今こそ、植物「ヒガンバナ」の葉を観察しよう!! #ヒガンバナ
▼『日本植物方言集成』(八坂書房 2001.2.28)には、555ものヒガンバナの各地での呼び名が紹介されています。研究者によっては、1000以上の名をあげる人もいるようです。
この膨大な数の意味するところは何でしょう?
それはこの植物が、人々の暮らしの身近にあったということでしょう。昔の人々もきっちりとヒガンバナを観察していました。それは、次のような呼び名からよくわかります。
「ハッカケバナ」
「ハッカケ」
「ハコボレ」
等々です。その極めつけが
「ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)」
です。たいした観察眼です。
▼今、私たちがヒガンバナを見て、すぐさま不思議に思うことにやっぱり気づいていたのです。
「りっぱな花が咲くのに葉がないではないか?」と。
でもほんとうに葉はないのでしょうか?
花茎を一日で10㎝をのばすエネルギーはどこからやってくるのだろう?
そのエネルギーをどのように蓄積したのだろう?
どう考えても
植物「ヒガンバナ」に葉がないなんて考えられないです!!
▼花が萎れ始めた今こそ、植物「ヒガンバナ」の観察が始まるのです。
花茎の足元に緑あざやかな葉が観察できるのです!!
花茎の足元だけではありません!!
少し離れた場所から、葉がいっぱい続々と!!
少し遅れん坊の花は今が盛り!!
今こそ、期間限定で
「ハミルハナミル(葉見る花見る)」
が観察できるのです。
▼期間限定の観察が終わっても、植物「ヒガンバナ」の葉をときどき観察しつづけてみよう。
やがて畦、土手の草花は枯れてしまい。
植物「ヒガンバナ」の葉が、畦、土手を独り占めしてしまうだろう。
冬の太陽を独り占めして、栄養をたっぷり球根(鱗茎)に貯め込んでいくだろう。
来年の春になって他の草花が芽を出すころ葉は枯れていくのだ!!
なんとみごとな戦略だ!!
さあ、今こそ植物「ヒガンバナ」の葉を!!
| 固定リンク
コメント