ファラデーラボ100回記念「津波のかがく」!!(1)
▼2011.3.12にスタートしたファラデーラボの「かがくカフェ」もついに第100回を迎えていた。
その記念すべき「かがくカフェ」が昨日(2019/04/27)あった。
◆第100回記念かがくカフェ「津波のかがく」
■第1部 「津波のかがくと防災・減災教育」
●話題提供 阪本尚生さん(和歌山県印南町立印南中学校)
▼新聞記事の影響もあるのだろう。とてもたくさんの方の参加もあり、充実した内容となった。
15年にもわたる阪本さんの取り組みはとても興味深いものだった。たくさんのことを教えられる実践であるが、私はとりわけ次の3点に感動した。
(1)中学校での実践である!!
(2)関係機関、地域を巻き込んでの実践である!!
(3)具体的なモノ(模型、実験、資料、紙芝居、防災食レシピなど)を中心にした実践である!!
▼阪本さんの話は「知っているつもり」の「稲むらの火」の話からはじまった。
「知っているつもり」は「わかってはいなかった」と気づかされた!!
うまい展開である。さすがである!!
話の反芻作業をくりかえしながら、感動した3点についてもう少しくわしくふれてみる。
(1)中学校での実践である!!
このアタリマエに私はいたく感動するのである。
小学校、高校、大学でなく、「中学校での」実践であることに!!
中学校の「選択理科」「総合」の授業での取り組みがはじまりであるという。
中学生がいきいきと活動する姿が見えてくるのがスバラシイ!!\(^O^)/
一年こっきりの取り組みでなく、先輩から後輩へ課題を引き継ぎながらの実践はみごとだ。
(2)関係機関、地域を巻き込んでの実践である!!
いきいきと活動する中学生の姿は、多くの人の連動を引き出す。保護者、地域のアドバイス、支援は生徒たちの活動をより元気づける。
研究者や関係機関の協力も引き出している。
それをその都度、いろんなところに発表しているのもすごい!!
▼これらの取り組みをより魅力的にしているのが、次の3点目のことである。
(3)具体的なモノ(模型、実験、資料、紙芝居、防災食レシピなど)を中心にした実践である!!
けっして抽象的な「お話」だけには終わらせていなかった。
常に具体物が先行してあった。
「地形模型」
「浅水変形の水槽実験」
「印定寺 合同位牌裏書き」
「桶屋與兵の息子戎屋楠次郎(12才)記」(地方塩田家蔵)
「安政印南のキセキ」(紙芝居) YouTube 視聴可能!!
「防災食レシピづくり」等々
とりわけ「印定寺 合同位牌裏書き」「桶屋與兵の息子戎屋楠次郎(12才)記」(地方塩田家蔵)から、先祖たちの「子孫をなんとしても津波から守りたい」という熱い思いに感銘を受け教材化したのには感動した!!
にわかにはそのすべてをまとめきれないほど多くのこと学ばせてもらった。感謝<(_ _)>
なお、この取り組みのくわしいことを
◆かがく教育研究所研究紀要(創刊号)
にも報告して下さっている。
大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから5週目であった。
待望の浮葉が次々と広がりはじめた!!水面が浮葉で覆われるのはいつだろう?
花芽は顔をだすだろうか?それはいつ…。
なんとこの大賀ハスも元々は阪本さんに実を「おすそ分け」してもらったものなのだ。深謝<(_ _)> (つづく)
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コメント
おはようございます。
先日はありがとうございました。久しぶりにお会いできて、しばらく遠ざかっていた理科の部屋的生活感が甦りました。ホームポジションを再確認した半日でした。新たな人の繋がりもできてたいへん有意義な半日でした。加古川は遠いですが、機会を見て参加したいです。
たつのでの小学生相手のお話は、自分ではまずまずだったかと思います。ただ低学年生のリアクションがすごく森本先生やボランティアさんを少々ハラハラさせたのではないでしょうか。
では、またお会いできる日を楽しみにしています。
投稿: sakamoto | 2019/04/29 05:45
sakamotoさん
先日はありがとうございました。
15年にわたる実践大いに学ばせてもらいました。やっぱり凄いです。
中学校でのこの実践は先駆的だと思います。先月のメンテナンス以降、blogの調子がうまくいかなかったたり、写真も適切なものをうまくとっていなくて、今ひとつのまとめになったことお許しください。
お話ししていただいたことは、すばらしかったのでみなさん感動されたようですね。あらたなツナガリがいっぱいできてよかったですね。
熊楠の方もいろいろ次なる展開があったようですね。
またお会いするのを楽しみにしています。
投稿: 楠田 純一 | 2019/04/29 10:50