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オンライン「寅の日」7年の歩みから(16) #traday #寺田寅彦

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▼寅彦が「雲見」の超達人であることに気づいたのは「春の六題(六)」を読んだときだった。

 日本の春は太平洋から来る。  ある日二階の縁側に立って南から西の空に浮かぶ雲をながめていた。上層の風は西から東へ流れているらしく、それが地形の影響を受けて上方に吹きあがる所には雲ができてそこに固定しへばりついているらしかった。磁石とコンパスでこれらの雲のおおよその方角と高度を測って、そして雲の高さを仮定して算出したその位置を地図の上に当たってみると、西は甲武信岳(こぶしだけ)から富士(ふじ)箱根(はこね)や伊豆(いず)の連山の上にかかった雲を一つ一つ指摘する事ができた。(「春の六題(六)」寺田寅彦より)

 驚いた!!
 寅彦の「雲見」は半端でなかった!!
 寅彦と言えば懐手して「宇宙見物」ばかりを想い出して、こちらがすっかりぬけていた。

▼元々寅彦は気象(「大気の物理学」)への興味関心は非常に高かった。
 実際に日本で最初に「高層気象観測」の必要性を強く唱えたのも寅彦だった。
 「土佐の寅彦」を訪ねる旅で、昨年の春、 「高知地方気象台遠隔露場」に行き着き、そこで
「ウィドプロファイラ」を見たときには感慨深いものがあった。

 ソウダヨ!!
 コレダヨ!!キミ!!

と寅彦が側に立っている気がした。
(場所もびっくりだ。寅彦が学んだ「江ノ口小学校」のすぐ側だ!!)
 
 
もちろん、オンライン「寅の日」7年間にも気象関係のものをいくつか読んでいた。
 それが
D 【気象】寅彦の「雲見」!! 6編 
だった。これに前の「春の六題」等を加えて

 寺田寅彦「気象入門」八選 !!

 としよう。

▼ではさっそくリストアップしてみよう。

寺田寅彦「気象入門」八選 !!

(1) 颱風雑俎 6

(2) 茶わんの湯 5

(3) 夕凪と夕風 4

(4) 海陸風と夕なぎ 4

(5) 春六題 3

(6) 凍雨と雨水 1

(7) 伊吹山の句について 1

(8) 自然現象の予報 1

【参照】作家別作品リスト:No.42 寺田寅彦 (青空文庫)

▼ 「八選」はまだまだこれからも変更・追加していくだろう。

懐手して
「雲見」
「宇宙見物」愉しめば
我らが地球 いとをかし!! 

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(15) #traday #寺田寅彦

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▼寅彦の俳句の師匠は夏目漱石である。
 最初に手ほどきを受けたときのときのことを次のように追憶している。

自分は「俳句とはいったいどんなものですか」という世にも愚劣なる質問を持ち出した。それは、かねてから先生が俳人として有名なことを承知していたのと、そのころ自分で俳句に対する興味がだいぶ発酵しかけていたからである。その時に先生の答えたことの要領が今でもはっきりと印象に残っている。「俳句はレトリックの煎(せん) じ詰めたものである。」「扇のかなめのような集注点を指摘し描写して、それから放散する連想の世界を暗示するものである。」「花が散って雪のようだといったような常套(じょうとう)な描写を月並みという。」「秋風や白木の弓につる張らんといったような句は佳(よ)い句である。」「いくらやっても俳句のできない性質の人があるし、始めからうまい人もある。」こんな話を聞かされて、急に自分も俳句がやってみたくなった。(「夏目漱石先生の追憶」寺田寅彦)

▼私はオンライン「寅の日」をはじめたころから、自らの不勉強をかえりみることなく寅彦の俳句論に大変興味があった。そして思った。

 「俳句」というひとつの「科学の方法」があってもいいのでは!!

 「自然観察」の一手段としての「俳句」である。
 意識的に寅彦が「俳句」について書いたもの読んできた。
 その結果

C 【俳句】『歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である』 13編

となった。このなかからダイレクトに「俳句入門」に関するのものを厳選して

寺田寅彦「俳句入門」十選 !!

をつくってみた。
 
▼ではその「十選」をリストアップしてみる。

寺田寅彦「俳句入門」十選 !!

(1) 俳句の精神 6

(2) 天文と俳句 6

(3) 俳諧の本質的概論 4

(4) 思い出草 3

(5) 俳句の形式とその進化 1

(6) 伊吹山の句について 1

(7) 子規の追憶 1

(8) 俳諧瑣談 1

(9) 夏目漱石先生の追憶 1

(10) 連句雑俎 1

【参照】作家別作品リスト:No.42 寺田寅彦 (青空文庫)

▼当初から私にはとんでもない夢(野望)が2つあった。

(1) 俳句結社『「寅の日」の会』結成!!
 シロウトであるが故の無謀なる夢である。
 寅彦が夏目漱石の門下生になったように、私たちは強引に寅彦の門下生になってしまうのだ!!
 でもいつまでも夢にしておくわけにはいかない。もうあとがなくなってきている。
 そろそろ具体的提案に入る。

(2) 『「寅の日」の会』で吟行、句会を実施する!!

 会員大募集!!
 会員になるための条件はたった一つ、寺田寅彦「俳句入門」十選 !!のうち最低一つ以上読むこと。

 会の「先生」募集!!
 世にも不思議な話だ。「生徒」募集はあまたあっても、「先生」募集は少ないだろう。
 いたって本気である。
 誰か俳句の先達になってください!!
 心当たりがある方はぜひ連絡をください。<(_ _)>

(つづく)

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本日(2019/01/29)、第214回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼東の空は鈍い朝焼けになろうとしていた。
 「一日でいちばんきれいな空」とはほど遠かった。
 「根毛氷」は剃り残しのあごひげのようにわずかに生えかけていた。
 そんな空と「根毛氷」のあいだにどんな関係があるのか!?
 私は知らない。
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午後山仕事に出ていたら、夕方になって雨が降ってきた。

▼本日(2019/01/29)は第214回オンライン「寅の日」である。
 2019年の1月のテーマは
 【1月のテーマ】 「寅彦と映画」
 である。私にはなかなか挑戦的なテーマである。
 もっと正直に言えば、読むだけでもかなりあぐねていた。
 ひょっとしたらテーマ選びに「失敗したか!?」とまで考えていた。
 本日はその最終回、「映画芸術」を読む。

◆本日(2019/01/29)、第214回オンライン「寅の日」!!

●「映画芸術」(青空文庫より)

▼「映画の世界像」「映画時代」も私には難解であったが、今回の「映画芸術」はその総集編とばかりとことん難解であった。もうポンコツ頭の限界を越えていた。(^^ゞポリポリ
 読み解くというより、気になるフレーズを拾ってみた。

 

映画は芸術と科学との結婚によって生まれた麒麟児(きりんじ)である。

 本意はわからぬままであるが、この随筆の主文脈のような気がする。
 やっぱりここでも寅彦の軸足は「科学」においていた。

 

しかし今日において最も総合的な芸術は映画の芸術である。

 

このようにして映画は自由自在に空間を制御することができる上に、また同様に時間を勝手に統御することができるのである。
 

映画芸術が四次元空間における建築の芸術

▼具体的な「映画の成立」までの道まで説く。

 第一にその一編の主題となるべきものからいわゆるストーリーあるいはシュジェーが定められる。これはたとえば数行のものであってもよいがともかくも内容のだいたいの筋書きができるのである。それをもう少し具体的な脚本すなわちシナリオに発展させる。
 これまでの過程はすべて「分析」の過程である。出発点における主題に含まれているものを順次にその構成要素に解きほごして行ってその各部の具体的設計を完成する過程である。

そして、つい登場する!!
本編最大のキーワードが…

 こういうふうにしてできあがった部分品を今度は組み立てて行く「総合」「取り付け」の仕事がこれからようやく始まる。すなわち芸術家としての映画監督の主要な仕事としてのいわゆるモンタージュの芸術が行なわれるのである。

「モンタージュ」!!
これぞ本編を読み解くキーワードだ!!

「モンタージュ」を連発するのだ。

 このようにして選択された分析的要素の撮影ができた上で、さらに第二段の選択過程が行なわれる。それはこれらの要素を編集して一つの全体を作るいわゆるモンタージュの立場における選択過程である。
要するに映画は截断カッティングの芸術である。
たくさんな陰画(ネガチーヴ)の堆積(たいせき)の中から有効なものを選び出してそれをいかにつなぎ合わせるかがいわゆるモンタージュの仕事である。

そして、ついにはあのエイゼンシュテインまでひっぱり出してくるのだった。

エイゼンシュテインは、日本の文化のあらゆる諸要素がモンタージュ的であると

 ついに寅彦の「我田引水」の持論にいたる。

  

あらゆる芸術のうちでその動的な構成法において最も映画に接近するものは俳諧連句であろうと思われる。

そうして序破急と言いあるいは起承転結と称する東洋的モンタージュ手法がことごとく映画編集の律動的原理の中にその同型(ファクシミレ)を見いだすのである。  要するにこれらのモンタージュの要訣(ようけつ)は、二つの心像の識閾(しきいき)の下に隠れた潜在意識的な領域の触接作用によってそこに二つのものの「化合物」にも比較さるべき新しいものを生ずるということである。

やっとのことでここまできた。
すでに思考は完全に座礁していた!!
7年読み続けてきて、こんなときの対策はいささか心得ていた。
一回で無理なときは、二回三回繰り返し読むことである。

また、しばらくしてから、「映画」をテーマに選びたい。

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【Web更新1/27】19-04 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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春待つや藤の実時計時刻み 19/01/23撮影@安富


■楠田 純一の【理科の部屋】19-4
週末定例更新のお知らせ
 はやくも2019年1月最後の週末定例更新のお知らせである。
 「平成」という時代のカウントダウンがはじまっている。
 4C(continue 、challenge、creative 、convivial)作戦の「現在地」を問いながら
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2019 更新 藤の実時計
 小さな小さな「雲見」の旅に出た。
 旅というのも少しはばかれるようなドライブだ。でもやっぱりわたしのなかでは、「旅」だった。
 「雲見」の旅だから、「雲見」がメインだ。
 でもときとして、地上にも「発見」するものがある。
 「藤の実」時計!!
 寒風にふるえながらも、確実に時を刻んでいた。
 「藤の実」と言えば、即座に思い出すのか、寅彦の「藤の実」だ。
 たしかに、「藤の実」時計の下には、よじれて硬い鞘と実が落ちていた。

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◆オンライン「寅の日」 更新!!
 7年の歩みの「ふりかえり」続けている。
 「ふりかえり」はあらたな発見をもたらす。
 読んできた92編の随筆からお薦め「十選」づくりをしていると、あらためて寅彦の凄さを発見する。
 寅彦は面白い!!
 寅彦はいつ読んでも今日的だ!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 今年2冊目の【お薦め本】をあげた。
 この作業も、私の中ではサイエンスコミュニケーターとしての重要な仕事に思えてきた。
 
 「みちはこたえない
  みちはかきりなくさそうばかりだ」 (真壁仁『峠』より)

 


 

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(14) #traday #寺田寅彦

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▼「根毛氷」はほとんど見られなかった。
蓮根の植え替え換えから44週目の大賀ハス観察池の氷も「みぞれ」状態ではっきりしなかった。
自然とは正直で律儀なものだ。
最低気温は0.3℃とあまり冷え込まなかったようだ。
「根毛氷」はそれを教えてくれていたのだ。

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自然の律儀さについて寅彦は次のように言っていた。

しかし困ったことには「自然」は過去の習慣に忠実である。地震や津浪は新思想の流行などには委細かまわず、頑固に、保守的に執念深くやって来るのである。紀元前二十世紀にあったことが紀元二十世紀にも全く同じように行われるのである。科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。(「津浪と人間」寺田寅彦)

▼そうだ!!
 寺田寅彦「科学(理科)教育」十選につづいて

寺田寅彦「防災・減災」十選!!
 
