)?
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▼本日(2019/10/20)は、第236回オンライン「寅の日」である。
 10月は「科学と文学」を2回連続して読むことにしていた。本日はその2回目である。
 今回をもっていったん終りとする。

◆本日(2019/10/20)、第236回オンライン「寅の日」!!

●「科学と文学」(2)(青空文庫より)

▼寅彦の「活用」方法をみつけること!!
 それが私がオンライン「寅の日」を続ける究極の目的だった。
 結論から言うと、この「科学と文学」にこそ、最大のヒントがあると思っていた。

 前回は、次なる文章を引用させてもらうことで終えていた。

 そういうことから考えても、科学者が科学者として文学に貢献しうるために選ぶべき一つの最も適当なる形式はいわゆるエッセーまた随筆の類であろうと思われる。

 今回も同様の主旨の文章を連続して引用させてもらおう。
 

科学が文学と握手すべき領域は随筆文学、エッセー文学のそれであるかと思われる。

これに反して科学者が科学者に固有な目で物象を見、そうして科学者に固有な考え方で物を考えたその考えの筋道を有りのままに記述した随筆のようなものには、往々科学者にも素人(しろうと)にもおもしろくまた有益なものが少なくない。

それはとにかくとして、現在において、科学者が、科学者としての自己を欺瞞することなくして「創作」しうるために取るべき唯一の文学形式は随筆であって、そうしてそれはおそらく、遠き「未来の文学」への第一歩として全く無意味な労力ではないと信ずるのである。

これは何か!?
そうだ!! これぞ科学者に向けた「随筆のすすめ」なのだ!!

同時に寅彦が多くのすぐれた随筆を遺してくれた所以でもあるのだ!!


▼ここに寅彦の本意があると読み解いただけでは、私の究極の目的のヒントは見えてこない。
 「科学者」でない私が言うのもおこがましいが、私も「随筆」を書きたいのだ!!
 そのヒントをさがしていたのだ!!

  科学者が自分の体験によって獲得した深い知識を、かみ砕きかみ締め、味わい尽くしてほんとうにその人の血となり肉となったものを、なんの飾りもなく最も平易な順序に最も平凡な言葉で記述すれば、それでこそ、読者は、むつかしいことをやさしく、ある程度までは正しく理解すると同時に無限の興趣と示唆とを受けるであろうと思われる。
そういう永久的なものと、悪い意味でのジャーナリスチックなものとの区別は決してむつかしくはない。要するに読んだ後に、読まない前よりいくらか利口になるかならないかというだけのことである。そうして二度三度とちがった時に読み返してみるごとに新しき何物かを発見するかしないかである。
 それで、考え方によっては科学というものは結局言葉であり文章である。文章の拙劣な科学的名著というのは意味をなさないただの言葉であるとも言われよう。
 これと反対に、読んでおのずから胸の透くような箇所があれば、それはきっと著者のほんとうに骨髄に徹するように会得したことをなんの苦もなく書き流したところなのである。

このあたりに「ヒント」がありそうな気がするのだが…

やがて、私は「子規庵の糸瓜物語」を書きたいのだ!!

 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから30週目だった。
 「私の大賀ハス物語」も書きたいな。大賀ハスと私は同い年だった!!
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2019年11月のオンライン「寅の日」は #traday #寺田寅彦

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▼オンライン「寅の日」をはじめたのを機に、土佐に寺田寅彦を訪ねる旅もはじめた。
 その旅を勝手に、「土佐の寅彦」詣とよんでいた。
 「土佐の寅彦」詣は、今年の春で10回目だった。そして、この11月、11回目の詣にでかる予定だ。
 「友の会」秋季研究会参加が目的である。

 <寺田寅彦記念館友の会秋季研究会>(「友の会」HP 掲示板より)
・ 日時 令和元年11月24日(日)午後1時30分から
・場所 寺田寅彦記念館
・講師 伊東喜代子さん 寺田寅彦記念館友の会幹事(同館管理人)
・演題 「寺田寅彦邸の花に想う」
・内容 寺田寅彦記念館に咲く草花・樹木などを、関連する寺田寅彦の随筆とともに紹介し、寺田寅彦に思いをはせる。

 春に訪ねたときの草花・樹木はどうなっているだろうか楽しみである。
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▼2019年11月のオンライン「寅の日」の計画を考える時期が来ている。
 11月のテーマは、上記の研究会にちなみ
◎「寅彦と草花・樹木」
としたい。寅彦の随筆で少しでも予習をして、研究会に向かいたい。
 11月は3回ある。

■2019年11月オンライン「寅の日」
◆第237回オンライン「寅の日」 …11/01(金)
◆第238回オンライン「寅の日」 …11/13(水)
◆第239回オンライン「寅の日」 …11/25(月)

▼そんなつもりで、寅彦が書き残してくれた草花・樹木などに関する随筆をさがしていて驚いた!!
 実に多くの該当作品が!!
 どの作品もが、ひと味もふた味もちがう寅彦ならではの観察眼をもって語られていた。迷った末に次の三作品に決めた。
「花物語」 「庭の追憶」 「どんぐり」である。

■2019年11月オンライン「寅の日」

◆第237回オンライン「寅の日」 …11/01(金)「花物語」(青空文庫より)

◆第238回オンライン「寅の日」 …11/13(水)「庭の追憶」(青空文庫より)

◆第239回オンライン「寅の日」 …11/25(月)「どんぐり」(青空文庫より)

▼寅彦の「観察眼」もさることながら、「文章力」にも魅了されてしまう!!
 
 以下は私のきわめて勝手な都合だが、上記の研究会参加を、俳句結社「寅の日」立ち上げの機会ととらえたい。
 寺田寅彦記念館の庭で俳句結社「寅の日」の吟行!! 
 なんて なかなか面白い展開になるかも。
 益々楽しみである!!

 ゆっくり ゆっくり 急ごう。

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「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(2019/10/17) #ヒガンバナ

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▼昨日(2019/10/17)、今年4回目の「自然結実」ヒガンバナ群生地巡りをした。
 前回(2019/10/10)から一週間がたっていた。結論から言う、一週間でまったく想定以上のことが起こっていた。
 私はいささか、いやかなり興奮していた。!!
 一夜あけて、報告のための写真を整理していて、再び興奮が高まったきた!!
 報告は「事実」デアル!!
 勝手な話、他人が報告していたら、ちょっと疑うが、私が見た「事実」だから、私は信じるしかない!!

