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俳句結社「寅の日」への道(5) #traday #寺田寅彦

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▼雨が降っていた。
「花見」は延期だった。
雨のなか、庭先数mのひとり吟行をした!!

2019年度版・大賀ハス観察池はまだ二日目だった。泥の濁りはまだ落ち着いてはいなかった。
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▼まだまだ「子規」「虚子」「愚陀佛庵」「子規庵」『ホトトギス』あたりを彷徨していた。
 実は、まだ具体的な方向は見えていなかった。
このあたりに、「これから」のヒントがあると思いながらもまだ決定的なものをみつけてはいなかった。
こんなときはやっぱり我らが師・寅彦に訊いてみるのがいちばんだ。
▼あらたに2つの文章をみつけた。
◆高浜さんと私(青空文庫より)
◆明治三十二年頃(青空文庫より)
▼「明治三十二年頃」次の文章をみつけた。

ともかくもあの頃の『ホトトギス』には何となしに活々(いきいき)とした創成の喜びと云ったようなものが溢れこぼれていたような気がするのであるが、それは半分は読者の自分がまだ若かったためかもしれない。しかしそうばかりでもないかもしれない。食物に譬(たと)えれば栄養価は乏しくても豊富なるビタミンを含有していた。そうして他にはこれに代わるべき御馳走はほとんどなかった。それが、大正昭和と俳句隆盛時代の経過するうちに、栄養に富んだ食物も増し料理法も進歩したことはたしかであるが同時にビタミンの含有比率が減って来て、缶詰料理やいかもの喰いの趣味も発達し、その結果敗血症(はいけつしょう)の流行を来したと云ったような傾向がないとも限らない。

時代は遡行しない!!螺旋的に進化するのみ!!
俳句結社「寅の日」はこのあたりから…

(つづく)


 

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本日(2019/03/30)、第219回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼寺田寅彦が「雲見」の超達人であることを知ったのは、わりかし最近のことであった。
それを気づかせてくれた随筆が「春六題(六)」である。

日本の春は太平洋から来る。
ある日二階の縁側に立って南から西の空に浮かぶ雲をながめていた。上層の風は西から東へ流れているらしく、それが地形の影響を受けて上方に吹きあがる所には雲ができてそこに固定しへばりついているらしかった。磁石とコンパスでこれらの雲のおおよその方角と高度を測って、そして雲の高さを仮定して算出したその位置を地図の上に当たってみると、…

このさりげない文章のなかに、超達人の巧みの技が語られていた。
ただぼんやりと雲をながめている私の「雲見」とちょっと違っていた!!
「方角」「高度」…(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
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▼ 本日(2019/03/30)は、第219回オンライン「寅の日」である。
7年の歩みの最終回である。3月のテーマは
 【3月のテーマ】 寅彦と警鐘「天災は忘れられたる頃来る」 である。その3回目だ。読むのは「小爆発二件」である。

◆本日(2019/03/30)は、第219回オンライン「寅の日」

●「小爆発二件」(青空文庫より)

▼今回の随筆は、まずそれが発表された時期と場所に注目したい。最後にこう書かれていた。

(昭和十年十一月、文学)

昭和十年(1935年)は、寅彦の最晩年である。この年の大晦日12/31に寅彦は亡くなっている。
 最晩年まで警鐘「天災は忘れられたる頃来る」を鳴らし続けてきた。これは、ほぼ最後に書かれたような随筆である。発表されたのも『文学』であるということに注目したい。
 この随筆には、あの有名なコトバが出てくる。

 ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた。○○の○○○○に対するのでも△△の△△△△△に対するのでも、やはりそんな気がする。

どんな文脈のなかでこのコトバが出てくるのか。よく見ておきたい!!
「爆発」を身近で実体験したときのリアルな文章はさすがである。
「雲見」の匠の技に近いところも登場する。感心するばかりだ!!
▼7年間、寅彦の文章に繰り返し接してきて、少しだけ寅彦の文脈・展開方法もわかってきた。
本意は、最後の方に集中して登場することが多かった。

しかしそれが新聞に限らず世人の言葉ではみんなただの「爆発」になってしまう。言葉というものは全く調法なものであるがまた一方から考えると実にたよりないものである。「人殺し」「心中」などでも同様である。
しかし、火山の爆発だけは、今にもう少し火山に関する研究が進んだら爆発の型と等級の分類ができて、きょうのはA型第三級とかきのうのはB型第五級とかいう記載ができるようになる見込みがある。

 寅彦がこう書いてから84年の歳月がたった。
 今はどうなっているのだろう!?それが知りたい!!

 少なくも現代の雑誌の「創作欄」を飾っているようなあたまの粗雑さを成立条件とする種類の文学はなくなるかもしれないという気がする。

 寅彦独特のアイロニー!!その意味するところは…!?
 まだまだ寅彦の読み解きは道半ばである。いや、はじまったところなのかも知れない。

 8年目のオンライン「寅の日」もよろしくお願いします。<(_ _)>

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2019年・大賀ハス蓮根の植え替えをした!!(2019/03/28) #大賀ハス

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▼先週の土曜日で、2018年度大賀ハス観察池の蓮根の植え替えからちょうど一年だった。
だから当初の予定ではその日に、2019年度の「蓮根の植え替え」を予定していた。
しかし、まだ準備ができていなかったのと迷うことがあって決行が遅れていた。
昨日(2019/03/28)、ついに迷っていた場所、鉢の大きさも決め決行した。
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▼やっぱり予想通りだった。いやそれ以上にひどかった(^_^;)
これまで、こんな貧弱な蓮根の収穫はなかった。水をかけ泥を落として行くに従い、その残念な姿の全貌が見えてきた。
例年であれば苦労する「とぐろ」を解く作業もすんなりいった。最大にのばしても1m20cm程度である。
 そのなかでも、少しはましな蓮根4つを選んでみた。
これまでの年であればどれを選ぶか迷いに迷うのに…。
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▼愚痴ってばかりいてもしかたない!!
2019年度に期待をかけて、「蓮根の植え替え」決行である。
池の容器も前に使っていた巨大なもの(内径70㎝を越えるもの)に変更である。それを設置する場所もあらたに確保した。
方法はこれまでと同じ「大賀式の栽培法」!! 元肥は「身欠きニシン」と「煮た大豆」!!
畑の土と元肥をサンドイッチにしながら床をつくる。
ちょっと欲ばりして、4つとも「種れんこん」として使った。もうこれしか期待をかけるものがないのだから…
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▼少しばかり芽が出る程度に土をかぶせ、そこに水をいっぱい張って完成!!
さあ!!
12年目の「大賀ハス観察池」スタートである。
はたして今年も「あこがれの4日間」に出会うことができるだろうか!?
p(^^)qガンバッテ!

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俳句結社「寅の日」への道(4) #traday #寺田寅彦

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庭の定点観察のヒガンバナは、春のお彼岸を過ぎてすっかり「枯れ」に入ったようだ!!
20年以上観察をつづけるAも、
紅白ヒガンバナのBも。とりわけシロバナヒガンバナの「枯れ」は顕著だ。
東京から引っ越してきた植木鉢のCも。そして、昨年の秋、たったひとつ「自然結実」の種子をつくったDも…。
みんなみんな本格的に「枯れ」にはいったようだ。
毎年毎年観察をつづけてきたけど、やっぱりこのみごとな「戦略」に感動してしまう。
他の草花の姿がない冬場、光をたっぷり独り占めして、「栄養」を稼ぎ、地下の球根に「栄養」をしっかり貯め込む。
春になって他の草花が、姿を現わす頃になると「枯れ」がはじまる。夏場は、地上からすっかり姿を消す。
しかし、秋のお彼岸の頃になると、貯め込んだ「栄養」を使って、花茎をスルスルとのばしてくる。そしてあの燃え立つようなみごとなヒガンバナ(曼珠沙華)を咲かせる。
一年をかけたなんとみごとな「戦略」だ!! _dsc4317 _dsc4327 _dsc4374

 

▼俳句結社「寅の日」に話をもどそう。
 俳句結社「寅の日」の元々の文脈はこうだった。
「寅彦」→「漱石」→「子規」→「虚子」
 「子規を訪ねて」「虚子を訪ねて」の旅もすべてこの文脈のなかにあった。
 出発点の「寅彦」にもどろう。「寅彦」は、「科学と文学」のなかにたいへん興味深いことを書いていた。
私はこの文章がとても気に入っていた。

 顕微鏡で花の構造を子細に点検すれば、花の美しさが消滅するという考えは途方もない偏見である。花の美しさはかえってそのために深められるばかりである。花の植物生理的機能を学んで後に始めて充分に咲く花の喜びと散る花の哀れを感ずることもできるであろう。

 

 

ヒガンバナ然りデアル!!ヒガンバナの一年かけたあのみごとな「戦略」を観察すれば、燃え立つビカンバナはなおいっそう美しさを増すだろう!!

