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本日(2019/09/02)、第232回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼ヒガンバナの月がはじまった!!
 庭のヒガンバナは少々「浮き株」気味だ。花芽が顔を出し花茎が伸び始める気配はまだなかった。
 走りヒガンバナは、もうどこかに顔をだしているのだろうか!?
 
 ヒガンバナの月のはじまりと同時に、とても哀しい情報が入ってきた。
 これが確かであれば… 
▼本日(2019/09/02)、第232回オンライン「寅の日」である。
 9月のオンライン「寅の日」「ルクレチウスと科学」を続けて読むことを決めていた。
 今回は、第二章・第三章を中心に読む。

◆本日(2019/09/02)、第232回オンライン「寅の日」!!

●「ルクレチウスと科学」(3)(青空文庫より)

▼ここまでで感じている結論からいく。
 人は自らの「文脈」にひきつけて他人の「文脈」を読み解くことしかできない!!
 私自身は、私の「文脈」にひきつけてなんとか、寅彦のそしてルクレチウス「文脈」を読み解くために 「原子論的物質観と授業」という連載まではじめてしまった。
 残念ながら、私の「文脈」は、寅彦の「文脈」に追いついていなかった。
 二章と三章では、ちょっとニュアンスがちがっていた。
 二章では寅彦も熱くルクレチウスを礼賛してように読めた。
「物質不滅説」

 元子は結合するが、その結合は固定的ではなく、不断に入れ代わり、離れまた捕われる。eternal give and take である。しかしその物質の総和は恒久不変であると考える。ここの考えは後代の物質不滅説を思わせる事はだれも認めるであろうが、また見方によっては、たとえば溶液分子のようなものの化学的平衡を思わせる何物かを含んでいるからおもしろい。

「三態変化」
 元子は互いに衝突する。その速度は一部は固有のものであり、一部は衝突によって得るものである。衝突の結果はいろいろである。ある元子はその複雑な形状のために互いに引っ掛かって結合して剛(かたい)物を造るが、あるものは反発して柔らかい物質となりあるいは全然離れ合ってしまう。これは言わば固液気三態の原子構造の説明と見られる。

「ブラウン運動」
 日光に踊る微塵(みじん)の有名な譬喩(ひゆ)の出て来るのはこの条である。私のおもしろいと思ったのは、元子の寄り合ってできる細粒が、不可視的元子の衝動によって動かされて、粒全体としての運動を生ずるという考えが述べてあることである。それがちょうどブラウン運動の記述に相当する事である。

「光の速度」
「物体の落下」
「分子生物学」(!?)
「百年後の整理学」
「近代科学精神の発現」 
「原子数」「原子模型」
 等などとつづき、とどまるところをしらない!!
 しかし、寅彦はすべてを闇雲に礼賛しているのではなかった。
 二章最後にこう書いた。
この条下にこの世界の誕生、生長、老衰、死滅に関することも述べられている。これらを省略して直ちに第三巻に移ろう。

寅彦も「省略」するところは省略し、自らの「文脈」に沿って読み解こうとしていたのだ。
▼三章では、そのスタンスはより顕著になっていた。
三章では、ぜひとも引用させてもらいたい一文があった。
 私は思う。直観と夢とは別物である。科学というものは畢竟(ひっきょう)「わかりやすい言葉に書き直した直観」であり、直観は「人間に読めない国語でしるされた科学書の最後の結論」ではないか。ルクレチウスを読みながら私はしばしばこのような妄想(もうそう)に襲われるのである。

 ここに「ルクレチウスと科学」のひとつの結論が書かれているような気がするのである。

 もう一度言う!!
 私は私の「文脈」にひきつけてしか、寅彦の「文脈」を読み解けない!!

(つづく)

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