 巡ったコースは、前回までと同じく「安富」→「夢前」→「福崎」の順番である。
 まずは「安富」である。
 前回までにその田の稲刈りはすんでいた。東西の畦のヒガンバナの花茎は、思っていた以上に枯れがすすみ、倒れかかっていた。
 もっと倒れてからの方が、「自然結実」花茎をみつけやすい!!
 それはここ7年間の観察からくる経験則だった。
 まったくその経験則を無視するように、倒れかけの今でも、次々と「自然結実」花茎をみつけることができるではないか!!
 みつけたものすべて採集していたらきりがないほどだ!!
 前回のときに、「自然結実」花茎の存在は確認していたが、これほどまでとは想定しなかった!!
 今年はきわめて高頻度に「自然結実」している!!
 なかには、一本の花茎に2つも「自然結実」したものまである。
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▼興奮のさめぬまま次の「夢前」に向かった。
 「夢前」は、開花が少し遅れていた。やっと「葉の季節」へシフトしかけたところだった。
 花茎も直立したものが多くみつけるが難しいだろうと思っていた。
 それに、昨年は、ここから採集した「自然結実」花茎は0だったから、あまり期待はしていなかった。
 ところが、観察をはじめるとすぐに「異変」に気づいた。
 ここにも、そこにも、極々アタリマエに「自然結実」しているではないか!!
 同じ株の花茎に集中しみられるところもあるではないか。
 まだ「若い」と思いながらも、みつけたことのうれしさのあまりついついフライング採集してしまった。
 最後に集約してみたら、ここから採集した花茎がいちばん多かった。(^^ゞポリポリ
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▼ここで、一度いつもの場所で休憩した。
 巡りは午前中のつもりで朝早くからはじめたのだが、あまりの「想定外」で休憩の時点でお昼になっていた。
 昼食は帰宅してからにして、最後の「福崎」に向かった。
 ここの花茎も思っていた以上に倒れていた。溝からあふれ出た水のせいだろうか。
 溝にはみ出して倒れた花茎の先はきまって、「自然結実」していた!!
 ここも例年以上、高頻度に「自然結実」花茎がみられた。ここは近くだから、いつでもこれるから採集はひかえようと思うが、みつけたらついつい採集してしまうのだった。まだ未確認の畦は半分以上残したまま今回の観察を終えた。
 一本の花茎に「自然結実」ふたつでもびっくりなのに、3つというのまでみつけてしまった!!
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▼帰宅して、さっそく「水栽培」の準備をした。
 群生地ごとに、海苔の空き瓶を一つ用意した。もうペットボトルでは間に合わない数だった!!
 海苔の瓶の「花瓶」に一本ずつ挿しながら、カウントしてみた。

◆「安富」…花茎49本(内、2つ結実した花茎3本)

◆「夢前」…花茎65本(内、2つ結実した花茎6本) 
 
◆「福崎」…花茎47本(内、2つ結実した花茎1本、3つ結実した花茎1本)

採集した「自然結実」花茎、合計161本!!

 7年間の「自然結実」ヒガンバナ群落観察でこんなのはじめてである!!
 もはや「偶然」などではない!!
 今年は特にきわめて高頻度に「自然結実」が起こっているのである!!
 なぜだろう!?
 何が起こっているのだろう!?
 ヒガンバナの開花が一週間から10日遅れたことと関係するだろうか!?

 謎解きは少し後回しにしても、「事実」がもっともっと欲しい!!
 近くのヒガンバナ群落にでかけいって、あなたの見た「事実」を教えてください!!

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Facebookで「日本ヒガンバナ学会」スタート!! #ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼「一日でいちばんきれいな空」が美しかった!!
 やっぱりそうだ!!
 あきらかに膨らんできている!!「自然結実」がはじまっていたのだった。
 朝の散策で気になっていたその場所に行ってみた。と言っても、すぐ近くだ。
 玄関を出て、数十歩進んだ道路沿いである。毎日通っている場所だ!!
 そこにもアタリマエのように「自然結実」ヒガンバナはあったのである。

 想像する以上に高頻度で「自然結実」ヒガンバナは存在する!!

 この作業仮説を立証するためにはより多くの「事実」が必要だった。
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▼そんなヒガンバナ情報の共有をめざす「日本ヒガンバナ学会」に新たな展開がはじまった。
 これまでもずっと一緒にヒガンバナの「ふしぎ!?」を追い続けてきた野島高彦さんと一緒にFacebookで「日本ヒガンバナ学会」の取り組みをはじめることにした。Facebookを活用しての取り組みはふたつある。
 ひとつは

◆Facebook版「日本ヒガンバナ学会」

である。「グループ」をつくっての展開である。
▼もうひとつは

◆「日本ヒガンバナ学会」
 
である。「ページ」をつくっての展開である。私にははじめての経験である。
 いろいろ教えてもらいながらすすめたい。多くの人の「いいね」お待ちしています。
▼いずれもはじまったばかりで、くわしい展開については、参加してくださるみなさんと一緒に考えていきたい。
 12年前にスタートしたときの「思念」を継続しつつ、あらたな展開に挑戦していきたい。

◎時空を超えて学び合う会(=学会)をみんなで創ろう。
 未来派「学会」に。
「学び合う」楽しさ・喜びをみんなで。 

◎あなたがノックするところがドア(入口)です。
 自分の興味あるところから入ってきてください。
 なければ自分で作ってください。

 多くの人の参加をお待ちしています。
 みんなでヒガンバナの「ふしぎ!?」を追いかけましょう!!

 昨夕の夕焼けもまた美しかった!!
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Webテキスト『ヒガンバナ』(partⅡ)を構想する。(1) #ヒガンバナ

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▼庭の定点ヒガンバナはすっかり萎れてしまった。
 その庭の草むらからニョッキリと紫の綺麗な花が顔を出した。イヌサフランである。
 まるでそれはヒガンバナと入れ替わりのようであった。
 季節は前に進んでいるのである!!
 イヌサフランもまた不思議な花だった。あんなみごとな花を咲かせながらも、葉が見あたらないのである。
 花だけが地上に顔を出しているのである。
 葉は花が咲き終わったあとに交代して「葉の季節」になるのだった。
 これもまたヒガンバナとよく似ていた。
▼「あんなみごとな花を咲かせているのに葉が見あたらない!?」
 このヒガンバナの第一の「ふしぎ!?」から、出発したのが

◆Webテキスト『ヒガンバナ』(2013年版 2013.09.01解説版)