 

▼オンライン「寅の日」7年の歩みなかで、寅彦が直接「俳句」にふれたお薦め随筆十選をきめていた。
 
◆寺田寅彦「俳句入門」十選 !!
(1) 俳句の精神 6
(2) 天文と俳句 6
(3) 俳諧の本質的概論 4
(4) 思い出草 3
(5) 伊吹山の句について 2
(6) 俳句の形式とその進化 1
(7) 子規の追憶 1
(8) 俳諧瑣談 1
(9) 夏目漱石先生の追憶 1
(10) 連句雑俎 1

 

▼オフライン「寅の日」もしくはサイエンスカフェ「寅の日」を開催して
(1) 俳句の精神 6
(2) 天文と俳句 6

 

あたりを一緒に読むことからはじめてみませんか!?
ヒガンバナが「枯れ」きってしまうまでに…
(つづく)

 

 

 

 

 

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俳句結社「寅の日」への道(3) #traday #寺田寅彦

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▼ 


摘草やふさいだ目にもつくつくし (明治二十年)

 松山市立子規記念博物館のミュージアムショップで手に入れた正岡子規
『句めくり』(2019年版)の昨日の一句はこうだった。
 この『句めくり』なかなか楽しい。あいているスペースに何度かなぞってみる。
そうすると、なんか子規さんが少し入り込んでくる気がしたりするのである。その後、実際に自分でも歩いてみた。
 やっぱり 子規さんて うまいな!!
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▼伊予松山へ子規を訪ねる旅の終りに書いたメモ書きをもう一度繰り返してみよう。

・子規はやっぱり面白い!!
・ここにまちがいなく俳句結社「寅の日」のヒントがある!! ・子規はきわめて古く、新しい!!
 「墨汁一滴」「仰臥漫録」「病牀六尺」はblog(ブログ)そのもの!!
・子規のヒューマンネットワーク構築術は天下一品!!
・子規は言った「俳句は文学の一部なり 文学は美術の一部なり 」と。
 寅彦は続けて言うだろう。「美術は 科学の一部なり」と!!


▼このなかでも、特に注目したいのはここだ!!
・ここにまちがいなく俳句結社「寅の日」のヒントがある!!
・子規のヒューマンネットワーク構築術は天下一品!!


「愚陀佛庵」での句会
子規庵での句会、根岸短歌会、「山の会」 等々
そのヒューマンネットワーク構築術!! たいへん興味深いものがある。
ちょっと大げさに言ってみよう。
俳句結社「寅の日」への大いなるヒントがここにある!!


▼人が集まらなければ俳句結社は成立しない!!
 アタリマエすぎるほどアタリマエのこと。
 しかし、ひとりからでもはじめなければ、何もはじまらない!!
 これもまたアタリマエのこと。
 まずははじめてしまおう!! 
ひとり句会!!
ひとり吟行!!

 子規さんの今日(3/27)の一句は


西洋の花に蜂去り蜂来る (明治二十三年)

 


(つづく)
 
     


 

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虚子を訪ねて~芦屋・虚子記念文学館へ~

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まだまだ伊予松山へ子規を訪ねた旅の余韻のなかにいた。
 先日、尼崎での研究会の帰り芦屋で下車して、今度は虚子を訪ねてみた。


■虚子記念文学館


  場所は知っていた。実は一度訪ねたことがあった。しかし、そのときはたまたま休館日だったのだ。
  だから、なかに入りゆっくり見せてもらうのははじめてであった。
  今回は子規さんにつれてきてもらったようなものだった。


▼虚子記念文学館は、外観からしてすばらしい!!
 ちょうど背の反対側は、あの稲畑汀子先生のお宅である。
 その稲畑邸にもあわせてスパニッシュ・スタイルだそうだ。
   私にはよくわからないが、とてもおしゃれであることは確かだ。
   入館するなり、庭に出て「俳磚」を見せてもらった。
 「俳磚」のタイルはぎっしりあった。それが庭の景とみごとにマッチしてすばらしかった。
  玄関から地下に向う階段のところにも俳磚があるそうだ。(今回は見逃してしまった。次回には…)


▼二階の常設展示室では、高浜虚子の生涯の仕事が凝縮して展示してあった。
 スペースとしては、そんなに広くないが濃度濃く展示してあるので、繰り返し見てもあきない。
 シロウトの私ではあるが、大好きな虚子の句が3句ある。


   紅梅の紅の通へる幹ならん
   去年今年貫く棒の如きもの
  
流れ行く大根の葉の早さかな

シロウトながらも感じ入ってしまう。うまいなあ!!


「花鳥諷詠」
 「客観写生」
 「存問」
 虚子の世界を読み解くキーワードがならぶ。
 まだまだ私には道は遠いようだ。
 最後に「企画展」を教えていただいた。
■  句集のいろいろ  ー虚子句集を中心にー
 平成31年4月2日 から 平成31年8月4日
 なかなか面白そうだ。ぜひ行ってみたいと思っている。


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【Web更新3/24】19-12 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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通学路こぼれ落つかな小米花 19/03/23撮影@福崎



週末定例更新のお知らせ

 まだ「子規を訪ねて」の旅の余韻なかにいた。

 なぜそこまでシロウトがこだわるのか!?自分でも不思議な気がする。

 ここに何かの必然を感じる。それは… ?(゜_。)?(。_゜)?

◆表紙画像集2019 更新 雪柳・小米花・小米雪
 今はどこもかしこも雪柳でいっぱいだ。雪柳とはうまく言ったものだと思っていた。
 今度は歳時記を見ていたら、「小米花」というのも出ていた!!
 なぜか、私にその白さは 「小米」というのがピッタリときた。
 今週の一句の動機は実に単純、「小米花」を使ってみたかったことにつきる!!
 まもなくオンライン「寅の日」7年の歩みが終わる。
 同じようなことを繰り返して言うが、7年間も欠かすことなく継続してきたことに自分でも驚いてしまう!!
 それはとりもなおさず、
 「今、寺田寅彦が面白い!!」ということを意味する。
 8年目の展開が楽しみだ。
 2月に家の庭をはっていた41号コウガイビルくん。
 今度は、はたして何を教えてくれるのだろう!? これまた楽しみだ o(^o^)o ワクワク
 blogの書き込む方法がメンテナンス後少し変わったが、だいぶ慣れてきた。
 アリガタイ!!
 さあ、ゆっくり  ゆっくり 急ごう。

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41号コウガイビルはエサなしで1ヶ月+3日 生きのびた!! #コウガイビル

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▼けっして忘れていたわけではなかった。
 ときどき冷蔵庫をのぞき込んではその姿を確認していた。旅行に出る前にも、帰ってからも…
 後回しになってしまっただけだ!!
 ゴメン!!<(_ _)> 41号コウガイビル!!
▼冷蔵庫から袋を取り出したときは、ほんとうに元気がなかった!!
 まったく「動き」がなかった!!
 しかし、その「姿」はあった!!まるで「の」の字の「姿」だった!!
 もう死んでしまったのだろうか?
 いや死んでしまえば、「姿」はなくなるはず。もうそれはさんざん観察してきたからわかる。
 やっぱりそうだ!!
 やがて、逆三角形の頭(コウガイ)をヒラヒラさせながら動き出した。
 生きている!!まちがいなく生きている!!


 41号コウガイビルは、エサなしで一ヶ月+3日生きのびた!!

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▼では、いつまでエサなしで生きのびるだろうだろう!?
 これまで私が観察した「記録」を「コウガイビルを追う」のページで見てみる。
●第1号コウガイビル 261日 !!
 2008.11.14~2009.08.02
●第36号コウガイビル 385日 !!
 2017.06.20~2018.07.10
この「記録」を41号くんはやぶることができるだろうか?
どこか元気なく感じるのは、発見した季節に関係あるのだろうか?
そこで今さらの疑問が出てくる。
「コウガイビルはどのようにして冬越しをしているの?」
「いや暑い夏こそ大問題かも!?ナラバどのように夏越しを?」
▼私の動物に対する「常識」を根本から覆した不思議な生きもの!!
 コウガイビル!!
 「エサなしで生きる!!」
 「自らを食べて、全身をつくりかえ更新しつづける!!」=「再生」
 「再生」こそ生き続ける唯一の道!!
 いろんなことを教えてくれたコウガイビルだが、まだまだ知らない「ふしぎ!?」がいっぱいあった。
 41号くんは何を教えてくれるかな!? o(^o^)o ワクワク
 蓮根の植え替えから52週目の大賀ハス観察池。
 こちらはちょうど一年だ!!ほんとうは昨日、蓮根の植え替えをする予定だったが、大きな鉢への移籍、設置場所の検討で少し延期だ!!
 今週中には考えたいものだ。
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2019年4月のオンライン「寅の日」は #traday #寺田寅彦