をつくろう。
A 【防災・減災】『天災は忘れられたる頃来る』 9編
に加えて「台風雑俎」を入れれば丁度10編になる。

▼ではさっそくならべてみよう。
寺田寅彦「防災・減災」十選!!

(1) 日本人の自然観 8

(2) 天災と国防 7

(3) 津浪と人間 6 

(4) 颱風雑俎 6

(5) 地震雑感 3

(6) 神話と地球物理学 3

(7) 流言蜚語 1

(8) 小爆発二件 1

(9) 災難雑考 1

(10)静岡地震被害見学記 1

【参照】作家別作品リスト:No.42 寺田寅彦 (青空文庫)

▼そのなかでもベスト3の発表年を見てみると

(1) 日本人の自然観 8 (1935(昭和10)年)
(2) 天災と国防 7 (1934(昭和9)年)
(3) 津浪と人間 6  (1933(昭和8)年)

となり、寅彦の最晩年3年間にわたり連続して発表したものなのである。
この事実を見ただけでもよくわかる。

寅彦は最晩年まで熱く警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」を鳴らし続けたのである。

これを「警鐘三部作」と呼ぼう!!
そして、繰り返し繰り返し読んでみよう。


午後には、今季初、本格的に雪が降り出した。

(つづく)

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(13) #traday #寺田寅彦

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「ねえ君、不思議だと思いませんか?」
 実にいいコトバだ。
 昨年の夏に建った「寺田寅彦銅像」の正面台座にも刻まれている。
 これもまた我らが寅彦の口からでたコトバだった。
 7年間かけて読んだ92編の随筆のどこにも出ていなかった。

 またしても一番弟子の中谷宇吉郎が、「かたち」にして残してくれていた。

 そして先(ま)ず均質一様と考うべき空気の中を、何故なぜわざわざあのように遠廻りをして火花が飛ぶか、そして一見全く不規則と思われる複雑極まる火花の形に或る統計的の法則があるらしいということを不思議がられたそうである。「ねえ君、不思議だと思いませんか」と当時まだ学生であった自分に話されたことがある。このような一言(ひとこと)が今でも生き生きと自分の頭に深い印象を残している。そして自然現象の不思議には自分自身の眼で驚異しなければならぬという先生の訓えを肉付けていてくれるのである。「指導者としての寺田先生」中谷宇吉郎 青空文庫より

▼全92編のうち64編もが、このコトバが象徴するような【科学・科学教育】に関するものだった。

B 【科学・科学教育】『ねえ君、不思議だと思いませんか?』 64編

 「科学」と「科学(理科)教育」は一体のものであり簡単に別々に語ることはできない。
 その意見にも納得していた。
 しかし、やっぱり「指導者としての寺田先生」が気になった。

▼64編のうちダイレクトに「科学(理科)教育」に関係しそうなもの10編を選んだ。
 名づけて

 寺田寅彦「科学(理科)教育」十選!!

(1) 科学者とあたま 7

(2) 研究的態度の養成 5

(3) 雑感(「理科教育」より) 5

(4) 科学上の骨董趣味と温故知新 4

(5) 物理学実験の教授について 3

(6) 方則について 1

(7) 物理学の応用について 1

(8) 知と疑い 1

(9) 疑問と空想 1   

(10) 科学に志す人へ 1

【参照】作家別作品リスト:No.42 寺田寅彦 (青空文庫)

▼十選はあくまで現段階までの話であり、オンライン「寅の日」の今後の展開如何によっては変わって来るかも知れない。
 せっかく寺田寅彦「科学(理科)教育」十選!!をつくったのでこれを機に新たな取り組みをはじめたい気持ちもある。
たとえば

●寺田寅彦「科学(理科)教育」十選!!オフ
 寺田寅彦の科学教育・理科教育に興味ある人たちが集まり、愉しく語り合うオフ
 
●あなたが選ぶベスト3は!?
 なんらかの方法を駆使して、科学教育関係者にアンケートを実施する。

等々
 具体化するまでにまだまだ道は遠いかも知れない。
 しかし、考えてみるだけでも愉しい!!

 あのコトバをつぶやきながら

「ねえ君、不思議だと思いませんか?」

(つづく)

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【お薦め本】『気象予報と防災ー予報官の道』(永澤義嗣著 中公新書)

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「大気の物理学実験室」!!
 私は、けっこうこの呼び方が気に入っていた。
 自分の日々暮らす空間をこう呼ぶことに、毎日大好きな「実験」をやっているような気分になれるからだ。
 この実験室は宇宙空間から見るとおそろしく薄っぺらであった。
 その薄っぺらな空間で、日々刻々異なる「大気の物理学」実験がおこなわれていた。
 
 実験の様子は「雲見」とよんで観察した。
 そして、なんとアリガタイことに実験結果のデータは「アメダス福崎」に記録されていた。
 昨日もいつもと同じように、「実験」が続くのだった。

▼この「実験」を予想するプロの書いた本に出会った。
 出会った本とは

◆【お薦め本】『気象予報と防災ー予報官の道』(永澤義嗣著 中公新書 2018.12.25)

である。タイトルからしてなかなか面白そうな本だ。
  いつの頃からだろうか、私は本を読む前に変なことをするのが習慣となってしまっていた。
 今回もそれをやってしまった。
 「著者は何歳ぐらいなんだろう?」と奥付の著者紹介の欄を見た。
 
 著者・永澤義嗣氏は、「1952年(昭和27年)札幌市生まれ」と書いてあった。私は1951年(昭和26年)生まれだから、私の方が一歳年上である。
 いずれにしても同時代人だ。同じ時代の空気を吸って今日まで生きてきた。
 もうそれだけで他人事と思えなくなり、親近感わいてくるのだった!!
 
 そんな著者が言っていた。

 本書は、気象を愛し、気象に情熱を注ぎ、社会に貢献することを願って気象に人生を捧げたある予報官の決算書である。(「おわりに」同書p265 より)

 勝手に身内意識をもちはじめた著者がこう言い切っていた。【お薦め本】にあげないわけにはいかないだろう。
 だからと言って、シロウトの下手な紹介は失礼になるかもしれない。
 読んでから少し躊躇していた。
 決めた!! 自分のための「一次感想文」ということであげておく。

 とりあえずいつものようにお薦めポイント3つをあげておく。

(1) ツボを押さえた解説!!

(2) 伝える側からの等身大情報が面白い!!

(3) 防災・減災に関わるすべての人の必読書!!
 

▼では少しくわしく書いてみる。

(1) ツボを押さえた解説!!

我々は地球の中に住んでいる
この小見出しは間違いではない。我々は、決して、地球の「上」に住んでいるのではないのだ。なぜなら、大気圏も地球の一部だから。(同書p3より)
 

 と第一章1「地球大気の構造」ははじまった。
 このこだわりが気に入った。
 うまい!! と思った。ツボを心得ていると思った。
 私のようなシロウトがいつも誤解してしまう「落とし穴」がここにあった。
 私たちは大気の海の底で暮らしている。
 そして、その大気の海はおそろしく浅い。(大気の層は薄い)
 「大気の物理学実験室」は薄っぺらいのだ!!
 多くの気象解説本はこのアタリマエをすんなりとやりすごしてしまっていた。

 この本は違っていた。そのこだわりは徹底していた。

 

よくいわれるように、地球をリンゴにたとえると、大気はリンゴの皮ほどしかない。(同書p3より)

 
そのリンゴの皮ほどの大気圏の中で起きる現象が「気象」である。

 

リンゴの皮にもたとえられる大気圏だが、驚くなかれ、我々になじみの深い「天気」を決定する雲や雨・雪などの気象現象の大部分は、薄っぺらな大気圏の最下部10キロメートルそこそこの「対流圏」で起きるのだ。(同書p4より)

 我々の生活に大きな影響を与える「天気」とよばれるものが、薄っぺらな地球大気の最下部の厚さ10キロメートルそこそこの対流圏で起きているという事実を、我々は果たしてどれだけ実感しているだろうか。(中略)しかし、10キロメートルを水平にとれば、せいぜい隣の町に出かけるほどの距離で、時速60キロメートルの自動車で10分間も走れば着いてしまう。このように、天気は鉛直方向にほとんど厚みのない、薄皮のような対流圏に生じるしわのようなものだ。そのしわが、実は一筋縄ではいかないむずかしさと、面白さをもっている(同書p5より)

 このアタリマエ!!このアタリマエにここまでこだわるこの本はホンモノ!!
 ここにこそ「天気」理解のツボがあると私は長年思っていた。

 他にツボを押さえた説明が随所に出てきた。 
 たとえば 
・ 熱帯域から偏西風帯への“帰化” (同書p15)
・ 時間断面図 左から右へのわけは (同書p31)

ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
 と膝をうつことしきりである。

 また

 だれもが知っている天気ことわざ(天気俚諺)として、「夕焼けは晴れ」がある。驚くなかれ、キリスト教の聖書に出てくる。
 「あなたたちは、夕方には『夕焼けは晴れだ』と言い、朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う」(マタイによる福音書16章2~3節、新共同役)(同書p33より)

 からはじまる「第三章 天気予報発展のあしどり」は特に面白い。

(2) 伝える側からの等身大情報が面白い!!
「気象予報官」と聞いて、どこか「雲の上の人」とまで言わなくても「別世界の人」という感である。
そんな人の楽屋裏話はとても面白い。野次馬的にも興味津々だ。
  「夜明け前が最も忙しい」 
  「気象予報士の違い」   
「予報官の心掛け」
  「魅力のない3割打者」等々の話が面白い。
 たとえばこんな感じだ!!