だった。それから6年の歳月がたった。
 6年のあいだには、あらたな「ふしぎ!?」にも出会った。
 多くの発見もあった。それらを集約して、Webテキスト『ヒガンバナ』(partⅡ)をつくってみたいという思いがうまれていた。
▼Webテキスト『ヒガンバナ』(partⅡ)を構想するにあたり思い出すのは、やっぱり栗田子郎先生のあの言葉だった。
 『進化生物学入門~宇宙発生からヒト誕生への137億年~』(栗田子郎著 講談社学術文庫 2013.4.10)の「まえがき」にあった。
 ホモ・サピエンス(Homo sapiens 賢い者)と自らを名付けた我々「ヒト」も「チンパンジーとの遺伝的差はほとんどない」 としながらも、二つの大きな特徴があると書かれている。

 しかしヒトという種にはほかのどんな生物にもない(と思われている)きわだった特徴が一つあります。自分自身の由来、ひいては万物のルーツを知りたがるとともに、まだ存在しない未来に思いを馳せるという性質です。チャールズ・ダーウィンが『種の起源』を著し進化論を説いたのもこの衝動に駆られたからでしょう。(中略)  いま一つのヒトの特徴は、細胞外で複製・増殖することのできる遺伝因子、つまり言語(言葉、文字)と映像を操る能力です。生きとし生けるものはすべて、自らを存在させているプリン塩基とピリミジン塩基で記された基礎情報(遺伝子)を次の世代へ残そうとします。ヒトも例外ではありません。しかし、この情報は時間軸に沿って垂直にしか伝わりません。ところが言語や映像という形の情報は水平方向にも伝わります。しかも、細胞核内に収められた情報は親から子へと伝わるのみで、その逆は不可能です。言語情報はこれが可能です。この第二のヒトの特徴が、私をしてこのようなテキストを綴らせたようです。(『進化生物学入門』「まえがき」p11より)

 Webテキスト『ヒガンバナ』をつくるのは、ヒガンバナの「ふしぎ!?」を「水平方向」に伝えたいからです!!

▼Webテキスト『ヒガンバナ』(partⅡ)のはじまりはやっぱり
 「花は咲けども」の「ふしぎ!?」からはじめたい。
 それはほんとうだろうか!?
 ほんとうに日本のヒガンバナは「種子」をつくらないのだろうか?
 「自然結実」ヒガンバナ探索を自分でやってみたくなるようなものになるといいな。

 未来の共同研究者に「水平方向」に伝わるものに!!
 
 ゆっくり 急ごう!!

(つづく)

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実生ヒガンバナは今!!(2019/10/14) #ヒガンバナ

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▼昨年採集回収した34個の「自然結実」ヒガンバナの「種子」を使って実生実験をすすめていた。
 発芽・発根した2つを植木鉢に植え替えたのは2019/06/11だった。
 あとから一鉢を加えて三鉢の植木鉢があった。
 その一鉢Aから緑の芽のようなものが…!!
 「出葉」だ!!
 やっぱり「出葉」してくれたのだ\(^O^)/
 他の二鉢にはまだ変化はなかった。
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▼同じような実生実験を2例で展開中だった。
 ●2016年「種子」採集→2017年実生実験開始→植木鉢3つ
 こちらの方も一鉢だけ「出葉」していた。
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▼最初に実生実験に成功したのはもうひとつのこちらだった。
 ●2014年「種子」採集→2015年実生実験開始→植木鉢3つ
 こちらも一鉢だけ「出葉」していた。
 すでに葉の数は2枚になっていた!!
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▼9つの植木鉢をならべてみた。
 ヒガンバナに何かが起こっている!!
 それは確かだった。ここにその「事実」があるのだから…。
 まだまだその「謎解き」は続く!!

 今季葉はどこまでのびるだろう。何枚まで「出葉」するだろう?
 他の鉢はどうだろう?
 観察を継続しよう。

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【Web更新10/13】19-41 【ヒガンバナ情報2019】 等 更新!!

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ゆるやかに時の刻むや烏瓜 19/10/10撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】19-41
週末定例更新のお知らせ
 時はとまらない!!
 時は遡行しない!!
 ナラバ…

◆表紙画像集2019 更新 カラスウリ
 前の竹藪に少しはみ出したかたちで、高い所からカラスウリがぶらさがっていた。
 ずいぶん以前から気になっていた。
 葉などはすっかり枯れてしまっているのに。なんとも丈夫な蔓であることか!!
 ゆるやかに ゆるやかに 振り子時計のように 烏瓜がゆれていた!!

◆【ヒガンバナ情報2019】 更新!!

 自覚症状もあった。
 あきらかに持病の「ヒガンバナばっかり病」の発症である。とっくにヒガンバナの「花の季節」は過ぎてしまったというのに…。
 ザ・植物「ヒガンバナ」の観察は今からが本番デアル!! 
 それが私の長年の主張だった。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 10月は、「科学と文学」を読んでいる。
 わずかなりとも「科学者」から軸足をずらすことのない寅彦から、私たちどんなメッセージを受けとるだろう。
 寅彦「活用」の道とは!?

 あの烏瓜はどうなってしまっただろうか?
 今朝は行ってみよう。

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「日本ヒガンバナ学会」のこれから!? #ヒガンバナ

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▼子規庵の糸瓜は、想定以上に巨大に成長していた!!
 なかでも思わぬ場所に蔓をのばし、成長した「ふたつ」はいつも風にゆらゆらゆられいた。
 蔓の丈夫さには驚くばかりだった。
 しかし、今回の台風の風はいつもとちがって北風直撃だ。不安になってナイロンひもで近くの柱にくくりつけた!!
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 定点ヒガンバナに風雨も…
 日本全国のヒガンバナは今どうしているだろう!?
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▼日本全国のヒガンバナの情報が欲しい!!
 ヒガンバナのことなら、どんな小さな情報でも!!
 そんな思いから、12年前に小さな「ヒガンバナ」情報に特化したコミュニティがはじまった。
 「日本ヒガンバナ学会」である。
◆「日本ヒガンバナ学会」(mixiコミュニティ)
繰りかえしになるが、そのwelcomeメッセージをあげておく。
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「ヒガンバナに興味・関心がある。」という一点だけで共通項をもつみんなで創るコミュニティです。

◆時空を超えて学び合う会(=学会)をみんなで創ろう。
 未来派「学会」に。
「学び合う」楽しさ・喜びをみんなで。 

◆あなたがノックするところがドア(入口)です。
 自分の興味あるところから入ってきてください。
 なければ自分で作ってください。
*******************************************************
▼ところで「mixi」と言って今日どれほどの人が知っておられるだろう。
 知っておられても、「昔、そんなのあったよな。」「なつかしいな。」程度の認識かも知れない。
 かく言う私自身も同じようなものだ。
 でも不思議に思うんだ。確かにいっときくらべれば利用しておられる方の人数は減ったかもしれないが、確実に一定の方が今も継続して活用されているんだ。こんな変化のはげしい世界にあって、それだけでも凄いことだ。それだけの魅力があることの証明でもある。
 なんと言っても、最大の魅力はみんなでつくるコミュニティだ!!
▼だから、「日本ヒガンバナ学会」(mixi版)は、可能な限り継続しつつ、新たな展開に挑戦してみたいんだ。
 12年前の思念は「不易」である!!
 