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「ねえ君、不思議だと思いませんか?」
 やっぱりいい言葉だ!!
 「共愉の科学」(共に愉しむ科学)へ誘うような言葉だ!!
 大のお気に入りである。寺田寅彦銅像の台座正面を飾る言葉だ。
 オンライン「寅の日」呼びかけ文の最初の言葉でもある。
 そのオンライン「寅の日」7年の歩みはまもなく終わる。7年の歩みのなかで95編の寅彦の随筆を読んできた。
 寅彦の言葉とされているこの言葉は、95編の随筆のとこにもダイレクトには出てこなかった。
 これもまたあの中谷宇吉郎が、『指導者としての寺田先生』(青空文庫より)に書き残してくれていた。


そして先(ま)ず均質一様と考うべき空気の中を、何故なぜわざわざあのように遠廻りをして火花が飛ぶか、そして一見全く不規則と思われる複雑極まる火花の形に或る統計的の法則があるらしいということを不思議がられたそうである。「ねえ君、不思議だと思いませんか」と当時まだ学生であった自分に話されたことがある。このような一言(ひとこと)が今でも生き生きと自分の頭に深い印象を残している。そして自然現象の不思議には自分自身の眼で驚異しなければならぬという先生の訓えを肉付けていてくれるのである。(「指導者としての寺田先生」中谷宇吉郎 )

▼まもなくオンライン「寅の日」8年目の歩みがはじまる。
 8年目は何を読むことからはじめるか?少し考えている間に遅くなってしまった。
 8年目のスタートは「原点」にもどり、「ねえ君、不思議だと思いませんか」からはじめたい。
 7年の歩みのなかで 寺田寅彦「科学(理科)教育」十選をつくっていた。
 ◆寺田寅彦「科学(理科)教育」十選!!
(1) 科学者とあたま 7
(2) 研究的態度の養成 5
(3) 雑感(「理科教育」より) 5
(4) 科学上の骨董趣味と温故知新 4
(5) 物理学実験の教授について 3
(6) 方則について 1
(7) 物理学の応用について 1
(8) 知と疑い 1
(9) 疑問と空想 1   
(10) 科学に志す人へ 1
 これを読むことからはじめたい。4月は2回ある。
■2019年4月オンライン「寅の日」
◆第220回オンライン「寅の日」 …4/11(木)
◆第221回オンライン「寅の日」 …4/23(火)
▼4月、5月は十選の(1)~(5)を順次読んでいきたい。
 だから、4月はまずは、「科学者とあたま」「研究的態度の養成」である。
■2019年4月オンライン「寅の日」
◆第220回オンライン「寅の日」 …4/11(木)「科学者とあたま」(青空文庫より)
◆第221回オンライン「寅の日」 …4/23(火)「研究的態度の養成」(青空文庫より)
▼すでにFacebook版・サイエンスカフェ「寅の日」もスタートした。
 8年目の歩みでは、気軽にカフェに入り、寅彦も大好きだったコーヒーすすりながら寅彦を、寅彦の科学を語り合いませんか。
 オンライン「寅の日」だけでなく、オフライン「寅の日」の展開も全国いろんなところではじまると楽しいだろうな。
 そんなときは やっぱり
 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」
 からはじめたいものだ!!


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子規を訪ねて~伊予松山へ~(2)

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▼旅の二日目の朝、私はいささか手持ち無沙汰であった。いつもなら、ここでblog更新をするのだが「まだメンテナンス中」とあるから仕方ない!!あとから考えればそれが幸いしたとも言えるが…。
 ホテルを5時30分に出発して、松山城に登ってみることにした。
 子規が
 「豫州松山城 松山や秋より高き天守閣」
 と詠んだ松山城へ。早朝は冷え込んでいた。霜注意報まででるほどであった。
 松山城広場から見る日の出はすばらしかった。6時半になるとラジオの声が急におおきくなり、なんと「ラジオ体操」がはじまった!!
 どこからともなく多くの人が集まってきた。思わず私も参加させてもらった。
 第二体操最後までは久しぶりだった。
 なんともすがすがしい朝だった!!
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▼いよいよこの旅の本命!!
だ。なかに入るのは二度目であった。
 開館の9時ぴったりに入って、帰りの列車に間に合うタイムリミットの14時までの5時間、徹底して楽しませてもらうつもりだった!!
 子規と漱石 一緒の句碑
 今月の一句の巨大な懸垂幕
 玄関入ると 巨大な子規さんが迎えてくれた!!
 等身大の子規さんも!!
 資料・ビデオも時間の許すかぎり繰り返し見せてもらった。
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▼もちろん館内は撮影禁止だが、アリガタイ例外があった。
 三階の「愚陀佛庵」は写真OKだ!!
 アリガタイ!!
 この階の展示もいろいろ工夫があってとても楽しい。
 いくら時間があっても足らない。
 子規グッズも買って、子規博物館を後にした。
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▼帰りの列車は、伊予松山駅を15時8分に出て、福崎着は23時20分着だ。これまた8時間12分だ。

 行き帰りの列車のなかは、合計16時間37分だ。

 列車のなかでは、ときどきは「雲見」もしたが、主に本を読んでいた!!

 読んだ本は『子規山脈』(日下徳一著 朝日新聞社)、けっきょく一冊読んでしまった。

 だから この丸二日間は 徹底して 

 子規三昧の旅!!

 今、少しだけ見えはじめたことがある!!消えぬ間に (._.) φ メモメモ
・子規はやっぱり面白い!!
・ここにまちがいなく俳句結社「寅の日」のヒントがある!!
・子規はきわめて古く、新しい!!
 「墨汁一滴」「仰臥漫録」「病牀六尺」はblog(ブログ)そのもの!!
・子規のヒューマンネットワーク構築術は天下一品!!
・子規は言った「俳句は文学の一部なり 文学は美術の一部なり 」と。
 寅彦は続けて言うだろう。「美術は 科学の一部なり」と!!
しばらくは反芻作業がつづくだろう。
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子規を訪ねて~伊予松山へ~(1)

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▼正岡子規は、明治35年9月19日午前一時頃あの「子規庵」で息をひきとった。
 従って、19日は子規の月命日だった。
 3月19日(火)の朝、伊予松山に子規を訪ねる旅に出たのはやや衝動的なものだった。
 でも、どこかで『俳句結社「寅の日」への道』を書き始めたことと関係しているようにも思われた。
 福崎駅を5時44分に出発したときは、あいにくの雨だった!!
 今年、最初の「青春18きっぷ」の旅だ。
▼伊予松山駅についたのは14時09分だった。
 なんと8時間25分だ。雨はずっと降り続いていたが、うれしいことに松山に着くなりぴたりとやんだ!!
 なんか子規さんが歓迎してくれているような気がした。
 最初に向ったのは
●子規堂
だ。ずいぶん以前にも一度訪れたことがあった。今回はより入念に子規堂の内外を見学させてもらった。
 青空も見えてきて、陽も射しだした。アリガタイ!!
 写真もいっぱい撮らせてもらったが、最後に子規堂のバックに高島屋の観覧車が映り込んだのが撮れた!!
 なんかこの「取り合わせ」子規さんならほめてもらえそうな気がしたので何枚も何枚も撮ってしまった。
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▼次に向ったのが


 これもまったく知らなくて偶然であったがミュージアムでは今こんな特別企画が行われていた。
ラッキー\(^O^)/

これがとても面白かった!!
帰りかけてもう一度もどって見せてもらったぐらいだ!!
やっぱり 今回の旅は 子規さんがよんでくれていたのだ!! きっと(^^)V
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▼最後のしめはやっぱり道後温泉だ。
 これまた偶然にも「道後温泉まつり」がはじまったばかりだった。
 いつもにも増してにぎわっていた。
 「不死鳥」がとてもきれいだった。
 十三夜と道後温泉の「取り合わせ」も子規さんにほめてもらえるかと思い、「下手な鉄砲」方式でいっぱいいっぱい撮った。
(つづく)
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【Web更新3/17】19-11 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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ふくふくやふきまんぶくのふくらみて  19/03/15撮影@福崎
週末定例更新のお知らせ
 一大事件だ!!
 ここ何年間で、こんなことは一度もなかったはず!!
 1blog/日 更新をずっと続けている私にとって、二日もそれを怠ってしまうとは…。
 「ココログのリニュアル・メンテナンス」だった。
 それと、私の旅とが重なってしまったのだ。