  平均的には高打率であるだが、肝心ときにあまり期待できない。本項ではそれを野球になぞらえて「魅力のない3割打者」と表現してみた。そこに介入して魅力を付加するのが予報官の役割である。知識と経験に裏打ちされた予報官が積極的に関与しホームランやタイムリーヒット、逆転打を放ってこそ、予報官の存在意義がある。(同書p96より)

 このように随所にみられる予報官としての「誇り」「責任感」がまたスバラシイ!!

 また、その道のプロならではの天気の見方が面白い。
 現在、どのようにして「天気予報」がつくられるかの話は、「天気予報」を受信する側の人間としてもぜひ知っておきたいこと満載だ。
 ここを読んでからTVの「天気予報」を見たら、ナルホド!!と思った。
 いちばん私が感心し納得したのは、「天気予報の原理」だった。
 

 天気予報の原理は、「現在の状態を知り、それに何らかの法則を適用して将来の状態を推し量る」ことであると前章で繰り返し述べた。現在の状態を知ることは天気予報の第一歩である。(同書p49より)

このアタリマエ!! 
納得デアル。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

「ハズレとズレ」(同書p71)
も大納得の話だ!!

「用語とのつきあい」(同書P111より)
 用語を発信する側からの説明は自ずから説得力をもつ。どんな経緯でその用語が使われ出したのか。くわしく語られている!!

 ひょっとしたここが本書のいちばんのウリかも知れない。
 実際に手にとってぜひたしかめてもらいたい。 

▼最後に
(3) 防災・減災に関わるすべての人の必読書!!
著者としては、第三部「気象防災と予報官」にいちばん力点をおきたかったのではないだろうか。

 気象情報は、ぜひとも伝えるべきこと、伝えたいことを予報官がもっていることが大前提だ。いま何を伝えるべきかを明確に意識し、それを端的に表現する。気象情報はそうあるべきだ。(同書p257より)
 そのような期待と責任を十分に担いうる予報官を育てるのは、気象情報の利用者である国民と、予報官の仕事と密接にかかわる防災関係機関や報道機関、そして予報官の職場である行政官庁としての気象庁である。  気象情報の利用者は、気象情報に関する要望などを遠慮なく発表者にぶつけるのがよい。そのことが、気象情報の発表者と利用者の意思疎通を促進し、予報官のモチベーションを高めることにつながる。(同書P262より)

 これらのコトバを聞くと、この本の副題「予報官の道」の本意も見えてくる気がするのだった。

 最初にもどり、実にみごとな「決算書」である。!! 

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(12) #traday #寺田寅彦

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▼昨日(2019/01/23)の朝も、やっぱり「根毛氷」は生えていた!!

 午後になって小さな小さな「雲見」の旅にでかけた。
 目的物が別にあったとしても、「雲見」の旅は成立する。
 たとえ目的物に行き着けなくても、「雲見」の旅は楽しい!!
 
 こんな安上がりの「道楽の科学」をみつけることができたのも、きっと寅彦のおかげである!! 

▼7年間のオンライン「寅の日」で何を読んできたのか?を続けよう。
 最後に一回だけ読んだものをリスアップしてみる。

42 アインシュタイン(B)       1 
42 俳句の形式とその進化(C)     1
42 音の世界(B) 1
42 においの追憶(B) 1
42 毛ぎらい(B)           1
42 凍雨と雨水(D) 1
42 エレベーター (B)        1
42 流言蜚語(A)           1
42 田園雑感(B)           1 
42 路傍の草 (B) 1
42 日本楽器の名称(B)        1 
42 火山の名について(B)       1
42 伊吹山の句について(C) 1
42 歌の口調(C) 1
42 子規の追憶(C)          1
42 詩と官能(C)           1 
42 感覚と科学(B) 1
42 俳諧瑣談(C) 1
42 夏目漱石先生の追憶(C) 1
42 蓑虫(B) 1
42 案内者(B)            1
42 化け物の進化(B)         1
42 小爆発二件(A) 1
42 災難雑考(A) 1
42 方則について(B)         1
42 新春偶話(B)           1 
42 物理学の応用について(B)     1
42 物理学と感覚(B) 1
42 知と疑い(B) 1
42 自然現象の予報(D)        1
42 怪異考(B)            1
42 団栗(B)             1
42 柿の種(B)  1
42 連句雑俎(C) 1
42 静岡地震被害見学記(A) 1
42 沓掛より(B)           1
42 とんびと油揚(B)         1
42 小さな出来事(B)         1
42 三斜晶系(B)           1
42 やもり物語(B)          1
42 夏の小半日(B)          1
42 夏(B)              1
42 秋の歌(B)            1
42 カメラをさげて(B)        1
42 疑問と空想(B)          1   
42 科学に志す人へ(B)        1
42 透明人間(B)           1
42 視角(B)             1
42 製陶実演(B)           1
42 向日葵(B)            1
42 竜舌蘭 (B) 1

圧巻である!! 
 いっきょに列挙するとその数に圧倒されてしまう。
 実に92編の随筆を読んでいるのである。
 
こんなことができたのは、すべて「青空文庫」のおかげである。
深謝<(_ _)>

◆作家別作品リスト:No.42 寺田寅彦 (青空文庫)

▼今一度、仮分類に基づいて92編を機械的にカウントしなおしてみると次のようになった。

A 【防災・減災】『天災は忘れられたる頃来る』 9編

B 【科学・科学教育】『ねえ君、不思議だと思いませんか?』 64編

C 【俳句】『歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である』 13編

D 【気象】寅彦の「雲見」!! 6編 

 やっぱり圧倒的にBが64編と多いことである。
 次なる課題はBを詳細分類するかどうかだ。
 しばし、考えてみたい!!

(つづく)

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(11) #traday #寺田寅彦

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やっぱりできた!!「根毛氷」だ\(^O^)/

 久しぶりに「Wコップの氷」の実験に挑戦してみた。ほぼ一年ぶりである。
 ガラスコップのなかに水を入れ、その上に紙コップに水を入れ浮かべる。実験装置は以上!!
 後は夜間にこの装置を屋外に放置するだけ。
 紙コップのそこにぎっしり根毛のようなものが!?名づけて「根毛」氷!!
 
 その正体をめぐっての謎解きは昨年いったん終わった。
 でも、やっぱり「ふしぎ!?」だ。
 「ストロー氷」はどうだろう。もう見ることはないのだろうか!?

 こんなときはやっぱり寅彦のあのコトバを借りたくなる。
 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」 

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▼オンライン「寅の日」の7年間で何を読んできたかを続けよう。(正確には~2018.12.31)
 昨日使った分野分けが気に入ったので、それはそのまま踏襲する。

A 【防災・減災】『天災は忘れられたる頃来る』

B 【科学・科学教育】『ねえ君、不思議だと思いませんか?』

C 【俳句】『歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である』

D 【気象】寅彦の「雲見」!!

 次は3回読んだものである。13作品ある。

17 思い出草(C) 3
17 自然界の縞模様(B) 3
17 線香花火(B) 3
17 金平糖(B)  3
17 地震雑感(A) 3
17 物理学実験の教授について(B)   3
17 身長と寿命(B)          3
17 藤の実 (B) 3
17 春六題 (B) 3
17 量的と質的と統計的と(B)      3
17 物理圏外の物理現象(B) 3
17 神話と地球物理学(A) 3
17 地図をながめて(B)  3

(  )のA~Dは私の勝手な独断である。

▼続けて2回読んだ作品をつづける。

30 5月の唯物観(B)         2 
30 ルクレチウスと科学(B) 2
30 からすうりの花と蛾(B) 2
30 うじの効用(B) 2
30 物質群としてみた動物群(B) 2
30 コーヒー哲学序説(B) 2
30 西鶴と科学(B) 2
30 蓑虫と蜘蛛(B) 2
30 蜂が団子をこしらえる話(B)    2 
30 レーリー卿(B)   2
30 科学者と芸術家(B)        2 
30 コスモスとアリ(柿の種)(B) 2

▼ここまで進んできてはたと考え込んでしまうのだった。
 こんな分類でいいんだろうか!?
 これではB【科学・科学教育】ばっかりになってしまうではないか。
 せめて科学教育関係はBから独立させてはどうだろう?

 いやこれはアタリマエ!!
 これでこそ寅彦!!
 
 寅彦の軸足はいつも「科学」にある!!

 ことを証明しているのかも。

(つづく)
 


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オンライン「寅の日」7年の歩みから(10) #traday #寺田寅彦

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寅彦の「雲見」!!

 今、もっともはまっているコトバだ。

 

好きなもの 苺 珈琲 花 美人 懐手して 宇宙見物

 寅彦が昭和九年の一月に詠んだ短歌だ。寅彦の銅像の台座の一面にもローマ字で書かれている。
 とても気に入っていた。
 特に「懐手して宇宙見物」というのがとても好きだ!!
 そこから
 賢治の「雲見」に対して、寅彦の「宇宙見物」!!
 と呼んできた。
 しかし、知れば知るほど 寅彦の「雲見」も半端ではなかった!!
 
 寅彦の「雲見」、ちょっとだけ意識しながら私も…

▼ずいぶん駆け足になったが、「土佐の寅彦」詣、記念オフ等を中心に7年の歩みをふり返ってみた。
 率直な感想は、歌の文句ではないが「思えば遠くへ来たもんだ♪」!!
 
 さて、この7年間に寅彦のどんな随筆を読んできたのだろう。
 それはすべてが、オンライン「寅の日」のページに記録されているので、何を読んだかカウントしてみた。
 ただし、ひとつの作品を何回にも分けて読んだり、一回に読んだ随筆集の中に、いくつもの作品が含まれている場合があったりする。
 だから厳密な意味での回数とズレているところがあるかも知れないが、ザックリとした傾向はわかるだろう。

▼まず4回以上読んだベスト16をあげてみる。
                  
1 日本人の自然観        8
2 天災と国防       7
2 科学者とあたま         7
4 俳句の精神            6
4 津浪と人間            6
4 天文と俳句            6
4 颱風雑俎    6
4 科学と文学     6
9 日常身辺の物理的諸問題  5 
9 茶わんの湯           5
9 研究的態度の養成   5
9 雑感(「理科教育」より)    5
13 俳諧の本質的概論   4
13 科学上の骨董趣味と温故知新 4
13 夕凪と夕風  4
13 海陸風と夕なぎ 4

▼集計結果はさもありなんである。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
 ベスト16を私の勝手な思い入れで4つに分類してみた。

A 【防災・減災】『天災は忘れられたる頃来る』
1 日本人の自然観        8
2 天災と国防       7
4 津浪と人間            6


B 【科学・科学教育】『ねえ君、不思議だと思いませんか?』
2 科学者とあたま         7
9 日常身辺の物理的諸問題  5
9 研究的態度の養成   5
9 雑感(「理科教育」より)    5
13 科学上の骨董趣味と温故知新 4


C 【俳句】『歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である』
4 俳句の精神            6
4 天文と俳句            6
4 科学と文学     6
13 俳諧の本質的概論   4


D 【気象】寅彦の「雲見」!!
4 颱風雑俎    6 (Aも含む)
9 茶わんの湯           5
13 夕凪と夕風  4
13 海陸風と夕なぎ 4

(つづく)

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【Web更新1/20】19-03 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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長靴の底より凍むや寒の朝 19/01/19撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】19-03
週末定例更新のお知らせ
 「降る雪や明治は遠くなりにけり 中村草田男」
 昭和6年、草田男30歳のときの作だという。
 「平成」という時代が終わろうとしている。時代は加速してきたから、もうとっくに
 「降る雪や昭和は遠くなりにけり」という句が生まれてよかったのかもしれない。
 いや、もう生まれていた!?