ホンモノの「流行」は「不易」を内包する!!
ホンモノの「不易」は「流行」を創造する!!

を具現化してみたいのだ。
 Facebook版「日本ヒガンバナ学会」等も検討してみたい。

 蓮根の植え替えから29週目の大賀ハス観察池にも、強い北風が吹いていた。
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「自然結実」ヒガンバナを探しに行こう!! #ヒガンバナ

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▼昨日も朝から、いつものヒガンバナ散策道に「自然結実」ヒガンバナを探しに行った。
 たしかに「かもしれない」ものがいくつか見つかった。
 今の季節では、花茎がすべて立っていて、花びらは萎れからまり花茎にまとわりついている。
 このなかで「自然結実」をさがすのはなかなかむつかしい!!
 面白いモノをみつけた!!
 花から実へのプロセスを物語るモノだ。
 ほとんどは結実することなく朽ちていくのである。
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▼一昨日(2019/10/10)の「自然結実」ヒガンバナ巡りでも確信した!!
 多い少ないはあるだろが今年もいくつかのヒガンバナの「種子」を手に入れることができそうだ。
 そうなると、実に7年連続である!!
 こんな偶然はあるだろうか!?
 なにも特別の技能が私にあるわけではない。ただただあると信じて探しただけである。
 少しずつ少しずつひとつの結論(作業仮説)に近づいている気がしていた。

(1)日本のヒガンバナも想定する以上に高頻度に「種子」をつくっている!!

(2)これまでみつからなかったのは、時期を選んで本気で探さなかっただけ!!

▼この作業仮説の正しさ立証するためには、多くの「事実」が必要だ。
 ひとりよがりの拙い私の「観察」「事実」だけでは「科学」にならない!!
 誰もがアタリマエにみつけることができてこそ「科学」になるのだ!!
 「自然結実」ヒガンバナ探しを呼びかけ続けた。うれしいことに昨年はお二人の方が、みつけてくださった。
 お一人の方は、ネットで画像をみせてくださった。
 もうひとりの方には、「自然結実」した花茎の現物を見せてもらった!!

 今年も繰りかえし呼びかけたい!!
 「自然結実」ヒガンバナを探しに行こう!!

▼「秘策」あるのか!?
 「秘策」と呼ぶほどのことではないがある!!

(1)観察の時期を選ぶこと!!
 今年のヒガンバナは、例年にくらべ一週間~10日以上開花が遅れた。従って「自然結実」ヒガンバナを探す好機もずれ込むだろう。
 地域差もあるだろうが、10月下旬~11月上旬が絶好機だろう。
 少し、下調べをして確認しておくとよい。ほとんどの花茎が倒れているか、倒れかけている時期が最適である。
 「自然結実」花茎は緑を残し直立しているのである。スバラシイ!!

(2)「ある」と信じること!!
 なんかこんなこと言うと「科学」と縁遠い精神論に聞こえるかも知れないがちがう!!
 究極のクリップモーター誰か一人が回すといっきょに堰を切ったように誰もが回す。
 「立春の卵」もそうだ。みんな誰もが半信半疑だ。誰かひとりが立たせると、「ほんとうに立つんだ!!」ということになり次々と立てていく。「科学」の歴史もそんなものかも知れない。
 「ある」と信じるからこそ、同じ畦もちがう方向から歩いてみることになるのである。

 私自身も、新たな「自然結実」ヒガンバナ群生地を求めて、播磨地域一帯を可能なかぎり巡りたいと思っている。
 「自然結実」ヒガンバナ探しに特化したオフも計画中である。

 今年も「みつけたよ!!」の報告待っています。<(_ _)>

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「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(2019/10/10) #ヒガンバナ

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日本のヒガンバナは3倍体で「種子」をつくらない!!
 球根(鱗茎)の分球によって殖える!!

 そう言われてもにわかには信じがたかった。だって、あんなみごとな花をいっぱい咲かせているではないか!?
 「花が咲けば実がなり種子をつくる!!」
 「種子をつくるための花!!」それが鉄則ではないのか。
 あんなにいっぱい咲かせるのだから例外もあるのでは…!?
 単純な私はなかなか納得できなかった。そして、ついに2013年の晩秋、「自然結実」ヒガンバナの群落を発見した!!
 それから連続して6年!!毎年あるはずないヒガンバナの「種子」をいくつも手に入れてきた。
 今年も手に入れたら7年連続ということなる!!
 
 昨日(2019/10/10)、今年3回目の「自然結実」ヒガンバナ群生地巡りをした。
◆「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(2019/09/20) #ヒガンバナ
◆「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(2019/09/27) #ヒガンバナ

▼巡回コースは、前回までと同じく「安富」→「夢前」→「福崎」の順番に巡ることにした。
 まずは「安富」だ!!
 「その田」の稲刈りはすんでいた。しかし、ほとんどの花茎はしっかり立っていた。
 このなかから、子房部が膨らみかけた「自然結実」花茎を探すことは、砂浜でダイヤを探すほど至難の業デアル。
 過去6年の取り組みでとっておきの「秘技」を開発していた!!
 実に単純な方法だ!!
 時期を待つのである。この花茎たちはもう少し日が経つとすべて倒れていく。
 ところが「自然結実」した花茎は、いつまでも直立しつづける!!
 なにしろ「自然結実」したということは、そこに「種子の赤ちゃん」できたということ!!
 花茎は直立し、地下から「水」と「栄養」を送り続けるのである!!スバラシイ!!
 その「秘技」を使うには、昨日はまだ日がはやすぎた。
 根気よくひとつ確認していくしかなかった。しかし、「絶対にある!!」という私の確信はさらに強くなった。
 現段階で「自然結実」の可能性のある花茎は、10本以上みつけることができた。
 葉の季節にシフトするところだった。
 なかには遅れん坊ヒガンバナもいた。しばし、赤とんぼとにらめっこをした!!

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▼次は「夢前」だった。
 こちらはさらに遅れていた。まだヒガンバナ群落に赤みが残っていた。
 溝の両脇のヒガンバナも満開はすぎ、花茎だけにはなっていた。
 昨年、最終的にここから回収した「種子」は0だった。今年はどうだろう!?
 どうやら可能性は皆無ということではなさそうだ。
 遅れん坊ヒガンバナと赤まんまのコラボがとってもすばらしかった!!