 メンテナンスが思っていた以上に長引いた。一応の対策は立ててはいたが、旅先での更新はかなわなかった(^^ゞポリポリ

 実に遅れてしまった「週末定例更新」お知らせだが、あらたな書き込みの練習としてあげる。

◆表紙画像集2019 更新 ふきまんぶく(蕗のとう)
 ちょっと古い話だが、『ふきまんぶく』という大のお気に入り絵本があった。
 文と絵は、田島征三さんだ。
 あの表紙の文字も絵も大好きだった。あまり気に入ったので「学級文庫」としておいていた。
 生徒たちも気に入ったのか、本はポロポロになっていた。
 でもながくとっておいた。どこだったのか数日さがしつづけた。やっとあった。
 最初のページにこう書いてあった。
 この絵本の舞台になっている東京都西多摩郡日の出村では、蕗のとうのことを「ふきまんぶく」とよんでいる。「まんぶく」というのはまんじゅうのことである。蕗のとうは、ふっとらとまるくて、まんじゅうみたいだからである。 田島征三


 私は、この絵本に出会ってから蕗のとうを「ふきまんぶく」とよぶようになっていた。

 その「ふきまんぶく」が… 

 俳句結社「寅の日」への道 とい新シリーズをはじめた。
 この度の旅も、実はそれと大いに関係していた。
 これは後ほど詳しく報告したい。更新がうまくできれば…(^^)V
 「サイエンスコミュニケーター宣言」というちょっと変なタイトルの記事を書き始めてから、もうすぐ8年が終わる。
 可能な限りまだまだ続けるつもりである。


さてこれでうまく更新できただろうか。

当分「試行錯誤」がつづくのだろうか!?

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本日(2019/03/18)、第218回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼私は、3.11の年に定年退職した!!
 しかし、とりわけ2つの【授業】についてだけは生涯現役であり続けようと決意していた。
 その2つとは

◆【大地の動きをさぐる】

◆【天気の変化】

である。
 「あの大地はなぜあんなに水平なのか!?」
 「あの山のてっぺんあたりからフズリナの化石がでてくるのはなぜ!?」
 「ここにどんな動く大地の物語があるのか!?」
 決意とは裏腹に、私の謎解きはなかなかすすんではいなかった。

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▼本日(2019/03/18)は、第218回オンライン「寅の日」である。
 3月のテーマは もちろん

 【3月のテーマ】 寅彦と警鐘「天災は忘れられたる頃来る」

 である。その2回目の本日は、「天災と国防」を読む。
 あの中谷宇吉郎が警鐘にもっとも近い言葉が書かれていると教えてくれた随筆だ。

◆本日(2019/03/18)、第218回オンライン「寅の日」!!

●「天災と国防」(青空文庫より)

▼オンライン「寅の日」は、次回の219回で7年の歩みが終わる。
 その219回のなかで、最も回数多く読んだのが、「日本人の自然観」とこの「天災と国防」である。
 なんと今回で8回目になるのである。
 あの有名な警鐘のコトバそのものはないけれど、その本意に近い文言がでてくるからだ。
 それは どこか !?

 前段より徐々に本意に近づいて行くように私には読めた。

しかしここで一つ考えなければならないことで、しかもいつも忘れられがちな重大な要項がある。それは、文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増すという事実である。  
 文明が進むに従って人間は次第に自然を征服しようとする野心を生じた。そうして、重力に逆らい、風圧水力に抗するようないろいろの造営物を作った。そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると、どうかした拍子に檻(おり)を破った猛獣の大群のように、自然があばれ出して高楼を倒壊せしめ堤防を崩壊(ほうかい)させて人命を危うくし財産を滅ぼす。その災禍を起こさせたもとの起こりは天然に反抗する人間の細工であると言っても不当ではないはずである、災害の運動エネルギーとなるべき位置エネルギーを蓄積させ、いやが上にも災害を大きくするように努力しているものはたれあろう文明人そのものなのである。

▼そして、いよいよ本意に近づき熱く語る!!

 それで、文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を充分に自覚して、そして平生からそれに対する防御策を講じなければならないはずであるのに、それがいっこうにできていないのはどういうわけであるか。

コトバはヒートアップしてくる。そして

そのおもなる原因は、畢竟(ひっきょう)そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顛覆(てんぷく)を忘れたころにそろそろ後車を引き出すようになるからであろう。

 ここに警鐘「天災は忘れられたる頃来る」に最も近い文言が!!
 少し前になるが、『英語で楽しむ寺田寅彦』(トム・ガリー/松下貢著 岩波書店)を読んだことがある。
 この本の著者はここの部分を次のように英訳していた。

 「just when we have forgotten one mistake we get ready to make another.」
 
ナラバどうする!?
ヒントも書かれていた。

 しかし昔の人間は過去の経験を大切に保存し蓄積してその教えにたよることがはなはだ忠実であった。
古い民家の集落の分布は一見偶然のようであっても、多くの場合にそうした進化論的の意義があるからである。そのだいじな深い意義が、浅薄な「教科書学問」の横行のために蹂躙(じゅうりん)され忘却されてしまった。そうして付け焼き刃の文明に陶酔した人間はもうすっかり天然の支配に成功したとのみ思い上がって所きらわず薄弱な家を立て連ね、そうして枕(まくら)を高くしてきたるべき審判の日をうかうかと待っていたのではないかという疑いも起こし得られる。

 寅彦の警鐘は85年の時空を超えて今日も有効である!!

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俳句結社「寅の日」への道(2) #traday #寺田寅彦

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▼迷ってばかりでは道は拓けない!!
 やりながら考えるということで

◆サイエンスカフェ「寅の日」

をスタートさせてしまった。そのなかにもやりたいことのひとつとして

(5) 俳句結社「寅の日」準備会

をあげていた。
▼オンライン「寅の日」7年の歩みのなかでも、俳句結社「寅の日」への思いは間歇的にやってきていた。
 シロウトの発想などというものは、いたって単純だった。

 「俳句」→子規!!ナラバ→漱石→寅彦

 もう我田引水もいいところだ。しかし、うれしいことに寅彦もちゃんと書き遺してくれていた。

●子規の追憶(青空文庫より)

●子規自筆の根岸地図(青空文庫より)

●根岸庵を訪う記(青空文庫より)

▼めったに東京まではでかけない私は、2年ほど前の冬、この子規の住まいしていた「子規庵」を訪ねたことがある。
・子規愛用の机
・庭の糸瓜棚
等が印象的だった。

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▼それにしても正岡子規とはいったい何者だったのだろう!?
 たった35年の生涯でありながら、成した仕事の偉大さ、不朽性!!

 病床にありながらの 偉大なるヒューマンネットワーク構築術!!

 あまりに凄すぎて、ちょっと参考にならない!!
 と思いつつ
 気になってしかたないのはなぜ ?(゜_。)?(。_゜)?

 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから51週目だった。三つの観察池を包囲するようにカラスノエンドウがのびてきていた。今年度の観察池もあと一週間だけにするか検討中だ。

(つづく)
 
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俳句結社「寅の日」への道(1) #traday #寺田寅彦

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▼ 

落ちざまに虻(あぶ)を伏せたる椿(つばき)かな 漱石

修二会の椿の季節が過ぎて、いよいよこの句の椿の季節である。
 例年定例観察の場所としている前の藪の坂道は今年は少し淋しかった。道に覆い被さるように藪からみはみ出してきていたもので、少し手入れして枝が切られたのだ。だから、例年のように坂道をぎっしり数えきれぬほどの落ち椿が…というわけにはいかなかった。それでもなかには確かに「伏せたる」ものもあった。

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 寅彦の「こだわり」は凄かった。師・漱石先生のこの一句の不思議を見逃さなかった。
 ほんとうに「うつ伏せ」になることはあるのか? 
 「仰向き」か?「うつ向き」か?理化学研究所の椿で、自宅の庭の椿で徹底してカウントしてみた。
 そして、ついに論文「空気中を落下する特殊の形の物体-椿の花-の運動について」を書き上げた。
 そんな寅彦が言った。

こんなことは右の句の鑑賞にはたいした関係はないことであろうが、自分はこういう瑣末(さまつ)な物理学的の考察をすることによってこの句の表現する自然現象の現実性が強められ、その印象が濃厚になり、従ってその詩の美しさが高まるような気がするのである。(「思い出草」青空文庫より

▼私はこのエピソードにいたく感動した!!
 寺田寅彦という科学者に惚れ込んでしまった。寅彦のにわかファンになろうと決心した。
 それはちょうど7年前の今頃である。
 
 7年前の今頃は、ちょうどオンライン「寅の日」を構想しているころだった。
 オンライン「寅の日」準備日(2012/03/30)「思い出草」を読んでいるのもそんなせいなんだろう。
 それ以来、椿は私には特別の花となった!!

▼実は「俳句」へのこだわりもこの頃からはじまっていた。
 その頃の「記録」を続けてみてみる。

●「俳句」という科学の方法について(2012/04/26)

●今、「俳句」が面白い!!(2012/04/27)

▼「記録」を読み返していて、自分でも驚いてしまう事実があった!!