◆表紙画像集2019 更新  霜の苺
 朝の散策は少し邪魔くさいがいつの季節も長靴を履いて出かける。
 この季節、長靴の底から寒がやってくる。
 畑に立つ。
 霜の苺が…。このまま夏まで保存できたら「おいしいかも!?」

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 あいかわらず、7年の歩みを追っている。
 この7年の間に実に多くの人に出会っていることにあらためて驚く!!
 それぞれの人に、それぞれの「寅彦」が居た。
 それを聞かせてもらうのがとても楽しかった。これからも…

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 オンライン「寅の日」がまもなく7年が終わるのなら、サイエンスコミュニケーター宣言の方は8年がおわるのだ。
 「現在地」を常に確かめながら ゆっくり ゆっくり 急ぎたいものだ。


 「平成」は後何日!?
 そろそろカウントダウンがはじまるのだろうか。
 いや、もうはじまっているのかな。
 ゆっくり 急ごう !!
 

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2019年2月のオンライン「寅の日」は #traday #寺田寅彦

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「一日でいちばんきれいな空」 がみごとだった!!

 やっぱりいいな。
 賢治の「雲見」!!
 寅彦の「宇宙見物」!!
 
 これが究極の道楽だ!!待てよ(・_・)......ン?
 賢治の「宇宙見物」、寅彦の「雲見」はなかったのだろうか!?

 オオアリダ!!
 むしろその方がよく知られているのかもしれない。

▼はやくも2月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期だ。
 2月はなにをテーマに読むか。考えていたら、先の 寅彦の「雲見」を思いついた。
 寅彦は気象関係の随筆も多く書いていた。
 これまでのオンライン「寅の日」でも、毎年とりあげて読んできた。
 でも冬場にとりあげることは、少なかった。それで冬バージョンを読んでみることにする。

  【2019年2月のテーマ】 「寅彦と気象(冬)」

 2月は2回ある。

■2019年2月オンライン「寅の日」

◆第215回オンライン「寅の日」 …2/10(日)
◆第216回オンライン「寅の日」 …2/22(金)

▼どれを読むかで迷いつつこれまでに読んだものを含めて探してみた。
 あらためて驚いた!!
 寅彦の「雲見」もほんとうにオオアリだ!!
 これまでに一回だけ読んだものから、2編を抽出した。
 「伊吹山の句について」「凍雨と雨氷」である。

■2019年2月オンライン「寅の日」

◆第215回オンライン「寅の日」 …2/10(日) 「伊吹山の句について」(青空文庫より)

◆第216回オンライン「寅の日」 …2/22(金) 「凍雨と雨氷」(青空文庫より)
  
▼大寒の朝である。
 2月、3月が過ぎれば、オンライン「寅の日」は、7年の歩みを終えることになる。
 今、駆け足で7年の歩みをふり返っているところであるが、一言でいえば

 思えば遠くまで来たもんだ!!

 である。7年の歩みのラストスパートもよろしくお付き合いください<(_ _)>

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから43週目であった。
 観察池の表面には、かなりあつく氷がはりはじめていた。
 やっぱり「ふしぎ!?」だ。
 氷がはるときには、きっちりとしたルールがあるようだ!!
 私のまだ知らないルールが…。そのルールを知りたい!!
 寅彦に出会わなければそんなこと思わなかったのかも知れない。

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(9) #traday #寺田寅彦

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▼2018年は、オンライン「寅の日」にとって記念すべき年となった。
 まずは、ついにあの寅彦の銅像が建ったのだ。

●寅彦の銅像を訪ねて(1) #traday #寺田寅彦

●寅彦の銅像を訪ねて(2) #traday #寺田寅彦

●寅彦の銅像を訪ねて(3) #traday #寺田寅彦

▼その様子は詳細に次のページにも記録されていた。

◆寺田寅彦先生の銅像建立

 なかでも、銅像建立の経緯については、寺田寅彦記念館友の会副会長の宮英司氏がまとめられた

●「寺田寅彦銅像物語」(宮 英司)

にくわしく熱く語られていた。
 私はこのなかの最後にあがっている「寺田寅彦の銅像建立について」の趣意書を、オンライン「寅の日」の案内するのに利用させてもらったことがしばしばある。
 「今、なぜ寺田寅彦なのか?」に答えるすぐれたメッセージにもなっていると思ったからである。

▼夏の終り、8/26(日)にはついにオンライン「寅の日」は200回に達した!!
 200回達成記念オフを企画し、実施した。

●【8/28(火)in名古屋】「金平糖の不思議研究」中田友一先生 近づく!!

●「金平糖博物館」は最高に面白かった!!(1)

●「金平糖博物館」は最高に面白かった!!(2)


▼「金平糖」に焦点を絞ったオフは、金平糖研究の第一人者・中田友一先生の多大なるご協力のおかげで実現した。それももとをたどれば寅彦に行き着くのだった。
 中田先生も寅彦の大ファンだったのである。
 「金平糖」の「ふしぎ!?」を追う旅はまだまだつづけるつもりである。
 あのとき東京からひとりで参加してくれた中学校一年生のS君の「金平糖研究」はどこまですすんだかな!?
 ぜひぜひ聞いてみたいものだ。!!

(つづく)

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(8) #traday #寺田寅彦

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▼2017年ももちろん「土佐の寅彦」詣はつづいた!!

●2017年春・寅彦を訪ねて(1) #traday

●2017年春・寅彦を訪ねて(2) #traday

●2017年春・寅彦を訪ねて(3) #traday

 熊本地震のため一年のびることになってしまった柏木先生の講演「寺田寅彦と熊本」はとても興味深いものだった。いつか熊本にも足を運びたいと思った。
▼この度の詣にはとんでもなくうれしいオプションがついていた。
 寺田寅彦銅像を制作中の大野良一先生のアトリエ訪問である。前回にお話を聞いていただけに大野先生の作品に興味があった。
 どの作品にも感動した!!
 アトリエの庭もスバラシイ!!\(^O^)/
 銅像完成が益々楽しみになった。
▼2017年の秋、今度は台風で2018年春まで延期となってしまった。

●2018年春・寅彦を訪ねて(1) #traday #寺田寅彦

●2018年春・寅彦を訪ねて(2) #traday #寺田寅彦

▼待望の西森良子さん(劇団 the・創 代表)のお話はとても面白かった。
 寅彦を理解するために熊本へも取材にいかれたお話など感動的であった。
 そうして上演された劇は今もネットで見せてもらうことができるのだ。
 アリガタイ!! <(_ _)>

 ◆劇団 the ・創 第17回公演 「寺田寅彦物語」


 この旅では、さらにうれしい「発見」があった。
 「土佐の寅彦」詣では、これまで「寺田寅彦記念館」「高知県立文学館」「墓所」は必ず訪れる定番コースとしていた。定番コースに新たなスポットをみつけ加えた。
「高知地方気象台遠隔露場」である。「ウィドプロファイラ」まであった。
 私にはここがとても大切な「寅彦ゆかりの地」に見えた。

(つづく)

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本日(2019/01/17)、第213回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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1995年(平成7年)1月17日5時46分52秒

 その時間が近づいてきた。
 24年前も同じ姿勢でパソコンに向っていた。すでに【理科の部屋】ははじまっていたのだ。

 この日が近づくと、自分の暮らす地域の「動く大地の物語」が気になり出す。
 宿題完成はまだまだ遠い。しかし、いかに遅々たる歩みになろうともやめるわけにはいかない!!
 ゆっくり ゆっくり急ごう。
▼今年は「1.17 あれから24年の歳月が!!そして…」と、オンライン「寅の日」が偶然にも重なってしまった。
 これまた何かの縁なのかも…。
 本日(2019/01/17)は、第213回オンライン「寅の日」である。
 2019年の1月のテーマは
 【1月のテーマ】 「寅彦と映画」
 である。私にはなかなか挑戦的なテーマである。
 本日はその第二弾、「映画時代」を読む。

◆本日(2019/01/17)、第213回オンライン「寅の日」!!

●「映画時代」(青空文庫より)

▼なんと言えばいいのだろう!?
 こんな感じをどう表現すれば伝わるだろう!?
 なんとなく予感がする!!
 「ここに寅彦を読み解く鍵が隠されている!!」そんな予感である。
 しかし、不勉強がたたり、なかなかそれがここだと捜し出すことができない。なんとも言えぬもどかしが…

 順を追ってみていこう。
 思い出話をしているように思わせながら、どうやらことの核心にせまっていったようだ。

 しかしあのろうそくの炎の不定なゆらぎはあらゆるものの陰影に生きた脈動を与えるので、このグロテスクな影人形の舞踊にはいっそう幻想的な雰囲気(ふんいき)が付きまとっていて、幼いわれわれのファンタジーを一種不思議な世界へ誘うのであった。
 それはとにかく、もし現代の活動映画が「影の散文か散文詩」であるとすれば、こういう影人形はたとえば「影の俳句」のようなものではあるまいか。

「影人形」!!どうやらこのあたりに第一の鍵が…

 次にいこう。

 こういう現実味からいうと演劇フィルムは多くははなはだ空疎なものである。プロットにないよけいなものは塵(ちり)一筋も写さないというのが立て前であるらしい。これは劇の性質上当然のことかもしれないが、舞台で行なわるる演劇とフィルム劇とは必ずしも同じでない以上、フィルムにして始めて生ずる可能性を活用するためには、もう少し天然の偶然的なプロットを巧みに生かして取り入れて、それによって必然的な効果をあげたらよくはないか。
 
これに対する有益なヒントはたとえば俳諧(はいかい)連句(れんく)の研究によっても得られる。連句における天然と人事との複雑に入り乱れたシーンからシーンへの推移の間に、われわれはそれらのシーンの底に流れるある力強い運動を感じる。

 このあたりから頻繁に飛び出す「俳諧連句」!!

