オンライン「寅の日」7年の歩みから(7) #traday #寺田寅彦
▼2016年。
この年もやはり春と秋に「土佐の寅彦」詣に出かけていた。
▼「土佐の寅彦」詣には大きく二つの楽しみがあった。
その二つとは
(1) 寺田寅彦記念館・友の会の人たちから学ぶ!!
友の会の人たちは、寅彦のにわかファンの私にとってあこがれであり、驚異であった。
随筆の一節が話題にのぼると、すぐさま誰かが「それは、○○○のなかにありますね。」「全集の○巻だったかな?」と答えられた。 (゜o゜)ゲッ!!
オンライン「寅の日」で何を読むか?ということについてたくさんのヒントをいただいていた。アリガタイ!!
(2) 寅彦のゆかりの地めぐり!!
「寺田寅彦記念館」「高知県立文学館(寺田寅彦記念室)」「墓所」の三カ所ははずことない定番コースとしていた。それ以外に「寅彦のゆかりの地」を訪ねることにしていた。
いつも自分にとってあらたな「発見」がある旅だった。
である。
▼秋の研修会では寺田寅彦の銅像を鋭意制作中の大野良一先生のお話を聞いた。
実に感動的なお話だった!!
▼このときの「ゆかりの地」めぐりは天気悪かったので中止して、「高知県立文学館(寺田寅彦記念室)」にある三本のお気に入りビデオを繰り返し繰り返し見た!!<必見!!>
(1) 「渦巻きの実験」 「物理学圏外の物理的現象」(青空文庫より)
広大無辺の自然にはなお無限の問題が伏在しているのに、われわれの盲目なためにそれを問題として認め得ない結果、それが存在しないかのように枕(まくら)を高くしているのである。
(2) 「地滑りの実験」 「自由画稿」はしがき(青空文庫より)
どんな瑣末さまつな科学的知識でも、その背後には必ずいろいろな既知の方則が普遍的な背景として控えており、またその上に数限りもない未知の問題の胚芽(はいが)が必ず含まれているのである。
(3) 「割れ目と生命の実験」 「空想目録」二 製陶実演 (青空文庫より)
学問の場合には、素材というものの価値が実は非常に重大である。いい素材を発見しまた発掘するということのほうがなかなか困難であってひと通りならぬ才能を要する場合が多く、むしろそれを使って下手(へた)な体系などを作ることよりも、もっとはるかに困難であると考えられる場合も少なくはない。そうして学術上の良い素材は一度掘り出されれば、それはいつまでも役に立ち、また将来いかなる重大なものに使用されるかもしれないという可能性をもっている。
(つづく)
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