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【理科の部屋】25年の歩みとは!?(29) #【理科の部屋】 #25thrika

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▼完熟に向っていたはずの「自然結実」ヒガンバナは途中で進行をストップしてしまったようだ。
 子房部が割れて完熟種子が落下することを想定していた。
 すでに8個の完熟種子を手に入れていた。
 このまま進まないようであれば、手で割って回収することも考えたい。
▼私のヒガンバナ「ふしぎ!?」研究の歴史も【理科の部屋】の歩みと同様長くなってきた。
 元々シロウトの無手勝流研究だ。
 そんななかで大いに頼りにしてきたのは、ネットで知り合ったプロの研究者だった。
 栗田子郎先生はヒガンバナ研究の第一人者だった。
 ヒガンバナ関係の文献、論文などを読めば必ず登場する研究者だった。

◆『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 1998.9.1)

は名著中の名著だ。
▼栗田先生に教えられたのはヒガンバナのことだけではなかった。
 「ネットの可能性」についてきわめて示唆的なことを語っておられた。
 そのコトバは

◆『進化生物学入門~宇宙発生からヒト誕生への137億年~』(栗田子郎著 講談社学術文庫 2013.4.10)

の「まえがき」にあった。少し長くなるがとても気に入っているので引用させてもらう。

 しかしヒトという種にはほかのどんな生物にもない(と思われている)きわだった特徴が一つあります。自分自身の由来、ひいては万物のルーツを知りたがるとともに、まだ存在しない未来に思いを馳せるという性質です。チャールズ・ダーウィンが『種の起源』を著し進化論を説いたのもこの衝動に駆られたからでしょう。(中略)  いま一つのヒトの特徴は、細胞外で複製・増殖することのできる遺伝因子、つまり言語(言葉、文字)と映像を操る能力です。生きとし生けるものはすべて、自らを存在させているプリン塩基とピリミジン塩基で記された基礎情報(遺伝子)を次の世代へ残そうとします。ヒトも例外ではありません。しかし、この情報は時間軸に沿って垂直にしか伝わりません。ところが言語や映像という形の情報は水平方向にも伝わります。しかも、細胞核内に収められた情報は親から子へと伝わるのみで、その逆は不可能です。言語情報はこれが可能です。この第二のヒトの特徴が、私をしてこのようなテキストを綴らせたようです。(『進化生物学入門』「まえがき」p11より) 

 「言語や映像とい形の情報は水平方向にも伝わります。」
なんと示唆的なコトバでしょう。
▼栗田先生はコトバだけに終わらなかった。
 あの名著『ヒガンバナの博物誌』を、ネット上にあげ、いつでも誰でも読めるかたちにしてくださった!!
 水平方向に伝えようとされた!!

◆「ヒガンバナの民俗・文化誌」Ⅰ~Ⅵ

 アリガタイ!!

 もう一度繰り返そう。
 「言語や映像とい形の情報は水平方向にも伝わります。」

 「これから」の【理科の部屋】でも大切にしていきたいコトバだ!!


(つづく)

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