 俳句結社「寅の日」 !!

 の文言がすでに「登場」しているのだ!!
 7年前に!!

 そう!!これは「にわかな思いつき」などではなかったのだ!!
 しかし
 逆に言えば、今までと同じ取り組みでは、単なるポンコツの「繰り言」に終わってしまう!?

 ゆっくり 急ごう!!

(つづく)
 
 
 
 

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【お薦め本】『実験で楽しむ宮沢賢治 銀河鉄道の夜』(四ヶ浦弘著 HISA・勝山陽子絵 金沢・金の科学館)

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▼まだまだ先日のファラデーラボ8周年企画「実験と歌で楽しむ宮沢賢治『銀河鉄道の夜』」の講座の余韻のなかにいた。
 砂鉄を使ったテルミット反応で真っ赤にとろけた鉄!!
 「ルビーより赤くすきとおり、リチウムよりもうつくしく酔ったように」のところで見せてもらったリチウムのみごとでダイナミックな炎色反応!!
 等々が眼の底に焼き付いていた。
 心に響くあの「歌声」「朗読」の声が、耳の奥にしっかり残っていた。
▼講座のあった2019.03.10にぴったりあわせて一冊の本が出版された。
 それが今回の【お薦め本】である。

◆【お薦め本】『実験で楽しむ宮沢賢治 銀河鉄道の夜』(四ヶ浦弘著 HISA・勝山陽子絵 金沢・金の科学館 2019.03.10)

 講座を思い出しつつ読んでみた。
 実に面白い!! 
  講座ではまだよく理解できていなかったことも、この本を読んでみて納得したところもある。なぜその部分を特に四ヶ浦さんが熱く語っていたのかも少しわかりはじめた。
【お薦め本】を書くことでさらに私の頭も整理してみたかった。  
 例によってお薦めポイント3つにしぼり書いてみる。

(1)あらたな「賢治の世界」の楽しみ方の提案がある!!

(2)『銀河鉄道の夜』をイメージするのに役立つ、簡単にできる実験の紹介がある!!

(3)あなた自身で「賢治の世界」をより楽しむ方法をみつけようとするきっかけを与えてくれる。 

▼ひとずつ少しだけ詳しく、「蛇足」にならない程度に

(1)あらたな「賢治の世界」の楽しみ方の提案がある!!
こう言ってしまうと、なんかとても簡単なことのように聞こえるが、それはちがう。
これはすごい「大発見」だ!!
前著 『増補版 実験で楽しむ宮沢賢治~サイエンスファンタジーの世界』(四ヶ浦弘著 細川理衣 絵 金沢・金の科学館)でもこのことは強く感じたが、今回それはさらにパワーアップされていた。

『銀河鉄道の夜』の講座をこの本では次のようにしめくくっていた。

賢治にとって美しいものとは、自然、摂理を感じる実験、音楽、人間関係、社会のあり方等々いろいろだった気がします。それらを心から楽しみ、そして苦しみながら、皆が幸せに生きる道を模索し続けたのではないでしょうか。今日は実験をたくさん見ていただきました。私の言ったことは忘れてしまっても体験したことは忘れないと思います。これからも、賢治が好きだった美しい星空や実験を見ながら、音楽を口ずさみながら、ほんとうの幸いとは何かを賢治と一緒に探し続けていきたいと思います。(同書p41より)

さらには、こうとも言われていた。

この講座の準備と実施を通じて、賢治の世界は文学、科学、音楽等々がすべてが一体となった素晴らしい世界であること、それが少しずつ見えてくるような気持ちになれました。(同書P47より)

 先日の講座では、「実験」はもとより「音楽」という切り口にも重点をおかれているように感じた。
 そうだ!!
 四ヶ浦さんの「賢治の世界」の楽しみ方の提案は進化し続けているのだ!!

 またHISA(ヒラタヒサコ)さんの絵は「賢治の世界」をみごとに表現していた!!
 勝山陽子さんのイラストもわかりやすくすばらしい!!

 絶対に忘れてはならない、すばらしいことがもうひとつあった。
 この本には、『銀河鉄道の夜』(第四次稿 青空文庫より)の全文がついている。
 だから、この実験は原文のどことリンクしているのか。(色まで変えて明示してある。)
 一目瞭然デアル!! それがとてもアリガタイ!!
 第三次稿とちがいにふれてくれているのも説得力をもつ。 

(2)『銀河鉄道の夜』をイメージするのに役立つ、簡単にできる実験の紹介がある!!
 四ヶ浦さんはこれまでにもたいへん興味深い実験をいくつも開発してこられているが、今回は、『銀河鉄道の夜』の世界をイメージするのに役立つ実験に特化して簡単に読者にも体験できるように紹介されている。
 紹介のある実験は5つである。
(1) 銀河(ミルキィウェイ)の実験1 
(2) 銀河(ミルキィウェイ)の実験2 
(3) 燐光の実験(光る水、石、三角標)
(4) 水晶の実験(鳴き砂、摩擦発光、熱伝導)
(5) 炎色反応

▼どうも、ダラダラと「蛇足」傾向にある。最後にいこう。

(3)あなた自身で「賢治の世界」をより楽しむ方法をみつけようとする「きっかけ」を与えてくれる。
 最後につけ足しのように書いたお薦めポイントだが、実は私としてはここがいちばんのお薦めなのかもしれない!!
 四ヶ浦さんは、難解と言われてきた「賢治の世界」の読み解きを、賢治の大好きだった「実験」を再現してみることにより、「賢治の世界」の楽しみ方を提案してくれた。
 そして、今回は「音楽」も加えて…。
 これは「大発見」であり、これからも進化しつづけるだろう。

 今度はあなたの番だ!!
「賢治の世界」は深く広い!!
まだまだもっと他の方法もあるかも知れない。いやあるはずだ!!
  その可能性をこの本は教えてくれている。
それをみつけようする「きっかけ」をこの本はきっと与えてくれるはずだ。

「読んでから見るか 見てから読むか」
 角川映画全盛時代こんなキャッチコピーがあったような。
 古~いな (^^ゞポリポリ)

四ヶ浦さんのこの本を読んだら、今度はぜひ「生」で「実験と歌で楽しむ宮沢賢治『銀河鉄道の夜』」を体験して欲しい!!
もうすでに講座を「生」で体験した人は、ぜひこの本を読んで、あの感動を今一度蘇らせてほしい!!

 

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【Web更新3/10】19-10 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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幾万の土筆行列走りかな 19/03/09撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】19-10
週末定例更新のお知らせ
 週も半ば過ぎてからの「週末定例更新」のお知らせである。
 「そんなことなら、2週間まとめての更新ではいいではないか。」と言われてしまいそうだが、
 それは違う!!
 Web週末定例更新/週、blog/日は絶対にゆずれない私の鉄則だ!!
 これによって「くらし」にリズムをつくろうとしているのだった。

◆表紙画像集2019 更新  「土筆」
 つくしの胞子のダンス を顕微鏡観察してYouTubeにあげたことがある。
 その「からくり」に感動した。粗製乱造こそ唯一の「戦略」としているんだろうと思っていたら、大きな勘違いだった。自然のいのちの営みには、まだまだ私の知らない感動と不思議あった!!
 そのつくしが今年も、川の土手に幾千万の行列をつくることだろう。
 その「走り」と思われる一本がこの日顔を出してきた。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 サイエンスカフェ「寅の日」!!
 まだ提案する本人も具体的なイメージに到達していなかった。
 
 オンライン「寅の日」連動するコミュニティ!!
 いろいろ思案ばかりを繰り返すよりはじめてしまおう。ということではじめてしまった。

 ●ついに登場!!オンライン「寅の日」コミュニティ スタート!!(2019/03/10)
   Facebook版・サイエンスカフェ「寅の日」

 ぜひ、ぜひご一緒に…!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!! 自らを「サイエンスコミュニケーター」と名のり始めて8年が終わろうとしている。
 先日、ファラデーラボで楽しませてもらった「共愉の科学」の反芻しながら、「これから」をいろいろ考えている。
 私にとっての「科学」とは!?
 サイエンスコミュニケーターとは!?

 次の更新まで日は少ない。
 しかし、セレンディピティは突然やってくるもの!!
 

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ファラデーラボ「実験と歌で楽しむ宮沢賢治『銀河鉄道の夜』」!!(2)

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ファラデーラボ創立8周年記念企画はまだまだ続いた!!

