久しぶりに子グモたちの団居(まどい)を見た!! #クモ学 #コウガイビル
▼私は生涯に一度はこの目で見ておきたいものがいくつかあった。
そのひとつに
「蜘蛛の子を散らしたように…」の「蜘蛛の子を散らす」があった。
これをぜひ生で自分の目で観察してみたいと思っていた。
アリガタイことにシロウト「クモ学」のすすめ はじめたら意図も簡単にアタリマエのように見るようになっていた。
▼「蜘蛛の子を散らす」を見るためには、まずは「蜘蛛の子」が、かたまっているところを見つけなければならない。
子グモたちが「卵のう」から出てきて、集団でかたまって生活しているのを「団居」(まどい)という。
2015年の夏の終りに出会った一匹のジョロウグモが、二度にわたる産卵し、そのすべてを見せてくれた。
さらには翌年の春には、「卵のう」→「出のう」→「団居」(まどい)→バルーニング のすべてのプロセスを見せてくれた。
うれしいことにこの偶然は数年続いた。すっかり有頂天になっていた。
しかし、残念ことにジョロウグモがいた環境は一変してしまった。
もうあれは観察できないものとあきらめていた。
ところが、家の西にある金柑の木に、
久しぶりに子グモたちの「団居」を発見したのである!!
それも、ひとつではない!!少なくとも今のところ3つはある!!
もちろん棒きれでちよっと突っついて
「蜘蛛の子を散らす」を見た!!
▼それにして不思議だ!!
こんな子グモたちが、一見リスクの高そうな集団生活をするのだろう。
以前に作業仮説をいくつかたてていた。
(1) 団居は集団訓練の場である。(集団訓練所説)
(2) 団居は成長待機の場である。(「学校」説)
(3) 団居は危機回避作戦である。(目くらまし作戦)
デアル。
まだどの仮説が正しいのか、はたまたその複合なのかわかっていない。
今回の観察でもいろいろ考えてみたいものだ。
金柑の木の下の方の「団居」は、夕方には少し上の方に移動していっているようだった。
最終的には大空にバルーニングして旅だっていくのだろう。それまでに…。
▼「ふしぎ!?」発見といものは、よく重なってやってくるものだ。
昨日もそうだった。
昼すぎだ。
妻がもったいぶって言った。『こんなやついらんか!?』
すぐにピンときた。あいつだ!!コウガイビルだ!!
植木鉢の周辺を掃除してみつけたらしい。「いらん」と断る理由もなかった!!
43号コウガイビルとの出会いの日でもあった。
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