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▼最後は「福崎」だった。
 こちらの田は、稲刈りがまだだった!!
 溝の水面にも花茎のみが映っていた。
 稲穂とともに直立する花茎の群落から、「自然結実」をみつけることはなかなか難しかった。
 でも、ここでも「絶対にある!!」という確信は、根気よく観察する力を生み出してくれた。
 ここでも、今年もいくつかの「種子」を手に入れることができそうだ。
 楽しみである。o(^o^)o ワクワク

 今回の群生地巡りでは、花茎を採集ということはしなかった。
 今年は例年より一週間~10日以上開花が遅れた。
 それは「自然結実」も同様それほど遅れが出てくるだろうという判断のもとだ。
 次回には花茎を採集したい!!

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実生コヒガンバナは今!?(2019/10/09)#ヒガンバナ

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▼同じヒガンバナの種類でも、ごくアタリマエに「種子」をつくるヒガンバナがあるという!!
 名前は「コヒガンバナ」!!
 そんなものがあるのなら、自分の目で確かめたい。そう思い、京都の宇治市植物公園に出かけて行ったのは5年前の8月の終りだった。
 求めよさらば与えられん!!
 はほんとうだった。私はこの「種子」が欲しいと念じ続けていた。同じ年の10月26日(2014.10.26)、友人から51個も「種子」をおすそ分けしてもらったのだ。
 ここから、私の「実生コヒガンバナ物語」ははじまった!!
 それから5年の月日が経った。
 昨日(2019/10/09)、ヤツデの木陰から実生実験中の17鉢のコヒガンバナを秋晴れのもとに出してきた。
▼今年に入って、これまでに二度、実生実験中コンガンバナの報告をしていた。
 一度目は
◆実生コヒガンバナの植え替えをした!!(2019/02/07) #ヒガンバナ
 である。このとき、やっと植木鉢に植え替えたのだった。
 そのとき見た!!大きく成長してきた球根(鱗茎)を。
 そのときいただいた栗田子郎先生のコメントがうれしかった。
 「みんな元気そうですね。
 7年後には花が楽しめることでしょう。」
▼もう一度は、枯れゆくコヒガンバナの報告だった。
◆実生コヒガンバナは今!?(2019/05/09)#ヒガンバナ
 この報告のあと、葉は完全に枯れてしまい、地上部から完全に消えてしまったのだ。
 そして夏をすごしたのだ。
▼コンガンバナの花はふつうのヒガンバナにくらべると一ヶ月ばかり早く咲くが、葉も同じく一ヶ月ばかり早く出葉してくるのだった。
 先月末から気にしながら観察を続けて来た。
 いちばん目立つところの鉢は、葉が6枚にもなった。そこで、17個の鉢を陽の当たる場所に出してならべてみた。
 葉の数を数えてみた。
 ・6枚… 1
 ・3枚… 6
 ・2枚… 6
 ・1枚… 3
 ・0枚… 1
 まだ、葉が見えない鉢もひとつだけあった。
 まだまだこれから葉は成長していくことだろう。6枚の葉の鉢をみているとうんとたくましく見えてきた!!
 来年の春まで、この葉の季節はつづくのだった。
 せっかく出した葉をムダにしたくなかった。今、鉢の置く場所に思案している。
 もうひとつ不安なことがあった。それは、植木鉢からはみ出しのびてきた根っこだ。
 この鉢では小さすぎなのだろうか!?
 
 栗田先生のおっしゃった「7年後」は来るだろうか!?
 楽しみである!! o(^o^)o ワクワク
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私のヒガンバナ研究・これから(2) #ヒガンバナ

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▼雨のあとの定点ヒガンバナは憐れさを誘うような姿であった。
 あの燃え立つような真っ赤なみごとな花はもうそこにはなかった。しかし、
「ヒガンバナの花は散らない!!」
 これもまた事実だった。赤い花びらは色が抜け、縮れ縺れて花茎の先にからまりつくのです。
 そんな「小さなこと」の観察をはじめ、ザ・植物「ヒガンバナ」のほんとう観察は、「これから」はじまるのです!!
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▼私のヒガンバナ研究・これから もつづけてみよう。
 もう何十年と観察を続けて来たヒガンバナ!!
 これから先、いくらがんばっても「これまで」ほどに長くは観察することはできないだろう。そんなこと考えていると、少し大風呂敷を広げて「これから」を語ってみたくなった。実現可能かの話は \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ

(1) Webテキスト『ヒガンバナ』partⅡ をつくる!!
 2013年版以降、「自然結実」ヒガンバナ群落発見であらたな展開をみせてきた。
 これらの取り組みを含めて、新版・Webテキスト『ヒガンバナ』をつくりたい。

▼私のヒガンバナ研究にネットの活用は欠かすことができない。これは「これから」も同様である。

(2)「日本ヒガンバナ学会」の新展開!!
 mixiコミュニティに創った未来派「学会」=「日本ヒガンバナ学会」!!
 最高顧問的役割をしてくださっていたリコリスさんこと栗田子郎先生は今はおられない。
 このごろあまり発現をしていない私が言うのも気がひけるが、新たな展開をめざしたい。
 mixi版も可能な限り継続しながら、Facebook版の検討もしていきたい。
 今一度、創設の思念を思い起こしつつ。

▼これこそ、大風呂敷の極みであるが

(3)名著『ヒガンバナの博物誌』の続編が書きたい。
 名著『ヒガンバナの博物誌』が出たのが1998.9.1だ。それから21年がたった。
 あらたに研究が深まったこともあるだろう。また、「ヒガンバナ」に対する人々の認識もかわったところがあるだろう。
 「博物誌」だから、ヒガンバナに関するあらゆる情報を含む。
 こんな大きな仕事は、シロウトの私にはひとりでは無理である。
 そこで、新展開が期待される「日本ヒガンバナ学会」で共同執筆するのである。

 これらの大風呂敷が、とんだオオボラ話になるか、夢ふくらむ物語になるかは 「これから」にかかっている。
 とりあえず
(つづく) としておく。
  
 
 

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本日(2019/10/08)、第235回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼あれっ!?
いつの間にマメの実になってしまったのだ!!
昨日の朝、このアタリマエにいたく感動してしまったのだ。
クズはマメ科の植物、だからあのあでやかな花穂ができたあとにマメの実ができる。アタリマエすぎるほどアタリマエのこと!!
それに毎日、朝の散策で目にしていたはずではないか!!
でもやつぱり、私は昨日の朝はじめて、このアタリマエを「発見」したんだ!!
ふっと思った。
あの人だったらこの「発見」をどんな文章にしただろう?
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▼本日(2019/10/08)は、あの人の文章を読む日だ。第235回オンライン「寅の日」である。
 10月2回に分けて読むのは、またまた長編の「科学と文学」である。
 なぜまたしてもここんな長編を読むのかはおいおいに語っていこう。

◆本日(2019/10/08)、第235回オンライン「寅の日」!!