 第1部が午前中で終わった。
 昼食は、その場でつくる「手作り焼きそば」とおにぎりだ。
 昼食会も第1部の余韻のなかで、四ヶ浦さんをまじえて話題のつきることのない楽しい会となった。

 午後のはじまりは森本雄一さんからの提案からはじまった。

第2部 シンポジウム「ファラデーラボ8周年 これまでとこれからを語ろう」

▼創設期の熱い思いが語られた。
・ファラデーラボ「かがく」カフェは今回が第99回となっているが、実はもっとハイペースでやっていたころをカウントすると、もっともっとの回数になること。
・よくある質問
 「かがく教育研究所とファラデーラボのちがいは!?」に答えて…
・「これまで」にやってきたこと、やろうとしたこと!!
・「これから」めざすもの!!
等々が熱く語られた。

後の意見交換でも「これから」に向けていくつかの意見が出てきた。
アリガタイ!!
まちがいのない事実がある!!

ここ8年間に多くの人がかがく教育研究所・ファラデーラボに集い続けているということ!!
それはやっぱりすごいことだ\(^O^)/

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▼ここのところ、すっかり定番になった

◆第3部 ティータイム交流会
   実験・観察、授業実践、話題提供などを、参加者のみなさんに
   紹介していただく時間です。物品配布・販売も歓迎です。

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 今回も次々と多くの方が発表してくださった。

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 ポンコツ頭の私にはもうついていけない。元々そんなに回転ははやくないが…(^^ゞポリポリ
 「下手な鉄砲」方式で撮った画像の紹介のみをさせていただこう。
 写真がうまく撮れていなくてぬけている方もあること、ご容赦ください<(_ _)>

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▼私はこのみなさんが発表されるこの時間(いつもなら第2部)が大好きだ!!
 いつも、私にとっては「大発見」があるからだ!!

 このときばかりは、これまでの私の不勉強も役に立った!!

 時空を共有しながら、立場を超えて「科学」を共に愉しむ!!
 そんな「共愉の科学」が私は大好きだ!!

それを実現してくれているのが、かがく教育研究所・ファラデーラボだ!!
ここにはML(メーリングリスト)もある!!
そして、これまでの「歩み」の一部は本になっていた!!
ぜひ、ご一読を。

◆『かがく教育研究所 研究紀要(創刊号)』(かがく教育研究所発行 2018.7.30)


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ファラデーラボ「実験と歌で楽しむ宮沢賢治『銀河鉄道の夜』」!!(1)

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▼ついに待ちに待ったその日が来た!!

◆ファラデーラボ創立8周年記念企画
第99回かがくカフェ「実験で楽しむ銀河鉄道の夜」

 そうファラデーラボは、8年前の3.11の翌日の今日(2011.3.12)創設された。
 だから、今回の「かがくカフェ」は8周年記念の特別企画だった。
 講師は6周年記念企画につづいて、四ヶ浦弘さんだった。
 益々バージョンアップされた「実験で楽しむ宮沢賢治の世界」が楽しみでならなかった。
 o(^o^)o ワクワク

▼実は数日前から、少しばかり「予習」をしていた。
 久しぶりに『銀河鉄道の夜』を読んでいた。
 読みながら四ヶ浦さんはどのように「宮沢賢治の世界」に迫っていくのだろう!?
 勝手に予想をしていた。
 結論から言う。スバラシイ!!\(^O^)/
 そんな下手な予想をはるかに超えた次元だった。
 取り入れられた実験、実験装置も!! モノも!!

 そしてなによりもスバラシイ!!スゴイ!!
 と思ったことは

 「実験で楽しむ宮沢賢治」から「実験と歌で楽しむ宮沢賢治」にバージョンアップされていた!!

▼今も現場で授業を続ける四ヶ浦さんは、さすがデアル!!
 誰も置いてきぼりにはしなかった。
 「これまで」をていねいに実験で解説するところからはじまった!!
 もうそれだけでも充分、ワクワクドキドキは高揚していった。

 いよいよ『銀河鉄道の夜』に入った。
 そのはじめは『銀河鉄道の夜』と音楽からはじまった!!
 私が不勉強のせいだろうか!? この導入展開ははじめてだった。
 「星の界(ほしのよ)」の最後の一節

 「いざ棹させや 窮理の船に」

が心に強く残った。
 そして、宇宙の時空の拡がりへと話がすすんだ…

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なんとも感動的な
四ヶ浦さんの「実験と歌」!!
奥様敬子さんの「朗読」!!

 ご夫婦で展開されるみごとな「宮沢賢治の世界」のリメイク!!
 一同感動してしまった!!
 「宮沢賢治ってこんなに面白かったのか!?」の声も多く聞かれた。
 終わった後も、みんなその余韻にひたっていた。

 私は、この感動を伝える言葉を知らない。
 「下手な鉄砲」方式で撮った画像も、なかなか「生」にはかなわない。
 ひとりでも多くの子どもさんや大人の方々が、これを「生」で体験されることをお薦めする。

 四ヶ浦弘さん、敬子さん ほんとうに遠方よりありがとうこざいました。
 深謝 <(_ _)>

(つづく)

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3.11 あれから8年が!!

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「ものごとは記憶せずに記録する。」
 あのウメサオタダオの言葉だ。
 「記録」は事実を語ってくれる。私にできることは、可能なかぎり「記録」することでしかなかった。

 私は8年前のその日のことを次のように「記録」していた。

◆【授業】まさか、その数時間後に…!


▼さらにその次の日の「記録」を次のように残していた。

◆今こそ考える!「科学」と「くらし」

 そのファラデーラボ創立8周年企画が昨日あった。
 「実験で楽しむ銀河鉄道の夜」はすばらしかった!!

▼今朝起きたら、昨日の影響か、8年前の夏の終りの旅を思い出してしかたなかった。

●宮沢賢治115歳の誕生日に!

●イーハトープの世界から「遠野物語」の世界へ

●再び「デクノボーの科学」とは!?

▼そして今、問い返してみた。
 「これから」私にもできることは!?

・自分が今暮らす「動く大地の物語」を「かたち」にすること!!
・「デクノボーの科学」をも内包する「共愉の科学」をより豊かにすること!!
・そして、これからも「記録」を続けること!!

                                            8年経っての朝に 合掌

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Facebook版・サイエンスカフェ「寅の日」がスタート!!(2019/03/09) #traday #寺田寅彦

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「一日でいちばんきれいな空」はすばらしかった!!
 
 こんな日の朝はやっぱりよく冷え込んでいた。
 蓮根の植え替えからちょうど50週目の大賀ハス観察池に薄氷がはっていた。
 薄氷の模様をじっと観察していると、その氷ができるプロセスまでが見えてくるような気がした。
 薄氷の模様に沈んだ蓮の葉の模様が投影しているように見えるのは気のせいだろうか!?
 こんなときにはあの人の「観察眼」を借りたかった。
 あのコトバも

 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」

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▼私の「ばっかり病」は、ついにひとつの事実を「かたち」にしてしまった。

◆Facebook版・サイエンスカフェ「寅の日」

 Facebookでグループ(コミュニティ)をつくるのは二度目だった。
 一度目のことなどすっかり忘れていた。何度かの試行錯誤の後、昨日(2019/03/09)スタートした。

▼このコミュニティの「説明」の欄には次のように記した。

やりたいこと思いつくままに列挙してみる。 (1) オンライン「寅の日」(寺田寅彦の随筆をオンラインで読む会)をサポートする。 ※オンライン「寅の日」については、こちらを参照してください。 http://kusudahome.on.coocan.jp/KENKYU/traday/traday-index.html

(2) オフライン「寅の日」の企画を提案する。
(3) サイエンスカフェ「寅の日」実現に向けて、日常的な情報交換をする。
(4) 「寅の日」をめぐるヒューマンネットワークを構築する。
(5) 俳句結社「寅の日」準備会
(6) 寺田寅彦の随筆をきっかけに「科学」を愉しむ。

まずはやりながら、愉しみながらみんなで軌道修正をしていきたい。

▼しかし、ほんとうのところは何もきまっていなかった。
 参加するみなさんでつくるコミュニティにしたかった。
 「かたち」のほんとうの「なかみ」は、参加してくださるみなさんによって決まっていく!!
 当面は「公開」の状態にしておくつもりだ。 

 ぜひ、ぜひあなたも一緒に…!! <(_ _)>

 今年の「立春の卵」のひとつが倒れた!!
 正確には一昨日(2019/03/08)だ。倒れたのは…
 他に力が働いたのだ。重心からの垂線は、底面の三角形からはみ出してしまったのだ。
 ダカラ 倒れた!! 
 実にアタリマエ!!

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サイエンスカフェ「寅の日」実現に向けて!!(5) #traday #寺田寅彦

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朝は、「雲海」を想像させるような「雲見」だった!!