 連句には普通の言葉で言い現わせるような筋は通っていないが、音楽的にちゃんと筋道が通っており、三十六句は渾然(こんぜん)たる楽章を成している。そういう意味での筋の通った連句的な映画を見せてくれる人はないものかと思うのである。
実物と同じに見せるということは絵画の目的でないと同様に映画の目的でもない。実物を見たのでは到底発見することのできないものを発見させるところに映画の特長があるのではないか。

どこかで囓り聞いた「連句的」物理学というコトバを思い出した。
 「連句」!!ここに第二の鍵が…
 私のいちばんの興味もこのあたりにある。

▼勝手な読み解きをすすめる。
 もうひとつ鍵があるように…。

 絵巻物というものの最初のイデーはおそらく舶来のものかもしれないが、ともかくこれはかなりに偉大なイデーである。そうしてある意味で活動映画の先駆者と見なしてもよいものである。
 絵巻物では、一つの場面から次の場面への推移は観覧者の頭脳の中で各自のファンタジーにしたがって進転して行く。巻物に描かれた雲や波や風景や花鳥は、その背景となり、モンタージュとなり、雰囲気(ふんいき)となり、そうしてきたるべき次の場面への予感を醸成する。そこへいよいよ次の画面が現われて観者の頭脳の中の連続的なシーンと「コインシデンス」をする。そうして観者の頭の中の映画に強いアクセントを与え、同時に次の進展への衝動と指針を与える。これは驚くべき芸術であるとも言われなくはない。

 「絵巻物」!!ここに第三の鍵が…

 未知なる分野の講演を聴くとき、シロウトである私は、講師先生の声の大きさでそのポイントとなるところを抽出する。同じことをここでやってみた。
 寅彦の声が大きくなっているのは

 「影人形(影法師)」
 「連句」
 「絵巻物」 

この3つ!?

 もうすぐあの時間だ。   合掌

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(7) #traday #寺田寅彦

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▼2016年。
 この年もやはり春と秋に「土佐の寅彦」詣に出かけていた。

●今、寺田寅彦に学ぶとは!?(1)

●今、寺田寅彦に学ぶとは!?(2)

▼「土佐の寅彦」詣には大きく二つの楽しみがあった。
 その二つとは

(1) 寺田寅彦記念館・友の会の人たちから学ぶ!!
 友の会の人たちは、寅彦のにわかファンの私にとってあこがれであり、驚異であった。
 随筆の一節が話題にのぼると、すぐさま誰かが「それは、○○○のなかにありますね。」「全集の○巻だったかな?」と答えられた。 (゜o゜)ゲッ!!
 オンライン「寅の日」で何を読むか?ということについてたくさんのヒントをいただいていた。アリガタイ!!

(2) 寅彦のゆかりの地めぐり!!
 「寺田寅彦記念館」「高知県立文学館(寺田寅彦記念室)」「墓所」の三カ所ははずことない定番コースとしていた。それ以外に「寅彦のゆかりの地」を訪ねることにしていた。
 いつも自分にとってあらたな「発見」がある旅だった。

である。
▼秋の研修会では寺田寅彦の銅像を鋭意制作中の大野良一先生のお話を聞いた。
 実に感動的なお話だった!!

●今年2度目の「寅彦」を訪ねて

●今年2度目の「寅彦」を訪ねて(続)

▼このときの「ゆかりの地」めぐりは天気悪かったので中止して、「高知県立文学館(寺田寅彦記念室)」にある三本のお気に入りビデオを繰り返し繰り返し見た!!<必見!!>

(1) 「渦巻きの実験」 「物理学圏外の物理的現象」(青空文庫より)

 広大無辺の自然にはなお無限の問題が伏在しているのに、われわれの盲目なためにそれを問題として認め得ない結果、それが存在しないかのように枕(まくら)を高くしているのである。


(2) 「地滑りの実験」 「自由画稿」はしがき(青空文庫より)

どんな瑣末さまつな科学的知識でも、その背後には必ずいろいろな既知の方則が普遍的な背景として控えており、またその上に数限りもない未知の問題の胚芽(はいが)が必ず含まれているのである。


(3) 「割れ目と生命の実験」 「空想目録」二 製陶実演 (青空文庫より)

学問の場合には、素材というものの価値が実は非常に重大である。いい素材を発見しまた発掘するということのほうがなかなか困難であってひと通りならぬ才能を要する場合が多く、むしろそれを使って下手(へた)な体系などを作ることよりも、もっとはるかに困難であると考えられる場合も少なくはない。そうして学術上の良い素材は一度掘り出されれば、それはいつまでも役に立ち、また将来いかなる重大なものに使用されるかもしれないという可能性をもっている。

(つづく)

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【お薦め本】『「ロウソクの科学」が教えてくれること』(尾嶋好美/編訳 白川英樹/監修 サイエンス・アイ新書)

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ファラデーラボでのクリスマスレクチャー「ロウソクの科学」は最高に面白かった!!
 一言でいうなら、およそ160年前へのタイムスリップだ。
 ファラデー役のイブさんがこれまたファラデーそっくりなのである。外見だけではない、ファラデーに惚れ込んでしまったイブさんは、「ロウソクの科学」を読み込み、ひとつひとつの実験に習熟していた。
 もう完全にファラデーなりきっていたのである。それが感動をよぶのであった。
 実験助手アンダーソン役をつとめたファラデーラボの主・森本雄一さんが言った。

 「このレクチャーをやるようになって、あらためてファラデーのすごさがわかって来た!!」 

 見せてもらった私たちも同感であった。
 「ロウソクの科学」ってこんなに面白かったんだ!!
 と再発見をさせられるレクチャーであった。
▼その森本さんが昨年末にFBで一冊の本を紹介してくれた。それが今回の【お薦め本】である。

◆【お薦め本】『「ロウソクの科学」が教えてくれること』(尾嶋好美/編訳 白川英樹/監修 サイエンス・アイ新書) 

 取り寄せて読んでみた。
 あのアンダーソンが薦めてくれるだけあって、実に面白かった!!
 自分でもどうしても【お薦め本】にあげてみたくなった。
 面白すぎて話がいろんなところに飛んでしまいそうだ。だから、いつものようにお薦めポイント3つをさきにあげておく。

(1) 図、きれいなカラー写真がいっぱいでとてもわかりやすい!!

(2) 家庭でやることのできる実験の具体的な紹介がある。

(3) 自分で「科学」を学びたい人にとって最高のテキストだ!!

▼言いたいことは先に言ってしまったのであとは気儘にいく。

(1) 図、きれいなカラー写真がいっぱいでとてもわかりやすい!!
 この本の監修にあたられた白川英樹先生が「おわりに」で「ロウソクの科学」についてたいへん興味深いことをおっしゃっていた。少し長くなるが引用させてもらう。

 世界的名著との評判だったので、学生の頃に何回か完読に挑戦したが果たせなかった。例えは悪いがこの本は、硬いスルメのようで、口に入れる前は美味しそうな匂いで食欲をそそるが、歯ごたえが強くてなかなか噛み切れず、口の中でもぐもぐしているうちに次第に柔らかくなり、滋味に富んだ味わいを楽しめる。味わう間もなく退散を余儀なくされた理由は個人的にさまざまだろうが、大きく二つあると思う。(同書P180より)
 

さすがである!!うまい!! (゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
たしかに心当たりがあった。

 その「大きく二つ」の指摘が続く。

 一つはロウソクそのものである。(同書P180より)

 これも大納得である。
 ロウソクそのものを目にする機会は少なくなっている。
 仏壇、誕生パーティー、災害用備品、理科室ぐらいしか思いつかない。
 マッチも同じ運命にある。「そこで…」と言いたいところだが
 \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ

 もうひとつの指摘もそのとおりである。

 二つめは、演示実験含む講演を聴く際の印象と、その内容を文字化した書籍、とりわけ実験の部分を読んで受ける印象のちがいである。(同書P181より)

 さすがデアル!!
 心当たりありまくりデアル!!
 先のファラデーラボでのクリスマスレクチャーの後もそうだった。実験で見せてもらった部分はよくわかったが、では次の章はというとなかなか…(^^ゞポリポリ

 この「印象のちがい」を少しでもうめようとしたのがこの本だった。
 実験の様子をきれいなカラー写真や、カラフルな図で解説してくれている。
 この本だと中途「退散」せずに完読可能かも知れないゾ!!

次に行こう。
(2) 家庭でやることのできる実験の具体的な紹介がある。
 (1)とも関連するが、ここがこの本のウリでもあった。著者・尾嶋好美さんは「はじめに」のなかに次のように書いていた。

 ファラデーは、家に帰ってから自分たちでできる実験を紹介し、自分で確かめることを勧めています。知っている現象でも、実際に目の前で起こると、新たな驚きが生まれます。驚きは多くの疑問をもたらすことでしょう。できれば、読むだけでなく実験をし、五感を使って科学を楽しんでいただけたらと思います。私たちみんなの前に、科学の扉は常に開かれています。(同書 p5より)
 

 この本の本意がココにある!!
 それを裏付けるように、家庭でも簡単に安全にやれる実験8つを具体的に紹介していた。

【TRY1】重力に逆らってのぼる液体
【TRY2】つながる炎
【TRY3】炎の「美しい舌」
【TRY4】炎の熱のありか
【TRY5】鉄を燃やす
【TRY6】水を使って缶をつぶす
【TRY7】ストロー鉄砲
【TRY8】石灰水の色を変える

▼最後のひとつに行こう。

(3) 自分で「科学」を学びたい人にとって最高のテキストだ!!
 「ロウソクの科学」をなんとか読んでしまった私は驚いた!!
 読んだつもりになっていた私が恥ずかしかった。
 「こんな実験もやっていたのか!!」と驚くばかりだった。
 「水の電気分解」をはじめおよそ中学校理科でやる実験の全てが出てきた。
 「酸素中で炭素を燃焼する」
 「二酸化炭素のなかから炭素をとりだす」
 等々新しい実験とばかり思っていたら、きっちりとファラデーはやっていた。
 以前からの主張を思い出した!!

 中学校理科はファラデーできまり!!

 この本にはとてもうれしい「付録」がついていた。
 『全6講で起こったこと』(p169)として、

 ファラデーが行った実験のすべてが化学式・化学反応式でまとめてあるのである!!