●「科学と文学」(青空文庫より) 

▼なんとオンライン「寅の日」で、この「科学と文学」を読むのは7回目である。8年目にして7回目ということは、ほぼ毎年一回は読んでいるということである。
 なぜこんな長編随筆にこだわるのか?
 答えは2つある。
 (1) この文章が好きである!!
 (2) 寅彦「活用」のヒントがここにある!!
 詳細は、のちほど。
 
 長編だから小見出しだけリストアップしてみる。
・緒言
・言葉としての文学と科学
・実験としての文学と科学
・記録としての文学と科学
・芸術としての文学と科学
・文学と科学の国境
・随筆と科学
・広義の「学」としての文学と科学
・通俗科学と文学
・ジャーナリズムと科学
・文章と科学
・結語

▼いつも「反省」していることがある。
 引用ばかりが多くなって、自分自身の「文脈」で読み解きができていないことだ。
 今回はできるだけ引用をひかえることに挑戦してみる。

 まず引用するのは「緒言」にある次の言葉である。

 もう一つ断わっておかなければならないことは、自分がともかくも職業的に科学者であるということである。

 これは一貫したスタンスであった。
 多様な複眼的視点で語ってはいるが、けっして軸足を「科学者」からそらすことはなかった。

 次が私がもっとも気に入っている言葉だった。「文学と科学の国境」のなかにあった。

顕微鏡で花の構造を子細に点検すれば、花の美しさが消滅するという考えは途方もない偏見である。花の美しさはかえってそのために深められるばかりである。花の植物生理的機能を学んで後に始めて充分に咲く花の喜びと散る花の哀れを感ずることもできるであろう。

 ここに寅彦の本意がある!!そんな気がするのだがどうだろう。
 たしか中谷宇吉郎も「お気に入り」とどこかで書いていたような。
 最後にもうひとつだけ引用させてもらおう。それは「文学と科学の国境」の最後に出てくる言葉だ。

 そういうことから考えても、科学者が科学者として文学に貢献しうるために選ぶべき一つの最も適当なる形式はいわゆるエッセーまた随筆の類であろうと思われる。

 ここが次回のミソである。
 今回はここまでとしたい。
(つづく)

 
 
  

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【Web更新10/6】19-40 【ヒガンバナ情報2019】 等 更新!!

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ゆらゆらと夕日ゆれるや実むらさき 19/10/04撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】19-40
週末定例更新のお知らせ
 季節がいっきょに前にすすんだ!!
 そんな気がする。2019年もあと3ヶ月だ。
 いつも「これから」から最高!! 
 でいきたいものだ。

◆表紙画像集2019 更新 ムラサキシキブorコムラサキ (実むらさき)
 「ムラサキシキブ」の名で売られていた苗木を気まぐれに購入して、西の庭の片隅に植えた。
何年前だったろうか。
 今では側の道路にはみ出すまで大きな群落になった。
 かたまって鈴なりとなった実はみごとである。実の重みがあるのだろか、枝はゆらゆらとゆれた!!
 それはまるで夕日がゆれているようでもあった。

◆【ヒガンバナ情報2019】 更新!!

 ザ・植物「ヒガンバナ」の観察は今からが本番である。
 花茎の足元からのびてくる葉!!
 萎れゆく花の子房部に注目だ。子房部が膨らんでくる花茎はないだろうか!?
 あせる必要はない。今年は、開花が一週間~10日は遅れたのだから、「自然結実」だって遅れるはず!!
 いや、「自然結実」発見には遅い方が好都合かも知れない。
 ほとんどの花茎が倒れてしまった頃、群落を観察すれば「自然結実」花茎だけがにょっきりと立っている!!
 「種子」に水と栄養を送り込むために!!
 今年は、何個の「種子」に出会えるかな。o(^o^)o ワクワク

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 10月の「雲見」、俳句歳時記の更新だけだ。
 またしても台風が心配だ。
 Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』の具体化にむけて少しずつ準備をすすめている。
 構想を練るのはなかなか楽しい作業である。

「これから」の一週間を展望してみる。
 これまた楽しい作業である。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう !!

 

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私のヒガンバナ研究・これから(1) #ヒガンバナ

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▼柳田国男の「ジュズバナ」(数珠花)の話を読んでいるうちに、なつかしくなり久しぶりに自分でもつくってみたくなった。

自分たちの郷里では、子供はこの植物について三つの名を知っていた。その一つは前に挙げた狐の剃刀で、これは専(もっぱ)らその葉をさしていい、次にはジュズバナ、今一つはテクサレであるが、この事は後でいっしょにいう。ジュズ花というのはこの花の茎を折って、珠数(じゅず)の形に真似(まね)て首に掛けて遊ぶからで、播磨(はりま)一国だけでなく三河の宝飯郡・石見の邑智(おおち)郡等にも同じ語がある。(『野草雑記』「狐の剃刀」より)

 庭の定点ヒガンバナで、今いちばん盛りの花茎一本を使ってやってみた!!
▼思い起こせば、ヒガンバナほどつき合いの長い花はない。
 ものごころついてから、ずっとつき合ってきた。ずっと田舎暮らしの私には、もっとも身近な花かも知れない。
 お彼岸が近づいて来ると、ニョキニョキと花茎が伸びて、またたく間に田んぼの畦を、川の土手を真っ赤に染めてしまう。
 そんなヒガンバナの「ふしぎ!?」とのつき合いも古かった!!
▼いつとはなしに、その素朴な「ふしぎ!?」が生まれた。
・あれっ!?花が咲いているの葉がない?
・いつも、秋のお彼岸が近づいてきたら咲くのはなぜ!?
・「そのとき」をどうして知るの?
・あんなみごとな花を咲かせるのに、「種子」をつくらないのはほんとう!?
・蝶だってちゃんと寄ってきているのに!?
・ではどうして殖えるの!? あんなにいっぱい!!
・どうして嫌われる花なんだろう? あんなにきれいなのに!!
・「テクサレ」はほんとうかな?
等々
 あげればきりのないほどの「ふしぎ!?」があった。
▼それらの「ふしぎ!?」を、少し大げさに「私のヒガンバナ研究」と題して追いかけ続けてきた。
 その取り組みの「これまで」を2つにまとめた。

◆Webテキスト『ヒガンバナ』(2013年版 2013.09.01解説版)

◆「私のヒガンバナ研究・その後」(『かがく教育研究所研究紀要 創刊号』)

