今年も「立春の卵」を立てた!! #立春の卵
▼「立春に卵を立てる」
この小さな小さな実験をめぐって、今から72年前の1947(昭和22)年立春に科学者、マスコミを巻き込んで大騒動があったと言う。
その顛末の一部始終をあの中谷宇吉郎が巧みな文章で記録してくれていた。
さすが人工雪を世界で最初につくった科学者・中谷宇吉郎である。
理屈をこねまわすだけでない。自分でも立春以外にも実際に卵を立てていた。
そして、いつ、誰がやっても 「卵は立つ」のがアタリマエ!!
を立証してくれていた。
▼私は、この小さな実験が大好きだった。
家庭でも今すぐやれる実験として大のお気に入りだった。
何度何度も挑戦するうちに、絶対に成功する秘訣・コツを会得した!!
そのヒントは、中谷宇吉郎の文章にあった。
つるつるに見える卵の殻の表面にも小さな凸凹がいっぱいあった。
水平なテーブルの上に卵を立てようとしたとき、この凸凹の凸が問題だった。
凸ひとつではない。
凸3つで底面の三角形を描く。卵の重心から垂線を下ろし、それが三角形の内に入っていれば必ず立つ!!
まずは凸3点をみつけること!!
私はこれを「三点主義」と名づけた!!
今年の小さな実験の挑戦は、例年よりはやかった。
2月に入るなり、家にあった赤・白卵を使ってはじめた。
久しぶりに「三点主義」「三点主義」「…」と繰り返し唱えながらやってみた。
卵はアタリマエに立った。
今年から新しい場所での実験になった。どこでもアタリマエに…。
一度立った卵は、翌日になっても立ち続けていた。
▼2015年の立春の前日、つまり「節分」にも同じ実験に挑戦した。
私は座敷机の上に赤白5つの卵を立てた。
実験はそれで終わらなかった。
私はこの小さな実験をギネス級の「世紀の大実験」にしてしまった!!
少し大げさに言いすぎ(^^ゞポリポリ
特別に何かをしたというのでなく、一度立った卵をそのままにしておき観察しつづけたのである。
5つの卵、最後の卵か倒れたのはそれから191日目であった。
その間、一日として欠かすことなく、毎日一度は画像におさめ、それに一口コメントをつけてツィートしつづけた。 倒れたときにはその卵のなかみを検証する実験もおこなった。
その全ての「記録」がこちらである。
この191日の記録は破られることはあるだろうか!?
今なっては、そのことへの期待の方が大きい。
▼いつでも誰でもすぐ挑戦できるこの小さな実験!!
いつ誰がやっても「卵は立つ」ダカラこれは「科学」ダ!!
これを自分の手で立証してみよう。
この機会にあなたもぜひ…!!
中谷は「立春の卵」の最後にこう言っていた。
人間の眼に盲点があることは、誰でも知っている。しかし人類にも盲点があることは、余り人は知らないようである。卵が立たないと思うくらいの盲点は、大したことではない。しかしこれと同じようなことが、いろいろな方面にありそうである。そして人間の歴史が、そういう瑣細(ささい)な盲点のために著しく左右されるようなこともありそうである。
蓮根の植え替えから45週目の大賀ハス観察池。池からはみ出たハスの枯れ葉にみごとな霜がついていた。
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