 これが実にいい!!
 この「付録」を手に入れるためだけでもその値打ちがある。

 中学理科を自分で学びたい人にとって最高のテキスト(教科書)だ。

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 昨夜の「とんど」の炎が少しいつもとちがって見えてきたから不思議だ。

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【Web更新1/13】19-02 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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蝋梅の落とす影のなほ透けるかな 19/01/11撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】19-02

週末定例更新のお知らせ
 2019年がスタートしてはや二週間が過ぎようとしている。
 2019年の抱負・4C(continue 、challenge、creative 、convivial)作戦の「現在地」を静かに問うてみる。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2019 更新  蝋梅
 この季節にはやっぱり表紙にしてしまう蝋梅だ。
 実は自分の家にはない。
 少し歩いてその場所に行く。空気は凍てつくようにつめたい。
 そんな空気が蝋梅にはお似合いだ。
 花びらの先がくるりと巻いているのを今年、「発見」した。
 花が透明だけでなく、落とす影も透けていた!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 オンライン「寅の日」7年の歩み をふり返っている。
 7年の歳月のあいだには、こんなにもいろんなことがあったのかと自分でも驚いてしまう。
 ついつい寄り道したい気分になるが、それもまた楽し!!

◆新・クラウド「整理学」試論 更新!!
 「Twitter的」にふれての記事を追加しただけだ。
 考えてみるとこの10年を語るのには、「Twitter的」は最高のキーワードだ。

 さあ、ゆっくり ゆっくり 三週目をはじめよう!! 
 

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Twitterはじめて3,400日目に思うこと!!

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ライバルは『ほぼ日』の「今日のダーリン」だ!!
なんて唐突に言えば笑われるかな。
 『ほぼ日』とは「ほぼ日刊イトイ新聞」のことだ。その巻頭に「糸井重里が毎日書くエッセイのような」が「今日のダーリン」である。
 私が勝手にライバル心を燃やしているのは「毎日書く」というところだ。!!
 糸井氏は多分野にわたって活躍する著名人、ポンコツ理科教師と同次元で語ること自体がとんでもない話だ。
 このライバル心、本人いたって本気だったりするのだ。(^^ゞポリポリ

 久しぶりに庭の定点観測ヒガンバナの写真を撮った。
 定点Bの葉の先がはやくも黄色味を帯びているのかきにかかるところだ。

▼今朝、Twilogを見たら、Twitterはじめて今日で3,400日目だと教えてくれた。
 はじめたのは、2009/09/23であるから、まもなく10年ということになる。
 Twitterはじめてからしばらくすると、妙なコトバを多用するようになっていた。

 「Twitter的」デアル!!

 先の糸井重里氏は「ほぼ日刊イトイ新聞」をはじめたころ、インターネツトに関するきわめて興味深い本を出していた。
 『インターネット的』(糸井重里著 PHP新書 2001.07.27)である。
 そのなかで糸井氏はインターネツトを三つのキーワードで読み解いていた。
 「リンク」
 「シェア」
 「フラット」
 である。さすが糸井氏だ。みごとである!!
 いつか使わせてもらおうとずっと思っていた。そのときが来た!!
 私はTwitterを使いはじめたとき、糸井氏の真似をして「Twitter的」を言い出したのだ。

▼「Twitter的」とは6つの概念・哲学・コトバを一緒にしたものだ。

Twitter的=
 「リンク」
 「シェア」
 「フラット」
 「等身大」
 「リアルタイム」
 「アクティブ」 
 
 
 最初の三つ「リンク」「シェア」「フラット」は糸井氏からのパクリである。
 「等身大」「リアルタイム」はこのblogでももっとも大切にしているところ。
 最後にどうしても加えておきたかったのが「アクティブ」!!

▼Twitter使いはじめてから、ずっと100日ごとに

 Twitter的の「現在地」は!?

を問い続けてきた。
 今もっとも多いハッシュタグは「#traday」「#寺田寅彦」「#マッチ」「#丹生」「#ヒガンバナ」などである。
 100日後はどうだろう。 o(^o^)o ワクワク


 大賀ハス観察池の方は、蓮根の植え替えから42週目だった。
 またしても予想に反して氷ははっていなかった。
 次の100日後には、新しい観察池がスタートしているかな。

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(6) #traday #寺田寅彦

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▼オンライン「寅の日」をはじめて4年目の2015年ぐらいになると、それはすっかり生活のなかに定着してしまっていた。
 春には三度「寅彦を訪ねて」の旅に出ていた。

●三度、寺田寅彦を訪ねて(1)
 
●三度、寺田寅彦を訪ねて(2)

 はりまや橋の地下に寅彦をみつけたのはこのときが最初だった。
 そして、この年から年二回、寺田寅彦記念館友の会の春の総会と秋の研修会参加にあわせて、「土佐の寅彦」を訪ねる旅は私の年中行事となった。

▼2015/6/19ついにオンライン「寅の日」は第100回を迎えた。
 100回達成記念オフを神戸のNさんのお世話で実施することができた。深謝<(_ _)>

●6/20(土)オンライン「寅の日」100回達成記念オフin神戸 案内(決定版) #traday

●オンライン「寅の日」100回達成記念オフin神戸は最高に楽しかった!! #traday

 これぞ寅彦が高嶺俊夫と愉しんだ元祖「寅の日」だった!!

▼100回を機にこれまで何を読んできたかまとめていた。
 読んだ回数の多い順に上位のものをリストアップしていた。(すべて青空文庫より)

◆「科学者とあたま」(5回)

◆「津浪と人間」(4回)

◆「日本人の自然観」(4回)

◆「天災と国防」(3回)

◆「茶わんの湯」(3回)

◆「雑感」(3回)

今、見ても ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

▼この年の秋の研修の旅がすごかった!!

●『親愛なる寺田先生~師・寺田寅彦と中谷宇吉郎展~』(1)

●『親愛なる寺田先生~師・寺田寅彦と中谷宇吉郎展~』(2)

●『親愛なる寺田先生~師・寺田寅彦と中谷宇吉郎展~』(3)


 実に多くの学びと出会いのある旅だった!!

(つづく)

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(5) #traday #寺田寅彦

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▼昨日(2019/01/10)の朝。
 それはそれは実にみごとな朝焼けだった!!
 しかし、その「瞬間」は長くは続かなかった。
 「時間」はけっして遡行はしない!!

▼ オンライン「寅の日」7年の歩みのふりかえりを続けよう。
 オンライン「寅の日」がはじまって2年8ヶ月が過ぎようとしていた時のことだ。
 はじめての企画を提案していた。

◆2014/11/15(土)第一回オフライン「寅の日」!! #traday

その結果は

●本日(2014/11/15)、第81回オンライン「寅の日」!!そして… #traday
●第一回オフライン「寅の日」は実に面白かった!! #traday

としてまとめている。実際には直接顔をあわすことはなかったのであるが、実に楽しい企画だったと今も思っている。後に、100回達成記念オフ、200回達成記念オフにツナガル企画となったのである。

 記念オフでない、本来の「寅の日」を再現するオフを機をみて企画してみたいものだ!!

▼それからしばらくして、再び「土佐の寅彦」詣での旅に出ていた。

◆再び、寺田寅彦を訪ねて(1) #traday

◆再び、寺田寅彦を訪ねて(2) #traday

▼この旅の前後に

「今、なぜ寺田寅彦なのか!?」

を自問自答していた。
 その「作業仮説」として、旅に出る前には3つのキーワードにまとめていた。

(1) 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」

(2) 「天災は忘れた頃にやって来る」

(3) 「元祖サイエンスコミュニケーター」

 そして、旅から帰って2つを加えていた。

(4) ツールとしての「寺田寅彦」!!

(5) 「寅彦」的思考は、いつでも今日的である!!

 このころから決めていた。
 旅の終りは、寅彦の「墓所」に参って近況報告をすると!!

(つづく)

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(4) #traday #寺田寅彦

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▼2012年4月に正式にスタートしたオンライン「寅の日」。
 最初は
 「面白くなくなったらすぐやめよう。」
 「ねばならないはもうゴメンだ。面白くやりたいと思うこと優先で行きたい!!」
 と思っていた。
 ところが読み始めるとビックリだった。
 面白い!!
 これがほんとうに80年も90年も前に書かれた文章なのか!!
 にわかには信じがたかった。
 どれもがきわめて今日的であった!! 

 私はすっかり寅彦のにわかファンになってしまった!!

▼にわかファンとしては、寅彦の「追っかけ」をやってみたくなった。
 当時はまだ完全なフリーの身ではなかったので、2012年の夏休みの終りになってしまったが
 「寅彦を訪ねて」の旅に出た。

 旅の案内はすべて

◆土佐の寅彦 寺田寅彦記念館友の会公式HP

にまかせた。
 このページの充実ぶりはすばらしかった。
 これを機に「友の会」のお仲間にも入れていただき、それ以降もずっとお世話になっている。
 
▼このはじめての「寅彦を訪ねて」の旅の様子は次のように「記録」していた。

●寺田寅彦を訪ねて(1) #traday

●寺田寅彦を訪ねて(2) #traday

●寺田寅彦を訪ねて(3) #traday

▼今なお鮮明に記憶しているのは、寅彦の療養の地であった須崎のこと。
 そして、これ以降何度なく訪れることになる「寺田寅彦記念館」のことだった。
 このときが「寺田寅彦記念館」を訪れるのははじめてだったが、唐突にもシロバナヒガンバナについて質問したのをよくおぼえている。
 それについてはちょっとしたいきさつがあった。
 シロバナヒガンバナを追いかけているとき、この記念館のことを写真で紹介してもらっていたからだった。

◆寺田寅彦氏と「シロバナヒガンバナ」

 唐突な質問に対してもていねいに対応していただいたのよくおぼえてる。

 このはじめて「土佐の寅彦」を訪ねる旅でいっきょに寅彦が身近になってきた!!

 これが私の「土佐の寅彦」詣でのはじまりとなった!!

(つづく) 

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(3) #traday #寺田寅彦

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「天災は忘れられたる頃来る」
 寅彦が最晩年まで繰り返し鳴らし続けた警鐘である。
 昨年、2018年7月24日、ついに「オーテピア」前に寺田寅彦の銅像が建った!!
 台座の4面には次の4つのコトバ・文字が書かれていた。

「ねえ君 ふしぎだと思いませんか 寺田寅彦」
「天災は忘れられたる頃来る」
「Sukina Mono …」(ローマ字 「好きなもの イチゴ コーヒー 花 美人 懐手 して 宇宙見物」)
「建立記」

 もちろんあの警鐘もふくまれていた。
 文字は、寺田寅彦記念館前のものと同じくあの牧野富太郎先生筆である。

▼私たちはこの警鐘をもうすこしわかりやすく
 「天災は忘れた頃にやって来る」
 として使っていた。しかし、ある著名な作家が言うには、日本語としては前記の方がただしいとか!?