 やがて日は昇り、白い雲と青空が妙にうれしい一日となった。

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▼サイエンスカフェ「寅の日」実現に向けてを続ける。
 私が想い描くサイエンスカフェ「寅の日」に近い役割をしているものがすでにひとつあった。
 それが

◆寺田寅彦記念館友の会

である。
私はこれまでいくつかの「友の会」に参加させてもらってきたが、これほど充実した会ははじめてだった。
▼その充実ぶりは、この会の公式ホームページの充実ぶりを見ても明らかだった。
 すべてが気に入っているが、とりわけ

●友の会文庫

というのがすばらしい!!
 寺田寅彦記念館友の会機関誌『槲』が発刊されている。
 これまたすばらしい。
 にわかファンである私なんかにとっては、うれしい情報が満載である。
 寅彦情報のすべてがここに集積されていた。それも半端でない!!
 プロ級のプロたちが語っておられた。毎号はじめて知ることばかりで驚くばかりだ。
 うれしいことに
 そんな『槲』から、PDFされたものがここ「友の会文庫」で公開されているのだ。
 アリガタイ!!
▼オンライン「寅の日」をはじめてから、ずっとこの「友の会」のお世話になってきた。
 7年の歩みのなかで、これまで9回、寺田寅彦記念館を訪ねた。
 私は勝手にこれを

●「土佐の寅彦」詣

と言っていた。

(つづく) 

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サイエンスカフェ「寅の日」実現に向けて!!(4) #traday #寺田寅彦

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おおっ!!「天使の梯子」だ!!
 それもしばらく続いたからうれしい。
 あの宮沢賢治が「光でできたパイプオルガン」と呼んだそれだ。
 さすが「雲見」の名付け親!!うまく言ったものだ。

もしも楽器がなかったら
いゝかおまへはおれの弟子なのだ
ちからのかぎり
そらいっぱいの
光でできたパイプオルガンを弾くがいゝ
「三八四 告別」 春と修羅第二集 宮沢賢治 青空文庫より )
 

 夕方になって今度は東の空にかすかに虹ができはじめた。
 西の空に沈む太陽のまわりに光環が見えたような気がした。

▼サイエンスカフェ「寅の日」の可能性の話をつづける。
 可能性を勇ましく語っても現実は少し暗礁にのりあげていた。

 リアルな世界では、その場所と時間の確保が課題だった!!

▼この当面の課題に思案しているところに、まさに光芒がさした。
 「天使の梯子」がかけられた。
 
 リアルではなかなか困難なことも、ネットを使えば案外簡単なのでは…!!
 すぐさま可能なことからひとつひとつ!! 

 Facebookで 「サイエンカフェ「寅の日」 グループ(コミュニティ)を立ちあげる!! 

▼そこでは何をするのか!?
 思いつくままに列挙してみる。

(1) オンライン「寅の日」をサポートする。

(2) オフライン「寅の日」の企画を提案する。

(3) サイエンスカフェ「寅の日」実現に向けて、日常的な情報交換をする。

(4) 「寅の日」をめぐるヒューマンネットワークを構築する。

(5) 俳句結社「寅の日」準備会

(6) 寺田寅彦の随筆をきっかけに「科学」を愉しむ。(「共愉の科学」)

 まずははじめてみよう!!
 軌道修正はやりながら考えよう!!

 メンバーを募ります。連絡ください<(_ _)>

(つづく)

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サイエンスカフェ「寅の日」実現に向けて!!(3) #traday #寺田寅彦

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私には「日暈」が見えているように思えてならなかった!!

 「啓蟄」の昨日、朝から用件があり出かけていた。
 ちょうどお昼前だった。見上げた空にわずかに「日暈」が見えた気がした。
 車にのしていたカメラを持ち出して空に向けた。何枚も何枚も、いろいろ角度を変えたりして撮ってみた。
 歩道を行き交う人もつられて空を見上げる人もいた。
 その数時間後に雨は降りはじめた!!
▼サイエンスカフェ「寅の日」実現に向けてをつづける。
 今、実現の可能性がいちばん高いコンテンツは、寺田寅彦「科学(理科)教育」十選!!をオフラインで読むことである。

◆寺田寅彦「科学(理科)教育」十選!!

(1) 科学者とあたま 7

(2) 研究的態度の養成 5

(3) 雑感(「理科教育」より) 5

(4) 科学上の骨董趣味と温故知新 4

(5) 物理学実験の教授について 3

(6) 方則について 1

(7) 物理学の応用について 1

(8) 知と疑い 1

(9) 疑問と空想 1   

(10) 科学に志す人へ 1

【参照】作家別作品リスト:No.42 寺田寅彦 (青空文庫)

▼これなら、いますぐにでもできそうな気がする。
 気軽にカフェで珈琲でも飲みながら、青空文庫にツナイデ寅彦を読み語り合うだけだ!!

 実はそれに挑戦したことがある。それが「第一回オフライン「寅の日」」である。
 その時の記録を残していた。

●本日(2014/11/15)、第81回オンライン「寅の日」!!そして… #traday

●第一回オフライン「寅の日」は実に面白かった!! #traday

 このときは、オンライン「寅の日」を兼ねたものだったが、「これから」は単独でもいいのでないかと思っている。
 実際には、このときはひとりで喫茶店で待機するだけの時間だったが、実に面白かったという記憶が残っている。
▼それからでも、4年半の歳月が経っている。
 これをもっと発展して考えれば、私自身が必ずしも直接参加している必要性はない。

 サイエンスカフェ「寅の日」の展開は全国どこでも考えられる。
 考えるだけでもけっこう愉しい!!

(つづく)

 

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本日(2019/03/06)、第217回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼あらたな場所に椿をみつけた!!
  毎日歩いているところなのになぜか気づかなかった。
 この椿の花たちもいつかは落ちるだろう!!
 アタリマエ!!

 やわらかい空に陽が昇る、昇った陽は必ず沈む!!
 これまたアタリマエ!!

 大地(活断層)もいつかは必ず動く!!
 これもまたまたアタリマエすぎるほどアタリマエ!!

 それが「自然」ダカラ…

▼本日(2019/03/06)、第217回オンライン「寅の日」である。
 3.11が近づいてきた。
 もう8年!! いやまだ8年!!
 3月テーマはやっぱり
 
 【3月テーマ】「寅彦と警鐘「天災は忘れられたる頃来る」」
 
である。その第一回目として「津浪と人間」を読む。

◆本日(2019/03/06)、第217回オンライン「寅の日」!!

●津浪と人間(青空文庫より)

▼さっそく寅彦もそのアタリマエを語ってくれていた。

現在の地震学上から判断される限り、同じ事は未来においても何度となく繰返されるであろうということである。

 そして、私がもっとも頻繁に引用させてもらっている部分があった。

 しかし困ったことには「自然」は過去の習慣に忠実である。地震や津浪は新思想の流行などには委細かまわず、頑固に、保守的に執念深くやって来るのである。紀元前二十世紀にあったことが紀元二十世紀にも全く同じように行われるのである。科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。

対策の第一歩も示唆してくれていた。

残る唯一の方法は人間がもう少し過去の記録を忘れないように努力するより外はないであろう。

▼科学(理科)教育の役割についても示唆的なことを言っていた。

人間の科学は人間に未来の知識を授ける。
それで日本国民のこれら災害に関する科学知識の水準をずっと高めることが出来れば、その時にはじめて天災の予防が可能になるであろうと思われる。この水準を高めるには何よりも先ず、普通教育で、もっと立入った地震津浪の知識を授ける必要がある。

 
 今すぐ、誰にでも可能な防災・減災対策がある!!
 「津浪と人間」を読んでみよう!!
 それから考えよう!!

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サイエンスカフェ「寅の日」実現に向けて!!(2) #traday #寺田寅彦

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ヤバイ!!またしても持病の「ばっかり病」を発症しているようだ!!
 自覚症状があるということは、かなり重篤化しているようだ。
 あらたな「ばっかり病」は名は

 「寅の日」ばっかり病!!

 「ばっかり病」には、妙な言い方だが、メリットとデメリットがある。
 デメリットから言うと、まわり状況が見えなくなってしまうことだ。まさにそれ「ばっかり」に集中してしまうため視野はきわめて狭くなってしまう。
 病にメリットとは変な話だが、そのメリットはすべてがそれ「ばっかり」にツナゲテ見えてしまうことだ。
 一見無関係に見えることも、深いところでツナガッテイルこともある。
 それが見えてくるのである!!
▼「寅の日」ばっかり病、さらにくわしく言えば サイエンスカフェ「寅の日」ばっかり病だ。
 ちょっと思いつきの気まぐれにかきはじめたら気になってしかたなくなってしまった。
 翻って考えてみるにこの取り組みは、オンライン「寅の日」と言うのだから

 オンラインからはじまった!!

 このアタリマエに大きなヒントがあるような気がしていた。
▼「寅の日」のヒントは、高嶺俊夫と寺田寅彦のオフラインの「昼食会」にあった。 
 高嶺がこの日を「寅の日」と呼んだことにはじまる。
 時空を超えてそれを現在に蘇らせたいと願った。それがオンラインなら可能だと思ったのだ。

 サイエンスカフェ「寅の日」企画とは、原点にもどってオフライン「寅の日」の具現化することにほかならない!!