 さて、「これから」はどう展開していこうか?
 まだまだこの「ふしぎ!?」とのつき合いは続くのである。

(つづく)
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 ヒガンバナほどの長いつき合いではないが、10数年のつき合いになる花があった!!
 大賀ハスである。
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから28週目。起死回生はなるか!?
 せめて来年に向けての蓮根を太らせよ!! 
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柳田国男とヒガンバナ #ヒガンバナ #民俗学

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▼ずっと気になっているひと株のヒガンバナがあった。
 柳田国男の生家前の大きな桜の木の根元にあるひと株だった。今年はあまり花茎をのばさなかったようだ。
 それも少し盛りを過ぎてしまっていたようだ。
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▼民俗学の父・柳田国男も、「ヒガンバナ」について書き残してくれていた。アリガタイ!!
 『野草雑記』の「草の名と子供」のなかで、この植物についてふれていた。
 
◆野草雑記・野鳥雑記 柳田國男(青空文庫より)

 民俗学のひとつのアプローチとして「方言」を調査していた柳田国男は、多くの里名をもつヒガンバナについてもくわしく調べてくれていた。「草の名と子供」の「緒言」にたいへん興味深いことを書いていた。

 小さな自然に名を与える事業には、児童が誰よりも多くの興味を以(もっ)て働いている。その言葉が成人にも承認せられて永く行われ、一方にはまた同じ子供のような気持を以て、新たに言い始めた物の名も多かったことは、方言を集めていると容易に心づくはずである。この頃(ごろ)外国から持込んだ色々の新語と並べて見て、殆(ほとん)と両極端と言ってもよい態度のちがいは、やがてまた近世の国語の歴史の、看過すべからざる変革を暗示するものかと思う。

 最後の一文はなんとも示唆的デアル!!
▼問題のヒガンバナは「狐の剃刀」というタイトルで語られていた。
 出だしはこうだ。

 東京の郊外で彼岸花、俳諧で曼珠沙華(まんじゅしゃげ)などといっている草の葉を、奈良県北部ではキツネノカミソリ、摂津せっつの多田地方ではカミソリグサ、それからまた西へ進んで、播州でも私たちは狐の剃刀(かみそり)と呼んでいた。

 何と言ってもうれしいのは、播州地方にたびたびふれてくれていることだ。
 同郷の「よしみ」!!。いっきょに偉大なる柳田国男翁が身近になるのである!!
 

自分たちの郷里では、子供はこの植物について三つの名を知っていた。その一つは前に挙げた狐の剃刀で、これは専(もっぱ)らその葉をさしていい、次にはジュズバナ、今一つはテクサレであるが、この事は後でいっしょにいう。ジュズ花というのはこの花の茎を折って、珠数(じゅず)の形に真似(まね)て首に掛けて遊ぶからで、播磨(はりま)一国だけでなく三河の宝飯郡・石見の邑智(おおち)郡等にも同じ語がある。

「狐の剃刀」 ?(゜_。)?(。_゜)?
「ジュズバナ」 あるある!!
「テクサレ」  あるある!!
さらにつづく

 テクサリという語の方は、あるいは子供の実験だったかも知れぬが、私たちは手が腐るなどといいながらも、いつも折って遊んでいた。テクサリという名は私の郷里だけでなく、近畿では処々に行われているようだが、伊予の大三島(おおみしま)などではこれをテハレグサ、紀州の尾鷲(おわせ)ではヒゼンバナといっている。ヒゼンはいやな皮膚病の名で、実際この液がつくと指の股またが白くなる。

これぞまさにあるある!!だった。
それにしてやっぱり凄い!!ヒガンバナの「方言」ひとつでここまで追いかけるとは!!
▼生家のある西、鈴の森神社の入口の坂道にもヒガンバナ群落がみられた。
 「ヒガンバナ」ツナガリで郷土の偉人・柳田国男を見直したとき、この人の「仕事」にあらためて興味が湧いてくるのだった。
 「野草雑記」の他の植物についても読んでみたがとても面白い!!
 いつか、自分で「野草雑記」図鑑なんてつくれたらいいな!!(夢だけはいくらでも(^^ゞポリポリ)
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【必見】『私のヒガンバナ研究・その後』!! #ヒガンバナ

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「ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)」!!
 ヒガンバナの里名である。『日本植物方言集成』(八坂書房)には555ものヒガンバナの里名があがっている。
 なかでもこの「ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)」は、きわめつきである!!
 加賀、富山、奈良などの方言として残っていたという。
 「花を見るときには葉は見ない」「葉を見るときには花は見ない」それを集約しての呼び名である。
 みごとな観察眼に感服する!!

 ところが、「ハミルハナミル(葉見る花見る)」!!
 つまり花と葉が同時に見ることができる時期が一年のうち一度だけある。
 それが 今だ !!
 ザ・植物「ヒガンバナ」の観察は今だ!!

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▼2013年の晩秋、「自然結実」ヒガンバナ群生地を発見した。
 この発見が、私のヒガンバナ研究を劇的に加速してくれた。それからほぼ5年間の取り組みを『かがく教育研究所研究紀要 創刊号』にまとめた。

◆「私のヒガンバナ研究・その後」(『かがく教育研究所研究紀要 創刊号』)

▼これまでに、blog等で「記録」してきたものを整理してまとめてみた。
1 「自然結実」ヒガンバナ群生地の発見
2 「自然結実」ヒガンバナ種子の「発芽」「出葉」に成功
3 コヒガンバナの種子の「発芽」「出葉」に挑戦
4 楠田式「自然結実」ヒガンバナ実生実験法!!
等が主な内容だ。
 ヒガンバナに興味ある人 必見!!
 ぜひぜひ、ヒガンバナの「ふしぎ!?」 一緒に追いかけましょう!!
▼私のヒガンバナ研究の師・栗田子郎先生は次の応援コメントを遺して逝ってしまわれた。

 「私のヒガンバナ研究・その後」、興味深く拝読しました。元気に育って、花が咲くのが待ち遠しいですね。

「花が咲きましたよ!!」の報告ができなかったことが残念でならない。
さあ、今年も実生実験中の鉢から「出葉」してくるだろうか!?
「自然結実」ヒガンバナの種子を何個手に入れることができるだろ!?
 あなたも、ぜひぜひ…!!
  

