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本日(2019/05/05)、第222回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼昨日(2019/05/04)も暑かった!!
 アメダスによれば、最高気温27.7℃(14:50)まであがったようだ。
 立夏を前に、庭も山もすっかり初夏の様相だ。
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 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから6週目だった。浮葉の数は、開きはじめを加えると16枚に達していた。
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▼本日(2019/05/05)は、第222回オンライン「寅の日」である。
 5月は4月に引き続いて
 ◆寺田寅彦「科学(理科)教育」十選!! を順次読んでいくことにしていた。
本日読むのは、そのベスト3にあげた「雑感」(『理科教育』より )を読むことにしていた。

 

◆本日(2019/05/05)、第222回オンライン「寅の日」!!

 

●「雑感」(『理科教育』より  青空文庫より)

 

▼最初に注目しておきたいのは、前回の「研究的態度の養成」も今回の「雑感」も、雑誌『理科教育』に寄稿されたものであることだ。
 まずは雑誌『理科教育』について、その歴史について簡単にふれておきたい。(『日本理科教育史 付・年表』(板倉聖宣著)より)
●1918年(大正7) 1.19 理科教育研究会、東京帝国大学で発会式(会長 林博太郎)。
●1918年(大正7) 4.△ 理科教育研究会『理科教育』創刊。
 その10月号に「研究的態度の養成」が、そして10年後1928年(昭和3)の11月号に「雑感」が寄稿されたのである。
 このふたつを貫くものは何か!?変化したことはあるのか?
 
 「雑感」にもどろう。「科学魂」というコトバに少し時代的背景を感じる。
 それを差し引いても、やっぱり響いてくるものがある。それは何!?

 

 子供の時代から現在までに自分等の受けた科学教育というものの全体を引くるめて追想してみた時に、そのうちの如何なるものが現在の自分等の中に最も多く生き残って最も強く活きて働いているかと考えてみると、それは教科書や講義のノートの内容そのものよりも、むしろそれを教わった先生方から鼓吹された「科学魂」といったようなものであるかと思われる。
 ある先生達からは自然の探究に対する情熱を吹き込まれた。ある先生方からは研究に対する根気と忍耐と誠実とを授けられた。

 

 時代を超えて響いてくるものがある!!

 

科学教育の根本は知識を授けるよりもむしろそういう科学魂の鼓吹にあると思われる。しかしこれを鼓吹するには何よりも教育者自身が科学者である事が必要である。先生自身が自然探究に対する熱愛をもっていれば、それは自然に生徒に伝染しないはずはない。実例の力はあらゆる言詞より強いからである。

 

ただ先生自身が本当に自然研究に対する熱があって、そうして誤魔化さない正直な態度で、生徒と共に根気よく自然と取込み合うという気があれば十分である。先生の知識は必ずしもそれほど広い必要はない。いわゆる頭の良い必要はない。

 

時空を超えた理科教師への熱きエールは続く!!

 間違いを教えたとしてもそれはそれほど恥ずべき事ではない。また生徒の害にもならない。科学の歴史は一面から見れば間違いの歴史である。間違える事なしには研究は進められない。誤魔化さないことだけが必要である。

   

先生の分らない事は大抵誰にも本当はよく分らない事である。分らない事は恥でも何でもない。分らない事を分ったような顔をするほど恥ずべき事はない。

 

 これだけではない。具体的な展開についてのヒントも書いてくれていた。
 反駁したいところがないわけではない。でもやっぱり今日においても示唆的だ!!
 またしても思ってしまうのだった。
 「こんなことほんとうに90年、いや100年も前から言っていたのか!!」
 
 寅彦はやっぱりいつも今日的だ!!

 

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