 現時点で先行しているのは「オンライン」である。
 「オンライン」だから、全国展開がアタリマエなのである。だから

 サイエンカフェ「寅の日」の展開は、全国展開が優先してアタリマエなのだ!!

▼可能なところからはじめる。
 ちょっと喫茶店に入り、珈琲すすりながら、寅彦の随筆を読んで「科学」を語り合う。
 もう、それでりっぱなサイエンスカフェ「寅の日」成立だ!!

 独自のサイエンカフェ展開中のところも、一度寅彦をテーマにとりあげてもらい語り合えば、これまた先行するサイエンスカフェ「寅の日」となるだろう。

 サイエンスカフェ「寅の日」姫路ぐらいからはじめるかな。o(^o^)o ワクワク

(つづく) 

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【Web更新3/3】19-09 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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茨の芽上り列車のゆらしけり 19/03/01撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】19-09
週末定例更新のお知らせ
 「春に三日の晴れなし」とはうまくいったものだ!!
 これなら使える。使いモノになる!!
 いや、それとなくアタリマエに使っている。
 こんなものを「常民の科学」と呼びたかったにちがいない!!

◆表紙画像集2019 更新 野茨の若芽
 家から数十メートル先の野茨の若芽が気になっていた。
 新鮮な緑と根元の赤のコントラストがみごとだった!!
 思わず魅入ってしまってカメラを向けていた。
 そこへ上り列車が通り過ぎていった。
 「青春18きっぷ」はもう解禁だ!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 8ヶ月ぶりの5つの座標軸を使っての「現在地」確認の作業がすんだ。
 浮かび上がってくる「これから」があった。
 思わず 真壁仁 「峠」 だった。

 すぎ来しみちはなつかしく
 ひらけくるみちはたのしい。
 みちはこたえない。
 みちはかぎりなくさそうばかりだ。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 ここにも明確になった課題があった。
 テキスト試案をWeb化して「かたち」にすることだ。
 可視化してこそ、次なる「これから」が見えてくるはず…。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 オンライン「寅の日」7年の歩みのふりかえりから生まれた「これから」!!
 すべての取り組みを集約し焦点化した企画!!
 サイエンスカフェ「寅の日」の企画こそが「これから」を語りはじめるのだろう。
 しばし、実現に向けた作業を検討してみる。

 この雨はいつやむのだろう!?
 やんだら何からはじめようかな。o(^o^)o ワクワク

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サイエンスカフェ「寅の日」実現に向けて!! #traday #寺田寅彦

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▼やわらかい空に「地球照」「金星」「土星」のコラボではじまった昨日の「雲見」!!
 やがて雲は厚くなっていくのだった。

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 蓮根の植え替えから49週目の大賀ハス観察池には、それでもまだうっすらと氷が張っていた。
「薄氷」(うすらい)!!
 今月末にはいよいよ今年度の蓮根植え替えである。
 もとにもどり観察池は大きめにしようと検討中である。

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▼オンライン「寅の日」7年の歩みのふりかえりから生まれたあらたな企画!!

◆サイエンスカフェ「寅の日」!!

 ここにポンコツ頭が焦点化さていっていた。
 どうやら持病の「ばっかり病」を発症してきているようだ。
▼具体的にはじめる前に、今一度、イメージするものを思いつくままにあげてみよう。

・フィールドワークの拠点

・俳句結社「寅の日」の句会、吟行

・私の「科学」から「共愉の科学」へ!!
・寺田寅彦「科学教育」研究会!?

・オフライン「寅の日」

 つまるところ気楽に集まり寺田寅彦を愉しむ時空間!!

▼なんともぼんやりとした企画だ。
 でも私にはへんな自信があった。これはこれまでのうれしい体験からくるものだった。

 どうしてもやりたい企画なら、念じ続ければ必ず実現する!! 

 実現に向けての準備はどこから手をつければよいだろう。

・スタッフは!?
・場所は!?
・いつからはじめる!?
・参加者は!?
・定期or不定期!?

ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

(つづく) 

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2019年3月(弥生)の俳句「歳時記」!!

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▼「吟行」を手元の広辞苑でひいてみた。2つあった。
 

ぎんこう【吟行】①詩歌をうたいながら歩くこと。②作句・作歌などのため、同好者が屋外や名所旧跡に出かけて行くこと。

 もちろん今言いたいのは②である。そうかやっぱり元々が「同好者」と出かけるものか。
 でも、 
 「ひとり吟行」だってあってもいいではないか!!
 「名所旧跡」でも、なんでもない家の周辺半径数十メートルを「ひとり吟行」した!!

▼今月も名句を楽しませてもらうところからはじめよう。
 名句の参考にさせてもらうのは

◆NHK「俳句」 テキスト 

である。ここより巻頭名句11句を引用させてもらう。

(1) 春日ひとり槍投げて槍に歩み寄る 能村登四郎
(2) 接岸の流氷なほも陸を押す 中村正幸
(3) 白酒の紐の如くにつがれけり 高浜虚子
(4) 雛あられちよつと揺すりて飾りけり 山尾玉藻
(5) 芽柳の街来て空也最中かな 山崎ひさを
(6) 箸おいて菜飯の色を愛でにけり 江國慈酔郞
(7) たんぽぽや日はいつまでも大空に 中村汀女
(8) 金色の日を沈めたる雲雀かな 秋篠光広
(9) みちくの春田のみじかき汽車とほる 飴山實
(10) 川青く東京遠きすみれかな 五所平之助
(11) 引鶴の声ひきしぼる空虚かな 鈴木貞雄

▼さすが「名句」ぞろいだ!!
 なかには「吟行」から生まれた句もあるのかな。
 そんな名句のなかからの「シロウト選句」、今月も続けよう。

【私の選んだ名句ベスト3】

(7) たんぽぽや日はいつまでも大空に 中村汀女

(9) みちくの春田のみじかき汽車とほる 飴山實

(10) 川青く東京遠きすみれかな 五所平之助

【次点】

(8) 金色の日を沈めたる雲雀かな 秋篠光広

 いずれもすばらしい!!
 選句のたびにベスト3が入れ替わる。
 それだけどれもが名句であるということだろう。

▼「ひとり吟行」の成果は、今週の「表紙」にしてみようと思う。
 私のなかでの課題がかなり焦点化してきた。
 当面の目標も見えてきたような気がする。

 サイエンスカフェ「寅の日」の実現!!

 俳句結社「寅の日」の「吟行」の起点はここに置く。
 「ひとり吟行」もいいが、やっぱり「同好者」と行く「吟行」が夢なんだ!!

 春の陽気に誘われて妄想がすぎるのだろうか。

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2019年3月(弥生)の「雲見」は!?

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▼2月(如月)は終わった。
  3月(弥生)がはじまった。空は連続しているはずだが、月がかわるだけでずいぶんちがった気分になる。
 今月はどんな「雲見」になるだろう!?
 
 その前に2019年2月(如月)の「雲見」をもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返ってみよう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   1
・巻雲   1
・巻積雲   0 
・巻層雲  5 
・高積雲  0 
・高層雲  4 
・層積雲  3  
・積雲   6
・層雲   3     
・乱層雲   5   
・積乱雲  0

 「巻層雲」5、「高層雲」4が目立つ。さらに「層雲」3はめずらしい。
 「月暈」を2回みたのもうれしかった。

▼3月(弥生)の「雲見」の予想に入ろう。
 まずは昨年3月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2018年3月 (気象庁)

 春の嵐は今年はどうだろう?
 後半、サクラの開花が全国的に次々とすすんでいるが、今年はどうだろう!?
 「花見」の絶好機はいつだろう?

▼今年から「雲見」の予想は次の

◆『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社)

を参考にさせてもらっている。
 その月に見られそうな景をあらかじめ見せてもらっておいて「雲見」をするとなお楽しい!!
 では、3月はどんな景があがっているのだろう。
 タイトルだけ引用させてもらう。

「名残り雪」
「最深積雪」
「流氷」
「春浅し」
「花粉光環」
「春一番」
「春に三日の晴れなし」
「あけぼの」
「春の降雪」
「PM2.5」
「春雨」
「春霞」
「菜種梅雨」
「麗らか」
「孤雲」
「桜開花」

▼さあ、「青春18きっぷ」は解禁だ!!
 目的地は未決定でも、「雲見」の旅ならOKである。
 空はツナガッテいる!!
 水平移動をしながら
 「上がるとザアザア 下がるとカラカラ」を実感する!!
 それが「雲見」の旅の醍醐味!!
 
 明日は「お水送り」
 そして、まもなく「お水取り」
 こころがざわめきはじめる o(^o^)o ワクワク

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