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本日(2018/12/31)、第211回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼昨日の朝は、冷たいみぞれが降っていた。
 まだ薄暗い竹藪のなかで、藪柑子の赤い実がひとつふるえていた。

 「藪柑子」は寺田寅彦が随筆等で愛用した筆名のひとつである。
 その寅彦は、1935年(昭和10)12月31日、転移性骨腫症で数え58歳で亡くなった。
 だから本日は寅彦の命日。今から83年前である。

▼本日(2018/12/31)は、第211回オンライン「寅の日」である。
 寅彦の命日にあわせた特番オンライン「寅の日」である。読む随筆も決めていた。
 「日本人の自然観」である。
 第2回オンライン「寅の日」で読み、さらに2012年の大晦日に読んで以来ずっと大晦日には特番でこれを読み続けてきた。だから今回は8回目になる。

◆本日(2018/12/31)、第211回オンライン「寅の日」!!

●「日本人の自然観」(青空文庫より)


▼ともかく長文である。
 何度読んでもいっきょに読み解くことは難しい。
 しかし、なにかを感じる!!
 寅彦の息づかいを!!熱い語り口調を!!
 この作品は、寅彦が亡くなった年の10月に発表されている。

 私はこれを寅彦最期の熱きメッセージ!!「遺言」と受けとっている!!

 とは言っても、人は自分の「文脈」においてしか他人の「文脈」を読み解くことしか出来ない。
 今年、私の「文脈」レセプターが反応したのはここだった!!

 農業者はまたあらゆる職業者の中でも最も多く自然の季節的推移に関心をもち、自然の異常現象を恐れるものである。この事が彼らの不断の注意を自然の観察にふり向け、自然の命令に従順に服従することによってその厳罰を免れその恩恵を享有するように努力させる。
 津々浦々に海の幸(さち)をすなどる漁民や港から港を追う水夫船頭らもまた季節ことに日々の天候に対して敏感な観察者であり予報者でもある。彼らの中の古老は気象学者のまだ知らない空の色、風の息、雲のたたずまい、波のうねりの機微なる兆候に対して尖鋭(せんえい)な直観的洞察力(どうさつりょく)をもっている。長い間の命がけの勉強で得た超科学的の科学知識によるのである。それによって彼らは海の恩恵を受けつつ海の禍(わざわい)を避けることを学んでいるであろう。

私は私の「文脈」において、これらを「常民の科学」と呼んでいた!!

▼これからあくなき挑戦をしていくことについても、ヒントを与えてくれていた。

これらの詩の中に現われた自然は科学者の取り扱うような、人間から切り離した自然とは全く趣を異にしたものである。また単に、普通にいわゆる背景として他所から借りて来て添加したものでもない。人は自然に同化し、自然は人間に消化され、人と自然が完全な全機的な有機体として生き動くときにおのずから発する楽音のようなものであると言ってもはなはだしい誇張ではあるまいと思われるのである。


 さあ、これで今年のオンライン「寅の日」は終りです。
 今年お世話になったみなさんありがとうございました。
 来年もよろしくお願いします。<(_ _)>

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