 これまた有名な話であるが、この寅彦の警鐘のコトバはたくさん残してくれた随筆のなかには見当たらないという。それに近いことを書いた随筆はあるが…。
 このあたりの経緯を弟子の中谷宇吉郎が書き残してくれていた。

◆「天災は忘れた頃来る」(中谷宇吉郎 青空文庫より)

「それでこれは、先生がペンを使わないで書かれた文字であるともいえる。」

▼3.11以降この警鐘を鳴らし続けていた科学者・寺田寅彦は注目されていた。
 そのことがオンライン「寅の日」のきっかけのひとつであることも確かであった。
 
 世間が科学者・寺田寅彦に注目していたということ教えてくれる市民講座の記録が残っていた。
 アリガタイことに今なお聞くことができる!!

◆•市民講演会「身の周りの科学から震災まで:寺田寅彦とサイエンスの今」(2011.12.3 中央大学)

▼今聞き直してもワクワクしてくる内容だ。
 「チューリング理論」
 「フラクタル」
 「複雑系」
 「寺田物理学」
 「…」

 このとき、これまでの不勉強は、むしろこれからへの興味関心の起爆剤として作用した!!

 これからはじまるオンライン「寅の日」が楽しみでならなかつた。o(^o^)o ワクワク 

(つづく)
 
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オンライン「寅の日」7年の歩みから(2) #traday #寺田寅彦

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その日は、一杯のコーヒーをすすることからはじまった!!
 飲むコーヒーもカップもきまっていた。
 「寅彦珈琲」「寅彦カップ」(高知県立文学館で入手)である。
 「寅彦珈琲」をすすりながら、寅彦の名随筆を読む。
 それはもう至福の時間であった!!

 その日・オンライン「寅の日」は、12日に一度めぐってきた。

なぜ今、寺田寅彦だったのか!?
 しばし、シフトダウンをしてそれをふりかえってみたい。
 前回に、趣旨を要約して次のように言っていた。

(1) 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」を口癖とした寺田寅彦は元祖サイエンスコミュニケーターである。

 私はそのころ「サイエンスコミュニケーター」にひじょうに興味を持っていた。
 オンライン「寅の日」のはじまるちょうど一年前、定年退職をし「サイエンスコミュニケーター宣言」をはじめていた。
 一年経っても、「サイエンスコミュニケーター」として自分が何をすべきか、彷徨していた。
 そんなとき寅彦に出会ったのだった。

▼そのころにオンライン「寅の日」を決意させてくれた一冊の本に出会っていた。

◆『寺田 寅彦 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学』(小山 慶太著 中公新書 2012.1.25)

である。
 科学者・研究者として活躍しただけでない。「科学」の面白さ、重要性を時代のなかで語り続けた寺田寅彦を次のように評していた。

 科学に関して研究者であると同時に、サイエンス・コミュニケーションの担い手-この面では先駆者とみなせるであろう-としての顔ももっていたのである。(同書 P220より)
 

合点した!!(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
 そうだ、日本の元祖サイエンコミュケーターはこの人・寺田寅彦なのである。
 この人の「科学」が今の日本には必要なのである。 「正当に怖がる」ためにも。
 
▼さらに、オンライン「寅の日」へ拍車をかける文章があった。

 寅彦は高嶺俊夫と親交を深めるなか面白いことをやっていたようだ。  一九二八年(昭和3年)の春ころから、高嶺と寅彦は毎週一度のペースで、二人だけの昼食会を催すことになる。 高嶺はこの日を「寅の日」、一方の寅彦は「高嶺デー」と呼んでいた。(中略)学問の話もしたが、それ以外に気楽なテーマもよく話題にのぼったという。“高等遊民”を彷彿させる二人の姿が浮かんでくる。(同書 P15)

 これだと思った!!
 この「寅の日」の再現をするのである。
 再現と言っても遠く離れた人間が一回の「昼食会」を催すだけでもたいへんだ。「昼食会」を再現するのでない、その「空気」を再現するのである。

・「寅の日」をオンラインで再現するのである。
・いつやるか。一週間に一度はちょっとしんどい、月一度では間延びしすぎる。そこで「寅」の日にやる。12日に一度巡ってくる「とら」の日にやる。

 かくしてオンライン「寅の日」ははじまったのである。

(つづく)

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【Web更新1/6】19-01 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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水仙や横顔に笑みこぼれたり 19/01/05撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】19-01
週末定例更新のお知らせ
 2019年初回の週末定例更新のお知らせです。もう何日も過ぎたかに思ったが、まだ一週間もたってはいなかった。
 昨日は、待望の「部分日食」だった。なんとも皮肉にもその時間帯だけ、厚い雲が空を覆っていた。
 しかたないので、全国(茨城、秋田、大分、名古屋、大阪、鹿児島等々)からの「おすそ分け」画像を楽しませてもらった。アリガタイ!!
 自分自身で生に観察できなかったのは残念だったが、かつての【星空の連帯】を思い出して楽しかった。

◆表紙画像集2019 更新  水仙
 「ふしぎ!?」だ。
 水仙の花って、蕾のうちは凜として直立するのに、花が咲き始めると横を向くのだ!!
 どうしてだろう?
 花が重いから首をおるのかな。それとも…
 このアタリマエが、妙に「ふしぎ!?」に思えた。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 8年目に入るまでに、7年間の「歩み」をまとめておきたい。
 あれこれと少し「寄り道」も楽しみながらすすめたい。

◆Webテキスト『天気の変化』 更新!! 今月の「雲見」と「歳時記」をリンクしたにすぎない。
 Webテキスト構想、今年はどこまでいけるだろう!?
 自分でも楽しみにしておこう。

◆新・クラウド「整理学」試論 更新!!
 2019年が一週間すぎようとしている。
 4C(continue 、challenge、creative 、convivial)作戦は…!?
  
◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
●【理科の部屋】7(サイエンフォーラム)が2019/01/05にスタートした。
オープン化への移行は、ひとりでも多くの人との交流を願ってのことである。
情報は交叉するところに生まれる!!
をあらたな合い言葉に…。

さあ、あらたな一週間 
ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

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オンライン「寅の日」7年の歩みから(1) #traday #寺田寅彦

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オンライン「寅の日」は、2012年4月からはじまった!!
 従って、今年の3月末(3/30 第219回予定)をもってまる7年の「歩み」となる。
 オンライン「寅の日」は12日に一度めぐってくる。
 それを7年間!!
 一度も欠かすことなく、ここまでやって来た。
 そのこと自体に私自身驚いてしまう。

 オンライン「寅の日」7年の「歩み」に自画自讃だ!!

▼なぜだろう!?
  なぜここまで続いてきたのだろう!?
  そもそもオンライン「寅の日」って、私にとって何だ!?
  そして、少し気が早いが、8年目の「これから」は!?

  こんなことを3月末までに寄り道もしながら自問自答してみたい。
  ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

▼そもそもオンライン「寅の日」って何?
 からはじめてみよう。
 オンライン「寅の日」のページの最初には次のように書いていた。

**********************************************************************************

  「ねえ君、不思議だと思いませんか?」を口癖とした寺田寅彦は「ふしぎ!?」の謎解き名人だった。
 その寅彦は日本の元祖サイエンスコミュケーターと呼んでもいいだろう。
 今こそ、その「寺田寅彦」から多くを学びたい。
幸いなことに寅彦の書いた文章はオンライン(青空文庫)で誰でも、いつでも、どこからでも読ませてもらうことができる。
 そこで寅彦の書いたみごとな文章を一緒に読ませてもらいながら、
私たちにとって「科学」とはなにか。
 不思議の謎解きの面白さ・醍醐味はどこにあるのか。
 これからの「科学」はどうあるべきなのか等などを
オンラインで多くの人と一緒に学んでいこうというのがこの オンライン「寅の日」!!

12/04/01 (日)

**********************************************************************************

▼ここに言わば趣旨のようなことが語られていた。
 さらに要約すれば

(1) 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」を口癖とした寺田寅彦は元祖サイエンスコミュニケーターである。

(2) 寅彦の随筆は誰でも、いつでも、どこからでもオンライン(青空文庫)で読むことができる。アリガタイ!!
   これをうまく使えばオンライン「読書会」・「学習会」が可能となる!!

(3) オンラインで多くの人と一緒に学びたいことは
   ・私たちにとって「科学」とは!?
   ・不思議の謎解きの面白さ・醍醐味はどこに!?
   ・「これから」の「科学」とは!?

 その詳細は少し時間をかけてつづけよう。

(つづく)

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 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから41週目であった。
 池に氷はなかった。池の中に沈んだ葉は朽ち果てようとしていた。
 気になるのはこの下の蓮根だった。その蓮根を2019年の観察池に使用するかは思案中!!

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本日(2019/01/05)、第212回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼あいかわらず「雲見」定点からの空の定点観察をつづけていた。
 連日青空ばかりがつづいているかに見えたが、「雲のかお」は刻々と微妙に表情を変えていた。
 この「雲見」画像をいっぱいあつめて映像をつくれば面白いものになるかも知れない。

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 私などそれを想像するだけだが、空の探検家・武田康男さんはそれを実現させてしまった。
 それが元日の夕方放映された。
 『富士山 The Great SKY』(BSフジ 4K)
 定点撮影で蓄積された画像は500万枚!!
  その編集作業を考えると気の遠くなってしまう話だ。
 そうしてつくられた映像はすばらしかった!! 感動の連続だった!!
 富士山「雲見」で見たいと思うすべてがここに出てきた!!
 それだけではかった。
 今まで見たことないような「映像」も見せてもらった。

▼本日(2019/01/05)、今年最初のオンライン「寅の日」である。
 2019年の1月のテーマは
 【1月のテーマ】 「寅彦と映画」
 である。
 4C(continue 、challenge、creative 、convivial)が抱負の2019年のはじまりにふさわしいテーマなのかも知れない。第一弾として本日は「映画の世界像」を読む。

◆本日(2019/01/05)、第212回オンライン「寅の日」!!

●「映画の世界像」(青空文庫より)

▼読み始めるなり気づいてしまった!!
 何故に「映画」に関する多くの随筆を敬遠してきたかが。
 もっと正直に言えば、「このテーマ選びは失敗かもしれない。」と思い始めていた。(^^ゞポリポリ
 なぜにかくも難解なコトバがつづくのだ。

そうして、いつのまにか映画と実際との二つの世界の間を遠く隔てる本質的な差違を忘れてしまっているのである。あらゆる映画の驚異はここに根ざしこの虚につけ込むものである。従って未来の映画のあらゆる可能性もまたこの根本的な差違の分析によって検討されるであろうと思う。
  映画の観客は必ずしも学問としての物理学を学んではいない。しかしすべての人間は、皆無意識に物理的力学的に世界像を把握(はあく)する事を知っている。すなわちまず三次元の空間の幾何学に一次元の時間を加えた運動学的(カイネマチカル)の世界を構成し、さらにこれに質量あるいは力の観念を付加した力学的(ダイナミカル)の世界像を構成し、そうして日常の生活をこれによって規定していることは事実である。

?(゜_。)?(。_゜)?
次に行く前に何度も読み返してみるが ?(゜_。)?(。_゜)?