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【必見】Webテキスト『ヒガンバナ』(2013年版 解説版) #ヒガンバナ

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▼長年定点ヒガンバナの観察をつづけてきた庭の一角は今まさに盛りであった!!
 師・栗田子郎先生の真似をして、私はここを
 我が家の「リコリスガーデン」!!
 と呼ぼう。
 我が家の「リコリスガーデン」には、私のヒガンバナ研究の「履歴」のすべてが詰まっていた。
▼いつの頃から、こんなにもヒガンバナに興味を持ちはじめたのか、今となっては定かでなかった。
 その名を「テクサレ」と教えられた頃からであろうか。
 理科教師となって、植物「ヒガンバナ」がすぐれた教材になるのではと思ったころからであろうか。

 2013年秋、それまでの私のヒガンバナ研究をまとめ、ヒガンバナの「ふしぎ!?」を人に伝えるつもりでWebテキストをつくった。
 後に画像・資料も加えて「解説版」をつくった。

◆Webテキスト『ヒガンバナ』(2013年版 2013.09.01解説版)

▼完全な自画自讃であるが、今読み返してみても実に面白い!!
 何を「ふしぎ!?」に思い、何を伝えたいと思ったのかよくわかる。
 少しでもヒガンバナに興味ある人は必見です!! 

<読み物>『彼岸花の一生』
等はこれからも有効な<科学・読み物>である思っている。
▼「解説版」に加えた画像は、

◆『人の暮らしに密着するヒガンバナ』 (会報「自然保護」2011年3・4月号/発行:日本自然保護協会)

を書くために準備したものである。
 もう今となっては観察できない景も多く含まれる。
 私のヒガンバナ研究の貴重な「資料」「財産」でもある。
 この取り組みが、「自然結実」ヒガンバナ群落発見につながった!!
 やっぱり
 「情報は発信するところに集まる」はほんとうだった!!

 

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2019年10月(神無月)の俳句「歳時記」!!

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▼庭の定点ヒガンバナ(A~E)はほぼ満開であった!!
 昨年にくらべると10日ばかりの遅れである。いやもう少しかも知れない。
 同じ株の継続観察をしているからこそいえることだった。
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 今年からもうひとつ植木鉢の株をよく見えるここに移動させた。2015年晩秋に採集した株だった!!
 私のヒガンバナ研究から言うと、重要な意味をもつ一株だった。これを以降Fとする。
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▼ヒガンバナ開花の遅れと呼応するように、10月に入っても「夏」は去らなかった!!
 しかし、けっして季節は遡行はしない。
 こちらは遅れずに今月も俳句修業にはげもう。
 まずは、いつものように名句を楽しむところからはじめよう。
 名句の参考にさせてもらうのは

◆NHK「俳句」 テキスト 

である。ここより巻頭名句11句を引用させてもらう。

(1) 水際にきて色鳥の色こぼす 津根元潮
(2) 思はざる山より出でし後の月 福田甲子雄
(3) 鶴の来るために大空あけて待つ 後藤比奈夫
(4) 運動会午後へ白線引き直す 西村和子
(5) 息吹いて金箔のばす菊日和 山田春生
(6) 星屑の冷めたさに似て菊膾 大木あまり
(7) 風さらふべつたら市の麹の香 井上康明
(8) 栗飯のまつたき栗にめぐりあふ 日野草城
(9) 黄落に立ち光背をわれも負ふ 井沢正江
(10) いてふ散るすでに高きは散りつくし 岸風三樓
(11) 落ち合うて川の名かはる紅葉かな 大谷句仏

▼ 私の俳句修業の第一歩は、勝手気ままな「選句」である。
 今月も恥をかえりみることなく、「選句」に挑戦してみる!!

【私の選んだ名句ベスト3】
(2) 思はざる山より出でし後の月 福田甲子雄
(11) 落ち合うて川の名かはる紅葉かな 大谷句仏
(10) いてふ散るすでに高きは散りつくし 岸風三樓

【次点】
(5) 息吹いて金箔のばす菊日和 山田春生

 そうなんだ。秋は深まりゆくのである!!
 しかし、わたしはやっぱり今月の末もまだヒガンバナの「ふしぎ!?」を追いかけていることだろう。
▼先月の19日、子規忌・糸瓜忌の日に俳句結社「寅の日」を立ちあげた!!
 具体的な「発足の会」「句会」「吟行」もまだまだこれからだ。ひとつのことが「かたち」になっていくのはとてもワクワクする。
 さてどこから…!?

 子規と漱石の曼珠沙華を詠んだ句を思い出した。
 「草むらや土手あるかぎり曼珠沙華 子規」
 「曼珠沙華あっけらかんと道の端 漱石」 

 今がもっとも旬の名句だ!!
 


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2019年10月(神無月)の「雲見」は!? #雲見

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▼年度の後期、10月(神無月)がはじまった。
 10月の「雲見」の予想をする前に、9月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返ってみておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   3
・巻雲   0
・巻積雲  3   
・巻層雲  1  
・高積雲  3 
・高層雲  1 
・層積雲  2 
・積雲   13
・層雲   0    
・乱層雲  3   
・積乱雲  1

 何と言っても目立つのは「積雲」13だ!!「快晴」3を加えると月の半分を越える!!
 とりわけ旅先(静岡・草津・金沢・片山津)で見た「積雲」が印象的だった。それだけ残暑が厳しかったということでもある。
 それはきっとヒガンバナ開花の遅れとも関係しているのだろう。
▼では10月(神無月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まずは昨年10月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2018年10月 (気象庁)

 まだまだ「台風」の動向が心配だ!!
 移動性高気圧ががんばるようになり、「天気は西から」を実感するシーズンになるのだろうか。
 「暑さ寒さも彼岸まで」でいったん落ち着いたかにみえたが、またまた暑い!!どこまで…(^_^;)
▼もうひとつの「雲見」の景に関する私のなかでのサンプル「定番」を参考にさせてもらおう。

◆『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社)

ページをめくる毎にすばらしい10月「雲見」画像に出会える。
今月も画像タイトルだけを引用させてもらう。

「うろこ雲」
「秋晴れ」
「初冠雪」
「秋の日はつるべ落とし」
「秋風」
「扁平雲」
「ひつじ雲」
「彩雲」
「腹巻雲」
「火映現象」
「歪んだ月」
「台風接近」
「異常な朝焼け」
「夕焼け雲」

これらの景を今一度見せてもらってインプットしておき、これらの景に出会ったときは私も撮影に挑戦してみたい。
▼今月は今のところ予定している「雲見」の旅はない。
 また突発的に訪れるかも知れないが…。
 もっぱら注目しておきたい「自然観察」は
・植物「ヒガンバナ」の観察 「ハミズ ハナミズ」(葉見ず花見ず)
・「自然結実」ヒガンバナをみつける。
・ジョロウグモの産卵
・「天気は西から 」の「雲見」
・子規庵の糸瓜をどうする!?
等々

さあ、ゆっくり ゆっくり急ごう!! 

 

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