▼半わかりのままであるがとりあえず次にすすめる。
 もうたたみかけるように「映画の世界」に入っていく。

 まず「質量」はどうなっているか。
 次に「空間」はどうなっているか。

そして

「時間」に関する映画の世界の特異性はさらに顕著なものである。そうして映画の驚異の多分な可能性がこれに連関していることは疑いもないことである。

どうやら映画の世界のキーワードは「時間」のようだ。

「時間」に関する映画の特異性が熱く説かれる。

映画の世界では実際に、ある度までは、この時間の尺度が自由に変更されうるのは周知のことである。

そして、私が勝手にこの随筆の本意であろと思うところ出てきた。

 いっそうおもしろいのは時間の逆行による世界像の反転である。いわゆるカットバックの技巧で過去のシーンを現在に引きもどすことが随意にできるのもおもしろくないことはないが、これは言わば「フィルムの記憶」の利用であって、人間の脳の記憶の代用に過ぎない。しかし真に不思議なのはフィルムの逆行による時の流れの逆流である。
 時の逆行によって物の順序が逆になり原因と結果が入り代わるというだけではこの重大な変転の意義は説き尽くされない。  時が逆行しても本質的に変わらないものは、完全な週期的運動だけである。しかし、そんなものは実際の世界にはどこにもない。

 自分でも少しだけ納得できる部分が出てきた。

 これと反対に、現世で予測のできない事がらが逆転映画の世界では確定的になるから妙である。たとえば一本の鉛筆を垂直に机上に立てて手を離せば鉛筆は倒れるが、それがどの方向に倒れるかはいわゆる偶然が決定するのみで正確な予言は不可能である。しかし時を逆行させる場合にはいろいろな向きに倒れた鉛筆がみんな垂直に起き直るから事がらは簡単になる。  時の逆行を現実化する映画の世界は、これと比較することによってわれわれの世界像における「時」の意義を徹底的に理解させるに格好な対照となるのである。

やっと少しだけ (゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
最後にはさらに興味深いことを言い出していた。

 映画における「時」について、もう一つ忘れてならないことは、フィルムの記録が連続的でなくて断片の接合から成り立っていることである。
 間欠的でなくてほんとうに連続的な映画は不可能であろうか。少なくもわれわれはまだその不可能を証明することはできない。これができるようになったら、記録の器械としての映画の価値は一段高くなるであろう。

 私は寅彦のこれらのコトバを読みながら、なぜだかあの500万枚もの定点撮影の8K画像から生み出された
『富士山 The Great SKY』(BSフジ 4K)の映像のことを思い出してしかたなかった!!

 どうしてだろう。

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【理科の部屋】7がオープン化してスタート!!

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【理科の部屋】25年史年表を見ていると、【理科の部屋】の歩みがきわめてネットの歴史と深く関係していることがよくわかる。
 2018年末の時点では2つの【理科の部屋】が存在した。

・Facebook版【理科の部屋】

・【理科の部屋】6(サイエンスフォーラム)

である。
▼【理科の部屋】6には、「季節のたより」「雲見」などのきわめて興味深い画像の情報が流れていた。
 しかし、これまでは会員のみしか読み書きできませんでした。
 せっかくの情報がこのままではモッタイナイ!!
 
 そこで【理科の部屋】7に移行しオープン化してスタートすることになりました!!
 会議室の案内から引用させてもらうとこうです。

【理科の部屋】7 NIFTY-Serve 「教育実践フォーラム」から連綿として続いてきた「理科の部屋」です。

会員のみしか読み書きできなかった【理科の部屋】6から会員以外の誰でも読み書きできる【理科の部屋】7に移行しました。
【理科の部屋】6のログは残っていますが,会員しか読むことはできません。読みたい方は会員登録をしてください。

▼どこまでいっても【理科の部屋】開設当時のwelcomeメッセージの思念は不易です。

**************************************************

日本の理科教育情報発信基地
             
【理科の部屋】へようこそ        
                                
(^o^)/ あなたもここで情報発信者に\(^o^)   

情報は、発信されるところに集まる。

あなたがノックされるところがドアです。

時空を超えて響きあい・学びあい・高めあう世界を

**************************************************

▼これを機に多く方に【理科の部屋】7に参加してもらいたいです。
 多くの人が参加すればそれだけ情報は豊かになります。
 あらたなヒューマンネットワークも生まれます。

 情報は発信するところ集まる!!
 情報は交叉するところに生まれる!!

これからの展開が楽しみです。o(^o^)o ワクワク

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2019年1月(睦月)の俳句「歳時記」!!

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▼我らが寅彦は「俳句の精神」(青空文庫より)のなかに、俳句修業について次のように言っていた。

 俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。

ナットクである。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
不勉強省みることなく、私が俳句にこだわる本意がここにある。
「観察力の練磨」

▼今年も引き続き名句を楽しませてもらうところからはじめよう。
 名句の参考にさせてもらうのは

◆NHK「俳句」 テキスト 

である。ここより巻頭名句11句を引用させてもらう。

(1) 初富士を隠さふべしや深庇 阿波野青畝
(2) 初空のなんにもなくて美しき 今井杏太郎
(3) 初暦真紅をもつて始まりぬ 藤田湘子
(4) くれなゐといふ重さあり寒椿 鍵和田秞子
(5) はつ春や金糸銀糸の加賀手毬 田村愛子
(6) まだ誰も来ぬ玄関の注連飾 神尾季羊
(7) 餅花のなだれんとして宙にあり 栗生純夫
(8) 篝火やえぶり摺る影地に長く 吉田千嘉子 
(9) 万両のほかに生家の記憶なし 富安風生
(10) 城に灯が入りかまくらもともるなり 大野林火
(11) 水仙や古鏡の如く花をかかぐ 松本たかし

▼「観察力」に焦点をあてれば名句が名句である所以がわかるというものである。
 さて、無謀にも名句のなかから「シロウト選句」、今年も続けようと思う。

【私の選んだ名句ベスト3】

(9) 万両のほかに生家の記憶なし 富安風生

(3) 初暦真紅をもつて始まりぬ 藤田湘子

(2) 初空のなんにもなくて美しき 今井杏太郎

【次点】

(11) 水仙や古鏡の如く花をかかぐ 松本たかし

 やっぱり名句!! たいしたものだ。

▼まだまだ「俳句もどき」の域を脱することができないが、今年も自分でも作りつづけてみたい。
 そのときも、やっぱり寅彦のコトバが参考になりそうだ。

しかしそれよりも根本的なことは、書く事の内容の取捨選択について積まれた修業の効果によるのではないかと思われる。俳句を作る場合のおもなる仕事は不用なものをきり捨て切り詰めることだからである。(「俳句の精神」より)

 ひとり吟行もいっぱいでかけていきたいな。

 今年の夢は、人生初の「句会」に出席することだ!!

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2019年1月(睦月)の「雲見」は!?

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▼さあいよいよ平成最後の1月(睦月)だ。
 新しい年の今月はどんな「雲見」になるだろう!?
 
 その前に2018年12月(師走)の「雲見」をもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返ってみよう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   1
・巻雲   1
・巻積雲   1 
・巻層雲  5 
・高積雲  2 
・高層雲  2 
・層積雲  5  
・積雲   5
・層雲   2     
・乱層雲   7   
・積乱雲  0

 目立つのは「乱層雲」7、「層積雲」5 だ。やっぱり冬の空になってきていると感じることもおおかった。

▼1月(睦月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まずは昨年1月の天気図を見てみる。

◆日々の天気図 2018年1月 (気象庁)

 アタリマエだけど日本列島に縦縞がかかっている日が多いな。
 やっぱり下旬の冷え込みがきびしくなるのだろうか。
 大雪はあるだろうか!?そのときの「雲見」は…。
 今年から、これまで以上に天気図と「雲見」の関係を意識していきたい。

▼「雲見」の予想について、これまではより自分の住む地域を意識するため、「近畿地方一ヶ月予報」「福崎アメダス」を参考資料としてみてきたが、少し変更する。
 もちろん地域の天気を重要視することは継続したままの変更である。

 以前に【お薦め本】にあげた


 ◆【お薦め本】『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社)

がとても気に入っていた。
 2016年一年間は、月ごとの「雲見」を予想するときに存分に活用させてもらった。
 実はそれ以降もずっと月の初めには、この本の写真を見せてもらい「雲見」の景を予想することをやってきていた。今年は、それをきっちりと復活させようと思う。
 具体的な景が見られるので、よし私もこんな景を…と目標ができやすいのだ。
 ちなみに1月はどんな写真が出ているのか、そのタイトルだけを引用させてもらう。

「冬晴れ」
「冬日」
「雪雲」
「寒の入り」
「波状の彩雲」
「ジェット気流」
「日本海の雪」
「旗雲」
「忍者雲」
「冬茜」
「寒風」
「夜景」
「雪あられ」
「雪まくり」
「ぼたん雪」

 さあ、このうちひとつでも…
▼2019年も、この究極の道楽「雲見」をつづけよう。
 「雲見」の旅もいっぱいふやしていきたい!!

 私の「雲見」定点に初日の出!!
 さあ、この一年どんな「雲見」が待っているだろう。o(^o^)o ワクワク
 
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新年の抱負2019 !!

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種明かしもうそろそろの去年今年 @福崎

 

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。 <(_ _)> 2019年元旦

▼益々ポンコツ度を増していき、いろいろお世話になりますが、また一年よろしくお願いします。
 あきもせず、今年の私の抱負をあげておきます。

(1)継続(continue コンティニュー)

(2)挑戦(challenge チャレンジ)

(3)創造(creative クリエイティブ)

(4)共愉(convivial コンヴィヴィアル)

 
Cばかりにしてよりおぼえやすくした。
名づけて 4C作戦!!

▼さて、どのように具現化するかはやりながら考えていく。
 今年もやっぱり 出たとこ勝負の 「無手勝流」!!

 思いつくままに

・「共愉の科学」を楽しむ!!
・『燐寸(マッチ)一本 化学の元!!』の旅
・「丹生」を追う の旅
・Webテキスト『天気の変化』の具現化

・ヒガンバナオフの再現!!
・テーマオフの再開!!

さて、どんな一年に… o(^o^)o ワクワク

 


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